大会情報/競技部門
1966年東京・駒沢で第1回大会を開催した「インカレ」(全日本大学女子選手権大会)。この大会もすでに「半世紀」の歴史を超えており、今年で52回を数えることになる。大会は例年8月末~9月初旬に開催され、全国各地区の予選を勝ち抜いた32チームにより、「大学日本一」の座が争われる。
大学女子のカテゴリーでは、日本体育大が6連覇を含む18回の優勝を数えるが、“永遠のライバル”東京女子体育大が5連覇を含む優勝回数15回と肉薄している。
ただ、近年は園田学園女子大がしっかりと「結果」を残しており、昨年(2016年)の優勝を含め、優勝回数7回と成績を伸ばしている。
1996年のアトランタオリンピックでは、日本体育大在学中の髙山樹里、東京女子体育大在学中の藤本佳子(現・高川学園高女子ソフトボール部監督)が「投打の救世主」となり、2000年シドニーオリンピックでは、その髙山樹里とともに、東京女子体育大在学中の増淵まり子(現・淑徳大女子ソフトボール部監督)が切れ味抜群のライズボールを武器に、日本の「快進撃」を支え、銀メダル獲得に貢献。2004年のアテネオリンピックでは、髙山樹里、東京女子体育大出身の佐藤理恵(現・東京女子体育大ソフトボール部監督)が銅メダル獲得のメンバーに名を連ね、2008年の北京オリンピックでは、佐藤理恵、日本体育大出身の藤本索子(現・三潴高女子ソフトボール部監督)がチームを支え、「悲願の金メダル獲得」を果たしてくれた。
オリンピックだけを取り上げても、これだけ大学生・大学出身者の名前が挙がるカテゴリー。世界選手権や各種国際大会で「日本の力」となってくれた選手・スタッフはそれこそ星の数ほどおり、そんな選手・スタッフを育ててくれたのも、大学で学び、全国各地で指導者となった者たちの「功績」であることは紛れもない「事実」である。
それだけに……「大学」のカテゴリーがさらに輝きを増し、ソフトボール界全体をより一層盛り上げてくれることを期待したい。
2017