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JD.LEAGUE・日本女子リーグ
担当審判員研修会を開催!

選ばれし、リーグ担当審判員50名が研修に参加

「JD.LEAGUE所属チーム」が顔を揃える
熊野オープンに合わせ、3日間実施!

リーグ審判員1年目の若手から、10年以上の
キャリアを持つベテランまで「ともに切磋琢磨」 !!

夜も座学研修に励み、来る開幕へ準備を進める

選手たちと同じく、審判員も「最大限の準備」を!
新シーズンへ「誇り」「責任」をもって臨んでほしい

 去る3月1日(土)~3日(月)の3日間、三重県熊野市において「JD.LEAGUE・日本女子リーグ担当審判員研修会」が開催され、今シーズン(2025年シーズン)「ニトリ JD.LEAGUE 2025」「第58回日本女子ソフトボールリーグ」を担当する「審判員50名」が参加。目前に迫った ″リーグ開幕″ に備え、本番さながらの実戦研修に励んだ。

 今回の研修会は、毎年この時期に開催されている「熊野オープン」(※JD.LEAGUE所属16チームの内14チーム:ホンダリヴェルタ(栃木)、太陽誘電ソルフィーユ(群馬)、戸田中央メディックス埼玉(埼玉)、日立サンディーバ(神奈川)、大垣ミナモ(岐阜)、NECプラットフォームズレッドファルコンズ(静岡)、デンソーブライトペガサス(愛知)、トヨタレッドテリアーズ(愛知)、豊田自動織機シャイニングベガ(愛知)、東海理化チェリーブロッサムズ(愛知)、SGホールディングスギャラクシースターズ(京都)、SHIONOGIレインボーストークス(兵庫)、伊予銀行ヴェールズ(愛媛)、タカギ北九州ウォーターウェーブ(福岡)と大学4チーム:富士大学(岩手)、中京大学(愛知)、園田学園女子大学(兵庫)、IPU・環太平洋大学(岡山)が参加。新シーズンを前に『オープン戦』の意味合いで毎年開催されている)に合わせて実施。三重県熊野市・山崎運動公園くまのスタジアムをはじめとする試合会場(A・B・C・D・Eの合計5球場を使用)にそれぞれ研修生(リーグ担当審判員)を割り振り、実際の試合の中で球審・一塁審・二塁審・三塁審の実戦研修をローテーションで行い、夜は座学研修。来る ″リーグ開幕″ へ万全の状態で臨めるよう入念に「準備」が進められたことはもちろん、個々の「さらなるスキルアップ」を図る絶好の機会となった。

 実戦研修では、開幕を直前に控え、このオープン戦で ″最後の仕上げ″ に取りかかる選手・チーム同様、審判員も「本番モード」。日本女子ソフトボールのトップリーグ、世界最高峰の女子ソフトボールリーグと言っても過言ではない「JD.LEAGUE」所属チームのスピード・パワーを「リーグ担当審判員」の立場で改めて体感しながら、ストライク、ボール、アウト、セーフの基本的なジャッジをはじめ、試合の中で起こるさまざまなケース・プレーに対応。試合後は各球場の担当審判長が個々の評価を行い、課題や修正すべき点を素早く、的確に指摘し、その振り返り(他者からの評価・考察を受けての自己分析)が次なる実戦の場でしっかりと活かされていた。

 夜の座学研修には、JD.LEAGUE・中谷隆之 専務理事も駆け付け、「選ばれし、リーグ担当審判員50名」を激励。今年で「4年目」を迎えるリーグの現状や今後の展望を語り「JD.LEAGUEにおいては日本が世界に誇る『ソフトボールのトップリーグ』として、現状に甘んじることなく、『さらなる進化』を遂げていかなければならないと切に感じております。そのためには、選手・チームのみならず、このJD.LEAGUEに携わる(もしくはこのJD.LEAGUEを支える)すべての方々の協力・サポートが欠かせません。もちろん、ここに集まったリーグ担当審判員の皆さんにも同じことが言えます。リーグを、いや、ソフトボール全体をさらに発展させていくためには『何が必要』か? その本質を問い、考え、行動に移さなければいけない『勝負のとき』がきていると私たち運営サイドは危機感を抱いていますし、皆さんもシーズンがはじまれば、リーグ担当審判員としての『真価』が問われることになるだろうと思います。周囲の方々に常に『感謝』しながら、それぞれの立場で『やるべきこと』を『実行』し、『改善』していく。選手・チーム、審判員、記録員、放送員、大会運営スタッフが一体・一丸となって今シーズンもソフトボールを盛り上げていきましょう!」と自らの想いを伝える場面も。

 (公財)日本ソフトボール協会・神谷和宏 審判委員長ら講師の面々は「リーグ担当審判員としての心得」「今後めざすべきところ」等、その日の実戦研修の総括も踏まえて熱弁。「まずもって、大前提としてある『判定の際の大きな声・大きなゼスチュア』がまだまだ物足りない! 審判員が ″正確なジャッジ″ をするのはむしろ ″当然のこと″ であり、ポイントは、その判定を周囲にどう伝えるか、どのようにしてチームや観客の皆さんに納得してもらうかにある」と口火を切ると、「リーグ担当審判員に選ばれたこと。それはゴールではなく、あくまで『スタート地点に立ったに過ぎない』ということを今一度肝に銘じてほしい。球審・一塁審・二塁審・三塁審と四審すべてリーグ審判員でさばけるのは、現行、JD.LEAGUEのファイナル(※ダイヤモンドシリーズ)のみ。リーグ審判員1年目のルーキーであろうが、10年以上のキャリアを持つベテランであろうが、常にその最高の舞台をめざしてもらいたいし、ここにいる全員が『より高いレベル』で『切磋琢磨し続ける』ことを強く求めたい!!」とあえて「厳しい言葉」を投げかける姿が印象的であった。

 3月後半に開催される春の全日本大会(※高校生/全国高校選抜大会、中学生/都道府県対抗全日本中学生大会、小学生/春季全日本小学生大会)を終え、4月に入れば、いよいよソフトボールシーズンの「本格的な幕開け」を迎えることになる。

 ソフトボールには競技種別・生涯種別があり、年齢層も小学生からハイシニアまで幅広く、数多くの大会が開催されているが、その中でもやはり「JD.LEAGUE」「男女日本リーグ」といったトップレベルのリーグは注目度が高い。

 特に「JD.LEAGUE」は ″世界最強のソフトボールリーグ″ と銘打ち、現に「世界一の競技力」を有し、日本のみならず、今や世界のトッププレーヤーたちが主戦場にする舞台となっていることは言うまでもないだろう。

 「世界最高レベル」のスピーディーかつエキサイティングな攻防、そこで起こり得るさまざまなケース、ありとあらゆるプレー、勝負の明暗を分ける究極の一投一打と……リーグ審判員は対峙することとなる。

 選手・チームが来る ″開幕″ へ日々汗と泥にまみれ、「強い覚悟」で挑むように、審判員も「最大限の準備」をもって、「誇り」「責任」を胸に臨んでほしい。

 球春は、もう、すぐそこに迫っている!

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