「上越ラウンド」豊田自動織機は12勝4敗で「西地区」2位
「上越ラウンド」3チームが9勝7敗で並ぶ「西地区」3位争いは大混戦……
「豊田ラウンド」トヨタ レッドテリアーズの「ホーム」とあってスタンドは真っ赤に染まった
「豊田ラウンド」ビックカメラ高崎 ビークイーンは15勝1敗で「東地区」首位を独走!
「豊田ラウンド」トヨタ レッドテリアーズは14勝2敗で「西地区」首位の座を堅持
「甲賀ラウンド」伊予銀行 ヴェールズが日立 サンディーバを相手に1安打完封! 1-0で競り勝つ!!
「甲賀ラウンド」NECプラットフォームズ レッドファルコンズが今節連勝!
「大垣ラウンド」SGホールディングス ギャラクシースターズは「西地区」3位争いの真っ只中
「大垣ラウンド」デンソー ブライトペガサスは今節連勝! 「東地区」上位争いに割り込めるか!?
「交流戦シリーズ」もいよいよクライマックス! 次節(第9節)にも注目!!
去る6月10日(土)・11日の両日、「ニトリ JD.LEAGUE 2023」交流戦シリーズ 第8節が、新潟県上越市、愛知県豊田市、滋賀県甲賀市、岐阜県大垣市の全国4会場で開催された。今節2日目の11日(日)が全国的な悪天候に見舞われ、新潟県上越市の「上越ラウンド」が予定通りに試合を行えた他は、滋賀県甲賀市の「甲賀ラウンド」が大幅に試合開始時間を怒らせて試合を実施。何とか予定された2試合を行うことができたが、愛知県豊田市での「豊田ラウンド」、岐阜県大垣市での「大垣ラウンド」の2会場は雨天順延となり、翌12日(月)にその試合を行うことになった。
しかし……12日(月)も天候が回復せず、「豊田ラウンド」はこの日も試合を行うことができず、雨天順延を余儀なくされ、「大垣ラウンド」は第1試合の開始を15時半まで遅らせ、第2試合はナイターとなったものの、こちらは予定された試合を行うことができた。
新潟県上越市・高田城址公園野球場での「上越ラウンド」は、激しい星の潰し合いとなり、4チームすべてが1勝1敗で星を分け合う形となった。
第7節終了時点で通算成績11勝3敗、「西地区」2位の好位置につける豊田自動織機 シャイニングベガは今節初戦でホンダ リヴェルタと対戦。0-0で迎えた5回表、福重さくらの二塁打、敵失で無死一・三塁とし、池上桃花のタイムリー、大平あいの適時二塁打で2点を先制。「エース」ダラス・エスコベドが最終回二死、「あと一人」のところまで「ノーヒット・ノーラン」の快投を見せ、「勝利は目前」だったのだが……二死走者なしから初ヒットを許し、「ノーヒット・ノーラン」の大記録の達成を阻まれ、これに気落ちしたか、次打者にライトスタンドに運ばれ、2-2の同点に……。試合はそのまま延長タイブレークに入り、迎えた8回表、豊田自動織機 シャイニングベガはタイブレークの走者を犠打で三塁へ進め、チームを引っ張る「キャプテン」田井亜加音が勝負を決めるツーランホームラン! 4-2で競り勝ち、苦しみながらも11勝目を挙げた。続く太陽誘電 ソルフィーユとの対戦は、先発・江渡祐希がいきなり先頭打者ホームランを浴びてしまい、2回表に椛山奈々のソロホームランで1-1の同点に追いついたものの、3回裏、5本の長短打で5点を奪われ、劣勢に立たされ、6回裏には3回途中から登板していた森本なるかが4失点。これで完全に試合が決まってしまい、2-10の大敗。4敗目を喫し、通算成績12勝4敗、「西地区」2位の順位は変わらず。
第7節終了時点で通算成績9勝5敗1分「東地区」同率2位のホンダ リヴェルタは今節初戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦で、最終回二死までノーヒットに抑え込まれながら、長谷川優理が初ヒットを放ち、「ノーヒット・ノーラン」の達成を阻止。続く木村愛がライトスタンドへ運ぶ「起死回生」のツーランホームランを放ち、土壇場で2-2の同点に追いついたのだが……「右のエース」アリー・カーダが延長8回表、決勝ツーランを浴び、2-4で敗れてしまった。続くシオノギ レインボーストークス兵庫との対戦は。初回から打線が爆発! 「主砲」塚本蛍の「東地区」ホームランダービートップを走る第7号本塁打等で先手を取ると、12安打・8得点と打ちまくり、8-0と圧勝。今節1勝1敗で通算成績10勝6敗1分、「東地区」同率2位につけている。
第7節終了時点で8勝6敗、「西地区」同率4位のシオノギ レインボーストークス兵庫は、初戦で太陽誘電 ソルフィーユと対戦。初回、加藤愛夢のツーランホームランで2点を先制し、3回表には古藤優実のソロホームランで着々と加点。終盤6回表には、谷本奈々がスリーランを放つ等、効果的な「一発攻勢」で8-2と圧勝。続くホンダ リヴェルタ戦は太陽誘電 ソルフィーユ戦とは対照的な試合展開となり、初回にいきなり「一発」を浴び、3失点。3回裏にも本塁打を含む4安打を集中され、4失点。4回裏にも1点を失い、12安打を浴び、8失点。打線もわずか3安打と元気なく、0-8の完封負けを喫し、通算成績9勝7敗、「西地区」同率3位となった。
第7節終了時点で通算成績5勝10敗、「東地区」同率6位の太陽誘電 ソルフィーユは初戦のシオノギ レインボーストークス兵庫戦は投手陣が踏ん張れず、2-8と大敗を喫したものの、続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦は「エース」ダラス・エスコベドの登板回避、「温存」に燃え、「なめるな!」とばかりに打線が爆発! 「ルーキー」小松優月の先頭打者ホームラン、橋本芽衣のツーラン等、13安打・二桁10得点を奪う猛攻。今節1勝1敗で通算成績6勝11敗としたものの、第7節終了時点で「同率」で並んでいたNECプラットフォームズ レッドファルコンズが今節連勝を飾ったこともあり、「東地区」7位に順位を落としてしまった。
愛知県豊田市・豊田市運動公園野球場での「豊田ラウンド」では、「東地区」首位・ビックカメラ高崎 ビークイーン、「西地区」首位・トヨタ レッドテリアーズの直接対決、「東西首位決戦」が組まれていたが、雨で流れ、「幻」に終わってしまった。
第7節終了時点で通算成績14勝1敗で「東地区」首位を「独走」するビックカメラ高崎 ビークイーンは、今節初戦でこの「交流戦シリーズ」に入って4戦全勝と「絶好調」のタカギ北九州 ウォーターウェーブと対戦。試合は緊迫の投手戦となり、0-0のまま、延長タイブレークに突入。延長8回も両チーム得点なく、迎えた延長9回表、「JD.LEAGUE特別ルール」となる無死二・三塁を設定してのタイブレークで、片岡美結がヒットエンドランを決め、三塁走者を迎え入れ、待望の先取点。その裏、先発・濱村ゆかりの後を受け、7回から登板していた「レジェンド」上野由岐子が必死の反撃を試みるタカギ北九州 ウォーターウェーブに得点を許さず、最初得点差を守り切り、1-0の完封勝利。タカギ北九州 ウォーターウェーブの「交流戦シリーズ」の連勝を「4」で止め、通算成績15勝1敗。「西地区」首位のトヨタ レッドテリアーズとの「直接対決」が雨で流れてしまったのは残念だが、相変わらずの「勝負強さ」で「東地区」首位の座を堅持、「独走態勢」に入っている。
第7節終了時点で通算成績13勝2敗、「西地区」首位のトヨタ レッドテリアーズは、戸田中央 メディックスと対戦。2回裏、四球と相手守備の乱れから先制すると、「頼れるキャプテン」鎌田優希にもタイムリーが飛び出し、この回3点を先制。終盤6回裏にも2四球と安打で一死満塁と攻め立て、原田のどかの犠牲フライでダメ押しの4点目。守っては、先発の「エース」後藤希友が被安打4・奪三振10の力投。「西地区」ハーラーダービー(最多勝争い)トップに立つ11勝目を挙げ、チームも14勝2敗で「西地区」首位の座を守った。
「交流戦シリーズ」に入り、4戦全勝と「絶好調」。通算成績9勝6敗で「西地区」3位に順位を上げてきたタカギ北九州 ウォーターウェーブは、「東地区」首位を「独走」するビックカメラ高崎 ビークイーンに挑み、延長タイブレークにもつれ込む「熱戦」を展開。惜しくも延長9回、0-1で敗れたが、先発・左腕の鹿野愛音が3割近いチーム打率を誇り、「東地区」打撃ランキングの1位~3位を独占するビックカメラ高崎 ビークイーン打線をわずか1安打に抑える好投。敗れたとはいえ、まったく「互角」の戦いを演じ、「今後」へさらに期待を抱かせる戦いを見せてくれた。この試合に敗れ、通算成績9勝7敗、SGホールディングス ギャラクシースターズ、シオノギ レインボーストークス兵庫の両チームに「同率」に並ばれてしまったが、その「勢い」は本物で今後がますます楽しみになってきた。
トヨタ レッドテリアーズに敗れた戸田中央 メディックス埼玉は通算成績8勝7敗で「東地区」同率4位。「プレーオフ」進出、「ワイルドカード」を巡る争いは混沌を極め、予断を許さない状況となってきている。
滋賀県甲賀市・甲賀市民スタジアムでの「甲賀ラウンド」では、ここまで5勝10敗で「東地区」同率6位のNECプラットフォームズ レッドファルコンズが連勝を飾った。初戦、「ホーム」の日本精工 ブレイブベアリーズと対戦。0-0で迎えた終盤6回表、諏訪いろはの先制ホームランで試合の均衡を破り、「キャプテン」角野杏のタイムリーで2点目。その裏、好投の「エース」大塲亜莉菜が2本の二塁打を浴び、1点を失ったものの、最終回、田立梨子のタイムリーで3点目を挙げ、最後は横谷瑞希が締め、3-1で逃げ切り。続く伊予銀行 ヴェールズとの一戦は、悪天候で試合時間が大幅に遅れ、10時半試合開始予定の試合が14時に「プレーボール」がかかる状況となったが、2回裏、坂本彩音のソロホームランで先制し、5回表に同点に追いつかれたものの、6回裏、「キャプテン」角野杏が「殊勲」の勝ち越し適時二塁打。このリードを「エース」大塲亜莉菜、「抑えの切り札」横谷瑞希とつなぐ「必勝リレー」で守り切り、2-1で競り勝ち、今節連勝。通算成績7勝10敗で「東地区」6位となった。
第7節終了時点で9勝5敗、「東地区」同率2位につける日立 サンディーバは、今節初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦に0-1の完封負け。打線がわずか1安打と完全に沈黙し、1点に泣いた。続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦も打線が振るわず、3回表、今シーズン「移籍・加入」した山内早織(ビックカメラ高崎 ビークイーンより移籍)の適時二塁打で挙げた1点を、先発・田内愛絵里が被安打3・奪三振6の好投で守り切り、1-0の完封勝ち。今節1勝1敗で通算成績10勝6敗、「東地区」同率2位の順位は変わらないものの、打線に元気がないのが気がかりだ。
ここまで5勝9敗で「西地区」6位の伊予銀行も1勝1敗。初戦、「東地区」で上位争いを演じる日立 サンディーバを相手に、黒木美紀がわずか1安打に抑える好投で完封勝ち。4回表に川口茉奈の適時二塁打で挙げた1点が決勝点となり、最少得点差の1-0で勝利を収めた。続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズとの一戦も1点を争う好ゲームとなったが、先発・庄司奈々が好投したものの、終盤6回裏に決勝点を奪われ、1-2の惜敗。惜しい試合を落とし、通算成績6勝10敗。「西地区」6位の順位は変わらず。
「ホーム」でこの第8節を迎えた日本精工 ブレイブベアリーズは、「ホーム」の熱い声援に応えることができず、今節連敗。いずれも僅差の接戦を演じているのだが……あと一歩及ばず。通算成績2勝14敗で「西地区」7位となっている。
岐阜県大垣市・大垣市北公園野球場での「大垣ラウンド」では、ここまで6勝7敗1分で「東地区」5位のデンソー ブライトペガサスが連勝。初戦のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は9安打・二桁10得点と打線が爆発! 10-0で大勝し、続く東海理化 チェリーブロッサムズ戦は、悪天候のため、10時半開始予定の第1試合が15時22分試合開始と大幅にズレ込んでの試合となった。両チーム得点なく、迎えた最終回、デンソー ブライトペガサスは二死走者なしから中村優花が死球で出塁すると、すかさず盗塁。「一打サヨナラ」の場面を作ると、白石望美がここまで力投を続けてきた東海理化 チェリーブロッサムズ・田畑七海の投じた104球目をとらえ、ライト前に運ぶ劇的なサヨナラ安打。1-0の完封で今節連勝を飾り、通算成績8勝7敗1分の「貯金1」。「東地区」同率4位に順位を上げ、何とか「プレーオフ」進出争い、「ワイルドカード」を巡る争いに踏み止まった。
第7節終了時点で通算成績8勝6敗、「西地区」同率4位のSGホールディングス ギャラクシースターズは、初戦のデンソー ブライトペガサス戦に思わぬ大敗。先発・グレータ・チェッケッティが3回表に四球で走者を溜めた後、3連打を浴び、守備の乱れも絡んで4失点。その後もズルズルと失点し、投手陣が9安打を浴び、二桁10失点。打線もわずか1安打と元気なく、10三振を喫しては打つ手がなかった。続く大垣 ミナモ戦は初回に1点ずつを取り合い、迎えた終盤6回表、ワイルドピッチで幸運な勝ち越し点を挙げ、2-1で逃げ切り。今節1勝1敗で通算成績9勝7敗、「西地区」同率3位とギリギリのところで上位争いに踏み止まっている。
ここまで1勝13敗、「東地区」最下位に低迷する大垣 ミナモは「ホーム」の大声援を受け、同じく「西地区」最下位と苦しむ東海理化 チェリーブロッサムズに5-0で快勝。初回、内田小百合の二塁打で先制し、5回裏には近本和加子が勝負を決める満塁ホームラン! 第6節に続き、「ホーム」で2勝目を挙げた。勢いに乗って挑んだSGホールディングス ギャラクシースターズ戦も初回いきなり1点を先制されながら、その裏、初戦に続き内田小百合が適時二塁打で1-1の同点に追いつき、エレン・ロバーツが力投したが……終盤6回表、痛恨のワイルピッチで決勝点を奪われ、1-2で惜敗。通算成績2勝14敗で「東地区」最下位は変わらないものの、またしても「ホーム」で大観衆を沸かせる試合を見せてくれた。
東海理化 チェリーブロッサムズは今節も連敗。「交流戦シリーズ」に入っても6戦全敗と元気なく、悪い「流れ」を変えることができずにいる。次節(第9節)は「ホーム」開催。「交流戦シリーズ」の最後となる節だけに、「ホーム」で意地を見せてもらいたいところだ。
第8節を終え、「東地区」はビックカメラ高崎 ビークイーンが15勝1敗で2位以下を引き離し、「独走」状態。試合数が異なるものの、10勝6敗1分のホンダ リヴェルタ、10勝6敗の日立 サンディーバが「勝率」で同率2位に並び、こちらも消化試合数が異なるものの、8勝7敗の戸田中央 メディックス埼玉と8勝7敗1分のデンソー ブライトペガサスが「勝率」で並び。同率4位。今節連勝のNECプラットフォームズ レッドファルコンズが7勝10敗で6位、6勝11敗の太陽誘電 ソルフィーユが7位、今節「ホーム」で2勝目を挙げた大垣 ミナモが2勝14敗で最下位となっている。
「西地区」は14勝2敗のトヨタ レッドテリアーズが「単独首位」に立ち、12勝4敗の豊田自動織機 シャイニングベガが2位につけ、SGホールディングス ギャラクシースターズ、シオノギ レインボーストークス兵庫、タカギ北九州 ウォーターウェーブの3チームが9勝7敗の同率3位に並ぶ大混戦。以下、6勝10敗の伊予銀行 ヴェールズが6位、2勝14敗の日本精工 ブレイブベアリーズが7位、1勝15敗の東海理化 チェリーブロッサムズが最下位の順で続いている。
「交流戦シリーズ」第6節~第8節までの「東西対決」の結果は、「東地区」25勝、「西地区」21勝と「東地区」がわずかにリード。「交流戦シリーズ」の最後を飾る第9節は、愛媛県西予市、神奈川県相模原市、兵庫県豊岡市、愛知県小牧市の全国4会場で開催される予定である。