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男子GEM2日本代表レポート
(「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」を振り返って)

「希望」に満ちた戦士たち
TOPへと……駆け上がれ!!

男子GEM2(中学3年生)日本代表が出場した、
「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」を振り返る

大会前、“大学男子ソフトボール界の名門”
日本体育大学の胸を借り、事前合宿を実施

本大会にはホスト国・香港をはじめ、
アジアの7チームが参加した!

「一つ上のカテゴリー」に果敢に挑み、熱戦を展開!!

「チーム一丸」となった戦いを見せ……見事アジア№1に!
選手・スタッフともに大きな「収穫」、「経験」を得ることができた

「継続的な選手強化」は、男子においても重要課題
世界の強豪国に目を向けると、ジュニアからトップチームへ
主力選手が着実にステップアップを遂げている!
(※画像はオーストラリア代表のアンドリュー・カークパトリック)

アルゼンチン代表の「強力二枚看板」
ロマン・ゴドイ、ウエムル・マタもU19で世界一に輝いた

日本も、ジュニア世代からの継続した選手強化を!
(※画像は昨年の世界ジュニア選手権で「優勝投手」
となった小山玲央(日本体育大))

若き戦士たちよ、TOPへと……駆け上がれ!!

 去る11月1日(水)~5日(日)の5日間、中国・香港で「第6回アジア男子ジュニア選手権大会(※大会結果はこちら)」が開催され、男子GEM2(中学3年生)日本代表が見事優勝。U19(19歳以下)という「一つ上のカテゴリー」にあえて挑み、“アジア№1”の座を勝ち獲る「大きな成果」を挙げた。ここでは、その男子GEM2(中学3年生)日本代表の戦いぶりを振り返るとともに、今後の展望を考えてみたい。

【大会派遣の趣旨・目的】

 この「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」は、U19(19歳以下)を対象に該当カテゴリーの各国代表チームが参加する大会(※過去1997年に第1回大会、2002年に第2回大会がインド、マレーシアで開催され、日本が不参加であったこともあり、フィリピンが連覇。2005年にシンガポールで開催された第3回大会には、その年のインターハイを制した新島学園高校(群馬)が日本代表として参加し、優勝。その後、U19日本代表を編成して大会に臨むようになってからは、2010年の第4回大会(インド・ムンバイ)、2013年の第5回大会(タイ・チャイヤプーム)と日本が圧倒的な強さで制している)であるが、これまでの競技レベル等を勘案し、(公財)日本ソフトボール協会選手強化本部会は今回その対象となるカテゴリー(U19)ではなく、「一つ下のカテゴリー」である中学3年生を対象に「日本代表」チームを編成。これまで「中学生」を対象とした国際大会が開催されていないこともあり、将来有望な中学生選手の「新たな目標」を創出するという狙いを含め、「初の試み」に踏み切った。
 また、今回の大会派遣の趣旨・目的は、今後、高校進学はもちろん、大学、実業団、クラブチーム等で将来にわたってソフトボールを続け、U19日本代表はもとより、「TOPチーム」である「日本代表」をめざすモチベーションを高めることにあり、「男子TOP日本代表」を頂点とした「継続的な強化システム」の構築を図るための「第一歩」として位置づけられた。

【「チーム一丸」となり、熱戦を展開!】

 本大会には、ホスト国である香港をはじめ、インド、インドネシア、日本、フィリピン、シンガポール、タイの7チームが参加。まず参加全チームによるシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを行い、上位4チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントはページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で行われ、その決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが「優勝」となる試合方式で覇が競われた。

 男子GEM2(中学3年生)日本代表は10月26日(木)・27日(金)の両日、東京都・日本体育大学で事前合宿を行い、翌日(28日/土)、大会開催地である中国・香港へ出発。現地に到着すると、早速大会に向けての準備を進め、香港代表チーム(トップチーム)と練習試合を行う等「精力的な強化」に励み、いよいよ開幕を迎えた。

 大会がスタートすると、「一つ上のカテゴリー」が相手であるにも関わらず「堂々の戦いぶり」を見せ、予選リーグ6戦全勝(インドネシアに7-0、インドに5-3、タイに9-2、シンガポールに12-5、香港に5-3、フィリピンに3-2で勝利)の1位で決勝トーナメントに進出。
 決勝トーナメントでは、まず1位・2位戦でフィリピンと対戦。序盤息詰まる投手戦を展開し、0-0のまま迎えた5回表、8番・池田蓮、9番・眞茅大翔の連続長短打で1点を先制。6回裏に1点を返され、同点に追いつかれたが、7回表に9番・眞茅大翔の三塁打、2番・畠山陸の内野安打で1点を勝ち越し。これで勝負は決まったかと思われたが……その裏、自らの守備の乱れ等で2点を奪われ、「まさか……」の逆転負け。翌日の3位決定戦に回ることとなった。
 その3位決定戦では、予選リーグ3位のインドを破って勝ち上がった予選リーグ4位のインドネシアと対戦。2回裏に相手守備の乱れと、2番・畠山陸、3番・永吉飛斗の連続タイムリーで3点を先制。3回表、5回表に1点ずつ返された後の6回裏にも、3番・永吉飛斗の犠飛で追加点を奪ったが、勝利目前の7回表に同点に追いつかれてしまう……。しかし、日本は4-4で迎えたその裏、無死満塁から1番・新井沙稀也がレフトの頭上を越える「執念」のサヨナラタイムリー! 劇的なサヨナラ勝ちを収め、優勝決定戦への切符を手にした。
 フィリピンとの再戦となった優勝決定戦では、3回表に自らの守備の乱れ等で2点を先制されてしまい、劣勢に立たされる展開に……。しかし、その裏、相手守備の乱れで1点を返すと、なお二死満塁から7番・稲垣拓朗が逆転満塁ホームラン!! 今大会の「ラッキーボーイ」の「グランドスラム」等でこの回一挙5点を挙げ、勝利を決定づけた。守っては、前日のフィリピン戦、この日の3位決定戦、優勝決定戦のダブルヘッダーと3連投となった池田蓮が、4回以降は二塁も踏ませぬ気迫のピッチングで3点のリードをしっかりと守り切り、5-2で勝利。1位・2位戦での敗北を糧に、まさに「チーム一丸」の戦いで「頂点」へと登り詰めた。

【GEM2(U16) → U19 → TOPと階段を上がり、「継続した強化」を!!】

 今大会においての男子GEM2(中学3年生)日本代表は、「一つ上のカテゴリー」に「臆することなく」挑み、我々に「勇気」を与えてくれただけではなく、「優勝」を「勝ち獲る」という結果で日本の男子ソフトボールの強化(ジュニア世代からの強化)に「新たな希望」をもたらしてくれた。

 どの競技もそうだが、「ジュニア世代からの継続した選手強化」は非常に重要だ。男子ソフトボールも今後「本気」で「世界」と戦い、そこで「真の頂点」を極めたいと思うなら、今回のGEM2(中学3年生)日本代表のように、まず、早くから「国際経験」をつませ、厳しい環境の中で格上の相手に「挑戦」し続けていくことが不可欠になる。また、その戦いで個々が揉まれ、あらゆることを学び、「経験値」を積み重ねていくことも当然必要であろう。

 「世界の強豪国」に目を向けてみても、ジュニア世代で輝きを放った選手がその後フル代表へステップアップし、チームの「顔」「主力」として活躍を続けている。
 日本リーグでもお馴染み(※日本男子西日本リーグ:ダイワアクトに所属)のアンドリュー・カークパトリックは、現役オーストラリア代表。「世界№1サウスポー」と評されているが、2001年に開催された第6回世界男子ジュニア選手権大会の優勝投手でもある。そして「球速135km/h超え」をマークし、「世界最速の右腕」と称されるアダム・フォーカード(※同じくオーストラリア代表)も、2005年に開催された第7回世界男子ジュニア選手権大会の優勝投手。この両投手の出現・活躍が、その後、オーストラリア(U19代表チーム)の「世界ジュニア選手権4連覇」という偉業達成の足がかりとなり、フル代表「躍進(※2009年に開催された第12回世界男子選手権大会では、決勝トーナメント・ファイナルで先発登板したアダム・フォーカードが当時“無敵”を誇っていたニュージーランドを相手に圧巻の「ノーヒット・ノーラン」をやってのけ、4連覇を阻止。「世界一」の座に登り詰めた)」の原動力となったことはまさに典型的なケースだ。
 また、現在「躍進中」の中南米の強豪・アルゼンチンも、フル代表は「黄金世代(※2012年・2014年と世界ジュニア選手権を『連覇』)」の「二枚看板(ウエムル・マタ、ロマン・ゴドイの両右腕)」が引っ張っており、今後、さらなる飛躍が期待されている。

 日本も、昨年、U19代表チームが第11回世界男子ジュニア選手権大会で「35年ぶり2度目」の「優勝」を飾り、「逸材」がいないわけではない。投手でいえば、その世界ジュニア選手権で優勝投手となった小山玲央(日本体育大)や、小山玲央とともに「歴代最強の二枚看板」と評された長井風雅(ホンダエンジニアリング)には、ジュニアに止まることなく、フル代表入りを果たし、真に「次代」を担っていってほしいと強く願う。もちろん、今大会を経験した中学3年生の選手たちも、今後「成長」を遂げ、GEM2(U16) → U19 → TOPと着実に階段を上がっていってもらいたいものである。

 男子ソフトボールの未来を見据え、確かに「新たな一歩」を踏み出した。「本気」で「世界」で勝ちたいと思うなら……今回を契機に、まずはこの「継続的な強化システム」をしっかりと定着させていく必要がある。そして、より「発展」させるためのアイデアを生み出し、協会・選手が一丸となって努力を重ねていかなければならない!

第6回アジア男子ジュニアソフトボール選手権大会 選手団名簿

選手

No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 池田 響 熊本 熊本市立桜木中学校
(熊本オールスターズ)
2 池田 蓮 鹿児島 鹿児島市立紫原中学校
(オール鹿児島JHS)
3 岡本 宗士 高知 佐川町立尾川中学校
(佐川町立尾川・黒岩中学校)
4 片岡 久也 高知 仁淀川町立池川中学校
(仁淀川町立池川・仁淀中学校)
5 八木 孔輝 愛媛 東温市立重信中学校
6 捕手 大河原 啓太 群馬 高崎市立佐野中学校
7 田村 健悟 高知 佐川町立尾川中学校
(佐川町立尾川・黒岩中学校)
8 内野手 黒木 勝明 宮崎 門川町立門川中学校
9 永吉 飛斗 鹿児島 鹿児島市立西陵中学校
(オール鹿児島JHS)
10 西森 潤 高知 仁淀川町立仁淀中学校
(仁淀川町立池川・仁淀中学校)
11 畠山 陸 高知 佐川町立尾川中学校
(佐川町立尾川・黒岩中学校)
12 廣川 颯汰 長崎 佐世保市立広田中学校
(長崎KSC)
13 眞茅 大翔 鹿児島 南九州市立知覧中学校
(オール鹿児島JHS)
14 外野手 新井 沙稀也 埼玉 秩父市立影森中学校
(秩父ユースソフトボールクラブ)
15 飯野 和貴 群馬 高崎市立佐野中学校
16 稲垣 拓朗 群馬 新島学園中学校
17 西森 基 高知 仁淀川町立仁淀中学校
(仁淀川町立池川・仁淀中学校)

スタッフ

No. 役職 氏名 支部 所属
1 団長 髙橋 清生 日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 吉沢 雅美 群馬 高崎市立佐野中学校
3 アシスタントコーチ 橋本 清 愛媛 東温市立川内中学校
4 アシスタントコーチ
兼総務
大原 留美 高知 佐川町立尾川中学校
5 トレーナー 田岡 幸一 Body Laboratory
6 事務局 藤井 まり子 日本ソフトボール協会
7 通訳 高 萍 日本ソフトボール協会
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