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「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第11節をふり返って

「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第11節を全国4会場で開催!

「東地区」足利ラウンド 「ホーム」のホンダが連勝!

「東地区」足利ラウンド ビックカメラ高崎が4敗目を喫したが首位の座を守った

「東地区」安城ラウンド デンソー ブライトペガサス スタジアムで熱戦を展開

「東地区」安城ラウンド デンソー ブライトペガサスが「ホーム」の熱い声援を受け、今節2勝1敗で「2位」の座をキープ! ⒸJD.LEAGUE

「西地区」札幌ラウンド 「お、ねだん以上。ニトリDAY 札幌ラウンド」と銘打ち、様々なイベントも行われた

「西地区」札幌ラウンド 首位を独走するトヨタ レッドテリアーズに「新戦力」メーガン・ファライモが加わった ⒸJD.LEAGUE

「西地区」草津ラウンド 豊田自動織機 シャイニングベガは今節連勝を飾り、2位の好位置につけている ⒸJD.LEAGUE

「西地区」草津ラウンド 「ホーム」で懸命に戦った日本精工 ブレイブベアリーズ。勝利が遠く…… ⒸJD.LEAGUE

「ニトリ JD.LEAGUE 2023」は第11節を終え、レギュラーシーズンは残り3節。シーズンはいよいよクライマックスを迎える ⒸJD.LEAGUE

 「ニトリ JD.LEAGUE 2023」は、去る9月8日(金)~10日(日)、「第11節」を「東地区」が栃木県足利市・愛知県安城市の2会場、「西地区」が北海道札幌市・滋賀県草津市の2会場、計4会場で開催された。

 「東地区」栃木県足利市・ジェットブラックフラワーズスタジアムを会場に開催された「足利ラウンド」では、「ホーム」のホンダ リヴェルタが連勝。「東地区」首位を走るビックカメラ高崎 ビークイーンを相手に3-2の逆転勝利を収める等、「ホーム」の熱い声援に応え、見事連勝を飾り、「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」争いに踏み止まった。
 ホンダ リヴェルタは今節初戦で「首位」ビックカメラ高崎 ビークイーンと対戦。守備の乱れから2点を先制される苦しい試合展開になりながら、5回裏、一死から大工谷真波、塚本蛍、木村愛の3連続長短打で同点に追いつき、二死後、長谷川優理の三遊間をしぶとく破るタイムリーで3-2と勝ち越し。このリードを「右のエース」アリー・カーダが守り切り、そのまま逃げ切り、貴重な勝ち星を挙げた。これで勢いづいたホンダ リヴェルタは続く太陽誘電 ソルフィーユ戦も4回裏に渡邉瑞貴の右越スリーランで先手を取り、6回裏にも塚本蛍の三塁打からチャンスをつかみ、この試合「大活躍」の渡邉瑞貴のタイムリー等でダメ押しの2点を追加。「左のエース」ジェイリン・フォードが太陽誘電 ソルフィーユ打線をわずか1安打に抑え込む好投で5-0で快勝し、「ホーム」の今節連勝を飾り、通算成績13勝9敗1分で「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」に望みをつなぐ4位につけた。
 「首位」ビックカメラ高崎 ビークイーンは今節も1勝1敗。初戦のホンダ リヴェルタ戦を2-3の逆転で落としはしたが、続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は初回に「キャプテン」内藤実穂がチームに「喝」を入れる先制のスリーランホームラン! 2回表には、「東地区」首位打者争いのトップを走る市口侑果(第11節終了時点で打率4割3分1厘)の適時二塁打で1点を追加し、序盤で4点のリードを奪い、先発・濱村ゆかり、「レジェンド」上野由岐子とつなぐ投手リレーで2点を返されはしたものの、4-2で逃げ切り、通算成績19勝4敗。後半戦再開後、2勝2敗の勝率5割と一進一退の状況となっているが、これまでの大きな「貯金」もあり、首位の座は堅持している。
 太陽誘電 ソルフィーユも今節1勝1敗。初戦のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は3回表、瀬戸口梨乃のツーランホームランで先制し、1点を返されて迎えた6回表には、二死二塁から橋本芽衣のショートフライがショートとセンターが交錯する形となり「まさか……」の落球。幸運な追加点を挙げ、先発・寺田愛友、曽根はん奈の継投策で1点差に詰め寄られながらも3-2の1点差で辛勝。続くホンダ リヴェルタ戦は先発・曽根はん奈が4回裏に「一発」を浴び、3失点。6回裏には代わった寺田愛友も2点を失い、打線もわずか1安打と元気なく……0-5の完封負け。通算成績9勝14敗で6位となっている。
 NECプラットフォームズは今節連敗。後半戦再開から4連敗と元気がない。通算成績8勝15敗で7位となった。

 「東地区」愛知県安城市・デンソー ブライトペガサス スタジアムでの「安城ラウンド」では、「ホーム」のデンソー ブライトペガサスが2勝1敗と勝ち越し、通算成績14勝8敗1分で2位の座を守った。
 デンソー ブライトペガサスは、今節初戦、9月8日(金)に唯一行われた「フライデーナイター」で戸田中央 メディックス埼玉と対戦し、投手陣が11安打と打ち込まれ、2-8と大敗。それでもすぐにチームを立て直し、続く「上位争いのライバル」日立 サンディーバとの「直接対決」は、3回裏一死から3連続四死球で満塁とし、川村莉沙のライトへの犠牲フライで三塁走者を迎え入れ、1点を先取。続く4回裏には、「キャプテン」白石望美、「日本代表」川畑瞳の連打から追加点のチャンスをつかみ、犠打で確実に走者を進め、二死後、黒田菜那、住友ゆづきの連続タイムリーで2点を追加。守っては、先発・中村美樹が好投。最終回、ソロホームランで1点を失ったものの、被安打4・失点1の完投勝利で上位争いの「ライバル」を直接対決で叩き、貴重な勝利を手にした。最終戦の大垣 ミナモ戦は3-3の同点のまま、迎えた最終回、中村優花、小島あみの安打等で二死一・三塁と攻め立て、一塁走者が盗塁を仕掛けると、キャッチャー・長井美侑が二塁送球。この送球をショート・西野希美が捕球できず(記録はキャッチャーのエラー)、三塁走者が生還。あっけない幕切れでサヨナラとなり、粘る大垣 ミナモを4-3で振り切り、今節2勝1敗。通算成績14勝8敗1分とし、2位の座をキープした。
 日立 サンディーバは今節1勝1敗。今節初戦、上位争いの「ライバル」デンソー ブライトペガサスとの「直接対決」は、先発・坂本実桜が3回裏、突然制球を乱し、3連続四死球で満塁のピンチを招き、犠牲フライで先取点を奪われ、4回裏には代わった田内愛絵里も3安打を集中され、2失点。最終回、森山遥菜がソロホームランを放ったが、時すでに遅く……得点はこの1点のみ。上位を争う「ライバル」との大事な一戦を1-3で落としてしまった。「仕切り直し」となった続く戸田中央 メディックス埼玉戦は、初回に森山遥菜の「2試合連発」となる本塁打で先制し、試合の流れを引き寄せると、8安打・7得点を奪い、7-1で圧勝。通算成績14勝9敗で「プレーオフ進出」圏内の3位につけている。
 戸田中央 メディックス埼玉は今節2勝1敗。今節初戦「フライデーナイター」のデンソー ブライトペガサス戦は、初回に「キャプテン」糟谷舞乃のスリーランで先手を奪い、チームを鼓舞すると、これに続けとばかりに打線が爆発! 11安打・8得点と打ちまくり、8-2で圧勝。続く大垣 ミナモ戦は2-2で迎えた最終回、鈴木鮎美が右中間に突き刺す決勝のソロホームラン! 3-2で競り勝ち、連勝を飾った。今節3連勝を狙った日立 サンディーバ戦は投手陣が打ち込まれ、1-7と大敗し、3連勝はならなかったが、今節2勝1敗で通算成績12勝11敗とし、「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」圏内まで「あと一歩」と迫る5位に、虎視眈々とその座を狙い、上位チームを脅かす存在となっている。
 大垣 ミナモは今節連敗。戸田中央 メディックス埼玉戦は2点先制されながら同点に追いつき、最終回に勝ち越しを許し、2-3の惜敗。続くデンソー ブライトペガサス戦も二転三転の好ゲームを演じ、最終回、同点に追いつく粘りを見せながら、その裏、自らのミスでサヨナラ負け。「互角」の試合を展開しながら勝ち切ることができず、通算成績5勝18敗で最下位となっている。

 「西地区」北海道札幌市・札幌市円山球場で開催された「札幌ラウンド」では、トヨタ レッドテリアーズが連勝。首位の座を揺るぎないものとし、「独走」態勢に入っている。
 初戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は、2回裏、「キャプテン」鎌田優希のタイムリーで先取点を挙げ、6回裏には山田柚葵、バッバ・ニクルスの長短打で追加点のチャンスを作り、下山絵理の「西地区」ホームランダービーのトップに立つ「第7号」スリーランで3点を追加。守っては、後半戦から加入した「新戦力」メーガン・ファライモが1安打完封。かつて「第13回女子U19ワールドカップ」(2019年アメリカ・アーバインで開催)の決勝で「アメリカのエース」として後藤希友と投げ合い、延長タイブレークの「死闘」の末、「優勝投手」となった将来有望な好投手が、奇しくも今度は後藤希友の「チームメイト」となり、嬉しい来日「初勝利」。「首位」を独走するチームに、また「大きな戦力」が加わった。続くシオノギ レインボーストークス兵庫戦はチームを引っ張る「キャプテン」鎌田優希のツーランホームランで先制したものの、「エース」後藤希友がその直後の4回表、同点ツーランを浴び、そのまま延長タイブレークへ突入。延長8回裏、この試合「スタメン・DP」に起用されていた藤家菜々子が劇的なサヨナラツーランホームランを放ち、4-2で勝利を収め、今節連勝で通算成績21勝2敗とし、「首位」を独走している。
 シオノギ レインボーストークス兵庫と伊予銀行 ヴェールズは1勝1敗。シオノギ レインボーストークス兵庫は初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦は土壇場の最終回、代打・田島茉依のタイムリーで2-2の同点に追いつき、延長タイブレークに持ち込み、延長8回表、谷本奈々、加藤愛夢の適時二塁打で2点を勝ち越し。4-2で競り勝ち、「首位」トヨタ レッドテリアーズに挑んだ。この試合も2点を先制されながら、ここまで13勝を挙げ、「西地区」ハーラーダービーのトップに立ち、防御率は0点台、勝率10割で今シーズン未だ負けなしというトヨタ レッドテリアーズの「エース」後藤希友から、4回表、氏丸陽南がツーランホームランを放ち、同点に追いつき、2試合連続となる延長タイブレークへ突入。延長8回表、タイブレークの走者をセカンドゴロの間に三塁へ進め、一死三塁とし、ヒットエンドランを仕掛けたが……これが空振りに終わり、無得点。その裏、ここまで力投を続けてきた先発・左腕の千葉咲実が投じた134球目がサヨナラのツーランホームランとなり、あと一歩及ばず2-4のサヨナラ負け。今節1勝1敗で通算成績12勝10敗、「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」争いの「ボーダーライン」上の4位、当落線上ギリギリのところを彷徨っている。
 伊予銀行 ヴェールズは初戦のシオノギ レインボーストークス兵庫戦、初回に辻井美波のツーランで先制しながら追いつかれ、延長タイブレークの末、2-4で惜敗。続くタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦も1点を争う好ゲームとなったが、この試合は4-3で競り勝ち、今節1勝1敗。通算成績9勝13敗で6位となった。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは今節連敗。初戦の「首位」のトヨタ レッドテリアーズとの対戦は「新戦力」メーガン・ファライモに1安打完封負け。続く伊予銀行 ヴェールズ戦は1-4とリードされた最終回、二死走者なしから佐藤果歩、細見真由、岡嵜晴の3連打で満塁とし、乙津向茄秋のセンター前へのタイムリーで2点を返し、1点差。なお二死一・二塁と「一打同点」「長打が出れば逆転サヨナラ」の場面が続いたが……最後の打者がレフトフライに倒れ、試合終了。3-4で敗れ、後半戦再開から勝ち星なしの1分3敗。通算成績10勝12敗1分で5位。「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」が遠のく手痛い連敗となってしまった。

 「西地区」滋賀県草津市・草津グリーンスタジアムで行われた「草津ラウンド」では、豊田自動織機 シャイニングベガが連勝。初戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦は壮絶な打ち合いとなり、序盤6点をリードしながら一度は試合をひっくり返され、終盤6回表に再逆転に成功したものの、最終回、8-8の同点に追いつかれるという二転三転のシーソーゲームとなり、延長タイブレークへ……延長8回は両チーム得点なく、迎えた延長9回表、福重さくらの犠牲フライで1点を勝ち越し。その裏、最後は「エース」ダラス・エスコベドが締め、両チーム合わせて20安打が乱れ飛ぶ打撃戦を制し、9-8で勝利を収めた。続く東海理化 チェリーブロッサムズ戦は2回裏、池上桃花、森山春奈の適時二塁打等で3点を先制し、5回裏には佐藤友香のツーランホームランで2点を追加。守っては、「エース」ダラス・エスコベドがノーヒット・ノーランを達成する快投で5-0の完封勝利。今節連勝で着実に勝ち星を積み上げ、通算成績17勝5敗で2位の好位置につけている。
 SGホールディングス ギャラクシースターズも今節連勝。初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦は3回表、「主砲」ステーシー・ポーターのタイムリーで先取点を挙げ、続く4回表には中村光里にソロホームランが飛び出し、2点をリード。このリードを「エース」カーヤ・パーナビーが相手打線をわずか3安打に抑え込む好投で守り切り、2-0の完封勝利。続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦は後半戦から加入した「新戦力」キャスリン・サンダーコックが6安打されながらも要所を締め、決定打を許さず、6-0の完封。嬉しい「来日初勝利」で今節連勝を飾り、通算成績13勝8敗1分で「プレーオフ進出」圏内の3位につけている。
 「ホーム」の日本精工 ブレイブベアリーズ、東海理化 チェリーブロッサムズは今節も連敗。「ホーム」の日本精工 ブレイブベアリーズは初戦、豊田自動織機 シャイニングベガと壮絶な打撃戦を展開。序盤、6点をリードされながら3回裏、4本の長短打を集中し、4点を返し、続く4回裏には小泉向日葵、弓納寺あみの連続二塁打で同点に追いつき、沢柚妃が勝ち越しのタイムリー。6点差をひっくり返し、7-6と逆転に成功した。しかし、6回表、2点を奪われ、再び試合をひっくり返され、最終回、弓納寺あみが起死回生の同点ホームラン! 延長タイブレークに持ち込む粘りを見せ、駆けつけた「ホーム」の大応援団を沸かせたが……延長9回力尽き、8-9で惜敗。続くSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は6安打を放ちながら得点に結びつけることができず、0-6の完封負け。今節も連敗で通算成績2勝20敗、7位となった。
 東海理化 チェリーブロッサムズは2試合連続の完封負け。豊田自動織機 シャイニングベガ戦に至っては、「ノーヒット・ノーラン」の記録達成を許す完敗……通算成績1勝21敗と出口の見えない「連敗」のトンネルの中で喘いでいる。

※第11節終了時点の戦績表はこちら

※各会場ごとの試合結果はこちら

 第11節を終え、「東地区」「西地区」とも首位は安泰で「無風状態」が続く一方、2位以下の「プレーオフ進出」「ワイルドカード獲得」を巡る争いは激しさを増している。レギュラーシーズンは残り3節。戦いはクライマックスを迎えることになる。

 次節「第12節」は、10月13日(金)~15日(日)、「東地区」が群馬県高崎市・神奈川県横浜市の2会場、「西地区」が愛知県刈谷市・愛媛県松山市の2会場、全国計4会場で、さらなる「熱戦」が展開されることになる。

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