「第51回日本女子リーグ1部開幕節」の初日試合終了後、
同じくナゴヤドームにおいて「男子エキシビションマッチ」を実施!
大勢のソフトボールファンがそのまま球場に残り、
「男子・トップレベルの戦い」を観戦してくれた
日本リーグ vs 大学 「最強メンバー」のぶつかり合い
投手陣は「球速120㎞/h後半」を連発!!
互いに負けられない想いが強まり、緊迫の展開に……
6回裏、黒岩誠亥(トヨタ自動車)が右中間へスリーベース!
その後「まさか」のワイルドピッチで、勝負が決する形となった
試合終了後、両チームが再度「男子ソフトボール」をPRする場面も
この経験を今後につなげて! 皆で協力し、前進あるのみ!!
去る3月31日(土)の「第51回日本女子ソフトボールリーグ1部開幕節(愛知県名古屋市/ナゴヤドームにおいて開催)」試合終了後、男子ソフトボールの「PR」「活性化」を目的とし、今回初の試みとして「男子エキシビションマッチ(SPECIAL MATCH)」を開催。日本男子リーグ選抜と全日本大学男子選抜の「夢の対決」が行われた。
この日は、メインとなる「第51回日本女子リーグ1部開幕節」に大勢の観客が詰めかける中、第3試合(ビックカメラ高崎 BEE QUEEN vs 太陽誘電 ソルフィーユ ※この日の最終試合)終了後も「男子ソフトボール」を一目見ようと、そのまま球場に残り、最後まで声援を送ってくれる温かいソフトボールファンの姿も。その観客の人数は女子までは及ばなかったものの、日頃とは違う「多くの人に観られる」環境を経験することができ、男子選手にとって非常に「感慨深い」「貴重な経験」を得る一戦にもなった。
今回のエキシビションマッチを戦った日本男子リーグ選抜と全日本大学男子選抜は、まず、日本男子リーグ選抜が昨年の「第15回世界男子選手権大会」に出場した「男子TOP日本代表」の主力選手のほとんどが顔を揃える「日本最強」のメンバー。全日本大学男子選抜は、「Next Generation」「次代の日本代表」ともいうべきチームで、2016年に「第11回世界男子ジュニア選手権大会」(U19世界選手権/19歳以下の世界選手権)で35年ぶり2度目の「世界一」に輝いた選手たちが名を連ねる「黄金世代」として編成され、この対戦に臨んだ。
試合は、全日本大学男子選抜・小山玲央(日本体育大)、日本男子リーグ選抜・松田光(平林金属)(※試合開始と同時に指名選手(DP)の松田光が投手の守備を兼務。「実質的な先発投手」となった)両投手の先発でスタート。大勢の観客を目の前にし、普段のリーグ戦等とは違う独特の力みや硬さが感じられたが……さすが「日本トップレベル」と評されるだけあって、立ち上がりから互いに「球速120㎞/h超え」のスピードボール(ライズ・ドロップ)を連発。「男子TOP日本代表の顔」松田光が129㎞/h(※この試合最速)を叩き出せば、男子U19日本代表のエースとして「世界男子ジュニア選手権・優勝投手」に輝いた小山玲央も負けじと129㎞/hをマーク! その後も、両チーム小刻みな投手リレーで相手打線にチャンスを作らせることなく、0-0の膠着状態のまま終盤に突入した。
迎えた6回裏、日本男子リーグ選抜は全日本大学男子選抜の4人目の投手・豊本翔貴(日本体育大)を攻め、一死から1番・黒岩誠亥(トヨタ自動車)が右中間を深々と破るスリーベースで出塁。昨年の「男子東日本リーグMVP」がまさに「鋭い一振り」でチャンスを演出し、プレッシャーをかけると、この目の覚めるような一打で若干、豊本翔貴に動揺が生じたか……次打者(途中出場の2番・古賀健太(日本エコシステム))をセカンドゴロに打ち取って二死となった後、3番・松田光への初球が「まさか」のワイルドピッチ。この間に三塁走者・黒岩誠亥が本塁生還を果たし、ついに待望の1点がもたらされた。
守っては、7回表、全日本大学男子選抜の攻撃を「日本最速の右腕」岡﨑建斗(大阪桃次郎)が三者凡退に斬って取り、ゲームセット。日本男子リーグ選抜が1-0で緊迫した投手戦をモノにし、今回の「男子エキシビションマッチ」の幕を閉じた。
「第51回日本女子リーグ1部開幕節」の開催に合わせて実施された、「男子エキシビションマッチ」。男子ソフトボールの「PR」「活性化」はもちろんのこと、今回は「男女でソフトボールをアピールする!」ことも狙いとし、「未来へ前進する」ための画期的な取り組みとして周囲の注目を集めた。
実際のところ、観客席では「男子ソフトボールのトップレベル」を「はじめて目にする」方が多く、選手たち(特に投手陣)のポテンシャルの高さに素直に驚きの声を上げる場面も垣間見られた。欲をいえば、投手の投球だけではなく、打線の奮起で「男子ならでは」の、迫力ある、凄みのある攻撃をもっと見せてほしかったところだが……その「楽しみ」は次の機会にとっておくこととしよう。
男子ソフトボールにとって「新たな一歩」となったことは間違いない。男子ソフトボールをもっと多くの人に知ってもらい、観てもらうこと。そして、今後活性化させていくためには何が必要か!? まずは、この舞台を経験した選手・関係者が協力し、一丸となってより良いアイデアを出し合い、行動していかなければならないと強く思う。また、野球とは違う、女子のソフトボールとは違う、男子ソフトボール「独自の魅力・醍醐味」をさらに追及していくことも必要だろう。
最も重要なのは……「グラウンドに立つ選手たち自身がそれをどう表現し、発信していくか」である。ソフトボールに関係し、理解のある人々だけではなく、ソフトボールをはじめて見る人にも「男子のソフトボールはおもしろい! すごい!!」と感じてもらうことこそが、彼ら(トッププレーヤー)の「役割」「責任」ではないだろうか。
「新たな一歩」を踏み出したと同時に、ここが男子ソフトボールにとって「新しいスタート」になる。皆で真に努力を積み重ねていけば、必ず、道は拓かれると信じて!! 今回の経験を糧に次のステップへと進み、その後も「前進」していかなければならない。
No. | 守備 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | 投手 | 岡﨑 建斗 | 大阪桃次郎 |
2 | 〃 | 櫻田 侑也 | トヨタ自動車 |
3 | 〃 | 高橋 速水 | 高知パシフィックウェーブ |
4 | 〃 | 寺原 瑞希 | 旭化成 |
5 | 〃 | 山脇 佑也 | デンソー |
6 | 捕手 | 大石 司 | ホンダエンジニアリング |
7 | 〃 | 片岡 大洋 | 高知パシフィックウェーブ |
8 | 内野手 | 糸瀬 勇助 | ホンダエンジニアリング |
9 | 〃 | 鳥山 和也 | 平林金属 |
10 | 〃 | 西岡 恭佑 | 豊田自動織機 |
11 | 〃 | 乘本 真視 | ダイワアクト |
12 | 〃 | 米良 孝太 | 旭化成 |
13 | 外野手 | 池田 寛人 | 愛媛ウエスト |
14 | 〃 | 西角 和馬 | 大阪グローバル |
15 | 〃 | 古賀 健太 | 日本エコシステム |
16 | 〃 | 黒岩 誠亥 | トヨタ自動車 |
17 | 指名選手 | 松田 光 | 平林金属 |
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | ヘッドコーチ | 岡本 友章 | 高知パシフィックウェーブ |
2 | コーチ | 西 一也 | デンソー |
No. | 守備 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | 投手 | 糸数 昌太郎 | 環太平洋大学 |
2 | 〃 | 小山 玲央 | 日本体育大学 |
3 | 〃 | 酒井 匠 | 日本体育大学 |
4 | 〃 | 豊本 翔貴 | 日本体育大学 |
5 | 〃 | メーンズ・ジェーラン 秀吉 | 日本体育大学 |
6 | 捕手 | 上田 郁也 | 日本体育大学 |
7 | 〃 | 調 和政 | 日本体育大学 |
8 | 内野手 | 川上 卓也 | 早稲田大学 |
9 | 〃 | 櫻庭 佑輔 | 日本体育大学 |
10 | 〃 | 竹森 歩夢 | 日本体育大学 |
11 | 〃 | 廣嵜 龍也 | 日本体育大学 |
12 | 〃 | 八角 光太郎 | 国士舘大学 |
13 | 外野手 | 池田 泰一朗 | 日本体育大学 |
14 | 〃 | 瓦口 昂弥 | 九州産業大学 |
15 | 〃 | 芝 聖 | 神戸学院大学 |
16 | 〃 | 中島 優人 | 国士舘大学 |
17 | 〃 | 横山 翔大 | 国士舘大学 |
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | ヘッドコーチ | 久保田 豊司 | 大阪国際大学 |
2 | コーチ | 柳田 信也 | 東京理科大学 |
3 | コーチ兼総務 | 伊勢 幸広 | 高知工科大学 |
4 | トレーナー | 田岡 幸一 | Body Laboratory |