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ニュース 男子リーグ

◆第50回日本男子ソフトボールリーグ
 決勝トーナメント ~展望~

2年ぶりのリーグ制覇へ、「王者」が「一歩優位」!
その王者の牙城を他のチームが「どう崩す」??

第1試合 Honda(リーグ4位)vs 豊田自動織機(リーグ5位)

第2試合 平林金属(リーグ1位)vs 三重県庁クラブ(リーグ2位)はこちら
https://youtu.be/-jWbXhU7raI
第3試合 デンソー(リーグ3位)vs 第1試合の勝者はこちら
https://youtu.be/Ja59e56VaJk
3位決定戦はこちら
https://youtu.be/0tT5nmIgq7c
決勝戦はこちら
https://youtu.be/ZsxeyTw32eo

2年ぶりに、日本男子リーグ「最終決戦」が帰ってくる!

昨年はリーグ中止を余儀なくされ、
代替トーナメントのみの開催となった

優勝候補筆頭は、やはり王者・平林金属。
松田光&小山玲央の「最強二枚看板」で
2年ぶりの王座を狙う!

レギュラーシーズンの「リベンジ」を誓う三重県庁クラブ

デンソーも地元の声援を背に全力で戦う!

若手中心のメンバーで挑むHondaはいかに !?

豊田自動織機も虎視眈々と「下剋上」を狙っている

YouTube「日本男子SOFTBALL」チャンネルにて、
初日・2日目の全試合をライブ配信する予定 !!

 今シーズンの日本男子リーグの「チャンピオン」を決める「第50回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」が、来る11月13日(土)・14日(日)の両日、愛知県名古屋市/パロマ瑞穂野球場において開催される。

◎コロナ禍で昨年は中止……2年ぶりとなる「最終決戦」!

 「日本男子ソフトボールリーグ」は1972年創設。1992年に1部・2部制、2004年に「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制へ移行、決勝トーナメントも導入され、これまで数々の熱戦・激闘が繰り広げられてきた(※2004年以降(15年間)は、まず東日本リーグ・西日本リーグでそれぞれ優勝チームを決め、上位4チームが決勝トーナメントに進出。その決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが『真の日本リーグチャンピオン』となる試合方式で覇が競われてきた:2018年のシーズンは東西の上位3チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントでは両リーグの1位チームに準決勝で待ち受ける “アドバンテージ” が与えられる等、それまでとは違う形で王座が争われた)。

 そういったこれまでの歴史を経て、一昨年(2019年)から「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制を統一。全チームでまず「1回総当たり」のリーグ戦を行い、「上位5チーム」が決勝トーナメントに進出。「最終順位決定戦」となる「決勝トーナメント」もページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)が採用され、その「新・決勝トーナメント」を最後まで勝ち抜いたチームが「日本リーグ優勝」となる試合方式へ変更されている。
 昨年(2020年)は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、「リーグ中止」という苦渋の決断を余儀なくされているだけに(※日本リーグの開催は残念ながら叶わなかったが、その『代替大会』として『2020 Japan Men’s Softball League Tournament』(11月13日~15日の3日間、岡山県岡山市において開催)が開催された)……今年はその悔しい想いをすべてぶつけ、待ちに待ったエネルギーを一気に放出するような「これまで以上に熱い戦い」を期待したい!

◎「優勝候補筆頭」は、やはり「王者」平林金属

 2年ぶりの開催となる今回の決勝トーナメントだが、「優勝候補筆頭」に挙げられるのはやはり「王者」平林金属だ。
 平林金属は一昨年のシーズン(※日本リーグ東西統一初年度となったシーズン)レギュラーシーズンを14勝2敗(1位)で駆け抜けると、決勝トーナメントも無敗・ストレート勝ちで頂点へ登り詰め、文句なしの「完全優勝」! 2年連続5回目の「日本リーグチャンピオン」に輝いた。
 そのチャンピオンチーム・平林金属には今シーズン「スーパールーキー」小山玲央が新加入。2016年の「世界ジュニア選手権優勝投手」で2019年の世界選手権準優勝にも大きく貢献。国内でも全日本総合選手権優勝、インカレ3連覇と数々の偉業を成し遂げた「日本男子ソフトボール次代のエース」が、「現・日本男子ソフトボールの顔」松田光(※2019年世界選手権準優勝・大会MVP(※打っては5割4分5厘(首位打者)、3本塁打、13打点(打点王)、投げては4勝0敗、防御率0.46(防御率1位)の大活躍)。同年、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)ソフトボールディビジョンにおいて日本人では2014年の上野由岐子以来『二人目』となる『ベストプレイヤー賞』を受賞した)と文字通り「最強タッグ」を形成している。
 小山玲央はレギュラーシーズン第1節から期待通り「世界トップレベル」の実力を発揮し、実質的な最終節となった第3節(代替)では、初日、三重県庁クラブとの「首位攻防戦」で圧巻の「ノーヒット・ノーラン」を達成! 最終日の大阪桃次郎戦でも7回二死までパーフェクトピッチング “あわや完全試合” の「快投」を見せる等、ルーキーイヤーながら8勝0敗・防御率1.19(リーグ2位)という「さすがの成績」を残した。
 また、平林金属は松田光・小山玲央の「最強二枚看板」だけでなく、打線にも「豪華タレント」が揃う。現・日本代表で走攻守に「抜群のセンス」を誇る宇根良祐がトップバッターを務め、チーム一を争う「俊足」の持ち主 “小技・長打なんでもあり” の浜本悌が相手守備を撹乱。さらに、言わずと知れた「投打の大黒柱」松田光、今シーズン「リーグ打率トップ(4割6分9厘)」のキャプテン・鳥山和也、現・日本代表で攻守に「高い能力」を有する八角光太郎、「強肩強打」が武器の山内貴博らが主軸を打ち、得点を量産する等……攻撃力も群を抜いている。
 一言で言うなら、「投打に盤石」なこの「王者」平林金属をどのチームが撃破して見せるか ?? 興味はその一点に尽きると言っても過言ではない。

◎「対抗馬」は三重県庁クラブ、デンソーか !?

 上記のようにまとめた「王者」平林金属の「対抗馬」に挙げられるのは、はたしてどのチームか !? まず挙げたいのは、その平林金属と今シーズン最終節まで「単独首位争い」の「デッドヒート」を繰り広げた三重県庁クラブである。
 平林金属との最近の対戦成績を見てみると、昨年の代替トーナメントで0-4、今年の全日本クラブ選手権で4-12(6回コールド)、同じく今年の日本リーグ第3節(代替)では0-7といずれも敗れはしているものの、すべて「左のエース」河野拓郎を「温存」しており、投手の起用法・戦術によっては「どういう展開になるか分からない」というのが正直なところだ。
 特に河野拓郎は今年平林金属戦での登板こそないが、レギュラーシーズン11勝0敗・防御率1.03(リーグ1位)と「絶好調」。平林金属にとっても第4節/埼玉県庁クラブ戦で打線が「サウスポー」中島悠貴の「独特のクセ球」に手を焼き(この試合5安打・11三振)、延長10回タイブレークの「苦戦」を強いられたことを思い起こせば、投手のタイプは違うにせよ、少なからず「苦手意識」を持って臨んでくることが予想される。このあたりは決勝トーナメント本番で田儀幸男監督が「どのような采配を振るうのか」大いに注目したい。
 三重県庁クラブは打線(特にクリンナップ)にも「力」があり、櫻庭佑輔、上田郁也、池田泰一朗、京谷優吾らは「名門・日本体育大」出身の「精鋭」。平林金属の小山玲央を「知り尽くしたメンバー」でもある。最終節では先発登板してきた小山玲央に屈辱の “ノーヒット・ノーラン” 達成を許してしまうことになったが、この男たちがその「雪辱」に燃えないわけがない。キャプテン・池田泰一朗も「僕らは松田さんより “小山” 先発できてくれたほうがやりやすいと思っています。松田さんは経験豊富でピッチングにもほぼ『投げミス(コントロールミス)』がないですが、小山にはまだ『甘さ』がある。大学の先輩としてもプライド・意地がありますし、必ずやり返して見せますよ !! 」と意気込みを語ってくれたが、当日の「再戦」が非常に楽しみである。

 そして、レギュラーシーズンの戦いで「唯一」平林金属に「土」をつけたデンソーの戦いぶりにも期待したい。
 以前の “ライズボールで押し切る” 力投型から、「多彩な球種」「巧みな緩急」で打者を翻弄する「味のある投球スタイル」へモデルチェンジした「頼れるエース」山脇佑也の存在はもちろん大きいが、そのエースを支える「若手」も台頭。一昨年の決勝トーナメントで “世界選手権優勝投手” ウエムル・マタ(※アルゼンチン代表で当時ダイワアクトに在籍)から「値千金のグランドスラム」を放った「若き左の大砲」松尾翔輝をはじめ、「俊足巧打」の重見颯真、「パワーヒッター」の田中大輔、松本良就らもチャンスを演出し、しぶとく得点に結びつけていく。

 リーグ戦4位、リーグ戦5位で決勝トーナメントに進んだHonda、豊田自動織機についても当然「下剋上」「番狂わせ」の可能性がある。
 「7年ぶりの決勝トーナメント制覇」をめざすHondaは、元・U19日本代表でもある長井風雅、大西泰河の「ダブルエース」が並み居る強打者を相手にどこまでやれるか !? 打線については同じく元・19日本代表の「若きチームリーダー」坂田大士が引っ張り、遠畑光希、眞茅大翔といった「フレッシュな選手」も頭角を現してきている。チーム一丸となり、決勝トーナメントというこの大舞台で思う存分暴れてもらいたい。

 「5年ぶりの決勝トーナメント進出」となった豊田自動織機も、レギュラーシーズン最終節で「無傷の6連勝」を飾った「勢い」そのままに「虎視眈々」と頂点を狙う。こちらも元・19日本代表であり、今シーズンチームの「勝ち頭」(6勝を挙げた)となった「若き右腕」近森大起を思い切って先発起用してくるか否か !? その他のメンバーも「実力」あるベテラン、「可能性」を秘めた若手と多種多様な選手が揃っており、最終決戦の舞台を盛り上げてくれそうである。

いざ! 頂点奪取へ !!
男たちの「最後の戦い」が、いよいよはじまる

第50回日本男子ソフトボールリーグ 決勝トーナメント表
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