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第53回日本男子ソフトボールリーグ第2節

茨城・鹿児島にて熱戦を展開! 順位争いはさらに ″激化″ !!
ダイワアクトが開幕から「無傷の8連勝」を飾り、単独首位へ

燃え上がる順位争いは、「第2節」へ突入!
ダイワアクトが開幕8連勝と「未だ土つかず」 !!

Hondaは今節初戦を落としたものの、通算7勝1敗

Hondaとの直接対決に敗れたが、トヨタも同率2位に

今節 ″意地の4連勝″ を飾った平林金属が単独4位へ!

3チームが5位グループを形成し、次節も混戦必至

「世界的ビッグネーム」たちと真に競い、刺激し合って !!

第53回日本男子ソフトボールリーグ第2節/茨城県小美玉市・鹿児島県南九州市

第53回日本男子ソフトボールリーグ第2節/茨城県小美玉市・鹿児島県南九州市

 去る6月1日(土)~3日(月)(※雨天により、茨城大会が予備日/6月3日を使用する形となった)、茨城県小美玉市・鹿児島県南九州市において「第53回日本男子ソフトボールリーグ」第2節が開催された。

◎第2節の試合結果&フォトギャラリーはこちら

 第2節では、前節(第1節) ″同率首位スタート″ を切った3チーム(※Honda、トヨタ、ダイワアクトの3チームが開幕4連勝と快調な滑り出しを見せた)が依然「好調」をキープ。中でも「現・世界No.1サウスポー」ジャック・ベスグローブ(※2022年ワールドカップ・2023年U23ワールドカップ優勝投手)を擁するダイワアクトは今節も「無傷」の4連勝を飾り、通算成績8勝0敗で「単独首位」に浮上! 今節3勝1敗・通算成績7勝1敗となったHonda、トヨタが「同率2位」で追いかける状況になった。
 また、前節2勝2敗と出遅れながら、今節茨城大会で「4連勝」とチャージをかけた平林金属が通算成績6勝2敗で「単独4位」に。高知パシフィックウェーブ(今節2勝2敗)、大阪桃次郎(今節3勝1敗)、ジェイテクト(今節3勝1敗)が通算成績5勝3敗で「同率5位」に並び、デンソー(今節1勝3敗)、旭化成(今節3勝1敗)、埼玉県庁クラブ(今節1勝3敗)は通算成績4勝4敗の「同率8位」。三重ヴェルデウィン(今節1勝3敗)、日本エコシステム(今節2勝2敗)、大阪・堺グローバル(今節1勝3敗)は通算成績3勝5敗で「11位グループ」となり、山口水産(今節2勝2敗)が通算成績2勝6敗で「14位」。豊田自動織機(今節1勝3敗)と愛媛ウエスト(今節4連敗)は通算成績1勝7敗で「同率15位」。熊本嶋田クラブが今節も勝ち星を挙げることができず、開幕8連敗「17位」と苦しんでいる。

 「単独首位」に立ったダイワアクトは、鹿児島県南九州市/知覧平和公園多目的球場・諏訪運動公園において開催された鹿児島大会に登場。
 初日・1試合目の旭化成戦に「切り札」ジャック・ベスグローブの「被安打2・奪三振18」といういきなりの快投と、松山和貴、升水大瑚のタイムリーで2-0の完封勝利。続く大阪・堺グローバルとの対戦も「キャプテン」古川恵士の先制タイムリー、大城賢輝のダメ押しホームラン等で5得点、投げては、ジャック・ベスグローブ(※この試合は5イニングの登板に止まったが、投球内容は被安打0・奪三振10と圧巻の一言)、古川恵士の投手リレーで5-0とシャットアウト。2日目もまずジェイテクト戦にジョシュ・マクガバン、松山和貴、升水大瑚の3本のホームラン等で6点を奪えば、先発:ジャック・ベスグローブが4イニングを「被安打1・奪三振8」の投球内容でまとめ、試合の流れを作り、最終的に3投手をつなぐ継投で6-0の快勝。今節最終戦となった愛媛ウエスト戦も序盤豊村友之介の「グランドスラム」等で大量リードを奪い、その後「継投策に出る」ゲームプランにシフト変更。結果的に6失点を喫する形となりはしたが(※ジャック・ベスグローブが4回2/3、中川大輝が1回、福地廉が1回1/3を投げる:投球内容はジャック・ベスグローブが被安打2(被本塁打1/愛媛ウエストの4番・藤田魁皇にツーランホームランを浴びた)・奪三振14の自責点2、中川大輝が被安打3・自責点3、福地廉が被安打3(被本塁打1)・自責点1であった)、10-6で振り切り、4連勝! 開幕からの連勝を「8」に伸ばした。

 Hondaとトヨタは、茨城県小美玉市/希望ヶ丘公園多目的広場・軟式野球場において開催された茨城大会に登場。
 Hondaは今節初戦のデンソー戦に0-3の完封負けを喫したものの、次戦/トヨタとの直接対決に「選手兼任監督」浦本大嗣の先制・勝ち越しタイムリー、先発・長井風雅の「15奪三振」の力投で2-1と勝利。この「重要な一戦での勝ち星」で息を吹き返したHondaは、2日目、まず豊田自動織機を先発・池田空生の「1安打ピッチング」等で2-0とシャットアウト。埼玉県庁クラブ戦にも打っては笹原允、船原雄大のタイムリー等、投げては「好調」長井風雅の「被安打3・奪三振16」の快投で6-0と勝利し、今節3勝1敗。ダイワアクトに単独首位の座を持っていかれはしたが、通算成績7勝1敗の「勝ち星一つ差」につけている。

 トヨタは今節初戦の埼玉県庁クラブ戦に有家祥太の勝ち越しタイムリー等で3-1と勝利した後、首位を争うライバル・Hondaに1-2で競り負けてしまい、今シーズン初黒星。しかし、この敗戦を引きずることなく、2日目はまずデンソー戦に佐藤光希(2本)、小野寺翔太、真﨑海斗の4本のホームランを浴びせる等15-0(5回コールド)で大勝。続く三重ヴェルデウィンとの対戦にも序盤の集中打、西森亜夕夢の勝利を決定づけるツーランホームランで8-0と完勝し、今節3勝1敗。Hondaと同じく通算成績7勝1敗で「同率2位」に並ぶこととなった。

 また、茨城大会では平林金属が「4連勝」を飾り、通算成績6勝2敗で前節終了時点の7位グループから「単独4位」へ順位を上げてきた。試合内容的には三重ヴェルデウィンに6-5、日本エコシステムに13-8、豊田自動織機に6-5、埼玉県庁クラブに2-1と「辛勝続き」で、例年に比べ ″失点の多さ″ ″投手陣の不安定さ″ が気になるところではあるが……「さすが、時代をリードしてきたチーム」と感じさせる「しぶとさ・勝負強さ」で勝ち星を伸ばし、懸命に上位争いに食らいついている。

「世界No.1サウスポー」に挑み、超えていけ!

 上記のように「第2節」を終了した「第53回日本男子ソフトボールリーグ」であるが、前節のレポートでも記したように依然として「世界No.1サウスポー」ジャック・ベスグローブ(ダイワアクトに所属)が「世界トップレベル」の、「驚愕のピッチング」を披露し続けている。
 今節終了時点の投手個人成績をご覧いただくと「その凄さ」「実状」が伝わると思うが、規定投球回数18回以上の日本男子リーグ投手ランキングにおいて、現在ジャック・ベスグローブは「貫禄の第1位」(※8勝0敗・防御率0.43。48回2/3を投げ、奪った三振の数は『118』と驚愕の成績を残している)。何度も繰り返すようだが、まだ20歳の左腕が世界で、日本で、いわゆる ″無双状態″ を続けているのである。
 「2022年ワールドカップ・2023年U23ワールドカップ優勝投手」を攻略することが並大抵ではない……のは百も承知であるが、見方・考え方を変えてみれば、この機会は今後日本男子ソフトボールのさらなるレベルアップ・競技力向上をめざす上で「千載一遇のチャンスになる」とも強く感じる。
 ただ ″凄い″ ″打てない″ と翻弄・圧倒されてしまうのではなく、この次元の投手といかにして勝負するか? ここぞ!の場面で投げ込まれる「MAX136㎞/h」の快速球、「打者の手元で浮き上がり(吹き上がり)ながら曲がるスライダー」にどう立ち向かい、対応していくか?? 実際打ち崩すのは至難の業だが……その課題に真に踏み込み、本気で向き合って、日本男子ソフトボールの現在のレベルをもうワンランク、ツーランク押し上げていくことが非常に重要になってくるのではないだろうか。

 今年もこの日本男子リーグには、海外から世界のトッププレーヤーが続々来日。国際色豊かで、よりレベルの高いプレー・試合が数多く繰り広げられている。

 ダイワアクトのジャック・ベスグローブ(オーストラリア代表)以外にも、大阪・堺グローバルには「2022年ワールドカップMVP」のマーシャル・クロンク(同じくオーストラリア代表)、山口水産には「2017年世界選手権(現・ワールドカップ)優勝投手」のニック・ヘイズ(ニュージーランド代表)ら ″世界的ビッグネーム″ が所属しており、各チーム日頃対戦相手やチームメイトであるのは当然のことながら、これまで以上に「世界的視野」「世界的レベル」で男子ソフトボールという競技をとらえ、「追求・探求していく」ことが可能な「絶好の機会」(大きなチャンス)が訪れていると思えてならない。

 彼らは ″世界の頂点″ へ登り詰めた経験を持つ、まさに「トップレベル」の選手たち。その領域に我々(日本)がもう一歩「明確な目的」を持って、「踏み込んでいけるか否か」。日本男子リーグ、日本男子ソフトボールのレベルを底上げしていくという意味で、先述のような内容が一つ大きなカギを握っている……と考えている。

 「第53回日本男子ソフトボールリーグ」第2節、全チームの勝敗・順位は下記の通りで、第3節は8月30日(金)~9月1日(日)の3日間、三重県熊野市・高知県高知市において開催される。

第53回 日本男子ソフトボールリーグ 第2節終了時点
順位 チーム名
1位 ダイワアクト 8 0
2位 Honda 7 1
トヨタ 7 1
4位 平林金属 6 2
5位 高知パシフィックウェーブ 5 3
大阪桃次郎 5 3
ジェイテクト 5 3
8位 デンソー 4 4
旭化成 4 4
埼玉県庁クラブ 4 4
11位 三重ヴェルデウィン 3 5
日本エコシステム 3 5
大阪・堺グローバル 3 5
14位 山口水産 2 6
15位 豊田自動織機 1 7
愛媛ウエスト 1 7
17位 熊本嶋田クラブ 0 8

●上位5チームが11月9日(土)・10日(日)、埼玉県鴻巣市 上谷総合公園野球場(フラワースタジアム)で行われる決勝トーナメントに進出

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