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ニュース 男子TOP日本代表

◆WBSC第17回男子ワールドカップ 【現地レポート⑥】

日本、順位決定ラウンド初戦(フィリピン戦)に8-3で快勝!

大会もいよいよ終盤戦(プレーオフ)に突入!
「スーパーラウンド」はさらなる激戦の予感 !?

7位~12位決定ラウンドに回った日本。
初戦の相手は同じ「アジア」のフィリピン

日本は先発投手に岡﨑建斗を起用

先制を許したが、浜本悌の一発ですぐに逆転!

鳥山和也も「お目覚め」の…3打席連続アーチ !!

次なる相手はホスト国・ニュージーランド。
「大会の記憶に残る」熱き戦いを期待したい!

◎フィリピン戦ダイジェスト映像

 男子ソフトボール「世界一の座」を競う「WBSC第17回男子ワールドカップ」は12月1日(木)、大会6日目を迎え、この日からプレーオフに突入。オープニングラウンド(予選ラウンド)グループA・Bの「上位3チーム」は「スーパーラウンド」へ進み、その他のチームは順位決定ラウンド(7位~12位決定ラウンド)へと回ることになった。

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 オープニングラウンド2勝3敗(グループB4位)で「スーパーラウンド進出を逃した」日本は、残り3日間、同じくスーパーラウンドに進むことのできなかったニュージーランド、チェコ、南アフリカ、デンマーク、フィリピンと順位決定ラウンドへ回ることに。日本男子ソフトボール悲願の ″優勝・世界一″ の夢は残念ながら潰えてしまったが、男子TOP日本代表の「意地」と「プライド」にかけ、残り3試合を「次につながる戦い」とするべく、ここから再スタートを切ることとなった。

 順位決定ラウンド初戦でフィリピン(オープニングラウンド・グループA6位/0勝5敗)と対戦することになった日本は、この日宿舎出発前、岡本友章チームリーダーがオープニングラウンドの戦いを総括し、チームを鼓舞激励。「非常に残念ではあるが……まずこのオープニングラウンド『2勝3敗』という結果を真摯に受け止めてもらいたい。前回(2019年)準優勝し、復活・躍進を遂げたものの、やはり世界の頂点を争う舞台はそう甘いものではない」と自らもスーパーラウンドに進むことができなかった悔しさをにじませると、「私自身も現役時代『男子日本代表』として『世界の舞台』を戦い、皆と同じように数々の ″悔しさ″ を味わってきた(※岡本友章氏は、自身もかつて日本代表の『主砲』として世界選手権(現・ワールドカップ)の舞台に3度出場。1996年第9回大会で第3位、2000年第10回大会では『キャプテン』としてチームを牽引し、当時 ″世界の3強″ と評されたニュージーランド、カナダ、アメリカを撃破する等『限りなく優勝に近い準優勝』を成し遂げ、男子日本代表の黄金時代を築いた)。前回大会ヘッドコーチとして日本代表チームを率い、今回はチームリーダーという立場にあって、ともにグラウンドで戦うことができない歯がゆさ・寂しさもあるが……これも現実。次に進むための『糧』にしなければならないととらえている」と想いを述べ、「現在日本ソフトボール協会の専務理事である私の胸の内には、常に『男子ソフトボールを何とかしたい!』という信念がある。夢物語と周囲に笑われるかもしれないが、男子ソフトボールのオリンピック競技入りを本気でめざしているし、それを実現させることによって、男子ソフトボール選手の将来を、この競技の未来を『明るく・希望がもてるモノ』に変えていきたい! ここにいる選手・スタッフの皆さんには私のこの想いにぜひついてきてほしいし、日本男子ソフトボールの『真価』『実力』を証明するためにも、我々はやはり勝たなければならない!!」とチームを鼓舞。また、「私から皆さんに求めたいこととして、一つ、自分たちのチームが今大会どうであるか(何が課題で、何が収穫か)しっかりとコミュニケーションを図ってもらいたい。片岡大洋キャプテンが音頭をとるのはもちろんのこと、松田光選手ら『国際経験豊富な選手たち』には自らが『世界の舞台で経験してきたこと』をどんどん若い選手たちへ伝えてほしいし、そういうことをしていかなければ本当の意味で『次』につながっていかない。残り3日間・3試合の戦いにはなるが、 ″次、自分たちが何をしなければならないか″ を肝に銘じ、今できる最善・最高の戦いをしよう」と自身がチームに求めることを語り、激励した。

 順位決定ラウンド初戦/フィリピン戦、日本は岡﨑建斗を先発に立て、初回二死二塁からタイムリーを許し1点を先取されるが、その裏、一死三塁の反撃のチャンスで2番・浜本悌がセンター頭上を越えるツーランホームラン! さらに二死一塁となった後、6番・鳥山和也にもセンター頭上を遥かに越えるツーランホームランが飛び出し、この回一挙4点を奪い、逆転に成功した。
 日本は4回裏にもこの回先頭の6番・鳥山和也がセンター頭上を越える2打席連続のソロホームランを放ち、5-1とリードを広げたが、終盤6回表、4回から2番手として登板した河野拓郎がタイムリー、ワイルドピッチで2点を失い、得点差を縮められてしまう。
 しかし、直後の6回裏、無死一塁から6番・鳥山和也がまたしてもセンター頭上を越える「3打席連続」のツーランホームラン!! さらに一死一・三塁となった後、途中出場の1番・北澤慶介がキッチリとライトへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者を迎え入れ、この回3点目を追加。そのまま8-3で勝利を収め、順位決定ラウンド初戦を白星で飾った。

 大会6日目、「スーパーラウンド」はカナダ 4-3 アメリカ、オーストラリア 3-0 キューバ、アルゼンチン 6-3 ベネズエラという試合結果になり、順位的にはアルゼンチンとカナダ(ともに3勝0敗)が同率1位、これをオーストラリア(2勝1敗)が3位で追いかけ、4位にアメリカ(1勝2敗)、同率5位でキューバとベネズエラ(ともに0勝3敗)が続く状況になった(※オープニングラウンドで同グループだったチーム同士の対戦は、オープニングラウンドの試合結果が持ち越される)。

 また、順位決定ラウンド(7位~12位決定ラウンド)ではチェコ 7-2 デンマーク、日本 8-3 フィリピン、ニュージーランド 7-0 南アフリカ(5回コールド)といった試合結果になり、順位としては日本とニュージーランド(ともに3勝0敗)が同率1位、これをチェコ(2勝1敗)が3位で追いかけ、4位に南アフリカ(1勝2敗)、同率5位でデンマークとフィリピン(ともに0勝3敗)が続く形となっている(※オープニングラウンドで同グループだったチーム同士の対戦は、オープニングラウンドの試合結果が持ち越される)。

 日本は大会7日目、順位決定ラウンド第2戦でホスト国・ニュージーランドと対戦。日本、ニュージーランドともに今大会 ″さらなる躍進″ ″王座奪還″ を掲げながら、スーパーラウンド進出を逃してしまったが……ここで「大会の記憶に残る」熱戦・好ゲームを繰り広げ、改めて「存在感」を示したいところである。

 日本もニュージーランドも、世界の男子ソフトボールを引っ張っていくべき存在であることに変わりはない。

 だからこそ……観る者の胸を熱くさせ、心揺さぶる戦いをしなければならない!

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