日本男子リーグの2024年シーズンが、いよいよはじまる!
2022ワールドカップ・2023U23ワールドカップ「優勝投手」が今年も参戦! ″世界No.1サウスポー″ にどうぞご注目あれ !!
各チーム戦力を補強し、準備は万全。
「新たなスター」の出現に期待したい!
2023U18ワールドカップ優勝メンバー「8名」もリーグで戦う★
「2024 第53回日本男子ソフトボールリーグ」が、来る4月26日(金)、広島県尾道市/尾道市御調ソフトボール球場でいよいよ「開幕」(※第1節のスケジュール・組み合わせはこちら)。
今シーズンは新規加盟チーム:山口水産(2023全日本実業団選手権・全日本総合選手権ベスト8)を迎え、「全17チーム」(※チーム紹介はこちら)で熱戦展開! リーグチャンピオンの座をかけた激闘が繰り広げられることとなる(試合方式は昨年同様、レギュラーシーズン上位5チームが決勝トーナメントへ進出。『最終順位決定戦』となるその『決勝トーナメント』を最後まで勝ち上がったチームが『日本リーグ優勝』となる試合方式で覇が競われる)。
2023年シーズンはレギュラーシーズンの熾烈な順位争いの末、平林金属(1位)、三重ヴェルデウィン(2位)、高知パシフィックウェーブ(3位)、トヨタ(4位)、Honda(5位)の「上位5チーム」が最終決戦となる決勝トーナメントへ進出。
決勝トーナメントではこの年 ″全日本クラブ選手権初優勝″ を果たし「意気上がる」ダークホース・三重ヴェルデウィンが初日の1位・2位戦(平林金属との激闘)を7-6でモノにし、一足先に決勝進出。翌日の決勝はその三重ヴェルデウィンと敗者復活戦を勝ち上がってきた平林金属が再び激突する形になったが……エース・小山玲央を怪我で欠き「満身創痍」の平林金属投手陣を三重ヴェルデウィン打線が容赦なく打ち込み、13-1の大差で圧勝。クラブ選手権初優勝に続いて念願の「日本リーグ初制覇」を飾った。
″世界No.1サウスポー″ が昨年に続き参戦!
日本男子ソフトボールのトップレベルで競う17チームが「国内屈指のパワー・スピード・技術」でしのぎを削る「日本男子ソフトボールリーグ」。各チーム戦力を整え、新たな顔ぶれで挑む2024年シーズンとなるが、その中で「まず注目してもらいたい」のが ″現・世界No.1サウスポー″ ジャック・ベスグローブ(TOP・U23オーストラリア代表/昨年に続いてダイワアクトに所属 )のピッチングだ。
2022年第17回男子ワールドカップ・2023年第1回男子U23ワールドカップでともに「優勝投手」に輝き、現代の男子ソフトボールにおいて「世界No.1」「世界最強」の名をほしいままにしているジャック・ベスグローブ。まだ20歳と若く、ときに粗削りな部分も垣間見えはするものの、「ここぞ!」の場面で投げ込まれる「球速130㎞/h台のウイニングショット」(※打者の手元で ″浮き上がり(吹き上がり)ながら曲がる″ スライダー)はまさに「一見の価値」あり! この「世界トップレベルの左腕」に各チーム(各打者)がどう対策を練り、対応していくか? また、攻略することができるか否か?? 大いに注目されるところである。
昨シーズンはこのジャック・ベスグローブが、4月、アルゼンチン・パラナで開催されたU23ワールドカップ直後に参戦(アルゼンチンからそのまま日本に移動し、休むことなく日本リーグ第1節に臨んだ)。コンディション調整の難しさや所属チームへの順応・適応に苦しんだことも影響し、日本リーグの戦いではなかなか思うような結果を残すことができなかったが……今年はその不安要素を解消するべく、同じオーストラリア代表(TOPチーム)でバッテリーを組むジョシュ・マクガバンを呼び寄せる等「入念な準備」をうかがわせている。併せて今夏には ″第18回男子ワールドカップ・グループステージ″ への出場も控えており、前回王者・オーストラリアは ″大会連覇″ をめざす立場にあることから、自らの「コンディション」「ピッチングのギア」をどのように、どこまで上げてくるか!? 非常に興味深い。日本としても当然そこに負けるわけにはいかず、今シーズンこそ「本気と本気のぶつかり合い」真の意味での「意地とプライドをかけた戦い」が見られそうな気配だ。
この他にも、日本男子リーグには「世界的ビッグネーム」が名を連ね、日本のトップ選手のみならず、海外のトップ選手たちの「迫力満点のプレー」を、生で、間近で、見ることができる。先に取り上げたジャック・ベスグローブ以外にも、大阪・堺グローバルには「現役オーストラリア代表」で「2022年ワールドカップMVP」のマーシャル・クロンクが、大阪桃次郎には「元ニュージーランド代表」(※今夏のワールドカップ・グループステージ出場メンバーには選出されず)ジョシュ・ペテットが、今年加盟した山口水産には「現役ニュージーランド代表」(※今夏のワールドカップ・グループステージ出場メンバーに名を連ね、2大会ぶりに代表復帰)で「2017年世界選手権(現・ワールドカップ)優勝投手」のニック・ヘイズが在籍しており、球場で観戦する際にはぜひその ″世界トップレベル″ を感じていただければと思う。
各チームの実力は、ほぼ横一線
″出てこい! 新たなスター !! ″
″三重ヴェルデウィン、念願の初優勝″ で幕を閉じた昨年の日本男子リーグであったが、今シーズンも「混戦」は必至。各チームの実力・戦力は「ほぼ横一線」とも言え、「最終的にどのチームが優勝をつかむか!? 」予想するのは非常に難しい。
「期待の新戦力」「新たなスター候補」という観点で全体を見渡していくとするならば、まず、昨年のチャンピオンチーム・三重ヴェルデウィンに新加入した新井優太(日本体育大学より加入)を注目選手として挙げたい。チームの先輩たち誰もが ″走攻守に優れた即戦力″ と太鼓判を押すように、能力は ″すでに日本トップレベル″ と言っても過言ではなく、連覇に向け「チームに必ずやプラスアルファをもたらしてくれる選手!」と期待して間違いないだろう。
昨シーズン、エース・小山玲央(TOP日本代表)が怪我に泣かされてしまった影響で ″悔しい準優勝″ に終わった平林金属には、「インカレ連覇」(2年続けてインカレ優勝投手)の輝かしい実績を持つ景山蓮が新加入(IPU・環太平洋大学より加入)。地元・岡山県出身の選手でもあり、自らの最大の武器である「ライズボール」(浮き上がるような変化球)の威力・切れ味は大いに「魅力」「可能性」を感じるモノがある。投手陣としては、王座奪還へまず ″エース・小山の復活″ が必須となるが、昨年「U18ワールドカップ」で「世界制覇:連覇! 4回目の優勝!! 」を成し遂げた阿曽慣太、オフシーズンの期間を利用してソフトボール王国・ニュージーランドへ渡り「海外武者修行」に励んだ井上裕太郎(U23日本代表)らの「成長ぶり」も一つ楽しみだ。
平林金属・阿曽慣太と同じ「U18日本代表」のメンバーで、「男子ジュニアカテゴリー初のワールドカップ連覇」に大きく貢献した大野流畏斗、橋本怜、木原和也はトヨタへ加入。U18ワールドカップではそれぞれが大会を通じてコンスタントに結果を残し、走攻守すべてにおいてクオリティの高い「日本の良さを前面に出したソフトボール」を展開。日本男子ソフトボールの「レベルの高さ」を世界の舞台で見事「体現・証明」してくれたことは記憶に新しい。また、トヨタにおいても平林金属・井上裕太郎同様、小野寺翔太(U23日本代表)がこのオフシーズン「海外武者修行」に挑戦。現・男子ソフトボール世界ランキング1位(※2022ワールドカップ・2023U23ワールドカップ王者)に君臨するオーストラリアへ渡り、体格・パワーで勝る海外の強打者たちと高いレベルの中で対戦を重ね、揉まれてきている。良き弟分にあたるU18日本代表選手らを背中で引っ張るとともに、その「貴重な経験」に裏打ちされた「一回り大きく、たくましく成長したピッチング」をぜひ私たちに見せてもらいたい。
その他に目を向けてみても、昨年6勝10敗(リーグ14位)の成績でシーズンを終了したジェイテクトに「2018世界ジュニア選手権(現・U18ワールドカップ)・2023U23ワールドカップ準優勝」の実績を誇る「魂の右腕」大西泰河が新加入。その大西泰河の存在・活躍が「チーム躍進の起爆剤」になることを期待するのはもちろんであるが、U19日本代表(※当時)、U23日本代表からの「戦友」である北川右悟(2018U19日本代表)、大川竜志(2023U23日本代表)らとチームの先頭に立って ″上位争いに食い込む″ 台風の目となり、リーグ全体を活性化させ、大いに盛り上げてくれることを願いたい。
現在の日本男子ソフトボールを牽引するチーム・選手のみならず、世界一線級のプレーヤーたちも参戦し ″熱く、激しい戦い″ を繰り広げる「2024 第53回日本男子ソフトボールリーグ」。何より一度球場へ足を運び ″本物″ を観てもらえれば……男子ソフトボールトップレベルの「スピード・迫力」が伝わり、同時にその「面白さ・醍醐味」を体感していただけるはずである。
だからこそ……チーム・選手たちには ″真のトップレベル″ で魅了してほしい!
ソフトボールに懸ける男たちの「新たなシーズン」が、いよいよはじまる !!