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「ニトリ JD.LEAGUE 2022」第11節「地区シリーズ」を終了!
「サマーブレイク」を挟み、9月再開となる後半戦へ……

「ニトリ JD.LEAGUE 2022」は第11節を終了!
9月の再開まで中断、「サマーブレイク」となる

今節も全国4会場で熱戦を展開した

各会場で趣向を凝らしたイベントが実施された

大会を華やかに彩り、試合を盛り上げる各種イベントもすっかり定着した

ネット裏では各チームの「アナリスト」が酷暑の中、奮闘! このデータが各チームの戦いに活きる!!

全国各地の会場で開催地の中学生・高校生・大学生のソフトボール部員の皆さんも大会運営を支えてくれた

全国の審判員の皆さんの「正確なジャッジ」があってこそ、JD.LEAGUEの試合が盛り上がる!

正確かつ迅速な公式記録の提供をめざし、公式記録員の皆さんも全力を尽くし、取り組んでいる

多くの「ソフトボールを愛する皆さん」の力で大会が支えられている。ここまでの「反省」「総括」を活かし、誰もが「笑顔」になれるよりよいリーグを創ろう!

 「ニトリ JD.LEAGUE 2022」は、第7節~第10節の4節にわたり、行われてきた「交流戦シリーズ」(「東地区」と「西地区」のチームの対戦)を終了し、この第11節から再び戦いの舞台を「地区シリーズ」へと移し、「東地区」「西地区」それぞれの地区でのリーグ戦が実施された。

 「東地区」は群馬県太田市・太田市運動公園野球場での「太田ラウンド」、埼玉県本庄市・ケイアイスタジアムでの「本庄ラウンド」の2会場で熱戦を展開。「太田ラウンド」では首位を走るビックカメラ高崎 ビークイーンが、今節初戦となった6月19日(日)の太陽誘電 ソルフィーユ戦の初回、一死一・二塁の先制機をモノにできず、無得点に終わり、守備につくと、「4番・DP」の藤田倭がFP・濱村ゆかりのピッチャーの守備を兼務。「実質的な先発投手」となって試合をスタートさせたものの……これが完全な「裏目」となり、先頭打者から5連続四死球で2点を失う「波乱」の展開。一つのアウトも取れないまま、ピッチャーの守備の兼務を解除し、FP・濱村ゆかりが再出場。なお続く無死満塁のピンチを切り抜け、その後は太陽誘電 ソルフィーユ打線を「ノーヒット」に抑える好投を見せたが……打線が太陽誘電 ソルフィーユの先発・曽根はん奈を攻め切れず、6安打を放ち、毎回のように塁上を走者が賑わすものの、「決定打」を欠き、完封負け。相手打線を「ノーヒット」に抑えながら敗れる……という珍しい記録を残す試合となってしまった。2002年の旧・日本リーグ時代の「第35回日本女子ソフトボールリーグ」1部第8節埼玉大会(埼玉県飯能市)、ミキハウスとトヨタ自動車の対戦で、両チーム「ノーヒット」のまま、延長タイブレークにもつれ込んだ8回裏、トヨタ自動車がタイブレークの走者を犠打で三塁へ進め、ワイルドピッチでサヨナラ勝ち……という「両チームノーヒットで決着」という試合の記憶はあるが、この試合の濱村ゆかりのように、結局、試合の最初から最後まで投げ切る形となり、しかも相手打線をノーヒットに抑えながらチームが敗れてしまう……という試合も珍しいのではないか。そのまま濱村ゆかりを先発させていれば「ノーヒット・ノーラン」の偉業達成となっていたかもしれない。
 話が横道に逸れてしまったが、この試合に敗れたビックカメラ高崎 ビークイーンは、その鬱憤を晴らすかのように、「マンデーソフトボール」となった6月20日(月)のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦で打線が大爆発! 4本塁打を含む13安打15得点の猛攻を見せ、この試合の2人目のピッチャーとして登板した左腕・櫻井彩夏が3イニングを無失点、ノーヒットに抑え、打者10人から4三振を奪う力投で「勝利投手」となり、デビュー4年目にして嬉しい初勝利。今節1勝1敗で通算成績17勝4敗と星を伸ばすことはできなかったが、首位の座はまだまだ安泰。「エース」上野由岐子を温存したまま、「余裕」の展開で「サマーブレイク」を迎えることができた。
 太陽誘電 ソルフィーユは初日(6月18日/土)の大垣ミナモ戦に0-2の完封負け。首位を走るビックカメラ高崎 ビークイーンを2-0で破ったものの、今節1勝1敗で通算成績12勝7敗。4位につけ、「ワイルドカード」でのポストシーズン「プレーオフ」進出が狙える位置につけている。
 大垣ミナモは今節連勝。初戦の太陽誘電 ソルフィーユ戦で「現役・オーストラリア代表」のエレン・ロバーツが被安打4・奪三振8の力投! 見事な完封勝利を収め、続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦も「連投」となったエレン・ロバーツが1失点の完投で3-1と快勝。昨夏の「東京2020オリンピック」で大会前のキャンプ地となった「思い出の地」太田で「連勝」の立役者となり、「太田、ダイスキ!」の歓喜のメッセージを残したエレン・ロバーツの活躍もあり、大垣ミナモは通算成績9勝11敗。「勝率5割」復帰まであと一歩と迫った。
 NECプラットフォームズ レッドファルコンズは今節連敗。初戦の大垣ミナモ戦は初回に先制したものの、そのリードを守り切れず、1-3の逆転負け。続くビックカメラ高崎 ビークイーン戦は投手陣が打ち込まれ、15失点では打つ手なく……。通算成績6勝15敗の最下位で「サマーブレイク」を迎えることになった。

 「本庄ラウンド」では、上位争いを演じる日立 サンディーバ、デンソー ブライトペガサス、ホンダ リヴェルタが「三つ巴」の星の潰し合いを演じたが、日立 サンディーバとデンソー ブライトペガサスが混戦状態から一歩抜け出す形となり、通算成績15勝6敗で「同率2位」。ポストシーズン「プレーオフ」進出圏内を堅持し、揃ってホンダ リヴェルタとの「直接対決」に勝利したことで「プレーオフ進出」に「当確ランプ」が灯るような状況になってきた。
 日立 サンディーバは「切り込み隊長」坂本結愛が前節(第10節)から3試合連続本塁打と絶好調! 「ホームランダービー」トップ(第11節終了時点で9本塁打)に立つ活躍でチームを牽引している。
 デンソー ブライトペガサスは2試合とも1点差の接戦をモノにし、「連勝」。「4番」に座る洲鎌夏子が今節2試合で3本塁打の固め打ち。打線の「核」として活躍を続けている。
 日立 サンディーバ、デンソー ブライトペガサスの両チームは「7連勝」と好調な状態で「サマーブレイク」を迎える。チーム状態を考えれば、このまま一気に「突っ走りたい!」ところだったかもしれないが……この「中断期間」が吉と出るか、凶と出るか、「サマーブレイク」の過ごし方にかかってくる。
 対照的に、ホンダ リヴェルタは今節連敗。通算成績11勝10敗の5位と上位争いから「脱落」の危機に瀕している。アリー・カーダ、ジェイリン・フォードの「左右の二枚看板」が思うように機能せず、「絶対に負けられない」日立 サンディーバ、デンソー ブライトペガサスとの「直接対決」に手痛い連敗。それでも「サマーブレイク」前の最終戦となったデンソー ブライトペガサス戦では0-6と大量リードを許したところから後半怒涛の反撃で1点差まで迫ったところに、わずかながら「光明」も感じられる。このままでは終われない……「サマーブレイク」でしっかりとチームを立て直し、「逆襲」に転じてほしい。
 「ホーム」開催の戸田中央 メディックス埼玉は残念ながら今節連敗。初戦のデンソー ブライトペガサス戦は3本の本塁打を浴び、武富沙耶のツーランホームランで1点差に詰め寄ったものの、2-3であと一歩及ばず。続く日立 サンディーバ戦も投手陣が2本の本塁打を被弾し、0-4と完敗。「一発病」に泣き、通算成績7勝14敗の7位と振るわず、思うような試合ができないまま、「サマーブレイク」を迎えることになった。リーグ中断期間にどこまでチームを再建できるか……「名将」福田五志監督の「手腕」に期待したいところだ。

 「西地区」は青森県弘前市・はるか夢球場での「弘前ラウンド」、兵庫県宍粟市・波賀メイプルスタジアムでの「宍粟ラウンド」の2会場で熱戦が繰り広げられ、「弘前ラウンド」では、首位を走るトヨタ レッドテリアーズが連勝。今節初戦で2位・SGホールディングス ギャラクシースターズとの「直接対決」に臨み、初回、四球、犠打、三塁盗塁で一死三塁とし、石川恭子のセンターへの犠牲フライで先手を取り、6回表には代打・有吉茜の2点タイムリー、石野江里佳の適時内野安打で決定的な3点を奪い、勝負あった。このリードを先発・三輪さくら、後藤希友とつなぐ投手リレーで最後まで守り切り、4-0の完封勝ち。続くタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は4本塁打を含む10安打16得点の猛攻! この大量援護にも守られ、先発・後藤希友が第8節「交流戦シリーズ」のデンソー ブライトペガサス戦に続く、今シーズン二度目となる「ノーヒット・ノーラン」を達成。16-0の大差で勝利を飾り、2試合の雨天順延があるため、消化試合数は少ないが、16勝3敗で「単独首位」。2位に「3ゲーム差」をつけ、「独走態勢」に入っている。
 SGホールディングス ギャラクシースターズとタカギ北九州 ウォーターウェーブは今節1勝1敗。SGホールディングス ギャラクシースターズは首位・トヨタ レッドテリアーズとの「直接対決」に0-4で完敗。続く東海理化 チェリーブロッサムズ戦は「主砲」ステーシー・ポーターの旧・日本リーグ時代を含め、リーグ通算50本目となる「メモリアルアーチ」等で14-0と大勝し、通算成績14勝7敗で2位の順位は変わらないものの、首位とのゲーム差は「3」に広がってしまった。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは今節初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦、1-1の同点で迎えた6回裏、「主砲」樋口菜美が勝ち越しのソロホームランを放ち、2-1で逃げ切り、第8節以来となる4勝目。「最下位脱出」へ意気上がる勝利を挙げたが、続く首位・トヨタ レッドテリアーズ戦は投打にいいところなく、0-16の大敗。後藤希友に「ノーヒット・ノーラン」を達成される「オマケ」までついて、通算成績4勝17敗の最下位で「サマーブレイク」を迎えることになった。
 東海理化 チェリーブロッサムズは、初戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦を1-2の接戦の末に落とし、続くSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は投手陣が2本の本塁打を含む14安打を浴び、14失点。通算成績6勝15敗で7位に順位を落としてしまった。

 「宍粟ラウンド」では、4チームすべてが1勝1敗で星を分け合う形となった。豊田自動織機 シャイニングベガは今節初戦で「ホーム」のシオノギ レインボーストークス兵庫と対戦。初回、先発・江渡祐希がいきなりスリーランホームランを浴び、3点を失うと、5回表に椛山奈々のソロホームランで1点を返したものの、1-3で押し切られ、手痛い敗戦。続く伊予銀行ヴェールズ戦は大平あいの本塁打等で6-1と快勝し、通算成績13勝8敗で3位。
 伊予銀行 ヴェールズは初戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦に、最終回、安川裕美の「劇的」な逆転サヨナラツーランホームランで7-6と試合をひっくり返し、「死闘」を制したが、続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦は1-6で完敗。通算成績8勝13敗で4位と順位は変わらず。
 日本精工 ブレイブベアリーズは伊予銀行 ヴェールズ戦に、最終回までリードを奪う「勝利目前」の状況から逆転サヨナラツーランホームランを浴び、土壇場でうっちゃられ、続くシオノギ レインボーストークス兵庫戦は先発・後藤明日香が6安打されながらも粘り強いピッチングで完封。3-0で勝利を収め、連敗を「8」でストップ。雨天順延となった試合が1試合あるため、通算成績6勝14敗で6位となった。
 「ホーム」のシオノギ レインボーストークス兵庫は今節初戦、上位争いを演じる豊田自動織機 シャイニングベガに、戸村美紅のスリーランホームランで挙げた初回の3点を守り切り、3-1と快勝。「ホーム」で連勝を狙ったが、日本精工 ブレイブベアリーズ戦は毎回のように走者を出しながら「決定打」を欠き、0-3の完封負け。通算成績7勝14敗で5位となった。
※第11節終了時点の戦績表はこちら

 これで雨天順延となった試合のあるチームを除き、9月までの中断期間「サマーブレイク」を迎えることになるが、各チームここまでの戦いで洗い出された「課題」「問題点」を克服すべく、リーグ「再開」に備え、練習に励むことになる。

 また、第4節「豊田ラウンド」(地区シリーズ)、第9節「京都ラウンド」(交流戦シリーズ)で雨天順延となっていた試合は、今週末の「予備節」(静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場/雨天の場合:天城ドーム)で実施されるが、トヨタ レッドテリアーズ vs 日本精工 ブレイブベアリーズの一戦は「再延期」となり、現時点ではどのような取り扱いになるか決まっていない。

・6月26日(日)
 トヨタ レッドテリアーズ vs 大垣ミナモ(11:00試合開始)

 この「予備節」が終われば、3月28日(月)、千葉県千葉市・ZOZOマリンスタジアムで華々しく「開幕」を迎えた「ニトリ JD.LEAGUE 2022」も9月までの中断期間(9月3日/土に再開)、「サマーブレイク」を迎えることになる。
 「サマーブレイク」中には、「第11回ワールドゲームズ」(大会詳報はこちら)、「日米対抗ソフトボール2022」(大会特設サイトはこちら)の国際大会の開催も予定されており、この「ニトリ JD.LEAGUE 2022」を主戦場に戦っている選手たちが、「日本代表」として、あるいは「アメリカ代表」「メキシコ代表」「オーストラリア代表」「イタリア代表」として、それぞれの国を代表し、国家の威信をかけて戦うことになる。

 この「ニトリ JD.LEAGUE 2022」も第11節までを終え、すでに「中間地点」を過ぎ、「サマーブレイク」を迎えることになるが、各チームがここまでの戦いを振り返り、分析し、「課題」「問題点」を洗い出し、その「克服」をめざし、練習に励むように、ここまでの「大会運営」を振り返り、総括を行うとともに、「課題」「問題点」についても「分析」を進め、その「原因」の究明と課題解決に努めていく必要がある。
 現れている「現象」には、必ずその「原因」があるはずである。まずはその「原因」をしっかりと見つけ出し、その「解決」のために、何をすべきか、その改善策を議論し、実践していかなくてはならない。

 大会運営の在り方はこのままで良いのか。開催地との協力関係・協力体制、信頼関係は築けているのか。チームとの関係は? 審判員とは?? 記録員とは??? そのすべてを見つめ直し、「課題」「問題点」を洗い出し、その解決・改善に取り組んでいかなくてはならない。
 「ソフトボールで社会に笑顔を!」のJD.LEAGUEが掲げるミッションを真の意味で完遂するために、今一度、それぞれが、それぞれの立場で、考える必要がある。ソフトボールの「未来」を切り拓いていくために、このJD.LEAGUEの「成功」は必須条件である。そのために何をすべきか……それぞれが、それぞれの立場で、真剣に向き合い、自らの姿を見つめ直し、「前へ」進んでいかなくてはならない。

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