今節もたくさんの観客の皆さんが各会場に詰めかけ、大会を盛り上げてくれた ⒸJD.LEAGUE
レギュラーシーズンもいよいよ大詰め! 「負けられない」戦いが続く…… ⒸJD.LEAGUE
「東地区」2位の日立 サンディーバ。「プレーオフ」進出を確定させた ⒸJD.LEAGUE
「東地区」3位のデンソー ブライトペガサス。こちらも「プレーオフ」進出を決めた ⒸJD.LEAGUE
「東地区」4位のホンダ リヴェルタ。最終「第14節」の結果次第では数字上「2位浮上」の可能性も残されている ⒸJD.LEAGUE
「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズ。「プレーオフ」進出決定まで「あと1勝」 ⒸJD.LEAGUE
「西地区」4位のシオノギ レインボーストークス兵庫。「逆転」での「プレーオフ」進出を狙う! ⒸJD.LEAGUE
「ホーム」開催となる今節、最終戦で3勝目を挙げた東海理化 チェリーブロッサムズ ⒸJD.LEAGUE
最終「第14節」でどんな「ドラマ」が待ち受けているのか!? 最後まで目の離せない「熱戦」「死闘」が続く…… ⒸJD.LEAGUE
「ニトリ JD.LEAGUE 2023」は、去る10月20日(金)~22日(日)、「第13節」を「東地区」は静岡県掛川市・岐阜県大垣市の2会場、「西地区」は福岡県北九州市・愛知県豊橋市の2会場、計4会場で開催した。
「東地区」静岡県掛川市・いこいの広場野球場での「掛川ラウンド」では、すでに「東地区」優勝を決めているビックカメラ高崎 ビークイーンと、「プレーオフ」進出を狙うホンダ リヴェルタが連勝。「ホーム」のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ、太陽誘電 ソルフィーユが連敗と、クッキリと「明暗」が分かれる結果となった。
ビックカメラ高崎 ビークイーンは初戦の「ホーム」NECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦に1-0の完封勝ち。両チーム無得点で迎えた5回表、藤本麗の左越三塁打で先制のチャンスをつかむと、3四死球で押し出し。この1点を「ルーキー」伊東杏珠、「投打二刀流」藤田倭、「レジェンド」上野由岐子と3投手をつなぐ投手リレーで守り切り、最少得点差で逃げ切った。続く太陽誘電 ソルフィーユとの一戦は、2回表に遠藤愛実の左越二塁打、「第13節」終了時点で「東地区」首位打者争いの「トップ」を走り、本塁打7(トップに1本差の2位)、打点24(トップに1打点差の2位)と「東地区」三冠王を狙える位置につける工藤環奈のピッチャー強襲のタイムリー等で2点を先制。その裏、すぐに3点を奪われ、逆転を許したものの、慌てず騒がず反撃に転じ、5回表、その工藤環奈の二遊間安打から一死二・三塁の「一打逆転」のチャンスを作ると、頼れる「キャプテン」内藤実穂が左中間へ逆転のタイムリーツーベース! さらにワイルドピッチで点差を広げ、最終回には相手守備の乱れからダメ押しの1点を加え、6-3で押し切り、今節連勝を飾り、通算成績22勝5敗とした。
第12節終了時点で「東地区」4位、「プレーオフ」進出に望みをつなぐためにも「絶対に負けられない」ホンダ リヴェルタは、今節初戦、太陽誘電 ソルフィーユと対戦。初回、ワイルドピッチと長谷川優理、大川茉由、渡邉瑞貴の3連打等で3点を先制。5回裏には、大川茉由のソロホ―ムランで1点を加え、6回裏にも大工谷真波の二塁打からチャンスをつかみ、犠打、野選等で決定的な1点を追加。ジェイリン・フォード、アリー・カーダと「左右の外国人投手二枚看板」を投入する「盤石」の投手リレーで5-1と快勝。続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦は「左のエース」ジェイリン・フォードが「ノーヒット・ノーラン」を達成する快投! 4-0の完封勝利で通算成績16勝10敗1分とし、「東地区」4位。レギュラーシーズン「最終節」となる「第14節」に「プレーオフ」進出へ望みをつないだ。
「ホーム」のNECプラットフォームズ レッドファルコンズは、今節2試合連続の完封負け。ホンダ リヴェルタ戦に至っては、「ノーヒット・ノーラン」の達成を許す等、「ホーム」の熱い声援に応えることができず、元気なく連敗を喫し、通算成績8勝19敗で「東地区」7位となった。
太陽誘電 ソルフィーユも今節連敗。「首位」ビックカメラ高崎 ビークイーンとの「上州対決」「高崎ダービー」では、2点を先制されながら、須田真琴の適時二塁打等で一度は逆転に成功したのだが……リードを守り切ることができず、試合をひっくり返され、通算成績9勝18敗で「東地区」6位となった。
「東地区」岐阜県大垣市・大垣市北公園野球場での「大垣ラウンド」では、「第12節」終了時点で通算成績16勝9敗、2位の日立 サンディーバと、通算成績15勝9敗1分で3位のデンソー ブライトペガサスが連勝。ともに「プレーオフ」進出を決めた。
日立 サンディーバは初戦、「ホーム」の大垣 ミナモと対戦。0-0で迎えた4回表、杉本梨緒、山口みどりの連打で無死一・三塁の先制機を作ると、坂本結愛の中犠飛で先取点を挙げ、「主砲」森山遥菜にも「東地区」ホームランダービー「トップ」に立つ「第8号本塁打」が飛び出し、この回3点を先制。5回表には再び森山遥菜のタイムリーで1点を加え、6回表には藤森捺未のソロホ―ムランでダメ押しの5点目。このリードを先発・長谷川鈴夏が終盤2本の本塁打を浴びながらも守り切り、5-2で勝利し、17勝目。「東地区」5位につける戸田中央 メディックス埼玉、「西地区」4位につけるシオノギ レインボーストークス兵庫が残り試合に全勝し、「17勝」で並んでも、日立 サンディーバが同地区の戸田中央 メディックスには「直接対決」すでに「2勝」しており、シオノギ レインボーストークス兵庫にも「交流戦シリーズ」の「直接対決」で勝利しているため、この両チームより順位が下になる可能性がなくなったため、「プレーオフ」進出が確定した。日立 サンディーバは続く戸田中央 メディックス埼玉戦も1-0の完封勝利。ハンナ・フリッペンの本塁打で挙げた1点を、テイラー・マクイリン、坂本実桜とつなぐ継投策で守り切り、通算成績18勝9敗まで星を伸ばし、「東地区」2位となっている。
デンソー ブライトペガサスも今節連勝。初戦の戸田中央 メディックス埼玉戦は、3回裏、黒田菜那、中村優花、住友ゆづき、小島あみ、川村莉沙の怒涛の5連打で2点を先制。続く4回裏にも中村優花のタイムリーで1点を追加。3点のリードを奪うと、「エース」カーリー・フーバーが最終回にソロホ―ムランを浴び、1点を失いはしたものの、3-1で勝利を収め、16勝目。続く「ホーム」大垣 ミナモとの対戦は、5回表に中村優花の適時二塁打で先制したものの、その裏、先発・坪野三咲の後を受け、登板していた中村美樹が2本のソロホ―ムランを浴び、逆転を許す試合展開に……。その直後の6回表、釼持祐衣がソロホ―ムランを打ち返し、2-2の同点に追いつき、試合はそのまま延長タイブレークへ突入。延長8回表、小島あみのタイムリーと「日本代表」川村莉沙のツーランホームランで3点を挙げ、粘る大垣 ミナモを振り切り、5-2で勝利を収め、17勝目。この勝利で、現在、西地区4位のシオノギ レインボーストークス兵庫が残り試合に全勝しても、「1引き分け」がモノをいい、「勝率」で及ばないため、デンソー ブライトペガサスは2位・3位での「プレーオフ」進出か、4位での「ワイルドカード」獲得が確定した。
「東地区」5位で上位チームに肉薄していた戸田中央 メディックス埼玉は、今節手痛い連敗。上位チームとの「直接対決」に敗れ、通算成績14勝13敗と星を伸ばせず、「プレーオフ」進出の可能性が消滅した。
「ホーム」では無類の強さを発揮する大垣 ミナモも今節連敗。初戦の日立 サンディーバ戦は終盤、須藤麻里子、伊藤梨里花が本塁打を放ち、追撃したが及ばず。続くデンソー ブライトペガサス戦は先制をされながら、5回裏、内田小百合、伊藤梨里花の本塁打で一度は逆転したものの、延長タイブレークの末に敗れ、連敗。通算成績6勝21敗の「東地区」最下位で最終「第14節」を迎えることになった。
「西地区」福岡県北九州市・北九州市民球場での「北九州ラウンド」では、「第12節」終了時点、13勝12敗で4位のシオノギ レインボーストークス兵庫が「連勝」。最終「第14節」での「逆転」での「プレーオフ」進出に望みをつないだ。
シオノギ レインボーストークス兵庫は初戦、「ホーム」のタカギ北九州 ウォーターウェーブと対戦。中村みなみの先頭打者ホームランで先手を取り、3回表には小澤彩稀、中村みなみの連打に相手守備の乱れが絡み、2点目。4回表には佐竹紫乃にレフトスタンドへ運ぶソロホ―ムランが飛び出し、3-0とリードを奪った。このリードを先発・吉井朝香が終盤1点差まで迫られながらも3-2で逃げ切り、続く伊予銀行 ヴェールズ戦も2回裏、佐竹紫乃の2試合「連発」となるソロホ―ムランで先手を奪い、3回裏には押し出しで2点目。序盤で2点をリードしたが、その直後の4回表、先発・千葉咲実がツーランホームランを浴び、2-2の同点に追いつかれてしまう……。同点のまま、迎えた6回裏、「キャプテン」横野聖奈が右中間を破る三塁打を放ち、勝ち越しのチャンスを作ると、代打・戸村美紅が「執念」の勝ち越しタイムリーを放ち、伊予銀行 ヴェールズを3-2の1点差で振り切り、今節連勝。通算成績15勝12敗で「西地区」4位につけ、「逆転」での「プレーオフ」進出に一縷の望みをつないだ。
すでに「西地区」優勝を決めているトヨタ レッドテリアーズは初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦を落とし、第6節の「交流戦シリーズ」で大垣 ミナモに敗れて以来、久々の3敗目。連勝も「13」でストップしてしまったが、すぐに立て直し、続く「ホーム」のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は「主砲」バッバ・ニクルスのソロホ―ムランで先制し、下山絵理が1試合2本塁打。今シーズン「第8号」「第9号」を連発し、「西地区」ホームランダービーのトップに立つ等、4本塁打を含む13安打・8得点と打線が爆発! 8-1で大勝し、通算成績24勝3敗とした。
伊予銀行 ヴェールズは今節1勝1敗。トヨタ レッドテリアーズに4-2と競り勝つ「大金星」を挙げたものの、シオノギ レインボーストークス兵庫戦は、本間紀帆の2試合連続となるホームランで一度は同点に追いついたが、あと一歩及ばず……2-3で惜敗。通算成績12勝15敗で「西地区」5位に順位を上げた。
タカギ北九州 ウォーターウェーブは「ホーム」で連敗。通算成績11勝15敗1分となり、「勝率」の差で伊予銀行 ヴェールズにかわされ、「西地区」6位に順位を落としてしまった。
「西地区」愛知県豊橋市・豊橋市民球場での「豊橋ラウンド」は、10月20日(金)、「フライデーナイター」で「ホーム」の東海理化 チェリーブロッサムズがSGホールディングス ギャラクシースターズと対戦。詰めかけた大応援団の声援空しく、0-10と大敗し、続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦も2-17の大差で敗れてしまったが、最終戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦で「意地」を見せ、4回裏、四球で出塁した走者を一塁に置き、藤木未来がライト線を抜く適時二塁打を放ち、先取点。その直後の5回表、好投の「エース」永谷真衣が同点本塁打を浴び、試合は振り出しに戻ってしまったが、1-1で迎えた最終回、この回先頭の吉田菜々が右中間スタンドに運ぶサヨナラホームラン! 2-1で日本精工 ブレイブベアリーズを振り切り、「ホーム」最終戦を劇的な勝利で飾り、通算成績3勝24敗で「西地区」7位となった。
すでに「西地区」2位での「プレーオフ」進出を決めている豊田自動織機 シャイニングベガは、初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦に須藤志歩、大平あい、佐藤友香の3本の本塁打を含む15安打と打ちまくり、17―2の大差で勝利を収め、続くSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は一転して息詰まる投手戦を展開。「エース」ダラス・エスコベドが被安打3の完封勝利。相手のミスにも助けられ、1-0のサヨナラで勝利を収め、「西地区」ハーラーダービー「トップ」のトヨタ レッドテリアーズ・後藤希友に「1勝差」に迫る13勝目。チームも今節連勝で通算成績21勝6敗と星を伸ばした。
「第12節」終了時点で15勝9敗1分の「西地区」3位、「プレーオフ」進出圏内に位置するSGホールディングス ギャラクシースターズは、今節初戦の「ホーム」東海理化 チェリーブロッサムズ戦に中川彩音の本塁打を含む12安打・二桁10得点の猛攻で10-0と大勝。続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦も好調な打線が11安打・7得点を挙げ、7-1と圧勝し、今節「3連勝」をかけ、最終戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦に臨んだが、「エース」カーヤ・パーナビーが被安打3・奪三振10の好投を見せながら、最後は自らのエラーで0-1のサヨナラ負け。通算成績16勝10敗1分で「西地区」3位の座は守っているものの、「プレーオフ」進出「確定」には至らず、「熾烈」「激烈」を極める「プレーオフ」進出争いの決着は最終「第14節」へと持ち越された。
「西地区」最下位に低迷する日本精工 ブレイブベアリーズ戦は今節も連敗。第5節のシオノギ レインボーストークス兵庫戦以来、勝ち星がなく、泥沼の17連敗。最終「第14節」でこの「連敗」をストップさせてくれることを期待しよう。
第13節を終え、「東地区」では「地区優勝」のビックカメラ高崎 ビークイーンの「ダイヤモンドシリーズ」進出が決まり、2位・日立 サンディーバ、3位・デンソー ブライトペガサスの「プレーオフ」進出が確定した。
「西地区」では「地区優勝」のトヨタ レッドテリアーズの「ダイヤモンドシリーズ」進出が決まり、2位・豊田自動織機 シャイニングベガが「プレーオフ」進出を決めてはいるが、残された「西地区」の「プレーオフ進出」1枠、「ワイルドカード」による1枠は、最終「第14節」まで決定が持ち越された。
「第13節」終了時点での成績を整理すると、「プレーオフ」進出と「ワイルドカード」獲得の可能性があるのは、「東地区」4位のホンダ リヴェルタ、「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズ、同4位のシオノギ レインボーストークス兵庫の3チームに絞られた。
ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズは16勝10敗1分の「相星」で並んでおり、シオノギ レインボーストークス兵庫は15勝12敗と一歩遅れをとっている。残り2試合の対戦カードは、ホンダ リヴェルタがビックカメラ高崎 ビークイーン(2勝0敗)とNECプラットフォームズ レッドファルコンズ(2勝0敗)、SGホールディングス ギャラクシースターズが豊田自動織機 シャイニングベガ(1勝1敗)と東海理化 チェリーブロッサムズ(2勝0敗)、シオノギ レインボーストークス兵庫がトヨタ レッドテリアーズ(0勝2敗)とタカギ北九州 ウォーターウェーブ(1勝1敗)となっている。
ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズの両チームが初戦に勝利すれば、その時点で「プレーオフ」進出」が確定。シオノギ レインボーストークス兵庫が「逆転」で「プレーオフ」進出を果たすには、ホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズのいずれかが残り2試合に連敗し、シオノギ レインボーストークス兵庫が「連勝」するか、SGホールディングス ギャラクシースターズが連敗した場合にシオノギ レインボーストークス兵庫が最終「第14節」を1勝1分で乗り切れば、この両チームが16勝12敗1分の「同率」で並び、同地区内での「直接対決」でSGホールディングス ギャラクシースターズに「3連勝」しているシオノギ レインボーストークス兵庫が「逆転」で「西地区」3位に滑り込み、「プレーオフ」進出を果たす可能性が残されている。
もちろん、数字の上ではホンダ リヴェルタ、SGホールディングス ギャラクシースターズが「有利」な立場にいることは間違いないが、最後まで「何が起こるかわからない」のがソフトボールの魅力でもある。どんな「結末」「決着」が待っているのか……最終「第14節」の戦いに注目しよう!
最終「第14節」は、10月28日(土)・29日(日)、「東地区」が群馬県高崎市・埼玉県本庄市の2会場、「西地区」が愛知県名古屋市・京都府京都市の2会場、全国計4会場で、レギュラーシーズンのフィナーレ、「最終決着」を迎えることになる。