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第55回全日本大学男子ソフトボール選手権大会「代替大会」
『全国大学選抜男子ソフトボール選手権大会』開催される!

10月31日・11月1日の両日、富山県富山市において
インカレ男子の「代替大会」となる『全国大学選抜男子
ソフトボール選手権大会』が開催された

多くの方の支援・協力を得て、2日間の大会が無事終了

全国9ブロックから16チームが出場し、熱戦を展開!

大学男子トップレベルのプレーで周囲を魅了した

準々決勝/日本体育大 vs 環太平洋大の
一戦は、延長10回タイブレークにもつれ込む
まさに「死闘」に……

準決勝で敗れはしたが、中京大も「積極果敢な戦い」で
日本体育大を慌てさせ、大会を大いに盛り上げてくれた!

その中にあって、最後「実力」を示したのは
インカレ3連覇の「絶対王者」日本体育大

男子TOP日本代表「次代のエース」とも評される
小山玲央は、大学最後のシーズン「キャプテン」として
日本体育大を牽引! 見事「有終の美」を飾った !!

表彰式終了後には、優勝した日本体育大が伝統のエッサッサを披露。
また来シーズンに向けて……大学ソフトボールの熱は失われていない!

 去る10月31日(土)・11月1日(日)の両日、富山県富山市/富山県岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場において、今年新型コロナウイルスの影響により開催中止を余儀なくされた「文部科学大臣杯 第55回全日本大学男子ソフトボール選手権大会」(※インカレ男子)の「代替大会」となる『全国大学選抜男子ソフトボール選手権大会』が開催された。

◎大会結果はこちら▼
 http://www.softball.or.jp/game/univercity_mens/tournament2020/tournament.html

◎準決勝(中京大 vs 日本体育大)、決勝(日本体育大 vs 福岡大)
 試合動画配信ページはこちら▼
 https://www.univas.jp/article/20276/

◎準決勝(国際武道大 vs 福岡大)
 試合動画配信ページはこちら▼
 https://www.univas.jp/article/20317/
 ※試合動画配信:一般社団法人 大学スポーツ協会(UNIVAS)

 本来であれば、今年の「文部科学大臣杯 第55回全日本大学男子ソフトボール選手権大会」は9月5日(金)~7日(日)の3日間にわたり富山県富山市で開催される予定であったが、この度の“新型コロナウイルス感染拡大”の影響を受け、他の全日本大会同様“開催を中止する”という苦渋の決断を余儀なくされる結果に。
 しかし、主催者である全日本大学ソフトボール連盟は各地域における感染状況や大学対応などを考慮しながら、限られた条件の中で「伝統ある大学ソフトボールをなんとか継続したい」また「4年生を中心とした学生選手の思いを少しでも考慮したい」……こうした思いから、今回全日本大学ソフトボール選手権大会の「代替大会」となる『全国大学選抜ソフトボール選手権大会』を開催することを決定。男子・女子ともに開催することとし、それぞれインカレの開催地となっている富山県富山市(男子開催地)、愛知県安城市(女子開催地)に協力を依頼。今大会を支えるため、多くの企業、組織、個人(大学ソフトボールのOB・OG等)から協賛・支援等も寄せられ、大会の成功に向けて力が注がれた。

 男子の部は全国9ブロック(北海道・東北、関東、北信越、東京、東海、近畿、中国、四国、九州)から16チームが出場。ブロック予選の参加チーム数や形態等も新型コロナウイルスの影響を受け、各地まちまちで、「16」という今大会の出場チーム数は従来のインカレの「半分」に止まった(※本来であれば全国9ブロックの代表32チームが出場し、大学日本一の座を競うはずであった)。また、大学によってはすでに4年生が引退しているチームもあり、この“コロナ禍”で“状況は様々”であったが……なにより各チーム、選手それぞれが「仲間とともに全国の舞台で戦える(プレーできる)喜び」を噛みしめ、今大会に臨んでいる姿が非常に印象的であった。

 初日(10月31日/土)は1回戦・準々決勝の12試合が行われ、熱戦の結果、福岡大(九州)、国際武道大(関東)、日本体育大(東京)、中京大(東海)の4チームが準決勝に進出。
 中でもインカレ3連覇の「絶対王者」日本体育大(東京)とこれまで2度のインカレ優勝を誇る「強豪」環太平洋大(中国)が対戦した準々決勝は、日本体育大・小山玲央、環太平洋大・景山蓮の「両エース」が一歩も譲らず投げ合い、0-0のまま延長タイブレークへもつれ込む「死闘」に。延長タイブレークに入っても8回に両チーム1点ずつを取り合い、9回はまた無得点とまさに息詰まる展開が続いたが、迎えた延長10回裏、日本体育大が一死三塁から「執念のスクイズ」を仕掛け、勝ち越し点をもぎ取り、そのまま2-1でサヨナラ勝ち! 一投一打張り詰めた雰囲気の中で繰り出される好プレーの連続は、まさに大学男子ソフトボール「トップレベルの攻防」であり、周囲の人々を大いに魅了した。

 2日目(11月1日/日)は準決勝・決勝の3試合を実施。
 準決勝/国際武道大 vs 福岡大は、両チーム無得点のまま迎えた4回裏、福岡大が国際武道大の「1年生エース」中島翼をとらえ、無死一・三塁から5番・日髙慶明のタイムリーで1点を先制。さらにこの後7番・山川陽樹の犠牲フライ、9番・平山純也のスリーランホームランで追加点を奪い、一挙5得点! 6回表に「サウスポーのエース」海邉和也から廣藤健徳へ投手リレーしたことが裏目に出て試合を振り出しに戻される展開となりはしたが、直後の6回裏、9番・平山純也の2点タイムリー、2番・金子京介のツーランホームランで4点を挙げ、勝ち越しに成功。「地力の違い」を見せ、9-5で勝利し、決勝へと駒を進めた。
 もう一方のゾーンの準決勝/中京大 vs 日本体育大は、先攻の中京大が初回に先制攻撃。日本体育大の先発投手・福地廉に対して、1番・久本廉が「初球」を狙いすまし、センターへ先頭打者ホームラン! 一死一塁となった後、4番・菊川智己も左中間へツーランホームランを叩き込み、この回一挙3点を奪い、「強烈な先制パンチ」を浴びせた。
 しかし、「絶対王者」日本体育大も当然このまま黙ってはいない。日本体育大はその裏、一死から四球、盗塁で走者を二塁まで進めると、3番のメーンズ・ジェーラン秀吉が左中間を深々と破るタイムリースリーベース。なお一死三塁のチャンスが続き、4番・調和政もセンター前にはじき返すタイムリーを放ち、アッという間に1点差。3回裏には2番・中原雄大、3番 メーンズ・ジェーラン秀吉の長短打とワイルドピッチで3-3の同点に追いついた。勢いに乗る日本体育大打線は終盤5回裏にも二死満塁と攻め立て、8番・古敷谷宗が走者一掃のタイムリースリーベースを放ち、一気に3点を勝ち越し。続く6回裏には中京大の2番手・湯浅彰一郎から6番・西本奈生、7番・小山玲央が連続タイムリーを放ち、リードを7点に広げ、得点差コールドゲームが成立。終わってみれば10-3の大勝で決勝進出を決めた。

 決勝では日本体育大と福岡大が激突。日本体育大は小山玲央、福岡大は海邉和也と、ともにジュニア世代から日本代表にも名を連ねる「大学男子屈指の好投手」を擁するチームとあって、試合は見応えのある投手戦に。0-0と互いに先取点を奪えぬまま終盤へと入った。
 迎えた5回表、日本体育大は相手守備の乱れと四球等で二死ながら一・三塁とチャンスを作ると、ここで4番・調和政がレフト前へ先制タイムリー! なお二死一・二塁から5番・濱田慎も右中間を切り裂くタイムリーツーベースを放ち、2点を加え、この回一挙3得点 !! 喉から手が出るほどほしかった先取点を挙げ、試合の主導権を握った。
 守っては、昨年(2019年)チェコ・プラハにて開催された「第16回世界男子ソフトボール選手権大会」で男子TOP日本代表「次代のエース」として活躍。日本の男子ソフトボールに「19年ぶりの銀メダル」をもたらす原動力にもなった小山玲央が、その「世界トップレベル」の実力をいかんなく発揮。先制した直後の5回裏に1点を返されはしたものの、「余裕」すら感じさせる安定感抜群の投球内容(被安打4・奪三振10)で完投勝利を収め、日本体育大が実質的な大学選手権4連覇を達成。本来のインカレ開催は叶わなかったが、小山玲央自身、大学4年(最終学年)の今年は名門・日本体育大の「キャプテン」を務め、自ら先頭に立ってチームを牽引。この『全国大学選抜男子ソフトボール選手権大会』を集大成の舞台として、見事「有終の美」を飾った。

全国大学選抜男子ソフトボール選手権大会トーナメント表
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