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「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第4節をふり返って

全国各会場で趣向を凝らしたセレモニー、イベントが開催されている

「東地区」高崎ラウンド:ホンダ リヴェルタがビックカメラ高崎 ビークイーンの連勝をSTOP!

「東地区」高崎ラウンド:ビックカメラ高崎が8勝1敗で首位の座を守る

「東地区」安城ラウンド:日立 サンディーバが接戦の連続をモノにし、3位に浮上!

「東地区」安城ラウンド:「ホーム」のデンソー ブライトペガサスは4勝3敗1分で4位

「西地区」松山ラウンド:トヨタ レッドテリアーズが連勝で単独首位!

「西地区」松山ラウンド:タカギ北九州 ウォーターウェーブが好調のシオノギ レインボーストークス兵庫を撃破

「西地区」宇治ラウンド:「ホーム」のSGホールディングス ギャラクシースターズが連勝で「同率3位」

「西地区」宇治ラウンド:東海理化 チェリーブロッサムズが嬉しい今シーズン初勝利

 去る5月13日(土)~15日(月)、「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第4節が開催され、「東地区」2会場(群馬県高崎市、愛知県安城市)、「西地区」2会場(愛媛県松山市、京都府宇治市)の全国4会場で熱戦が展開された。
 今節2日目(5月14日/日)、「東地区」の「安城ラウンド」が雨天中止・順延。15日(月)にこの試合を持ち越し、実施された。
 また、当初から15日(月)に「マンデーソフトボール」の「ナイター」を実施予定であった「東地区」の「高崎ラウンド」に、前節(第3節・太田ラウンド)で雷雨のため、中止・順延となった太陽誘電 ソルフィーユ対ホンダ リヴェルタとの一戦が、ナイター実施前の14時からの試合として組み込まれ、行われることになった。

 「東地区」群馬県高崎市・宇津木スタジアムでの「高崎ラウンド」では、ホンダ リヴェルタが3連勝。第3節まで「6戦全勝」で快調に首位を走っていたビックカメラ高崎 ビークイーンに土をつけ、開幕からの連勝を「6」でストップさせた。
 今節初戦、「ホーム」のビックカメラ高崎 ビークイーンと対戦したホンダ リヴェルタは、先発・アリー・カーダが市口侑果に先頭打者ホームランを浴び、先手を取られたものの、その直後の2回表、大工谷真波の適時二塁打、菱谷香実のタイムリーですぐに試合をひっくり返し、再逆転を許して迎えた5回表にも、目の前で塚本蛍が「故意四球」で歩かされたのに燃えた長谷川優理が「怒り」の逆転スリーラン! 最終回、1点差まで詰め寄られ、なお一死三塁のピンチを招いたものの、アリー・カーダが何とか踏ん張り、5-4で逃げ切り、「首位」ビックカメラ高崎 ビークイーンを相手に「大きな1勝」を挙げた。
 これで勢いに乗ったホンダ リヴェルタは続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は、初回に1点を先制されたものの、長谷川優理の「2試合連発」となるスリーランで試合ひっくり返し、6回裏には昨シーズン「新人賞」(野手部門)に輝いた大川茉由がダメ押しのタイムリーを放ち、2点を追加。5-1で勝利を収め、連勝を飾った。15日(月)に組み入れられた第3節・太田ラウンドで雨天・順延となっていた太陽誘電 ソルフィーユ戦も「キャプテン」下村歩実、木村愛の効果的な一発で3点を奪い、3-2で競り勝ち、今節3連勝。通算成績6勝2敗1分とし、東地区「単独2位」に浮上した。
 「ホーム」の初戦、ホンダ リヴェルタ戦は最終回の追撃及ばず4-5で敗れ、今シーズン初黒星を喫したビックカメラ高崎 ビークイーンは、この敗戦に動じることなく、しっかりとチームを立て直し、太陽誘電 ソルフィーユとの「高崎ダービー」に8-0、「マンデーソフトボール」のナイター、NECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦に7-0で圧勝。開幕からの連勝は「6」でストップしたものの、通算成績8勝1敗とし、「東地区」首位の座を守った。
 同じく群馬県高崎市に本拠地を置く太陽誘電 ソルフィーユは今節勝ち星なしの3連敗。初戦のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は先発・曽根はん奈が初回からつかまってしまい、4失点。打線もわずか1安打と元気なく、0-4の完封負けを喫した。続くビックカメラ高崎 ビークイーンとの「高崎ダービー」も投手陣が11安打を浴び、8失点。0-8で2試合連続の完封負け。最終戦となったホンダ リヴェルタ戦も2本の本塁打を浴び、3失点。1点差まで追い上げたが……あと一歩及ばず、2-3で敗れ、3連敗。通算成績2勝7敗で「東地区」7位と苦しい状況が続いている。
 NECプラットフォームズ レッドファルコンズは今節1勝2敗。初戦の太陽誘電 ソルフィーユ戦は鮮やかな先制攻撃で、初回に松本沙耶の先制ツーランを含む4本の長短打を集中し、一挙4点を奪い、先発・大塲亜莉菜が6回までわずか1安打に抑える好投。最後は横谷瑞希が締め、4-0の完封。続くホンダ リヴェルタ戦も初回に先手を取ったところまではよかったのだが……今節「大活躍」の長谷川優理に逆転スリーランを浴びる等、リードを守り切れず、1-5の逆転負け。「マンデーソフトボール」のビックカメラ ビークイーン戦は初回に内藤実穂にスリーラン、2回裏には工藤環奈にツーランを浴びる等、序盤で大量失点。0-7の完封負けを喫し、通算成績4勝5敗。勝率5割を切り、「借金1」となり、「東地区」6位に順位を落とした。

 「東地区」愛知県安城市・デンソー ブライトペガサス スタジアムでの「安城ラウンド」は2日目(5月14日/日)が悪天候に見舞われ、中止・順延。翌15日(月)に試合を行うこととなった。
 この「安城ラウンド」では、日立 サンディーバが連勝。いずれも「1点差」の接戦をモノにし、通算成績5勝3敗とし、「東地区」3位の好位置につけた。初戦の戸田中央 メディックス埼玉戦は初回、杉本梨緒のタイムリーで先制。4回表に一度は逆転を許してしまったが、5回裏、ハンナ・フリッペンのソロホームランで2-2の同点に追いつき、押し出しの四球で勝ち越し。坂本実桜、テイラー・マクイリンとつなぐ投手リレーで戸田中央 メディックス埼玉打線の反撃をかわし、3-2で逃げ切り。続くデンソー ブライトペガサス戦も息詰まる投手戦となり、1-1で迎えた最終回、坂本結愛、高瀬沙羅の長短打で1点を勝ち越し、その裏、デンソー ブライトペガサスの反撃を先発・長谷川鈴夏からバトンを受けたテイラー・マクイリンが三者凡退に封じ、2-1と競り勝ち、今節連勝を飾った。
 「ホーム」のデンソー ブライトペガサスは今節1勝1敗。初戦の大垣 ミナモ戦は2点を先制しながら同点に追いつかれる苦しい試合展開となったが、2-2の同点で迎えた最終回、釼持祐衣が劇的なサヨナラホームラン! 粘る大垣 ミナモを振り切り、劇的なサヨナラ勝ちの余韻に酔い、詰めかけた「ホーム」の大応援団と喜びを分かち合った。しかし……続く日立 サンディーバ戦は「エース」カーリー・フーバーが被安打3の力投を見せたものの、1-1で迎えた最終回、二死からの長短打で決勝点を奪われ、1-2で惜敗。今節1勝1敗で通算成績4勝3敗1分の「東地区」4位と順位を下げた。
 戸田中央 メディックス埼玉も1勝1敗。初戦の日立 サンディーバ戦は落としたものの、続く大垣 ミナモ戦は7-0の完封勝ち。今節1勝1敗で通算成績4勝4敗の勝率5割で「東地区」5位となっている。
 大垣 ミナモは今節も連敗。初戦のデンソー ブライトペガサス戦は、2点を先制されながら一度は同点に追いついたのだが……サヨナラ負けを喫し、続く戸田中央 メディックス戦は投打に元気なく0-7の完敗。開幕から未だ勝ち星なく、8連敗と出口の見えない連敗のトンネルの中で暗闇をさまよい歩いている。

 第4節を終え、「東地区」の順位は、「連覇」を狙うビックカメラ高崎 ビークイーンが8戦1敗で単独首位。これを6勝2敗1分の2位でホンダ リヴェルタが追い、日立 サンディーバが5勝3敗の3位。デンソー ブライトペガサスが4勝3敗1分の4位、4勝4敗の勝率5割で戸田中央 メディックス埼玉が5位、4勝5敗のNECプラットフォームズ レッドファルコンズが6位、2勝7敗の太陽誘電 ソルフィーユが7位、開幕から未だ勝ち星なく8連敗の大垣 ミナモが最下位の順となっている。

 「西地区」愛媛県松山市・マドンナスタジアムでの「松山ラウンド」では、首位を走るトヨタ レッドテリアーズが連勝。「単独首位」の座を守っている。
 今節初戦、「首位攻防戦」となったシオノギ レインボーストークス兵庫戦は、2回表に下山絵理の犠牲フライで1点を先取したものの、先発・三輪さくらが氏丸陽南に同点タイムリーを浴び、さらに守備の乱れもあって1-3と逆転を許してしまう。しかし、ここから首位を走るチームの「底力」を見せ、5回表、下山絵理、澤田望愛の二者連続のホームランでアッという間に同点に追いつき、息を吹き返すと、四球を挟み、石川恭子、鎌田優希、原田のどかの3連打、バッバ・ニクルスの犠牲フライ、切石結女のタイムリーでこの回一挙5点を奪い、6-3と逆転に成功。このリードを4回裏から登板していた後藤希友が守り切り、「首位攻防戦」に快勝すると、続く伊予銀行 ヴェールズ戦は初回にバッバ・ニクルスのタイムリーで先手を取り、2回表には下山絵理が「2試合連発」となるソロホームラン。3回表には相手投手陣の制球難につけ込み、2点を追加。着々とリードを広げ、「9番・DP」の後藤希友が初回の守備からFP・三輪さくらのピッチャーの守備を兼務。「実質的な先発投手」となり、被安打1・奪三振7の好投。4-0の完封勝利で今節連勝、通算成績8勝1敗で「西地区」単独首位の座を守った。
 第3節終了時点で5勝1敗の「同率2位」と好調だったシオノギ レインボーストークス兵庫は今節連敗。初戦のトヨタ レッドテリアーズとの「首位攻防戦」に逆転負けしたことが尾を引いたか、続くタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦も先発・吉井朝香が初回から4本の長短打を浴び、4点を失う「想定外」の立ち上がり。2回表にも1点を失い、これで試合が決まってしまった。結局、打線も4回裏に4本の長短打を集め、4点を返したものの、この回以外はノーヒットに抑え込まれ、4-8で完敗。通算成績5勝3敗となり、「西地区」同率3位と一歩後退。次節(第5節)が上位争いに踏み止まることができるか「正念場」となりそうだ。
 「ホーム」の伊予銀行 ヴェールズとタカギ北九州 ウォーターウェーブは1勝1敗。伊予銀行 ヴェールズは初戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は安川裕美、本間紀帆の本塁打で2点を挙げ、先発の「ルーキー」遠藤杏樺が被安打2の好投。タカギ北九州 ウォーターウェーブ打線に最後まで得点を許さず、2-0の完封勝利。しかし、続く「首位」トヨタ レッドテリアーズ戦は後藤希友にわずか1安打に抑え込まれ、0-4の完封負け。「ホーム」で連勝はならず、通算成績3勝5敗で「西地区」6位となった。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦は打線が沈黙し、0-2の完封負けを喫したものの、続くシオノギ レインボーストークス兵庫戦は、その「鬱憤」を晴らすかのように初回から打線が爆発! 12安打・8得点の猛攻で8-4と打ち勝ち、通算成績4勝5敗で「西地区」5位となっている。

 「西地区」京都府宇治市・山城運動公園野球場での「宇治ラウンド」では、「ホーム」のSGホールディングス ギャラクシースターズが連勝。通算成績5勝3敗とし、「同率3位」に浮上してきた。
 初戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦は息詰まる投手戦となり、両チーム得点できないまま、試合は最終回を迎え、力投を続ける豊田自動織機 シャイニングベガの「エース」ダラス・エスコベドが投じた93球目をSGホールディングス ギャラクシースターズの「主砲」ステーシー・ポーターがとらえ、劇的なサヨナラホームラン! 緊迫の投手戦に「一振り」でピリオドを打ち、わずか1安打と相手打線を抑え込んだ「僚友」カーヤ・パーナビーに勝利をプレゼントした。「ホーム」でこの劇的な勝利とくれば「勢い」に乗らないわけがない。続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦は初回に山科真里奈の犠牲フライで先手を取ると、続く2回裏にはエリカ・ピアンカステリのスリーランを含む4本の長短打を集中。大量5点を奪い、序盤で大きくリードを奪い、6-3で快勝。今節連勝で通算成績を5勝3敗とし、「西地区」同率3位の好位置につけた。
 この「宇治ラウンド」では、開幕から勝ち星のなかった東海理化 チェリーブロッサムズが今シーズン初勝利! 初戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦で1点を先制された直後の2回裏、内田成美のタイムリーですぐに同点に追いつき、3回裏には3安打を集中し、3点を勝ち越し。4回裏には松葉寧々にソロホームランが飛び出す等、8安打・5点を奪い、5-1で快勝。嬉しい今シーズン初勝利を挙げた。続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦も「互角」の試合を展開。惜しくも2-3で敗れはしたが、一度は逆転に成功する等、「今後」の巻き返しを期待させる試合内容を見せてくれた。
 豊田自動織機 シャイニングベガは今節1勝1敗。初戦のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は「エース」ダラス・エスコベドが7回一死までノーヒットに相手打線を抑えながら、初めて打たれたヒットが「サヨナラホームラン」という何とも不運で悲運な幕切れ。続く東海理化 チェリーブロッサムズ戦も初回に先制しながら、その裏すぐに追いつかれ、3回裏に逆転を許す苦しい試合展開。終盤6回表、先制タイムリーを放った田井亜加音が今度は同点に追いつくタイムリーを放ち、犠打で得点圏に走者を進めた後、福重さくらの適時二塁打で勝ち越し。3-2と試合をひっくり返すと、そのまま逃げ切り、今節1勝1敗。通算成績6勝2敗で「西地区」2位の座を死守した。
 日本精工 ブレイブベアリーズは今節連敗。初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦は重石華子の本塁打で先制しながら、すぐに追いつかれ、逆転を許すと、1-5で敗れ、東海理化 チェリーブロッサムズに「今シーズン初勝利」をプレゼントする役回りを演じる羽目になった。続くSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は沢柚妃、黒木美佳が本塁打を放ったものの、3-6で敗れ、連敗。今節連敗で通算成績1勝7敗となってしまった。

 第4節を終え、「西地区」はトヨタ レッドテリアーズが8勝1敗で単独首位。これを6勝2敗で2位の豊田自動織機 シャイニングベガが追い、シオノギ レインボーストークス兵庫とSGホールディングス ギャラクシースターズが5勝3敗の「同率3位」に並んだ。4勝5敗のタカギ北九州 ウォーターウェーブが5位、3勝5敗の伊予銀行 ヴェールズが6位、日本精工 ブレイブベアリーズと東海理化 チェリーブロッサムズが1勝7敗の「同率7位」で並ぶ状況となっている。

※第4節 各地区・各試合会場の試合結果はこちら

※第4節終了時点、戦績表はこちら

 第5節は5月20日(土)・21日(日)の両日、「東地区」は岩手県一関市・一関運動公園野球場、栃木県宇都宮市・栃木県営球場の2会場、「西地区」福岡県北九州市・北九州市民球場、愛知県刈谷市・刈谷球場(※5月22日(月)、ナイターで「マンデーソフトボール」を実施)の2会場で、開催される予定である。

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