令和元年度に開催された世界男子選手権、
男子U18ワールドカップの「準優勝」「優勝」が
高く評価された
男子TOP日本代表は「投打の大黒柱」の
活躍に加え、「世界に通用する若手」が台頭。
世界最強のニュージーランドを二度撃破する等
「大躍進」の戦いぶりだった!
男子U18日本代表は「継続的な選手強化」で
鍛えられた「若き戦士」がその力を存分に発揮 !!
「無敗」のまま3度目の「世界一」へと登り詰めた
新型コロナウイルスの影響ですべて「仕切り直し」
となってしまったが、TOPカテゴリー史上「初」の
「世界制覇」を狙える陣容(顔ぶれ)は揃っている
「若き戦士」たちも「進化」を止めず、さらなる高みへ!
日本・世界のソフトボールを引っ張っていってもらいたい
11月27日(金)、文部科学省/スポーツ庁より「令和元年度スポーツ功労者顕彰及び表彰」が発表され、令和元年度/2019年(6月13日~23日)チェコ・プラハにて開催された「WBSC第16回世界男子ソフトボール選手権大会」で「準優勝」の成績を収めた男子TOP日本代表チームと、令和元年度/2020年(2月22日~3月1日)ニュージーランド・パーマストンノースにて開催された「WBSC第13回男子ソフトボールU18ワールドカップ」で「優勝(世界一)」に輝いた男子U18日本代表チームが『国際競技大会優秀者等表彰』を受けた。
「令和元年度スポーツ功労者顕彰及び表彰」は、昨年度開催された各競技の世界選手権等において優秀な成績を収めた選手及びその指導者、またその選手を多年にわたり支援した団体等、世界的な大会で活躍された審判員に対して文部科学大臣がその功績を讃えるもの。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で式典を執り行わず、スポーツ庁の「公式ホームページ」「公式YouTubeチャンネル」等を使用して正式に公開・発信されるという「異例の形」がとられることとなったが、スポーツ功労者顕彰被顕彰者(188名)、国際競技大会優秀者等表彰被表彰者(500名)、ユースオリンピック競技大会優秀者等表彰被表彰者(53名)、スポーツ功労団体表彰被表彰団体(8団体)それぞれの功績が讃えられた。
◎令和元年度スポーツ功労者顕彰及び表彰についてはこちら▼
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/jsa_00054.html
◎アスリート22名からのメッセージ動画はこちら▼
https://youtu.be/SB5xpDPQgk0
男子TOP日本代表チームは2000年の第10回世界男子ソフトボール選手権大会で準優勝して以来、世界選手権の舞台では「5大会連続5位」と「世界の高く厚い壁」に阻まれ続けてきたが、今回「世界に通用する若手の台頭」もあって大躍進!
予選リーグを「無傷」の7連勝(メキシコを2-1、アルゼンチンを8-4、チェコを4-3、フィリピンを10-0(4回コールド)、ニュージーランドを5-1、キューバを2-0、ボツワナを3-0と撃破)、文句なしの「1位通過」で決勝トーナメントに進むと、決勝トーナメントでもその「勢い」は衰えることなく、ベネズエラ、ニュージーランドを再び破ってついにファイナル(決勝)へ進出。
ファイナル(決勝)ではセミファイナル(準決勝)で強豪・カナダを7-0(5回コールド)と圧倒し、勝ち上がってきたアルゼンチンとの再戦になり、延長10回に及ぶ「死闘」を展開。日本が序盤(3回裏)に押し出しの四球、パスボールで2点を先制し、試合の流れをつかんでいたが……「粘る」アルゼンチンも反撃に出て、5回表、6回表に1点ずつを返し、同点とし、延長タイブレークに突入。最後は2-2の同点のまま迎えた延長10回表、タイブレークの走者を二塁に置き、この回先頭のマヌエル・ゴドイにレフトへ「痛烈」なタイムリーを浴びてしまい2-3。その裏の攻撃も諦めることなく懸命に食らいついたが、「あと一歩」及ばず、準優勝に終わった。
一方、TOPチームの「弟分」である男子U18日本代表チームは前々回(2016年/第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会)優勝、前回(2018年/第12回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会)準優勝とこのジュニア世代で常に「メダル圏内」「上位」をキープ。
今大会はWBSCのカテゴリー区分の変更に伴い、「U18/18歳以下」のカテゴリーとしては初めての開催。男子において、「世界選手権」から「ワールドカップ」に大会名称が改称されて行われる最初の大会となったが、オープニングラウンド「5戦全勝」(ニュージーランドを12-1(4回コールド)、グアテマラを12-1(4回コールド)、デンマークを15-0(3回コールド)、メキシコを4-3、アメリカを10-0(4回コールド)と撃破)とこちらも文句なしの「1位通過」でスーパーラウンドへ進出。
スーパーラウンドでも好調・日本の「快進撃」は続き、アルゼンチンを8-1(5回コールド)、オーストラリアを5-2、チェコを8-1(5回コールド)と破り、3連勝! オープニングラウンド同様「全勝」で駆け抜け、ゴールドメダルゲーム(優勝決定戦)進出を決めた。
大会最終日のゴールドメダルゲーム(優勝決定戦)ではオーストラリアと「世界一の座」をかけ再戦。先発・八木孔輝が立ち上がりに先制点を許し、2回表にもソロホームランを浴びて失点。2点を追いかける苦しい展開となったが、ここから日本が反撃。2回裏、この回先頭の5番・味元琉維が一塁線を鋭く破り、打球がそのまま外野深く転がる間に一気に本塁まで駆け抜けるランニングホームラン! 反撃の狼煙を上げると、3回裏には二死二・三塁から再び5番・味元琉維が一・二塁間を破るタイムリー。右翼手がこの打球の処理を焦って後逸する間に塁上の走者・打者走者すべてが還り、一挙3点を奪い、逆転に成功 !! 「勢い」に乗る日本は4回裏にも「機動力」を活かした攻撃と1番・西森潤の左中間へのツーランホームラン等で大量5点を追加し、大きくリード。
守っては、先発・八木孔輝が毎回のように走者を背負いながらもスーパーラウンド同様「粘り強く」「尻上がりに調子を上げる」ピッチングを展開。3回以降相手打線に得点を許さず、5回7点差で「得点差コールドゲーム」を成立させ、2大会ぶり3度目の「優勝(世界一)」を勝ち獲った。
日本の男子ソフトボールは「男子TOP日本代表/2019年世界選手権準優勝」という「飛躍」、これにジュニアカテゴリーの近年の好成績(2016年世界ジュニア選手権優勝、2018年世界ジュニア選手権準優勝)を合わせ、現在「世界ランキング1位」へと躍り出ている。
今回の男子TOP日本代表チームの「世界選手権準優勝」、男子U18日本代表チームの「U18ワールドカップ優勝」を経て日本男子ソフトボールがめざすところ……それはもちろん、次回、ニュージーランド・オークランドで開催される「WBSC第17回男子ソフトボールワールドカップ」(※新型コロナウイルスの影響で延期、2022年開催予定)での「初優勝・世界一」である。
今は一日も早く「安全・安心」にソフトボールに取り組める「日常」を取り戻すことが最優先であるが、大会日程が確定すれば、そこから逆算し、選考会・強化合宿等の強化スケジュールを決定、改めて「世界一」の座をつかむべく強化を進めていくことになる。
すべて「仕切り直し」の状況ではあるものの、初の「世界一」へ「戦力充実」であることは確か。
日本の男子ソフトボールに吹く「勝利の追い風」に乗って、今後の戦いも「期待」してほしい!
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | 団長 | 東山 直己 | 日本ソフトボール協会 |
2 | ヘッドコーチ | 岡本 友章 | 高知パシフィックウェーブ |
3 | アシスタントコーチ | 吉村 啓 | 平林金属 |
4 | アシスタントコーチ | 照井 賢吾 | 高崎市役所 |
5 | トレーナー | 田岡 幸一 | Body Laboratory |
6 | マネージャー | 三村 奈弓 | ホンダエンジニアリング |
7 | アナリスト | 新井 千浩 | 平林金属 |
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | 団長 | 塩島 虎一郎 | (公財)日本ソフトボール協会 |
2 | ヘッドコーチ | 田中 徹浩 | 新島学園高等学校 |
3 | アシスタントコーチ | 安部 厚志 | 飛龍高等学校 |
4 | 〃 | 笹岡 裕之 | 高知県立佐川高等学校 |
5 | 総務 | 津本 大貴 | 長崎県立佐世保西高等学校 |
6 | トレーナー | 田岡 幸一 | Body Laboratory |