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女子TOP日本代表チーム
糸井ホールディングス株式会社と
国内強化合宿オフィシャルサポートパートナー協定を締結

女子TOP日本代表が糸井ホールディングス株式会社と「国内強化合宿オフィシャルサポートパートナー協定」を締結し、記者会見が行われた

糸井ホールディングス株式会社・糸井丈之社長、(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長、女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチが締結式・記者会見に出席。富岡賢治高崎市長が「立会人」を務めた

記者会見の会場となった市長応接室にはソフトボール「縁の品」がたくさん飾られていた

「世界一」であり続けるために……3大会連続の金メダル獲得へ向け、さらなる強化を続けていく

2023年に続き、2回目の開催となる「UTSUGI CUP」。前回大会では「最高の笑顔」と底抜けに明るい歌と踊りでタンザニアチームが「大会の主役」となった

 女子TOP日本代表は糸井ホールディングス株式会社と「国内強化合宿オフィシャルサポートパートナー協定」を締結。その締結式と記者会見が3月26日(水)、群馬県高崎市・高崎市役所において行われた。

 締結式には糸井ホールディングス株式会社・糸井丈之社長、(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長、女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチが出席。富岡賢治高崎市長が「立会人」となり、協定書にサインし、その後、記者会見を行った。

 今回の協定は、女子TOP日本代表が、高崎市内で強化合宿を行う際、室内練習場やプライベートサウナを利用できることや、選手たちの宿泊・食事のサポート等を行う等の内容が盛り込まれた。

 牧島かれん会長は「女子TOP日本代表は東京2020オリンピックで金メダルを獲得し、昨年のワールドカップでも優勝を飾る等、文字通り『世界一』のチームであり、私たちも日本ソフトボール協会の英知を結集し、力を合わせ、全力でサポートしなければならないと考えている。この度の糸井ホールディングス様の支援・サポートの申し出は本当にありがたいことであり、ソフトボールがオリンピック競技『復活』となった2028年ロサンゼルスオリンピックへ向け、ソフトボールが非常に盛んで、自らを『ソフトボールシティ』と呼ぶ高崎市を拠点に強化合宿を行えるようになることはチームにとって大きなメリットがある。日頃からソフトボールに理解があり、熱い応援・支援をしてくださっている高崎市民の皆さんとともにチームの強化を行えることは嬉しい限りであり、非常に心強く、頼もしく感じている」と謝意を述べた。
 女子TOP日本代表の支援・協力を表明した糸井ホールディングス株式会社・糸井丈之社長は「この高崎市はソフトボールが盛んな土壌があり、ソフトボールを市民に受け入れてもらうとともに、高崎の良さを知っていただき、広げていくきっかけになれば……との思いがあり、また、私たちがこうして支援・協力、サポートを申し出たことで、他の企業さんにも『何か協力したい』『お手伝いさせてもらえれば』と支援・協力の輪が広がっていってくれればとの思いもある」と話し、「高崎にはビックカメラ高崎、太陽誘電という女子のTOPリーグ・JD.リーグのチームが2チームもある。そこから日本代表選手が一人でも二人でも出てきてくれれば地元としても非常に盛り上がるし、大変名誉で誇れることになる」と地元の盛り上がり、オリンピック選手、金メダリストの誕生を期待を込めて語った。
 「立会人」となった富岡賢治高崎市長は、「高崎には宇津木さんの名を冠した『宇津木スタジアム』というソフトボール専用球場があり、国際大会やJD.リーグの試合を行う等、ソフトボールに『熱い』土地柄であり、自ら『ソフトボールシティ』を名乗るほど、力を入れている。まずは高崎で強化合宿を行ってもらい、力をつけ、いち早く2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得してもらい、2008年北京、東京2020オリンピックに続く、3大会連続の金メダル獲得が現実のものとなった暁には、高崎市内をオープンカーでパレードしてみんなでお祝いしましょう!」と、早くも金メダル獲得へ夢を馳せ、祝勝パレードの計画にまで言及する力の入れよう。行政としてもできる限りのバックアップをしていくことを約束してくれた。

 女子TOP日本代表は、7月、8月にすでに高崎で国内合宿を行う予定が組まれており、2028年ロサンゼルスオリンピックでの3大会連続となる金メダル獲得に向け、強化を図ることになる。「東京2020オリンピック」で金メダルを獲得し、2028年ロサンゼルスオリンピックでも金メダル獲得をめざし、チームを率いる女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチは、「チームを強くするには練習、強化合宿の機会を数多く設けていくことが重要であり、大前提となるが、なかなかその機会を作ることができず、やきもきしていた部分もあったので、今回、糸井社長からの支援・協力、サポートの申し出があり、私の『第二の故郷』である高崎市を拠点に強化合宿のメドが立ったことは嬉しい限りであり、正直ホッとしたところもある」と、正直な胸の内を吐露し、「金メダル獲得への最大にして最強のライバルはアメリカで、1996年のアトランタオリンピック、2000年のシドニーオリンピック、2004年のアテネオリンピックで3大会連続の金メダルを獲得している。2008年の北京オリンピックで日本に敗れ、東京2020オリンピックでもそれまで日本に勝ち続けていながら決勝で敗れ、またしても金メダルを逃し、昨年のワールドカップでも一度は日本を破りながら、決勝で敗れ、準優勝に終わっている。アメリカには優勝がかかった試合、金メダルがかかった試合になると『日本には勝てない』というトラウマに近い感情が生まれている。ただ、アメリカの底力は並大抵のものではなく、こちらがしっかりとした準備をしておかなくては勝てる相手ではない。その意味でも強化合宿に繰り返し、選手を鍛え上げ、チームとしての戦術・戦略を練り上げ、叩き込み、日本らしい緻密なソフトボールを作り上げていかなくてはならない。高崎で金メダルの祝勝パレードが実現できるよう頑張ります(笑)」と、3大会連続での金メダル獲得へ意欲を見せ、決意を新たにしていた。

 折しもこの会見の前日(3月25日/火)には、「UTSUGI CUP U18国際女子ソフトボール大会in高崎」の開催も正式に発表された。この大会は高崎市ソフトボール場・UTSUGI STADIUMを会場に、6月28日(土)・29日(日)の両日、開催されるもので、ただ単に「世界の強豪チーム」を招くというのではなく、ソフトボールの普及・強化がなかなか進まないヨーロッパ、アフリカ、アジアのチームをあえて招き、開催。ヨーロッパからはイタリア、ドイツ、アフリカからはタンザニア、ボツワナ、アジアからシンガポールが参加し、開催される。ソフトボールの「未来」「将来」を担うジュニア世代の選手たちの「夢」を実現させ、世界中にソフトボールを普及させるための種をまき、競技力の向上、ソフトボールのレベルアップを図るために、この大会が企画され、実現した。

 2023年には宇津木妙子副会長がWBSC(世界野球ソフトボール連盟)普及委員として、将来を担う若いソフトボール選手が大会を通じ、活躍しながら国際的な友情を育む場を設けたい、という願いに、高崎市が呼応する形で、「UTSUGI CUP」の第1回大会を開催しているが、今回は「U18」のカテゴリーで大会を開催。前回大会では、タンザニアチームが一つアウトをとっただけで大喜び、どんな大差で試合に負けても、心からソフトボールを楽しみ、勝者も敗者もなく、ともに歌い、踊る姿がスタジアムに詰めかけた観衆に「感動」を与え、魅了し、「一番人気」のチームとなった。優勝したアメリカでも、開催国の日本でもなく、いつの間にかタンザニアが「大会の主役」となり、どのチームよりも大きな拍手と声援が送られ、大会を盛り上げてくれたことは記憶に新しい。

 こうしたソフトボールへの取り組みを続けている「ソフトボールシティ」高崎で、ソフトボールがさらに盛り上がり、女子TOP日本代表の強化が進み、オリンピックへの金メダル獲得と、その先に続くソフトボールの「未来」に光をもたらしてくれることを心から祈念し、期待している。

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