日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント 第2日
日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント 第1日はこちら
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日本男子リーグの最終決戦が、いよいよはじまる!
今シーズン「絶好調」「注目」の豊田自動織機。
レギュラーシーズン1位の実力を発揮できるか!?
「今回こそ!」リーグ優勝へ闘志を燃やすデンソー
トヨタ自動車も王座奪取の可能性は十分ある!
「負けたらその時点で終わり」の戦いに挑む平林金属。
投打の大黒柱・松田光にとっては、競技人生最後の決勝トーナメントとなる
地元開催で「下剋上」を狙う大阪桃次郎。
観る者の胸を熱くさせ、記憶に残る戦いを‼
今シーズンの日本男子リーグの「チャンピオン」を決める「第51回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」が、来る11月5日(土)・6日(日)の両日、大阪府豊中市/豊中公園野球場(豊中ローズ球場)において開催される。
「日本男子ソフトボールリーグ」は1972年創設。1992年に1部・2部制、2004年に「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制へ移行、決勝トーナメントも導入され、これまで数々の熱戦・激闘が繰り広げられてきた(※2004年以降(15年間)は、まず東日本リーグ・西日本リーグでそれぞれ優勝チームを決め、上位4チームが決勝トーナメントに進出。その決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが『真の日本リーグチャンピオン』となる試合方式で覇が競われてきた:2018年のシーズンは東西の上位3チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントでは両リーグの1位チームに準決勝で待ち受けるアドバンテージが与えられる等、それまでとは違う形で王座が争われた)。
そういったこれまでの歴史を経て、3年前(2019年)から「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制を統一。全チームで「1回総当たり」のリーグ戦を戦い、「上位5チーム」が決勝トーナメントに進出。「最終順位決定戦」となる「決勝トーナメント」もページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)が採用され、その「新・決勝トーナメント」を最後まで勝ち抜いたチームが「日本リーグ優勝」となる試合方式へ変更されている。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりのリーグ再開(※2020年のシーズンは新型コロナウイルスの影響を受け、リーグ中止という苦渋の決断を余儀なくされた:日本リーグの開催は残念ながら叶わなかったが、その『代替大会』として『2020 Japan Men’s Softball League Tournament』が11月13日~15日の3日間、岡山県岡山市において開催された)となった昨年(2021年)は、優勝候補の筆頭・平林金属がレギュラーシーズンを16勝1敗(1位)で駆け抜け、決勝トーナメントでも初日・2日目と貫禄のストレート勝ち! まさに「頭一つ抜けた強さ」を見せつけ、2年ぶり6度目の栄冠を手にした。
レギュラーシーズン「1位」通過!
「ダークホース」豊田自動織機に要注目
今回の決勝トーナメントの展望をまとめる上でまず挙げたいのは、開幕から連戦連勝の「快進撃」を見せ、その「勢い」のまま見事レギュラーシーズンを「1位」通過した「ダークホース」豊田自動織機の存在。そして、この豊田自動織機が最終決戦の舞台でどのような戦いを繰り広げるか? リーグチャンピオンまで一気に駆け上がることができるか?? というところである。
レギュラーシーズン1位の豊田自動織機は、初日(11月5日/土)の第2試合でレギュラーシーズン2位・デンソーと対戦。この試合に勝利すれば、早くも決勝進出、リーグチャンピオンへ王手をかけることとなる。今年の豊田自動織機と決勝トーナメントに出場するその他4チーム(デンソー、トヨタ自動車、平林金属、大阪桃次郎)の対戦成績を見てみると、豊田自動織機がデンソーに2-0、トヨタ自動車に4-2、平林金属に3-1、大阪桃次郎に5-2といずれも勝利しており、このあたりからも豊田自動織機の「チームの充実ぶり」「今までとは一味違うぞ!」といった部分がうかがえることだろう。今シーズン11勝0敗・防御率1.18(※リーグ1位)とまさに「安定感抜群のピッチング」で「チーム躍進の立役者」となったエース・近森大起を軸に、打線もシュアな打撃が持ち味の菊川智己、山本直輝、脇長丈、「野性味」ある「豪快なスイング」で相手投手に向かっていく主砲・宮本海斗、TOP日本代表打線の「切り込み隊長」でもあるベテラン・森田裕介など、「何かをやってくれそうな」個性あふれる選手たちが揃っている。今回リーグチャンピオンの座を狙わずして、いつ狙う!? 「絶好調」豊田自動織機の戦いぶりに……ぜひ注目してもらいたい。
「負ければ終わり」の戦いに挑む「王者」
最後に逆転優勝なるか…… それとも !?
昨年の「覇者」平林金属は今回レギュラーシーズン「4位」で決勝トーナメントに出場。「連覇」(※7度目のリーグ制覇)を成し遂げるためには「負けたらその時点で終わり」の「過酷な戦い」を勝ち上がらねばならず(※1位・2位チームと違って敗者復活の権利を有しておらず、頂点に登り詰めるためには初日・2日目ともダブルヘッダーを勝ち上がらなければならない)、文字通り「チームの総力」が求められることになる。
国内最強、いや、世界最強と言っても過言ではない松田光&小山玲央の「二枚看板」をもってすれば、4位からの逆転優勝も当然不可能ではないが、攻守にレギュラーシーズンの戦い以上の「上積み」が必要になってくるだろう。まずは初日・初戦の大阪桃次郎(レギュラーシーズン5位)戦でどのような戦い・試合運びを見せるか!? 目の前の試合に「勝つ」ことでしか「道」は切り拓かれないが、この厳しいトーナメントを勝ち上がってこそ、王者・平林金属! チャンピオンチームとしての「意地」「底力」を発揮してくれることを期待したい。
また、その優勝候補の筆頭・平林金属に肉薄し「待った」をかけるチームが現れるか否か!? という点も前回に引き続き注目ポイントになる。
2019年シーズン、2021年シーズンと決勝トーナメント「ファイナル(決勝戦)進出」を果たしながら、いずれも王者・平林金属に敗れ、「あと一歩」優勝へ届かずにいるデンソー(レギュラーシーズン2位)は「今回こそは!」とチーム一丸「闘志」を燃やしてくることだろう。シーズンを通してフル回転(※14勝2敗/勝利数は今年もリーグ最多)のエース・山脇佑也の負担軽減が一つこのトーナメントを勝ち抜く課題となっていたが、今年はレギュラーシーズン2位でトーナメントに臨む「アドバンテージ」もあって、初日の豊田自動織機戦に勝利すれば、そのまま翌日の決勝へ駒を進めることができる。エース・山脇佑也が連投(ダブルヘッダー)の負担を免れ、心身ともに余裕のある「ベストコンディション」で戦い抜くことができたなら……これまでとは違う結果になるかもしれない。
レギュラーシーズン3位で臨むトヨタ自動車、そしてレギュラーシーズン5位「地元開催」で意気込む大阪桃次郎にも「番狂わせ」「下剋上」を大いに期待したいところだ。
トヨタ自動車は若い「ダブルエース」八木孔輝(※5勝2敗・防御率1.30/リーグ2位)・小野寺翔太(※7勝2敗・防御率1.72/リーグ3位)がしっかりと試合を作り、今年本塁打(※7本)・打点(※15打点)の二部門でトップに立った「期待の主砲」真﨑海斗をはじめとする打線の奮起を待ちたい。レギュラーシーズンの戦いでも平林金属を4-0、大阪桃次郎を7-1で叩いており、王座奪取へ可能性は十分あると言っていいだろう。
大阪桃次郎は決勝トーナメントに出場するその他4チームから今年勝利を挙げていないが(豊田自動織機に2-5、デンソーに2-3、トヨタ自動車に1-7、平林金属に4-7)、この「分の悪さ」を吹き飛ばし、「ホーム」となる球場(豊中公園野球場/豊中ローズ球場)を大いに盛り上げてもらいたい。TOP日本代表にも追加選出されたエース・岡﨑建斗が「真骨頂」である「魂の力投」を見せ、チームを牽引すること、そのエースの背中が仲間を覚醒させ、真にチームが一体・一丸となって「観る者の胸を熱くさせる」男子ソフトボールの醍醐味が詰まった「記憶に残る戦い」を繰り広げてほしいと思う。
日本男子ソフトボールリーグ、最終決戦!
「FINAL TOURNAMENT」の幕がいよいよ上がる !!