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ニュース 女子GEM3(U18)

「日韓ジュニアスポーツ交流事業 ソフトボール競技」(チーム招待)

今年も「日韓交流事業」(チーム招待)が群馬県高崎市で行われた

韓国女子U18代表チームが来日!

春の全国高校選抜優勝、夏のインターハイ準優勝の多治見西高等学校(岐阜)が「日本代表」の「ホストチーム」となり、親善交流試合で対戦した

親善交流試合を通じて、互いの競技力向上、レベルアップをめざした

試合を行うだけでなく、同じ「ソフトボール」を愛する「仲間」として心通わせ、交流を深めた

日韓のソフトボールの「未来」を担う若き世代。グラウンドを離れても、その「友情」は変わらない

試合を行うだけでなく「合同練習」も実施。日々の「積み重ね」がいかに大切かを再確認する時間となった

いつの日か……「ワールドカップ」「オリンピック」の舞台で再会を!!!

女子U18日本代表

「日韓ジュニアスポーツ交流事業 ソフトボール競技」(チーム招待)

 去る8月2日(金)~7日(水)、「日韓ジュニアスポーツ交流事業 ソフトボール競技」(チーム招待)が実施された。
 この「日韓交流事業」は2001年にスタートし、今年で21回目の開催。2019年の開催の後、コロナ禍もあり、2020年~2022年の3年間、「中止」を余儀なくされ、開催を見合わせてきたが、昨年(2023年)ようやく「再開」され、今年も開催することができた。
 この「交流事業」は、アジア近隣諸国とのスポーツ交流を促進し、両国の友好親善と競技力向上を目的に「相互派遣方式」で実施されている。
 従前は、9月初旬にまず日本チームが韓国を訪問。これを受け、11月に韓国チームが来日するのが「通例」であり、お決まりの「パターン」であったが、昨年から韓国チーム(女子U18代表チーム)が先に来日し、「日本代表チーム」が11月に韓国を訪問するパターンに切り換えられた。
 「日本代表」として、今回「ホストチーム」として韓国チームと対戦し、11月に韓国を訪問するのは、今春、静岡県富士宮市で開催された「第42回全国高等学校女子選抜大会」で岐阜県勢としては「初」となる「全国制覇」「優勝」を成し遂げ、この「交流事業」の直前に開催されたインターハイでも優勝こそ逃したものの、準優勝の好成績を残した多治見西高等学校(岐阜)。
 まず今回の受入事業を「ホストチーム」として実施し、11月9日(土)~14日(木)の日程で韓国を訪問(派遣事業)する予定が組まれている。

 韓国女子U18代表チームは8月2日(金)に来日。今回の「交流事業」が実施される群馬県高崎市へと向かい、翌3日(土)から早速、「宇津木スタジアム」で「親善交流試合」を実施。「日本代表」であり、この「交流事業」の「ホストチーム」である多治見西高等学校との対戦を中心に、地元・群馬県選抜チームとも対戦した。

 8月3日(土)、初戦は群馬県選抜チームと対戦。先手を奪い、4点を挙げる試合展開となったが、後半逆転を許し、終わってみれば大差の敗戦。続く多治見西高等学校との対戦も、常に「U18」のカテゴリーでは「世界のトップ」を争う国際的にも高い競技力を誇る日本の「高校チャンピオンチーム」、この「日韓交流」の後、開催される「第15回女子U18ワールドカップ グループステージ」(8月14日(水)~18日(日)、中国・ 平潭で開催)に出場する「女子U18日本代表チーム」に3名もの「代表選手」を送り込む「強豪」多治見西高等学校が相手とあっては、さすがに分が悪く、大差をつけられる結果に……。初日、連敗の結果となった。
 それでも……日本のトップレベルのチームと「直接対決」する機会を得たことは、韓国チームにとって、試合の「勝敗」だけでは計ることのできない「貴重な経験」となったはずである。
 翌4日(日)も多治見西高等学校と2試合の親善交流試合を実施。この日の試合開始前、この「日韓交流」の直前に開催された「第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ」(7月15日(月)~20日(土)、イタリア・カスティオンス ディ ストラーダで開催)で、見事「優勝」を飾り、オリンピックに続き、ワールドカップでも「世界一」に導いた女子TOP日本代表・宇津木麗葉ヘッドコーチが両チームの表敬訪問を行い、選手たちに「直接指導」を施す場面も……。まさに「世界のTOP」を極め、「世界一」に君臨する日本のソフトボールの「真髄」が次代を担う選手たちに伝授・継承される貴重な機会となった。
 試合はこの日も多治見西高等学校が勝利を収めたが、試合内容には確実に「進歩」「成長」が感じられ、得点のチャンスを作り出し、「あと一歩」というところまで迫る場面も……。
 この日の夜には、「歓迎夕食会」も催され、昨年本事業を主管し、団長として事業に参加した、(公財)日本ソフトボール協会・三宅豊名誉会長(前会長)も駆けつけ、グラウンド外でも互いの交流を深め、言葉は通じなくても、身振り手振りのゼスチュアも交えて意思疎通を図り、ソフトボール談義に花を咲かせていた。

 8月5日(月)、午前中は「日本代表」多治見西高等学校と対戦。午後は合同練習を行い、試合を行うだけでは互いに学び、感じることのできない「日々の練習」に臨む姿勢から始まり、ウォーミングアップ、ソフトボールに必要な基礎的なトレーニング、基本的な技術練習のあり方について、意見交換・情報交換を行いながら、互いの「良いところ」を学び、吸収する機会・時間も設けられた。この合同練習には(公財)日本ソフトボール協会・宇津木妙子副会長も参加。その「代名詞」である「速射砲ノック」を体験・体感する貴重な時間となった。

 8月6日(火)、韓国チームは東京に移動し、観光とショッピングを楽しみながら、日本の文化、歴史、伝統にふれる時間を持ち、翌7日(水)に帰国の途についた。

 8月2日(金)~7日(水)の6日間、実施された「日韓ジュニアスポーツ交流事業 ソフトボール競技」(チーム招待)。両国の「将来」「未来」を担うジュニアカテゴリーの選手たちが、この「交流事業」を一つのステップとしてさらに成長し、今後、「アジアカップ」のみにならず「ワールドカップ」、あるいは「アジア競技大会」「オリンピック」といった「夢の舞台」で、互いに元気に「再会」し、「成長した姿」を見せ合う……この「交流事業」の「理念」を「現実のもの」としていかなくてはならない。
 今後、一人、また一人とこの交流事業に参加した選手の中から日韓両国を代表する選手が育ち、世界の舞台に羽ばたいていく「契機」とし、次世代を担う選手たちの「登竜門」としていくこと。それが日韓両国に与えられた「ミッション」であり、とりわけ「世界チャンピオン」である日本にはアジアにおいて、世界において、「ソフトボール」というスポーツ・競技を牽引し、推し進めていくという大きな使命と役割を担うべき立場にある。
 この「交流事業」もその「担うべき役割」の一環として取り組み、「アジアのリーダー」として、さらなるソフトボールの普及・発展、アジア全体の底上げとレベルアップ、競技力向上を実現させるべく「真のリーダーシップ」を発揮し、ソフトボールの「明るい未来」を指し示し、導いていく存在となっていくことが求められている。
 ただ強いだけでなく、自らの勝利だけを追い求めるのではなく、アジアにおけるソフトボールの「裾野」を広げ、ともに進み、歩んでいく「パートナーシップ」と「信頼関係」の構築をめざしていかなくてはならない。
 相手が強くなったら困る、自分たちが勝てなくなっては困る……等という「つまらない考え」は捨て去り、アジアの「仲間」たちに、日本が持つ「世界一のソフトボール」のノウハウを惜しみなく公開・伝承し、むしろ自らが乗り越えるべき「壁」を自らの手で生み出し、またその「壁」を超えていくことで、自分自身をさらに高め、強くしていく……それこそがアジア全体のレベルアップ、競技力向上につながっていくはずである。
 この「日韓交流」だけに留まらず、アジアへ、そして世界へ……ソフトボールの真の楽しさ、面白さを発信し、ともに手を携え、進んで行く。そのために日本が「真のリーダーシップ」を発揮していくことが求められている。

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