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「第44回(令和元年度) 全国審判員・記録員中央研修会」を開催

球春を告げる「恒例」の全国審判員・記録員中央研修会を開催

2020ルール改正点を審判員・記録員「合同」で研修

「審判の部」の研修では休憩時間に利用できる
「新・審判ウェア」の試着コーナーも設けられた

「記録の部」の研修は「改訂第4版」となる
「スコアリングマニュアル」を中心に行われた

「審判の部」2日目の研修は実技研修

ローテーションの研修は「実戦形式」で入念に!

「記録の部」の研修は記録員の「原点」である
スコアカードの記帳・点検に時間が割かれた

「改訂第4版・スコアリングマニュアル」に込めた
「熱い想い」を語る遠藤正人記録委員長

「記録の部」の研修の最後には今期限りで退任
する4名の委員に「花束贈呈」の「サプライズ」も

閉講式で研修生を代表し、謝辞を述べる
鹿児島県協会・櫛下町晃審判副委員長

 去る2月7日(金)~9日(日)の3日間、愛知県刈谷市・刈谷市産業振興センター・双葉グラウンドを会場に、「球春」の訪れを告げる恒例の「第44回(令和元年度)全国審判員・記録員中央研修会が開催された。
 この中央研修会は、「隔年開催」となったため2年ぶりの開催となったが、全国各都道府県支部の審判委員長・記録委員長またはそれに準ずる「指導的役割」を担う140名余りが参加。2020年のルール改正点をはじめ、それに伴う審判員・記録員の実務的な変更点を中心に熱心な研修が行われた。
 また、全国有数のチーム登録数、審判員・記録員登録数を誇る愛知県ソフトボール協会、「ソフトボールのメッカ」刈谷市ソフトボール連盟のスタッフが、「隔年開催」「2年ぶり」の開催という「ブランク」をまったく感じさせない全面的な協力体制で献身的にサポート。研修会をより円滑に、よどみなく進行させる「大きな力」となり、「黒子」に徹しながらも、見事に統率されたその働きで研修会を支える「陰の主役」となり、今回の研修会を「成功」へと導く「原動力」となった。

・研修会初日(2月7日/金)

【開講式】

 研修会初日、刈谷市産業振興センター・小ホールで催された開講式では、まず公益財団法人日本ソフトボール協会・徳田寬会長が挨拶に立ち、「審判員・記録員の皆さんには、今回の研修会を通じてルール改正点等研修していただき、グラウンド上で正しいジャッジをしていただくこと、正確な記録を迅速に提供していただくことはもちろん、常に『観客の目』を意識し、ソフトボールがより楽しく、面白く、観戦できるような方策を審判員・記録員それぞれの立場で立案し、実行していってもらいたいと思っています。審判員の皆さんにはよりスピーディーでスリリングな試合が展開されるよう、選手の皆さんとともに『試合を創っていく』意識を持っていただき、記録員の皆さんには『あと1本ヒットが出ればあの選手が記録を達成する』等、記録的な見地、数字の積み重ねから、ソフトボールへの『興味・関心』を引き出すような『ファンサービス』に努めていただきたいと思うのです。選手・チームと審判員・記録員が『一体』となって、試合を観戦するワクワク感・ドキドキ感が高めていってくれることを期待しています」と挨拶。また、「今年はいよいよオリンピックイヤーを迎えます。選手・チームは年間150日にも及ぶ強化合宿や海外遠征を繰り返し、金メダル獲得をめざして強化に励んでいます。選手・チームとはまた違った立場でオリンピックに関わる審判員・記録員の皆さんもいらっしゃいます。オリンピックを一つの契機として、ソフトボールという競技をより一層盛り上げていただきますよう、お願い致します」と参加者を激励した。
 続いて、地元・愛知県ソフトボール協会・山本光法副会長が主管協会を代表して歓迎の言葉を述べ、「愛知県協会、刈谷市連盟の総力を挙げて、この研修会がより実り多きものとなるよう最大限のサポートをしていきたいと思っています。至らないところも多いと思いますが、この研修会がよりスムーズに、滞りなく進行できるよう、微力ながら全力を尽くしてまいります」と、協会挙げての全面的なバックアップを約束し、3日間にわたる研修会がスタートした。

【審判・記録合同研修】

 開講式終了後、そのまま刈谷市産業振興センター・小ホールにおいて、審判員・記録員が合同研修。「2020ルール改正点」について、まず阿久津静委員長が主なルール改正点を挙げ、「捕手用ヘルメット」「捕手用マスク」(すでに2020年度から実施が予告されていた「JSA検定マーク入り捕手用ヘルメット」「SGマーク入り捕手用マスク」の着用義務付け)の使用、新設された「アームスリーブ(腕の保護ガード)」(3-7項「ユニフォーム」に「4.アンダーシャツ」が新設され、それと同様の取り扱いとなり、着用するプレイヤーは「チーム同色」のものを両腕に着用すること(片腕のみの使用は禁止)、ただし、細かなデザインの違い(メーカーロゴの違い、ラインの有無等)は問わない)についてもその内容・適用に関する留意事項が確認され、次打者席に関する規程(ルール改正前は「一塁側・三塁側どちらの次打者席で待機してもよい」であったものを、安全面を考慮し、「打者が右打者の場合は三塁側、左打者の場合は一塁側の次打者席で待機しなければならない」に改正)等についても、ルール改正の趣旨とその適用について詳細な解説が行われ、全員で確認を行った。
 続いて遠藤正人記録委員長が、主に記録関連のルール改正について触れ、「故意四球の投球数」(ルール改正前は「故意四球」の通告は「投球」みなされ、四球を与えるのに必要な投球数がカウントされていたが、「通告時、すでに投球した数だけを投球数に加える」と改正された)を「WBSC(世界野球ソフトボール連盟)方式」を採用し、その適用基準に合わせ、改正を行ったことが報告された。また、実際に公式記録員が記帳しているスコアカードの内容とルールに記載されている内容に齟齬が生じている部分があったため、それらを実際の記帳内容との整合性を図り、現状に合致した内容に改正を行ったことも併せて報告・確認された。
 この合同研修を終えた後、審判・記録それぞれに分かれ、さらに本格的な研修へと入っていった。

【審判の部】

 審判の部の研修は、まず阿久津静委員長が再度、「ルール改正点」についておさらい。特に「アームスリーブ」の使用について、アンダーシャツと同様の扱いで、チーム内にアームスリーブを使用する選手と使用しない選手が混在するのは構わないが、使用する場合は両腕に使用し(片腕のみの使用は禁止)、「チーム同色」であること(メーカーロゴの違いや多少のライン等入っていても使用を認める。ただし、迷彩柄や何色も使ったカラフルなデザインのものは使用を認めない)が再確認された。
 また、次打者席の規程についても、「スイッチヒッターの場合どう対応したらよいか」といった質問が出る場面もあったが、あくまでも「安全性」を考慮・重視したルール改正であり、ファウルボールの直撃・負傷の危険を避けるためのものであることを理解し、その趣旨を逸脱しない範囲で、臨機応変に、柔軟な対応をするよう意思統一が図られた。
 続いて、「競技者必携の改訂・修正点」を確認。2019年度と2020年度の改訂・修正点がひと目でわかる一覧表が用意され、その一覧表に従って、一項目ずつ入念な確認作業が行われた。ここでは、ロジン(滑り止め)について、今回のルール改正でチームが持参したものであっても、事前に審判員が確認したものであれば使用が認められるようになったことが確認され、すでにWBSCでは使用が認められている布製の滑り止め(商品名:ゴリラゴールド:布に滑り止めを染み込ませた製品)も、事前に審判員が確認したものであれば、試合での使用が認められるようになった。
 それに伴い、試合前の用具の点検・確認の際には、従前のバット、打者用ヘルメット等の確認に加え、捕手用ヘルメットに「JSAマーク」が入っているかどうか、捕手用マスクに「SGマーク」が入っているかどうか、持参したロジンを使用するか否かも確認するよう周知徹底が求められた(ロジンについては投手交代を行う際にも確認を行うよう求められた)。
 また、「審判員の位置および動き(4人制)」のローテーションについては、パワーポイントを活用し、その実際の動きを研修。特に、今回の改訂で変更された動き、ローテーションについて、パワーポイントで打球の位置、個々の審判員の動きを視覚的に検証。翌日の「実技研修」に備えた。
 次に、神谷和宏副委員長を中心に、「審判実務について」確認され、ここでも翌日に予定されている実技研修について、その要点や進め方が念入りに説明された。
 最後に、阿久津静委員長が再び登壇し、2019年度の全日本大会・日本リーグでの実際の事例を挙げながら反省点を総括し、初日の研修を終了した。

【記録の部】

 記録委員会では、まず遠藤正人委員長による「本年度の反省と統一事項の確認」が行われ、日本リーグ、各種全日本大会に派遣された記録委員、派遣記録員の報告をもとに、各種大会における反省点が洗い出され、記録委員会としての「統一事項」が再確認された。
 続いて、今回の研修の「目玉」である改訂第4版となる「スコアリングマニュアル」の主な改正点が、芦澤忠副委員長、八木美代子委員、石黒靖之委員を中心に説明され、ゴロ記号の削除、三振の記号の変更(KS/空振り三振:Sは「スイング」(Swing)の頭文字、KL/見逃し(見送り)三振:Lは「ルッキング」(Looking)の頭文字)、故意四球の投球数(故意四球の宣告は投球とみなし、四球を与えるのに必要な投球数をカウント→通告時すでに投球した数を投球数に加える)等、2018年に千葉県下四市で開催された「世界女子選手権」(現・女子ワールドカップ)でのWBSC主催大会を開催した経験、今夏開催予定の「2020東京オリンピック」への準備段階において、「WBSCの一員」として大会運営に携わる中で、国際的に使用されている記号(KS、KL等)に対応する形でそれらを導入するに至ったこと、「故意四球」に象徴される解釈・適用の違い(野球の国際大会では「球数制限」を採用している大会が多く、「故意四球」(野球では「申告敬遠」)についても厳密な投球数が求められる背景がある)といった事情から、「よりシンプルに簡潔・簡略化する」という方針で改訂作業を行ったものの、実際には「国際化」の波の中で新たな記号の導入や解釈・適用の変更を行わざるを得なかったことが説明された。
 この日、最後の研修はグループ討議。全国9地区(北海道・東北・関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・九州)の研修生が各グループになるべく均等に入るように、9人編成のグループを6グループ作り、グループディスカッションを実施。討議内容は「1.新スコアリングマニュアルについて」「2.記録委員育成について」「3.全日本大会・日本リーグ開催時の苦労話や反省点」「4.その他(審判や放送との連携、大会前の研修方法)」といった内容について討議され、各グループで「司会者」「書記」「発表者」を選出。討議内容の取り纏めを行い、研修会2日目に発表を行うことになった。

・研修会2日目(2月8日/土)

【審判の部】

 研修会2日目、審判の部の研修は、場所を「双葉グラウンド」に移しての「実技研修」となった。
 全員でウォーミングアップを行った後、土田次雄副委員長を中心に「基本動作」の研修。「ストライク」「ボール」「アウト」「セーフ」とすべての「基本」となる基本動作を全員で確認し合った。
 次に、各グループに分かれて、「投球判定」の研修を実施。今年も地元・愛知県に所属する日本リーグチーム(男子)のバッテリー、県下の大学女子・高校女子チームのバッテリーの協力を得て、実際に投球を行いながら、「ストライクゾーン」を入念に確認。一球一球、審判員同士、あるいは投球するピッチャー、それを受けるキャッチャーの意見に耳を傾けながら、真剣な表情で投球に向かい、正確な「ストライクゾーン」を見極めるべく研修が進められた。
 この後、球審、一塁塁審、二塁塁審、三塁塁審の各塁における指導上の留意点を確認。「実務指導の要点」の研修を行った。特に、「競技者必携」の「審判員の位置および動き(4人制)」で変更のあった動き等を確認。予定された時間をオーバーしてもなお熱のこもった研修が行われていた。
 昼食を挟み、午後はローテーションの研修。ここでは、愛知県下の高校女子チームの協力を仰ぎ、特に、変更された塁審の位置・動き、判定位置を入念に確認。シーズンの開幕を直前に控え、「実戦」を想定した熱心な研修が進められた。

【記録の部】

 記録の部、2日目の研修は、筒井照雄、常岡昇両委員を中心に、「スコアカードの点検に関する留意点」の研修でスタート。この研修に参加しているのは、各ブロック・各都道府県支部協会では「指導的役割」にあり、「スコアカードの点検」が重要な任務となるだけに、まずはスコアカードを点検する際の効率的な手順・要領を全員で改めて確認した。
 そうした誤りやすい点、見過ごしがちな点等を踏まえた上で、実際にあらかじめ人為的な「ミス」が配された「ボックス」の点検に取り組み、その後、研修生が一人ひとり解答していく形で研修が進められた。慣れ親しんだ「統一記号」が一部変更され、選手交代の際の再出場等の記帳方法にも変更があったため、普段なら見落とすはずのない「記帳の誤り」が見過ごされてしまう場面も……。このあたりは「改訂第4版・スコアリングマニュアル」を熟読し、新たな「統一記号」や「記帳方法」に慣れていくしかなさそうだ。
 昼食を挟み、村田文敏副委員長、本部享委員を中心に、「スコアカードの記帳」の研修。研修室に用意された3面のスクリーンに映し出された実際の試合の映像を見ながらスコアカードに記帳していく「実戦形式」の研修が実施された。
 ここでも新たな「統一記号」や「記帳方法」がネックとなり、予想外の「記帳ミス」が続出……今後の「課題」が浮き彫りにされる研修となった。
 最後に、前日の「グループ討議」の内容を取り纏め、各グループの代表者がその内容を発表。「改訂第4版が出されたことで今までの『疑問』が解消された」「国際的な記帳方法に沿うのは『時代の流れ』を考えても当然のこと」と、「改訂第4版・スコアリングマニュアル」を評価する声がある一方で、「スコアリングマニュアルにWBSCの統一記号が採用されたり、その解釈・適用に合わせた記帳方法の変更がなされたというが、今後、WBSCの記帳方法に統一する方向へ進むのか、それとも『日本式』を維持・継続していくのか、その方針や方向性、ビジョンを示してほしい」「むしろ記帳方法が複雑になり、大変になったのではないか」といった厳しい意見も出された。

・研修会最終日(2月9日/日)

【審判の部】

 最終日の研修は、ルール改正点の確認、「競技者必携」の改訂・修正点が確認され、東日本・中日本・西日本の三地区に分かれての「地区別研修」「事例研修」も実施された。
 ルール改正点の確認、「競技者必携」の改訂・修正点の確認では、これまでの研修内容を全員で再確認。「全国どこでも、誰がやっても、同じ判定となるように」と統一見解を示し、意思統一。この後行われる地区伝達、各都道府県支部の伝達、あるいは各市町村に至るまで、「同じ内容」でしっかりと伝達できるよう周知徹底が図られた。
 三地区に分かれての「地区別研修」「事例研修」では、昨年の全日本大会、日本リーグはもとより、各地区・各都道府県・各市町村等で起こった「実際の事例」をもとに、そのような事態が起こったとき、どのような対応をすべきか、あるいはどのような備えをしておけばそのような事態を招くことがなかったかを徹底的に議論。様々な角度から検証を試み、問題点・課題の洗い出しを行い、予防策・防止策の検討を行った。また、それぞれの地区における悩みや課題等についても積極的に意見交換。参考になる「先進事例」の紹介や各地区の特徴的な取り組みにも触れ、今後の活動に役立てようと熱心な議論が繰り返されていた。
 最後に、千葉敬徳副委員長が地区伝達における伝達方法、その要点を最終確認。阿久津静委員長が研修会を総括し、今回の研修会の全日程を終えた

【記録の部】

 記録の部、最終日の研修は、佐藤正典委員を中心に「スコアカードの点検に関する確認事項」を行い、石黒靖之委員がWBSCのスコアリングについて紹介。一昨年の世界女子選手権大会(現・ワールドカップ)での経験や昨年7月にタイ・バンコクで開催されたWBSC・ソフトボール・アジアが実施した「スコアリングセミナー」で実施された内容等について発表。その発表内容を踏まえ、国際的な動向、今後向かうべき方向性等についても議論された。
 最後に、遠藤正人委員長が研修会を総括。今回の研修の「目玉」であった「改訂第4版・スコアリングマニュアル」の改訂趣旨・目的に改めて言及。「スコアリングマニュアル第4版の発行に際して」として掲載されている今回のスコアリングマニュアルの「まえがき」全文が読み上げられ、グループ討議等で出された「質問」「疑問」に一つひとつ答えていく形で改訂第4版作成・発刊に至る「想い」が熱く語られた。現在、WBSCによる「国際記録の統一化」が進められており、現状では、記号・記帳方法等に若干の差異はあるものの、スコアリングの「基本ルール」に関しては「WBSC方式」に対応していく必要が生じていること、その一方ですべてを「WBSC方式」にしてしまうと、日本が長い時間をかけて築いてきた「日本式」のスコアリングの「文化」には馴染まず、相容れない部分もあること、が包み隠さず説明された。また、今回の改訂では「よりシンプルに、より簡潔にわかりやすく」をモットーとして、記帳方法の改善に取り組んだものの、他競技に比べ難解なルールが多いソフトボール競技においては、そのルールに対応するとなると「必然的」に記帳方法も難しくなる……という「ジレンマ」を解消できない「現実」があることにも言及した。
 その上で、「スコアリングの『本質』は、正確な判定とルールに基づいたボックス記帳にあり、『選手たちのために正しい記録を残す』ことが大原則であることに変わりはなく、この『スコアリングマニュアル』が広く深く浸透・定着し、日本全国どこへ行っても同じ見解・判定基準に基づいて『公式記録』が記帳・作成される必要がある」ことを強調。ただ、その一方で、「このマニュアルにあまりにも固執し過ぎてしまい、『ここに書かれている以外のことは認めない』と頑なな態度を取るのではなく、それぞれのやり方や記帳しやすさ、その方法論に多少の「幅」(許容範囲)を持たせ、特にこの研修会に集う『指導的立場』にある皆さんには、頭ごなしにこのマニュアルを押しつけるのではなく、なぜこのマニュアルに示された記帳方法が効率的で正確なのか等、その理由を丁寧に、わかりやすく解説を加えながら後進の指導にあたってほしい」と結び、研修会を総括した。

【閉講式】

 閉講式では、まず主催者を代表し、公益財団法人日本ソフトボール協会・髙橋清生副会長兼専務理事が、主管協会である愛知県協会、刈谷市連盟に謝辞を述べ、「時代の求めによってソフトボールも変わり、組織も変わっていく。審判員・記録員の皆さんには『アスリートファースト』の意識からさらに一歩進め、『観客ファースト』『お客さんファースト』の意識を持って、『観て楽しめるスポーツ』へと進化させ、たくさんの観客の皆さんが集まり、楽しめるものに、ソフトボールという競技を変革させていってほしい」と、この研修会等を通じて審判員・記録員も「意識変革」を行っていく必要性を説いた。
 続いて、愛知県協会・山本光法副会長が「研修会は今日で終わりとなるが、本当に大切なのはこれから。皆さんがそれぞれの地区、都道府県、市町村に帰って『何を伝達するか』でソフトボールが変わってくる」と期待を込めて語り、最後に、令和2年度の国体開催地となる鹿児島県協会・櫛下町晃審判副委員長が研修生を代表して謝辞を述べ、3日間にわたる研修会の全日程を終了した。

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