「快進撃」を続ける豊田自動織機。
通算成績13勝1敗まで星を伸ばし、
単独首位へ !!
デンソーも「好調」を維持し、
通算12勝1敗で追いかける
王者・平林金属は今節3勝3敗。
通算10勝3敗の4位へ一歩後退
高知大会で「6連勝」を飾った大阪桃次郎。
通算11勝3敗の3位まで一気にジャンプアップ!
Hondaも今節5連勝し、勝ち星を挽回!
地元で1勝4敗と負け越した高知パシフィックウェーブ。
「若きエース」の復帰・復活なくして、上位進出はない…
日本男子リーグは次節(第4節)が最終節!
男たちの熱戦・激闘に最後まで注目してほしい !!
去る9月9日(金)~11日(日)の3日間、三重県熊野市・御浜町、高知県高知市において「第51回日本男子ソフトボールリーグ」第3節が開催された(※第3節の試合結果・フォトギャラリーはこちら)。
第3節では前節(第2節)終了時点で未だ負けなしの3チーム(平林金属、デンソー、豊田自動織機)の内、デンソー、豊田自動織機が5勝1敗と勝ち越し。デンソーが通算成績12勝1敗、豊田自動織機が通算成績13勝1敗となり、豊田自動織機が「勝率」でデンソーを上回り、「単独首位」に浮上することとなった。
豊田自動織機は三重県熊野市・御浜町/山崎運動公園くまのスタジアム・熊野市防災公園熊野スカイパーク球場・寺谷総合運動公園で開催された三重大会に登場。初日・初戦でNeo長崎と対戦し、U23日本代表でもある「若き主砲」宮本海斗の2本のホームラン等11安打を浴びせて9-1と快勝すると、次戦は“首位争い”を繰り広げるデンソーと直接対決。先発登板したチームの「勝ち頭」近森大起の被安打2の好投と、宮本海斗、TOP日本代表でもある森田裕介、西森潤の3連続長短打で決勝点を奪い、2-0の完封勝利。2日目もその「勢い」は衰えることなく、トヨタ自動車戦に山本直輝の「値千金」のサヨナラツーランホームランで4-2、三重ヴェルデウィン戦にも「キャプテン」脇長丈の先制ツーラン、森田裕介のダメ押しソロホームラン等で5-0と完勝し、破竹の開幕12連勝! 最終日の1試合目・旭化成戦に0-2の完封負けを喫し、ここで連勝はストップしてしまったが、気落ちすることなく次戦/今節最終戦(王者・平林金属との対戦)に挑み、「頼れるチームリーダー」森田裕介の決勝スリーランホームランで3-1と金星!! 通算成績を13勝1敗まで伸ばし、「勝率」によって「単独首位」へ浮上することになった。
2位につける形となったのはデンソー。今節初戦で王者・平林金属と対戦し、平林金属の先発投手・松田光からU23日本代表でもある「若き左の大砲」松尾翔輝が先制ソロアーチ!「キャプテン」田中大輔もダメ押しのツーランホームランを叩き込む等4-2で「大きな勝利」をつかみ、快調に白星スタート。続く豊田自動織機戦には0-2で敗れ、今シーズン初黒星を喫することとなったが、2日目、熊本嶋田クラブ戦に相手守備の乱れと重見颯真・松尾翔輝の連続タイムリー、U23日本代表でもある「打線の切り込み隊長」松本良就のダメ押しタイムリーで5-1、トヨタ自動車戦にも初回3本のホームランを浴びせる(※松本良就がソロ、松尾翔輝、芝聖がツーランホームランを放つ!)鮮やかな先制攻撃で5-3と勝利し、再び連勝。3日目/最終日もまずダイワアクトに緊迫した試合展開の末、芝聖のサヨナラ犠牲フライで2-1と競り勝ち、三重ヴェルデウィンとの今節最終戦にもTOP日本代表でもある「エース」山脇佑也の投打二刀流の活躍(※投げては被安打2・奪三振12の快投。打っても自ら先制ソロホームランを叩き込む大活躍!)等で2-0の完封勝利。通算成績12勝1敗と負数では豊田自動織機と同じ“1敗”ながら、「勝率」で僅かに劣り、2位で追いかける展開となった。
豊田自動織機、デンソーと同じく前節まで無敗(7勝0敗)の「王者」平林金属も三重大会に臨んだが、思うように勝ち星を伸ばせず。初日・初戦(デンソー戦)に先発登板した松田光(TOP日本代表)が2本のホームランを浴びる等4失点を喫し、結局2-4で敗戦。続くダイワアクトとの対戦には先発・小山玲央(TOP日本代表)の投打にわたる活躍(※投げては被安打3の好投で完封。打っても自ら走者一掃のランニングホームランを放ち、チームの勝利に貢献した!)等で4-0と勝利し、2日目、Neo長崎戦を相手守備の乱れと松田光・鳥山和也(TOP日本代表)の連続ホームランで7-1、旭化成戦も八角光太郎(TOP日本代表)のタイムリー、鳥山和也のツーラン、小山玲央のソロホームラン等で5-0とモノにしたが……3日目/最終日の2試合(トヨタ自動車戦、豊田自動織機戦)に0-4、1-3と「まさか」の連敗。今節3勝3敗に終わり、通算成績10勝3敗の4位へ順位を下げることとなった。
高知県高知市/春野総合運動公園において開催された高知大会では、前節終了時点で7位(通算成績5勝3敗)の大阪桃次郎と同率14位(通算成績1勝6敗)のHondaがともに「全勝」し、勝ち星の上積みに成功。
大阪桃次郎は今節初戦のジェイテクト戦にドニー・ヘイルのツーラン、高野晃平のスリーランホームラン等11安打を浴びせて10-4と大勝。続く埼玉県庁クラブ戦も高野晃平の逆転タイムリー、2試合連続となるダメ押しソロホームラン等で6-3と勝利し、初日連勝。これで「勢い」に乗ると、2日目も愛媛ウエストを小原孝太のツーラン、高野晃平の3試合連続となるツーラン、大町佳史の満塁ホームラン等「豪快な一発攻勢」で10-0(5回コールド)、高知パシフィックウェーブを今節の「絶好調男」高野晃平の先制タイムリー、ドニー・ヘイルのツーランホームラン等11安打を浴びせて6-1と一蹴。3日目/最終日の大阪・堺グローバル戦、日本エコシステム戦にも「好調な打線」の活躍で7-3、4-2と連勝し、今節「無傷」の6連勝! 通算成績11勝3敗まで星を伸ばし、一気に上位争いへ食い込んできた。
Hondaも初日の大阪・堺グローバル戦にU23日本代表でもある先発・大西泰河自らのソロホームランで先手を取り、TOP日本代表でもある坂田大士の決勝タイムリー、2番手・長井風雅の「12連続奪三振」の快投等で2-1と勝利。この白星スタートで「勢い」をつけると、2日目以降も「快調な試合運び」で日本エコシステムを8-1、愛媛ウエストを10-3、ジェイテクトを6-1、埼玉県庁クラブを5-0で破り、今節「負けなし」の5連勝! 第1節・第2節と思うように勝ち星を挙げられず、苦しんでいたが、通算成績6勝6敗の勝率5割まで星を回復させ、最終節となる次節(第4節)へ期待が持てる戦いを見せた。
また、前節を終えた時点で4位(通算成績6勝2敗)につけていた地元・高知パシフィックウェーブは今節1勝4敗と振るわず、通算成績7勝6敗の7位に後退。昨年の全日本総合選手権優勝投手で、TOP日本代表入りも果たした「若きエース」片岡大空を中心とした“さらなる躍進”が期待されるところであったが、その「注目」の片岡大空が先日の第11回男子アジアカップ(※9月3日~6日、高知県四万十市において開催された)直前合宿の際に右腕の違和感・不調を訴え……「大事を取る」形でその後ベンチには入り続けたが、予定されていたすべての登板を回避。この日本リーグ第3節も同様に登板を見合わせる事態となってしまった。決勝トーナメント進出をかけた次節/最終節での復帰・復活登板はなるか!? 昨年の全日本総合選手権優勝を機に真の意味でチームが生まれ変わり、日本リーグでも上り調子であっただけに、今後の戦いが心配されるところである。
「第51回日本男子ソフトボールリーグ」は次節/第4節が最終節となる。「快進撃」を続ける豊田自動織機がこのままリーグ戦1位で決勝トーナメントに乗り込み、他チームにとって「脅威」の存在となるか? それとも、そこに「取って代わるチーム」が現れ、我々の予想だにしない結末が待ち受けているのか?? 決勝トーナメントに向けて、レギュラーシーズンの戦いはいよいよクライマックス! 最終日の最終戦、そして最後の一球まで……男たちの熱戦・激闘から目が離せない!!
「第51回日本男子ソフトボールリーグ」第3節、全チームの勝敗・順位は下記の通りで、第4節は10月15日(土)・16日(日)の両日、富山県富山市・岐阜県羽島市において開催される。
第51回 日本男子ソフトボールリーグ 第3節終了時点 | |||
---|---|---|---|
順位 | チーム名 | 勝 | 敗 |
1位 | 豊田自動織機 | 13 | 1 |
2位 | デンソー | 12 | 1 |
3位 | 大阪桃次郎 | 11 | 3 |
4位 | 平林金属 | 10 | 3 |
5位 | トヨタ自動車 | 8 | 4 |
6位 | 三重ヴェルデウィン | 7 | 5 |
7位 | 高知パシフィックウェーブ | 7 | 6 |
8位 | Honda | 6 | 6 |
〃 | 旭化成 | 6 | 6 |
〃 | 埼玉県庁クラブ | 6 | 6 |
11位 | 日本エコシステム | 6 | 7 |
〃 | ダイワアクト | 6 | 7 |
13位 | ジェイテクト | 3 | 9 |
14位 | 大阪・堺グローバル | 3 | 10 |
〃 | 愛媛ウエスト | 3 | 10 |
16位 | 熊本嶋田クラブ | 3 | 11 |
17位 | Neo長崎 | 1 | 12 |
- | YKK | 0 | 4 |
●上位5チームが11月5日(土)・6日(日)、大阪府豊中市 豊中公園野球場(豊中ローズ球場)で行われる決勝トーナメントに進出
●第2節開催前にYKKが廃部となり、YKKは第2節以降不参加