令和7年度 女子U18日本代表チーム選手選考会(第15回女子U18ワールドカップファイナル出場選手選考会)を開催!
1995年第5回大会の「エース」髙山樹里は翌年のアトランタオリンピックに出場。チームの「救世主」となった
1999年第6回大会、上野由岐子と「Wエース」だった増淵まり子は2000年シドニーオリンピックで銀メダリストに!
2003年第7回大会で「エースで四番」の坂本直子は翌年のアテネオリンピックで銅メダルを獲得
2007年第8回大会の「キャプテン」峰幸代は2008年の北京オリンピックで金メダル獲得に貢献!
2019年第13回大会の「エース」後藤希友は「東京2020オリンピック」で金メダリストに......今大会でも「次なるスター」が出現するか!?
来る4月22日(火)~4月24日(木)の3日間、静岡県伊豆市・天城ふるさと広場/天城ドーム・多目的広場を会場に、「令和7年度女子U18日本代表チーム選手選考会」(※第15回女子U18ワールドカップファイナル出場選手選考会)が開催される。対象者・募集条件は下記の通り。
【対象者】
(1)日本国籍を有する者
(2)(公財)日本ソフトボール協会の高等学校女子チーム、大学女子チーム、クラブ女子チーム、実業団女子チームに登録のあるチームに所属する者
(3)2007年1月1日から2010年4月1日の間に生まれた者
※年齢制限のある大会です。十分にご注意願います。
【募集条件】
(1)礼儀と規律を遵守し、積極的かつ活力に満ち、国民の期待に応えうる者
(2)守備力・打撃力において日本代表としてふさわしい技能を有している者
※競技力の基準として、次の条件を満たしている者
(測定は全て革イエローボールを使用)
【投手】
①ファストボールの平均球速が95㎞/h以上(革ボール・13.11mで測定)。
②縦の変化(ライズボールまたはドロップボール)を有すること。
③緩急の変化(チェンジアップ)を有すること。
※原則、投手は上記①~③すべての条件を満たしていること。
ただし、打者を打ち取ることのできる「球種」ならびに「投球術」があると認められる場合はこの限りとしない。
なお、野手全般の条件も満たしていることが望ましい。
【捕手】
①二塁送球1秒80以内(革ボール・捕手捕球→送球→二塁捕球)。
※捕手は上記①の条件に加えて野手③の条件を満たしていること。
また、野手②の条件は満たしていることが望ましい。
【野手全般】
①遠投50m以上(革ボール・半径1mの円内からのボール投げ)。
②30m走4秒90以内。
③バッティングティーにボールを置いてのバッティング飛距離55m以上(革ボール)。
※野手は上記①~③すべての条件を満たしていること。
(3)保護者・所属チーム責任者・所属都道府県協会会長の承認が得られ、日本代表選手として充分な練習環境を有し、継続した活動ができる選手。
(4)選考会合格後、下記事業および付随する事業(国内合宿等)に参加可能な選手。
①第15回女子U18ワールドカップファイナル(米・オクラホマシティ)
2025年9月23日(火)~10月4日(土)/大会期日:9月27日~10月2日
②第1次国内強化合宿(東京女子体育大学)
2025年8月12日(火)~14日(木)
※国民スポーツ大会と女子U18ワールドカップファイナルの日程が重なっているため、国民スポーツ大会への出場はできません。
【選考基準】
(1)最終選考人数は16名とする。
(2)上記応募条件を満たした選手のうち、選考会において日本代表として相応しい選手であると評価された者を選出する。
(3)評価および選考は選手強化本部会およびヘッドコーチでおこない、(公財)日本ソフトボール協会理事会にて決定する。
【応募方法等】
(1)応募用QRコードを所属する都道府県ソフトボール協会から入手し、応募フォームに必要事項等を入力してください(所属する都道府県協会および所属代表者、所属チーム監督に確認をしたうえでご提出ください)。
(2)提出された情報は、各都道府県協会と共有し、所属代表者および所属チーム監督に確認をする場合がありますので、予めご了承ください。
(3)応募用QRコードを、SNS等へ投稿することは禁止します。
応募フォーム入力期限
4月1日(火)10:00から4月10日(木)12:00(正午)まで
【選考結果】
合否通知は5月中旬頃までに所属支部協会及び所属宛に送付する。
【選考会詳細】
1.日時:2025年4月22日(火)~24日(木)/2泊3日
2.場所:静岡県伊豆市・天城ふるさと広場/天城ドーム・多目的広場
3.2025年4月22日(火)13:00天城ドームに着替えを済ませて集合
☆修善寺駅から送迎バスを利用する選手は12:30に駅正面に集合(選手のみ利用可能)
☆各自、昼食を済ませてから集合
4.解散:2025年4月24日(木)14:00頃天城ドーム
5.宿泊:
船原温泉船原館伊豆市上船原518-1 TEL0558-87-0711
伊豆天城ふるさと広場山荘伊豆市上船原1120-1 TEL0558-87-1800
※配宿は本会で行います。
6.交通:東海道線三島駅乗り換え、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺下車、タクシー20分
7.宿泊・交通費:全額個人負担(宿泊費は参加費に含まれる)
8.参加費:選考会参加費として1人30,000円を当日徴収
9.持参品:個人用具(グラブ・スパイク)、保険証、筆記用具、自チームユニフォーム、帽子、捕手用具(捕手のみ)、脛ガード(投手のみ、内野手も必要な場合は持参)。
※本会にて500mlペットボトル1日3本相当のミネラルウオーターを支給するが、不足分は各自で準備すること。
※個人の革ボール対応バットを使用する場合は持参すること。
女子U18のカテゴリーは、1981年に「世界ユース選手権大会」を開催。ジュニアカテゴリー「初」となる「世界大会」が創設され、日本は記念すべき第1回大会で優勝。見事、「初代チャンピオン」に輝いた。第2回大会以降は「世界ジュニア選手権大会」と改称され、長らくU19(19歳以下)の「世界大会」として大会を重ねてきた。
日本は1991年の第4回大会、1999年の第6回大会、2003年の第7回大会、2013年の第10回大会でも優勝を飾り、このカテゴリーでは過去5回の優勝。「世界の頂点」に立ち、「世界一」となっている。ただ......それ以来、「宿敵」アメリカの後塵を拝し、2015年の第11回大会、2017年の第12回大会、2019年の第13回大会では「決勝」でアメリカに敗れ、準優勝。アメリカの大会史上初の「3連覇」を許した。2019年の第13回大会から大会名称が「世界ジュニア選手権大会」から「ワールドカップ」に改称され、前回大会(2021年にペルー・リマで開催。2020年開催予定がコロナ禍で1年延期された。日本は不参加)から大会参加資格の年齢制限がU19からU18(18歳以下)に引き下げられた。
現在、アメリカが大会4連覇中。このカテゴリーにおける優勝回数もアメリカが8回、日本が5回とアメリカが上回っている。昨年、TOPカテゴリーでアメリカのワールドカップ「3連覇」を阻止し、「王座奪還」を果たしているだけに、このカテゴリーでもそろそろ「王座奪還」を果たし、2028年ロサンゼルスオリンピックへ向け、日本の「強さ」を見せつけておきたいところだ。
選手たちにとっても、このカテゴリーでの活躍は「日本代表」入り、「オリンピック」という夢の舞台に直結している。1995年第5回大会で「エース」として活躍した髙山樹里は、1996年日本体育大学在学中にアトランタオリンピック日本代表に招集され、3勝を挙げる活躍。惜しくもメダルには手が届かず4位に終わったものの、代表チームでも「エース」の活躍を見せてくれた。
1999年の第6回大会で「レジェンド」上野由岐子と並び「Wエース」として活躍した増淵まり子は、ジュニアカテゴリーで日本代表となる前に、前年の1998年にTOPカテゴリーの世界選手権「日本代表」に招集された逸材。2000年のシドニーオリンピックでは「直角に浮き上がる」とまで形容された切れ味抜群のライズボールを武器に決勝まで「無敗」で勝ち進んだチームを、リリーフだけで5勝を挙げ、「ソフトボール版・大魔神」の異名をとった髙山樹里とともに支え、決勝でアメリカに敗れたものの、「限りなく金メダルに近い銀メダル」を手にしたチームで「エース」として活躍した(当然、上野由岐子も日本代表招集が検討されていたが......体育の授業で腰椎を骨折。代表招集は見送られた)。
2004年のアテネオリンピックでは「レジェンド」上野由岐子が満を持してオリンピック初出場。2003年の第7回大会でモニカ・アボットを擁するアメリカを倒し、優勝を飾ったチームの「投手で四番」、元祖・投打二刀流の坂本直子が最年少で代表チームに大抜擢されている。金メダル獲得が期待されたが......銅メダルに終わった。
日本が「悲願」のオリンピック金メダルを獲得した2008年の北京オリンピックでは、2007年の第8回大会で日本の「キャプテン」としてチームを引っ張った峰幸代が「最後のピース」として代表チームに招集され、正捕手の座をつかみとり、伝説の「上野の413球」を受けたキャッチャーとして日本に金メダルをもたらしてくれた。
コロナ禍で1年延期となった「東京2020オリンピック」では、2019年の第13回大会で「エース」として活躍した後藤希友が「神リリーフ」を連発! 「レジェンド」上野由岐子を助け、13年越しとなる2大会連続の金メダル獲得に貢献している。
ソフトボールの「復活」なった2028年ロサンゼルスオリンピックでも、今回のメンバーの中から「シンデレラガール」が出現しないとも限らない。いや......過去の歴史を見る限り、その可能性は限りなく高い......のである。それだけに......今回の選考会は重大な意味を持つ。
次なる「時代」の扉を開け、新たな「スター」となるのは......あなたかもしれない。