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「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第13節をふり返って

今節もたくさんの観客の皆さんが各会場に詰めかけ、大会を盛り上げてくれた ⒸJD.LEAGUE

レギュラーシーズンもいよいよ大詰め! 「負けられない」戦いが続く…… ⒸJD.LEAGUE

「東地区」2位の日立 サンディーバ。「プレーオフ」進出を確定させた ⒸJD.LEAGUE

「東地区」3位のデンソー ブライトペガサス。こちらも「プレーオフ」進出を決めた ⒸJD.LEAGUE

「東地区」4位のホンダ リヴェルタ。最終「第14節」の結果次第では数字上「2位浮上」の可能性も残されている ⒸJD.LEAGUE

「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズ。「プレーオフ」進出決定まで「あと1勝」 ⒸJD.LEAGUE

「西地区」4位のシオノギ レインボーストークス兵庫。「逆転」での「プレーオフ」進出を狙う! ⒸJD.LEAGUE

「ホーム」開催となる今節、最終戦で3勝目を挙げた東海理化 チェリーブロッサムズ ⒸJD.LEAGUE

最終「第14節」でどんな「ドラマ」が待ち受けているのか!? 最後まで目の離せない「熱戦」「死闘」が続く…… ⒸJD.LEAGUE

 「ニトリ JD.LEAGUE 2023」は、去る10月20日(金)~22日(日)、「第13節」を「東地区」は静岡県掛川市・岐阜県大垣市の2会場、「西地区」は福岡県北九州市・愛知県豊橋市の2会場、計4会場で開催した。

 「東地区」静岡県掛川市・いこいの広場野球場での「掛川ラウンド」では、すでに「東地区」優勝を決めているビックカメラ高崎 ビークイーンと、「プレーオフ」進出を狙うホンダ リヴェルタが連勝。「ホーム」のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ、太陽誘電 ソルフィーユが連敗と、クッキリと「明暗」が分かれる結果となった。
 ビックカメラ高崎 ビークイーンは初戦の「ホーム」NECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦に1-0の完封勝ち。両チーム無得点で迎えた5回表、藤本麗の左越三塁打で先制のチャンスをつかむと、3四死球で押し出し。この1点を「ルーキー」伊東杏珠、「投打二刀流」藤田倭、「レジェンド」上野由岐子と3投手をつなぐ投手リレーで守り切り、最少得点差で逃げ切った。続く太陽誘電 ソルフィーユとの一戦は、2回表に遠藤愛実の左越二塁打、「第13節」終了時点で「東地区」首位打者争いの「トップ」を走り、本塁打7(トップに1本差の2位)、打点24(トップに1打点差の2位)と「東地区」三冠王を狙える位置につける工藤環奈のピッチャー強襲のタイムリー等で2点を先制。その裏、すぐに3点を奪われ、逆転を許したものの、慌てず騒がず反撃に転じ、5回表、その工藤環奈の二遊間安打から一死二・三塁の「一打逆転」のチャンスを作ると、頼れる「キャプテン」内藤実穂が左中間へ逆転のタイムリーツーベース! さらにワイルドピッチで点差を広げ、最終回には相手守備の乱れからダメ押しの1点を加え、6-3で押し切り、今節連勝を飾り、通算成績22勝5敗とした。
 第12節終了時点で「東地区」4位、「プレーオフ」進出に望みをつなぐためにも「絶対に負けられない」ホンダ リヴェルタは、今節初戦、太陽誘電 ソルフィーユと対戦。初回、ワイルドピッチと長谷川優理、大川茉由、渡邉瑞貴の3連打等で3点を先制。5回裏には、大川茉由のソロホ―ムランで1点を加え、6回裏にも大工谷真波の二塁打からチャンスをつかみ、犠打、野選等で決定的な1点を追加。ジェイリン・フォード、アリー・カーダと「左右の外国人投手二枚看板」を投入する「盤石」の投手リレーで5-1と快勝。続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は「左のエース」ジェイリン・フォードが「ノーヒット・ノーラン」を達成する快投! 4-0の完封勝利で通算成績16勝10敗1分とし、「東地区」4位。レギュラーシーズン「最終節」となる「第14節」に「プレーオフ」進出へ望みをつないだ。
 「ホーム」のNECプラットフォームズ レッドファルコンズは、今節2試合連続の完封負け。ホンダ リヴェルタ戦に至っては、「ノーヒット・ノーラン」の達成を許す等、「ホーム」の熱い声援に応えることができず、元気なく連敗を喫し、通算成績8勝19敗で「東地区」7位となった。
 太陽誘電 ソルフィーユも今節連敗。「首位」ビックカメラ高崎 ビークイーンとの「上州対決」「高崎ダービー」では、2点を先制されながら、須田真琴の適時二塁打等で一度は逆転に成功したのだが……リードを守り切ることができず、試合をひっくり返され、通算成績9勝18敗で「東地区」6位となった。

 「東地区」岐阜県大垣市・大垣市北公園野球場での「大垣ラウンド」では、「第12節」終了時点で通算成績16勝9敗、2位の日立 サンディーバと、通算成績15勝9敗1分で3位のデンソー ブライトペガサスが連勝。ともに「プレーオフ」進出を決めた。
 日立 サンディーバは初戦、「ホーム」の大垣 ミナモと対戦。0-0で迎えた4回表、杉本梨緒、山口みどりの連打で無死一・三塁の先制機を作ると、坂本結愛の中犠飛で先取点を挙げ、「主砲」森山遥菜にも「東地区」ホームランダービー「トップ」に立つ「第8号本塁打」が飛び出し、この回3点を先制。5回表には再び森山遥菜のタイムリーで1点を加え、6回表には藤森捺未のソロホ―ムランでダメ押しの5点目。このリードを先発・長谷川鈴夏が終盤2本の本塁打を浴びながらも守り切り、5-2で勝利し、17勝目。「東地区」5位につける戸田中央 メディックス埼玉、「西地区」4位につけるシオノギ レインボーストークス兵庫が残り試合に全勝し、「17勝」で並んでも、日立 サンディーバが同地区の戸田中央 メディックスには「直接対決」すでに「2勝」しており、シオノギ レインボーストークス兵庫にも「交流戦シリーズ」の「直接対決」で勝利しているため、この両チームより順位が下になる可能性がなくなったため、「プレーオフ」進出が確定した。日立 サンディーバは続く戸田中央 メディックス埼玉戦も1-0の完封勝利。ハンナ・フリッペンの本塁打で挙げた1点を、テイラー・マクイリン、坂本実桜とつなぐ継投策で守り切り、通算成績18勝9敗まで星を伸ばし、「東地区」2位となっている。
 デンソー ブライトペガサスも今節連勝。初戦の戸田中央 メディックス埼玉戦は、3回裏、黒田菜那、中村優花、住友ゆづき、小島あみ、川村莉沙の怒涛の5連打で2点を先制。続く4回裏にも中村優花のタイムリーで1点を追加。3点のリードを奪うと、「エース」カーリー・フーバーが最終回にソロホ―ムランを浴び、1点を失いはしたものの、3-1で勝利を収め、16勝目。続く「ホーム」大垣 ミナモとの対戦は、5回表に中村優花の適時二塁打で先制したものの、その裏、先発・坪野三咲の後を受け、登板していた中村美樹が2本のソロホ―ムランを浴び、逆転を許す試合展開に……。その直後の6回表、釼持祐衣がソロホ―ムランを打ち返し、2-2の同点に追いつき、試合はそのまま延長タイブレークへ突入。延長8回表、小島あみのタイムリーと「日本代表」川村莉沙のツーランホームランで3点を挙げ、粘る大垣 ミナモを振り切り、5-2で勝利を収め、17勝目。この勝利で、現在、西地区4位のシオノギ レインボーストークス兵庫が残り試合に全勝しても、「1引き分け」がモノをいい、「勝率」で及ばないため、デンソー ブライトペガサスは2位・3位での「プレーオフ」進出か、4位での「ワイルドカード」獲得が確定した。
 「東地区」5位で上位チームに肉薄していた戸田中央 メディックス埼玉は、今節手痛い連敗。上位チームとの「直接対決」に敗れ、通算成績14勝13敗と星を伸ばせず、「プレーオフ」進出の可能性が消滅した。
 「ホーム」では無類の強さを発揮する大垣 ミナモも今節連敗。初戦の日立 サンディーバ戦は終盤、須藤麻里子、伊藤梨里花が本塁打を放ち、追撃したが及ばず。続くデンソー ブライトペガサス戦は先制をされながら、5回裏、内田小百合、伊藤梨里花の本塁打で一度は逆転したものの、延長タイブレークの末に敗れ、連敗。通算成績6勝21敗の「東地区」最下位で最終「第14節」を迎えることになった。

 「西地区」福岡県北九州市・北九州市民球場での「北九州ラウンド」では、「第12節」終了時点、13勝12敗で4位のシオノギ レインボーストークス兵庫が「連勝」。最終「第14節」での「逆転」での「プレーオフ」進出に望みをつないだ。
 シオノギ レインボーストークス兵庫は初戦、「ホーム」のタカギ北九州 ウォーターウェーブと対戦。中村みなみの先頭打者ホームランで先手を取り、3回表には小澤彩稀、中村みなみの連打に相手守備の乱れが絡み、2点目。4回表には佐竹紫乃にレフトスタンドへ運ぶソロホ―ムランが飛び出し、3-0とリードを奪った。このリードを先発・吉井朝香が終盤1点差まで迫られながらも3-2で逃げ切り、続く伊予銀行 ヴェールズ戦も2回裏、佐竹紫乃の2試合「連発」となるソロホ―ムランで先手を奪い、3回裏には押し出しで2点目。序盤で2点をリードしたが、その直後の4回表、先発・千葉咲実がツーランホームランを浴び、2-2の同点に追いつかれてしまう……。同点のまま、迎えた6回裏、「キャプテン」横野聖奈が右中間を破る三塁打を放ち、勝ち越しのチャンスを作ると、代打・戸村美紅が「執念」の勝ち越しタイムリーを放ち、伊予銀行 ヴェールズを3-2の1点差で振り切り、今節連勝。通算成績15勝12敗で「西地区」4位につけ、「逆転」での「プレーオフ」進出に一縷の望みをつないだ。
 すでに「西地区」優勝を決めているトヨタ レッドテリアーズは初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦を落とし、第6節の「交流戦シリーズ」で大垣 ミナモに敗れて以来、久々の3敗目。連勝も「13」でストップしてしまったが、すぐに立て直し、続く「ホーム」のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は「主砲」バッバ・ニクルスのソロホ―ムランで先制し、下山絵理が1試合2本塁打。今シーズン「第8号」「第9号」を連発し、「西地区」ホームランダービーのトップに立つ等、4本塁打を含む13安打・8得点と打線が爆発! 8-1で大勝し、通算成績24勝3敗とした。
 伊予銀行 ヴェールズは今節1勝1敗。トヨタ レッドテリアーズに4-2と競り勝つ「大金星」を挙げたものの、シオノギ レインボーストークス兵庫戦は、本間紀帆の2試合連続となるホームランで一度は同点に追いついたが、あと一歩及ばず……2-3で惜敗。通算成績12勝15敗で「西地区」5位に順位を上げた。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは「ホーム」で連敗。通算成績11勝15敗1分となり、「勝率」の差で伊予銀行 ヴェールズにかわされ、「西地区」6位に順位を落としてしまった。

 「西地区」愛知県豊橋市・豊橋市民球場での「豊橋ラウンド」は、10月20日(金)、「フライデーナイター」で「ホーム」の東海理化 チェリーブロッサムズがSGホールディングス ギャラクシースターズと対戦。詰めかけた大応援団の声援空しく、0-10と大敗し、続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦も2-17の大差で敗れてしまったが、最終戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦で「意地」を見せ、4回裏、四球で出塁した走者を一塁に置き、藤木未来がライト線を抜く適時二塁打を放ち、先取点。その直後の5回表、好投の「エース」永谷真衣が同点本塁打を浴び、試合は振り出しに戻ってしまったが、1-1で迎えた最終回、この回先頭の吉田菜々が右中間スタンドに運ぶサヨナラホームラン! 2-1で日本精工 ブレイブベアリーズを振り切り、「ホーム」最終戦を劇的な勝利で飾り、通算成績3勝24敗で「西地区」7位となった。
 すでに「西地区」2位での「プレーオフ」進出を決めている豊田自動織機 シャイニングベガは、初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦に須藤志歩、大平あい、佐藤友香の3本の本塁打を含む15安打と打ちまくり、17―2の大差で勝利を収め、続くSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は一転して息詰まる投手戦を展開。「エース」ダラス・エスコベドが被安打3の完封勝利。相手のミスにも助けられ、1-0のサヨナラで勝利を収め、「西地区」ハーラーダービー「トップ」のトヨタ レッドテリアーズ・後藤希友に「1勝差」に迫る13勝目。チームも今節連勝で通算成績21勝6敗と星を伸ばした。
 「第12節」終了時点で15勝9敗1分の「西地区」3位、「プレーオフ」進出圏内に位置するSGホールディングス ギャラクシースターズは、今節初戦の「ホーム」東海理化 チェリーブロッサムズ戦に中川彩音の本塁打を含む12安打・二桁10得点の猛攻で10-0と大勝。続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦も好調な打線が11安打・7得点を挙げ、7-1と圧勝し、今節「3連勝」をかけ、最終戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦に臨んだが、「エース」カーヤ・パーナビーが被安打3・奪三振10の好投を見せながら、最後は自らのエラーで0-1のサヨナラ負け。通算成績16勝10敗1分で「西地区」3位の座は守っているものの、「プレーオフ」進出「確定」には至らず、「熾烈」「激烈」を極める「プレーオフ」進出争いの決着は最終「第14節」へと持ち越された。
 「西地区」最下位に低迷する日本精工 ブレイブベアリーズ戦は今節も連敗。第5節のシオノギ レインボーストークス兵庫戦以来、勝ち星がなく、泥沼の17連敗。最終「第14節」でこの「連敗」をストップさせてくれることを期待しよう。

※第13節終了時点の戦績表はこちら

※各会場ごとの試合結果はこちら

 第13節を終え、「東地区」では「地区優勝」のビックカメラ高崎 ビークイーンの「ダイヤモンドシリーズ」進出が決まり、2位・日立 サンディーバ、3位・デンソー ブライトペガサスの「プレーオフ」進出が確定した。
 「西地区」では「地区優勝」のトヨタ レッドテリアーズの「ダイヤモンドシリーズ」進出が決まり、2位・豊田自動織機 シャイニングベガが「プレーオフ」進出を決めてはいるが、残された「西地区」の「プレーオフ進出」1枠、「ワイルドカード」による1枠は、最終「第14節」まで決定が持ち越された。
 「第13節」終了時点での成績を整理すると、「プレーオフ」進出と「ワイルドカード」獲得の可能性があるのは、「東地区」4位のホンダ リヴェルタ、「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズ、同4位のシオノギ レインボーストークス兵庫の3チームに絞られた。
 ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズは16勝10敗1分の「相星」で並んでおり、シオノギ レインボーストークス兵庫は15勝12敗と一歩遅れをとっている。残り2試合の対戦カードは、ホンダ リヴェルタがビックカメラ高崎 ビークイーン(2勝0敗)とNECプラットフォームズ レッドファルコンズ(2勝0敗)、SGホールディングス ギャラクシースターズが豊田自動織機 シャイニングベガ(1勝1敗)と東海理化 チェリーブロッサムズ(2勝0敗)、シオノギ レインボーストークス兵庫がトヨタ レッドテリアーズ(0勝2敗)とタカギ北九州 ウォーターウェーブ(1勝1敗)となっている。
 ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズの両チームが初戦に勝利すれば、その時点で「プレーオフ」進出」が確定。シオノギ レインボーストークス兵庫が「逆転」で「プレーオフ」進出を果たすには、ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズのいずれかが残り2試合に連敗し、シオノギ レインボーストークス兵庫が「連勝」するか、SGホールディングス ギャラクシースターズが連敗した場合にシオノギ レインボーストークス兵庫が最終「第14節」を1勝1分で乗り切れば、この両チームが16勝12敗1分の「同率」で並び、同地区内での「直接対決」でSGホールディングス ギャラクシースターズに「3連勝」しているシオノギ レインボーストークス兵庫が「逆転」で「西地区」3位に滑り込み、「プレーオフ」進出を果たす可能性が残されている。
 もちろん、数字の上ではホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズが「有利」な立場にいることは間違いないが、最後まで「何が起こるかわからない」のがソフトボールの魅力でもある。どんな「結末」「決着」が待っているのか……最終「第14節」の戦いに注目しよう!

 最終「第14節」は、10月28日(土)・29日(日)、「東地区」が群馬県高崎市・埼玉県本庄市の2会場、「西地区」が愛知県名古屋市・京都府京都市の2会場、全国計4会場で、レギュラーシーズンのフィナーレ、「最終決着」を迎えることになる。

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