「プレーオフ」ファーストステージ
SGホールディングス ギャラクシースターズが初回に先制!
「プレーオフ」ファーストステージ
SGホールディングス ギャラクシースターズの大応援団がスタンドを青く染めた
「プレーオフ」ファーストステージ
デンソー ブライトペガサスが効果的な「一発攻勢」で初戦を突破!
デンソー ブライトペガサスが「セカンドステージ」に進出!
「プレーオフ」セカンドステージ 第1試合
「ほぼほぼホーム」の日立 サンディーバ大応援団がスタンドを埋め尽くした
「プレーオフ」セカンドステージ 第1試合
延長タイブレークにもつれ込む「激闘」はホンダ リヴェルタが勝利をつかんだ
「プレーオフ」セカンドステージ 第1試合
日立 サンディーバの猛追に満員のスタンドが熱狂したが……あと一歩及ばす
ホンダ リヴェルタが「激闘」を勝ち上がり、「ダイヤモンドシリーズ」進出
「プレーオフ」セカンドステージ 第2試合
「ファーストステージ」を勝ち上がってきたデンソー ブライトペガサスが初回に先制!
「プレーオフ」セカンドステージ 第2試合
「西地区」2位の豊田自動織機 シャイニングベガが「底力」を見せつけ、6回裏に逆転!
激闘・死闘の「プレーオフ」を終え、戦いの舞台は「ダイヤモンドシリーズ」へ!!
ホンダ リヴェルタ、豊田自動織機 シャイニングベガが「等々力発→朝霞行」の切符を手にし、「ダイヤモンドシリーズ」へ!
去る111月11日(土)・12日(日)、「ニトリ JD.LEAGUE 2023」プレーオフが、神奈川県川崎市・等々力球場で開催された。
この「プレーオフ」には、「東地区」2位・日立 サンディーバ、同3位・ホンダ リヴェルタ、「西地区」2位・豊田自動織機 シャイニングベガ、同3位・SGホールディングス ギャラクシースターズ、「東地区」「西地区」の4位で「勝率」の高いチームに与えられる「ワイルドカード」を獲得した「東地区」4位のデンソー ブライトペガサスの5チームが、11月18日(土)・19日(日)の両日、埼玉県朝霞市・朝霞中央公園野球場で開催される「ダイヤモンドシリーズ」のセミファイナルで待ち受ける「東地区」優勝のビックカメラ高崎 ビークイーン、「西地区」優勝のトヨタ レッドテリアーズへの「挑戦権」をかけ、激突! 「負けたら終わり」の一発勝負、生き残りをかけた「サバイバルゲーム」の幕が上がった。
・11月11日(土) 「プレーオフ」ファーストステージ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R | |
デンソー ブライトペガサス (東地区4位/ワイルドカード) |
0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 |
SGホールディングス ギャラクシースターズ (西地区3位) |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(デ)○カーリー・フーバー-小島あみ
(S)キャスリン・サンダーコック、●カーヤ・パーナビー-エリカ・ピアンカステリ、山科満里奈
〔本塁打〕小島あみ、今村あこ(デ)
〔三塁打〕
〔二塁打〕川畑瞳(デ)中川彩音(S)
〔審〕P松下高明 1中田和秀 2小川大和 3廣瀬正浩
〔記〕吉田典子
「プレーオフ」ファーストステージは、レギュラーシーズン18勝10敗1分で「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズと、同じく18勝10敗1分で「東地区」4位、ホンダ リヴェルタと「同率」ながら「直接対決」での対戦成績の差(ホンダ リヴェルタが2勝1分で勝ち越し)で4位となり、「ワイルドカード」での「プレーオフ」進出となったデンソー ブライトペガサスが対戦した。
後攻のSGホールディングス ギャラクシースターズは初回、デンソー ブライトペガサスの「エース」カーリー・フーバーの立ち上がりを攻め、先頭打者・中川彩音が初球をとらえ、センター左へ(左中間寄り)に安打を放つと、この打球の処理をもたつく間に、打った中川彩音が貪欲に二塁を狙い、二塁打とし、無死二塁とすると、2番・大國結華のショートゴロの間に三塁へ進塁。一死三塁となった後、3番・ステーシー・ポーターが詰まりながらもしぶとく二遊間を破るタイムリー。三塁走者を迎え入れ、大応援団が駆けつけ、SGホールディングス ギャラクシースターズの「チームカラー」である「青」一色で染まった三塁側スタンドは早くもボルテージ最高潮! 「大事な試合」の先取点を挙げた。
初回にいきなり先制を許したデンソー ブライトペガサスは4回表、ここまで無得点に抑えられていたSGホールディングス ギャラクシースターズの先発・キャスリン・サンダーコックをとらえ、この回先頭の2番・小島あみがセンター頭上を越える同点のソロホ―ムラン! 「一振り」で1-1の同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。
その後は2回以降立ち直ったデンソー ブライトペガサスの「エース」カーリー・フーバーがスタジアムのスピードガン表示でMAX120m/h近い球速を記録した快速球を武器にゼロ行進を続ければ、SGホールディングス ギャラクシースターズは5回表から、先発・キャスリン・サンダーコックから「エース」カーヤ・パーナビーとつなぐ継投策で対抗。試合は1-1の同点のまま、最終回を迎えた。
デンソー ブライトペガサスは7回表、この回先頭の3番・川村莉沙が四球を選び、出塁すると、4番・釼持祐衣に「敢えて」送りバントを命じ、これがフィルダースチョイスとなり、一塁・二塁「オールセーフ」。無死一・二塁とチャンスを広げたものの、5番・白石望美は送りバント失敗でツーストライクと追い込まれた後、サードゴロで5-4―3とわたるダブルプレー。一瞬にして二死三塁と状況が変わり、チャンスを逃したかに見えた。しかし……6番・川畑瞳が「東京2020オリンピック金メダリスト、「現役・日本代表」の「眼力」と「貫録」でプレッシャーをかけ、フルカウントまで粘って四球を選んでつなぎ、二死一・三塁とした後、7番・今村あこがセンターへ大きなフライを打ち上げ、センター・中川彩音が捕球態勢に入ったかに見えたが……打球は意外に伸び、一歩、また一歩と後退するうちに、気がつけばフェンスに背中がつき、打球めがけてジャンプ一番、精一杯手を伸ばし、グラブを差し出したものの、打球はフェンスの向こう側へ……。結局、この一打が勝負を決めるスリーランホームランとなった。
SGホールディングス ギャラクシースターズもその裏、最後まで諦めず反撃。先頭打者が死球で出塁し、次打者への投球がワイルドピッチも含め、初球から3球連続「ボール」となり、ボールカウントがスリーボールとなったときは、「ひょっとすると……」の雰囲気が漂ったのだが、スリーボール・ワンストライクから打って出てショートゴロ。三塁まで走者を進めたものの、後続がサードゴロ、セカンドゴロに倒れ、試合終了。デンソー ブライトペガサスが効果的な「一発攻勢」で4点を奪い、4-1で勝利を収め、この「ファーストステージ」を勝ち上がり、「セカンドステージ」へ駒を進めた。
敗れたSGホールディングス ギャラクシースターズは2年連続でこの「プレーオフ」進出を果たしたものの、残念ながら2年連続初戦敗退。三塁側スタンドをチームカラーの「青」に染め上げた大応援団が「今年こそ!」と「気合」の入った応援を続けてくれたが……熱い声援に応えることができず、2年連続「ファーストステージ」で姿を消した。
・11月12日(日) 「プレーオフ」セカンドステージ
第1試合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ホンダ リヴェルタ (東地区3位) |
0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 |
日立 サンディーバ (東地区2位) |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 7 |
(ホ)○アリー・カーダ、ジェイリン・フォード-安山涼香、棚町佳奈
(日)長谷川鈴夏、●坂本実桜-女鹿田千紘
〔本塁打〕渡邉瑞貴、大工谷真波、長谷川優理(ホ)杉本梨緒(日)
〔三塁打〕
〔二塁打〕藤森捺未(日)
〔審〕P小川浩司 1中田和秀 2野桑聡 3近井良二
〔記〕中本晴美
「プレーオフ」セカンドステージ・第1試合は、「東地区2位」日立 サンディーバと、「東地区」3位・ホンダ リヴェルタが、「ダイヤモンドステージ」セミファイナルで待ち受ける「東地区」優勝・ビックカメラ高崎 ビークイーンへの挑戦権をかけ、激突。両チーム無得点で迎えた3回表に試合が動いた。 ホンダ リヴェルタは3回表、この回先頭の7番・渡邉瑞貴が日立 サンディーバの先発・長谷川鈴夏が投じたワンボール・ワンストライクからの3球目をフルスイング。打球はライトスタンドへ一直線に飛び込むソロホ―ムランとなり、先取点を奪うと、8番・下村歩実がピッチャー強襲安打で続き、送りバントがサードへの小フライとなって一死一塁となった後、1番・大工谷真波が打った瞬間、「確信歩き」でガッツポーズの会心の一発をレフトスタンドへ叩き込み、この回一挙3点を先制した。
この「一発攻勢」で逆に目が覚めたか、日立 サンディーバもその裏、すぐに反撃。2巡目に入った打線がホンダ リヴェルタ・先発のアリー・カーダをとらえ、1番・杉本梨緒がセンター前にクリーンヒット! 反撃の口火を切ると、2番・山口みどりも二遊間を破る安打で続き、無死一・二塁。3番・坂本結愛のバットからも快音が聞かれ、痛烈な当たりを放ったが、これはセンター真っ正面。一死となった後、4番・森山遥菜のセンター前ヒットで満塁と攻め立て、5番・山内早織がセカンド強襲安打。三塁走者が還り、1点を返し、なお満塁のチャンスが続くかに見えたが……二塁走者が三塁ストップでしたにも関わらず、一塁走者が一気に三塁を狙い、二・三塁間に挟まれ、タッチアウト。この間に打った山内早織が二塁まで進め、二死ながら二・三塁のチャンスが続いたが……後続が四球、空振り三振で1点どまり。走塁ミスでチャンスを活かし切れず……苦しい試合展開が強いられた。それでも……3回途中から登板した坂本実桜がホンダ リヴェルタ打線に追加点を許さず、味方打線の援護を待った。
日立 サンディーバは5回裏、この回先頭の3番・坂本結愛が死球で出塁すると、すかさず代走に杉浦穂華を代走に送り、一死後、二塁盗塁に成功。二死後、6番・ハンナ・フリッペンが四球で出塁し、「長打が出れば同点」「ホームランが出れば逆転」の場面を作り、7番・藤森捺未がレフト頭上を越えるタイムリーツーベースを放ち、塁上の走者を一掃し、3-3の同点。試合を振り出しに戻した。
その後は両チーム一歩も譲らず、3-3の同点のまま、試合は延長タイブレークに突入。ホンダ リヴェルタは8回表、タイブレークの走者を犠打で三塁へ進め、1番・大工谷真波のサードゴロを処理したサード・坂本結愛が三塁走者を気にし過ぎたか、走者を牽制した後、一塁へ送球すると、この送球が悪送球となり、三塁走者が還り、まず1点を勝ち越し。なお一死二塁のチャンスが続き、次打者のライトフライで二塁走者がタッチアップから三塁へ進塁。二死ながら走者を三塁へ進め、3番・木村愛が三遊間をしぶとく破るタイムリー! この回2点目を挙げ、貴重な追加点を挙げると、4番・塚本蛍が四球で歩き、5番・長谷川優理がレフトスタンドへ運ぶ「トドメ」のスリーラン! この回大量5点を挙げ、完全に試合を決めたと思われた。
しかし……「ほぼほぼホーム」で大応援団が駆けつけた日立 サンディーバも「このまま終わるわけにはいかない」と、タイブレークの走者を二塁に置き、一死後、1番・杉本梨緒がセンター頭上を越える「豪快」なツーランホームランを放ち、2点を返すと、この「一発」でスタンドは狂喜乱舞!! スタジアムの雰囲気が一変し、2番・山口みどりが一・二塁間を破る安打を放ったところで、たまりかねたホンダ リヴェルタベンチが動き、「左のエース」ジェイリン・フォードを投入。そのジェイリン・フォードが「火消し」どころか、日に油を注いでしまい、連続四球で満塁とした後、5番・山内早織が三遊間を破るタイムリーを浴び、三塁走者が還り、2点差。6番・ハンナ・フリッペンのセンターへの犠牲フライでついに1点差に……。なお二死ながら一・二塁と「一打同点」「長打が出れば逆転サヨナラ!」という場面を迎え、「ほぼほぼホーム」日立 サンディーバの「奇跡の逆転サヨナラ」を信じる空気に場内は完全に支配されてしまっていた。しかし……その「願い」を打ち砕き、ジェイリン・フォードが最後の力を振り絞って後続を断ち、試合終了。8-7でホンダ リヴェルタが逃げ切り、「ダイヤモンドシリーズ」セミファイナル進出が決定。敗れた日立 サンディーバは2年連続プレーオフ「セカンドステージ」で姿を消すことになった。
第2試合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デンソー ブライトペガサス (東地区4位/ワイルドカード) |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
豊田自動織機 シャイニングベガ (西地区2位) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | x | 5 |
(デ)●カーリー・フーバー-小島あみ
(豊)○ダラス エスコベド-池上桃花
〔本塁打〕
〔三塁打〕森山春奈、竹中真海(豊)
〔二塁打〕
〔審〕P三宅孝治 1松下高明 2細川勝義 3佐野川聡史
〔記〕井上敬子
先攻のデンソー ブライトペガサスは初回、豊田自動織機 シャイニングベガの「エース」ダラス・エスコベドの立ち上がりの制球の乱れにつけ込み、連続四死球で無死一・二塁とし、次打者の送りバントで一死二・三塁。ここで4番・釼持祐衣がライト前にしぶとく落とすタイムリーを放ち、三塁走者を迎え入れ、1点を先取した。
ダラス・エスコベドも2回以降立ち直り、「西地区」防御率2位の1.11、勝利数も2位の13勝、奪三振はトップの121奪三振とレギュラーシーズンでの「実績」を証明するかのような好投で追加点を許さず。一方、デンソー ブライトペガサスの「エース」カーリー・フーバーも防御率1.92(東地区4位)、二桁勝利(「東地区」2位の10勝)、奪三振(92三振で「東地区」2位)もダラス・エスコベドに匹敵する「東地区トップクラス」の数字を残しているだけあって、「西地区」2位の豊田自動織機 シャイニングベガ打線を抑え込み、緊迫の投手戦を展開。初回の1点以外はすべてスコアボードで「0」が並んでいった。迎えた6回裏、豊田自動織機 シャイニングベガは、2番・大平あいの四球、3番・佐藤友香の三遊間深く転がす内野安打等で一死一・二塁と攻め立て、3番・田井亜加音がレフト前に痛烈な安打を放ち、二塁走者が一気に本塁を狙ったが、当たりが良過ぎて本塁タッチアウト。二死ながら二・三塁と走者は残ったものの、またしてもスコアボードに「0」が並ぶかと思われたが、5番・テイラー・エルズウォースが粘った末に四球を選び、再び満塁とすると、6番・森山春奈が満塁の走者を一掃する左中間三塁打。一気に試合をひっくり返し、これで息を吹き返した豊田自動織機 シャイニングベガ打線が一気呵成に攻め、代打・樺山奈々が四球で歩き、代走に起用された渡辺翠が二塁盗塁に成功。再び二死二・三塁とチャンスを作り直すと、7番・竹中真海がレフト線ギリギリに落ちる適時三塁打を放ち、ダメ押しの2点を追加。この回大量5点を挙げ、逆転に成功した。
最終回、デンソー ブライトペガサスも必死の反撃を試みるが、2回以降、完全に立ち直った豊田自動織機 シャイニングベガの「エース」ダラス・エスコベドがセカンドゴロ、空振り三振、キャッチャーファウルフライの三者凡退に抑え、試合終了。5-1で勝利を収め、「西地区」優勝のトヨタ レッドテリアーズが待ち受ける「ダイヤモンドシリーズ」セミファイナル進出を決め、この結果、ホンダ リヴェルタと豊田自動織機 シャイニングベガの両チームが「等々力発→朝霞行」の切符を手にした。
本年度の「JD.LEAGUEチャンピオン」の座を決める 「ダイヤモンドシリーズ」は、11月18日(土)・19日(日)の両日、埼玉県朝霞市・朝霞中央公園野球場で開催。まずは11月18日(土)の「セミファイナル」第1試合(10時30分試合開始予定)で「東地区」優勝のビックカメラ高崎 ビークイーンに「プレーオフ」を勝ち上がったホンダ リヴェルタが「ファイナル」進出をかけて挑み、同日第2試合(13時30分試合開始予定)で「西地区」優勝のトヨタ レッドテリアーズと、同じくこの「プレーオフ」を勝ち上がった豊田自動織機 シャイニングベガが「ファイナル」進出をかけて戦うことになる。
そして……11月19日(日)、「ニトリ JD.LEAGUE 2023」の「ファイナル」(13時試合開始予定)で、2シーズン目となる「ニトリ JD.LEAGUE 2023」のチャンピオンチームが決まることになる。