日本男子リーグは1972年にリーグを創設。1992年に2部リーグが作られ、1部・2部制となったが、2004年に1部・2部制から「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制に移行。決勝トーナメント制(※まず「東日本リーグ」「西日本リーグ」の優勝チームを決め、各リーグ上位4チームが決勝トーナメントに進出。その決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが「真の日本リーグチャンピオン」となる試合方式)も導入され、これまで数々の熱戦・激闘が繰り広げられてきた。
2004年に「東日本リーグ」「西日本リーグ」制が導入されて以降、「東日本リーグ」ではホンダエンジニアリングが優勝9回と最多優勝回数を誇り、デンソーが優勝4回、2012年の第41回大会、2017年の第46回大会でトヨタ自動車が優勝した以外は、この2チームが優勝を独占してきた。
一方、「西日本リーグ」では平林金属が2012年の第41回大会、2015年の第44回大会、2018年の第47回大会と三度にわたってリーグ・決勝トーナメントの「二冠」を達成。ダイワアクトも2010年の第39回大会、2011年の第40回大会と2年連続でリーグ・決勝トーナメントの「二冠」を成し遂げている。
決勝トーナメントでは西日本リーグ勢が過去15大会中13回の優勝を飾る等、完全な「西高東低」の図式があり、「世界最高の左腕」アンドリュー・カークパトリックを擁したダイワアクト、「日本男子ソフトボールを牽引する存在」として目覚ましい活躍を見せた松田光を「投打の大黒柱」に据えた平林金属がともに優勝4回。東日本リーグ勢は2007年の第36回大会でデンソー、2014年の第43回大会でホンダエンジニアリングが優勝を飾った他は「西日本リーグの後塵」を拝してきた。
2019年から、その「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制を「統一」。現在は全18チーム(※SAGAダイワアクト、Honda、トヨタ、平林金属、日本エコシステム、デンソー、ジェイテクト、旭化成、三重ヴェルデウィン、高知パシフィックウェーブ、埼玉県庁クラブ、大阪桃次郎、豊田自動織機、大阪・堺グローバル、山口水産、愛媛ウエスト、熊本嶋田クラブ、安川電機)でまず1回総当たりのリーグ戦を行い、「上位5チーム」が決勝トーナメントへ進出。最終順位決定戦となる決勝トーナメントもページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)が採用され、この現・決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが「日本リーグ優勝」となる形に変更されている。
「東西統一初年度」となった2019年のシーズンでは、平林金属がレギュラーシーズン(リーグ戦)・決勝トーナメントを制し、見事完全優勝!
2020年は新型コロナウイルスの影響により「リーグ中止」という苦渋の決断を余儀なくされたが、翌年(2021年)、熱戦再開。「日本男子ソフトボール次代のエース」と評される小山玲央が新たに加入する等、現役日本代表選手を多数揃えた王者・平林金属が「実力通り」の戦いを見せ、レギュラーシーズン16勝1敗。1位で決勝トーナメントに駒を進めると、決勝トーナメントでも地力に勝る平林金属が松田光&小山玲央の「最強二枚看板」、キャプテン・鳥山和也の活躍等で初日・2日目と貫禄のストレート勝ち! まさに「頭一つ抜ける強さ」を見せつけ、2年ぶり6度目の栄冠を手にした。
2022年は王者・平林金属がレギュラーシーズン4位・決勝トーナメント2回戦敗退と躓き、代わってデンソー(レギュラーシーズン2位)が15年ぶりの王座返り咲き。2023年はレギュラーシーズン2位で決勝トーナメントに挑んだ三重ヴェルデウィンが難敵・平林金属(レギュラーシーズン1位)を連破し、日本リーグ初制覇。2024年はダイワアクトに所属する「世界No.1サウスポー」(※2022ワールドカップ・2023U23ワールドカップ優勝投手)ジャック・ベスグローブが ″今年は日本で頂点に立つ!″ とタイトル奪取に闘志を燃やし、「世界トップレベルの実力」をいかんなく発揮!! オーストラリア代表でもバッテリーを組むジョシュ・マクガバンとのコンビでチームを8年ぶり5度目のリーグチャンピオンへ導いた。