大会情報/生涯部門
レディースとは、(公財)日本ソフトボール協会・チーム登録規程で「同一都道府県内に居住または勤務(通学)する15歳以上(当該年度4月1日現在)の女子によって編成されたチーム」と定められている。
ただし、高校でチーム登録を行っている選手は、レディースでチーム登録(選手登録)を行うことはできない。 また、この「レディース」を含め、生涯種別の試合・大会はゴムボールを使用して行われる。
レディースの全国大会は、現在「全日本レディース大会」が開催されており、各都道府県予選を勝ち抜いた48チーム(開催地は2チーム出場)が一堂に会し、例年9月中旬に開催されている。この大会は、1981年に創設された「全日本家庭婦人大会」に「ルーツ」があり、「全日本家庭婦人大会」では、当初は「ファストピッチの部」と「スローピッチの部」が開催されていた。
その後、1987年に「ニチイ杯全日本ママさん大会」と改称され、1990年に「全日本ママさん選手権大会」、1992年に「全日本ママさん大会」と改称され、いったんはその歴史に幕を閉じ、1996年に現行の「全日本レディース大会」が立ち上げられた。
レディースは、従前の「家庭婦人」「ママさん」と呼ばれていたカテゴリーを、15歳以上が出場可能な「レディース」と、35歳以上からしか出場できない「エルダー」とに枝分かれさせる形で創設されたカテゴリーである。
この種別では、日本リーグで活躍した選手たちが現役を引退し、OGチームのような形でプレーする姿をよく見かける。また、そのメンバーのほとんどが「日本リーグ経験者」というようなチームもある。
ただし、試合結果は、必ずしも「現役時代の実力通り」とはならないところが面白い。もちろん、日本リーグ経験者で固めたチームが勝ち上がり、優勝することもあるが、「草の根」でソフトボールを楽しんできたチームが、それを「食ってしまう」大番狂わせが起こったりもする。
また、かつて日本リーグで活躍していた選手たちも、その頃とはまったく違った表情で、心からソフトボールを楽しみ、かつ真面目に、真剣に、ソフトボールに取り組んでいる姿が魅力的である。
「全日本レディース大会」の結果を振り返ってみると、ヴィクトリー朝霞(埼玉)が2004年の第9回大会、2005年の第10回大会で唯一、「連覇」を成し遂げており、そのヴィクトリー朝霞(埼玉)をはじめ、福島橘リファインズ(福島)、オールオオサカ(大阪)、杵島クラブ(佐賀)、パシオンときわ(東京)、NKY福岡(福岡)の6チームが優勝回数2回で並んでいる。
2021