6月13日~18日、群馬県高崎市で「第1次国内強化合宿」を実施
日本リーグ前半戦を終え、久々に代表メンバーが一堂に会した
男子ソフトボールの強豪・高崎市役所の協力を得て、男子ピッチャーを
打ち込む!
「日米対抗ソフトボール2018」初戦の舞台となる東京ドームで公式練習
記者会見では日米両チームが「最高の舞台で最高の試合を!」と誓い合った
「日仏ソフトボールパートナーシップ協定」の締結も発表された
6月2日(土)・3日(日)に「第51回日本女子ソフトボールリーグ」の前半戦を終了し、6月13日(水)、「女子TOP日本代表」が招集され、6月18日(月)までの6日間、「第1次国内強化合宿」を群馬県高崎市で実施。日本リーグでは互いに「ライバル」として対戦していた女子TOP日本代表の面々が久々に一堂に会し、6月20日(水)、東京ドームで開幕を迎える「日米対抗ソフトボール2018」(日米対抗ソフトボール2018オフィシャルサイトはこちら)、8月2日(木)~12日(日)、千葉県千葉市・成田市・習志野市・市原市で開催される「第16回 WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」(第16回 WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉オフィシャルサイトはこちら)へ向けた強化合宿を行った。
群馬県高崎市での「第1次国内強化合宿」では、3月31日(土)にナゴヤドームで開幕を迎え、6月3日(日)の第5節・前半戦終了まで激闘を繰り広げた各選手のコンディションを慎重に確認。個々の状態を見極めた上で調整・強化の練習を行い、久々に顔を合わせた選手たちが「チーム」となるための連係プレーを重点的に確認。個々の守備範囲、カットプレーに入る位置、走者の有無や得点差、試合展開に応じたポジショニング等、「チーム」としての「約束事」を入念に確認した。
また、男子ソフトボールの強豪・高崎市役所の協力を得て、「日米対抗」「世界選手権」で対戦する外国人ピッチャーを想定した打ち込みも実施。男子の球威に負けないスイング、切れ味鋭い変化球への対応をテーマに、バッティング練習が繰り返された。
6月18日(月)には「第1次国内強化合宿」を打ち上げ、「日米対抗ソフトボール2018」の初戦の試合会場となる東京ドームへと移動。翌19日(火)、その東京ドームで「公式練習」を行い、人工芝の感触、ボールの弾み方、球足の速さ、照明の位置等を入念に確認。開幕初戦に備えた。
「公式練習」終了後には、女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里主将がアメリカチームのローラ・バーグヘッドコーチ、アマンダ・チデスター選手とともに記者会見に臨んだ。
宇津木麗華ヘッドコーチは、「チームはまだ調整段階にあり、完璧な仕上がりとはいえないが、この東京ドームでアメリカと対戦できるという貴重な機会を今後につなげていきたいと考えています。特に若い選手たちには、常に『世界の頂点』を争ってきたアメリカを相手に思い切ってぶつかり、結果を恐れず、果敢に挑んでほしいと思っています。そのすべてが『勉強』になり、『経験』につながると思いますし、とにかく思い切ったプレーを期待しています」と、若手選手への期待を語り、「東京ドームという最高の舞台で、世界のソフトボールをリードしてきた日本とアメリカが最高のプレーを見せることがソフトボールをより盛り上げていくことにつながると思いますし、その盛り上がりを今夏の千葉での世界選手権、2020年の東京オリンピックへとつなげていくことが私たちの使命だと考えています」と、今大会にかける意気込みと世界選手権、オリンピックを見据えた決意を語った。
ローラ・バーグヘッドコーチは、世界選手権とこの日米対抗に出場する選手が異なっていることを問われ、今回の結果によって選手を入れ替えるようなことがあるのか、質問が飛ぶと「それは秘密」と笑顔でかわし、チームが世界選手権「本番」、オリンピックを見据えた「選考段階」にあることをほのめかした。
最後に、両チームのヘッドコーチ、山田恵里選手、アマンダ・チデスター選手がガッチリと握手を交わし、大会での健闘を誓い合った。
記者会見終了後には、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)・ベンチュー・ロウ事務総長立ち会いのもと、JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)・徳田寬会長、FFBS(フランス野球ソフトボール連盟)・ディディエ・セミネ会長が、「日仏ソフトボールパートナーシップ協定」の締結を発表。この「パートナーシップ協定」は、野球・ソフトボールをオリンピック実施競技として、2020東京オリンピックから2024パリオリンピックへとつないでいくこと、ヨーロッパにおけるソフトボールの普及振興を推し進めていくこと、2024パリオリンピックの「ホスト国」となるフランス代表チームの選手強化を目的とし、具体的にはフランス代表チームをヨーロッパで3位以内に押し上げ、世界ランキングでもTOP10入りさせることを目標に設定。そのために、少なくとも年1回はJSAからフランスへチームを派遣し、強化試合を実施すること、ヨーロッパでのソフトボールの普及振興を推し進めるため、積極的にフランス(特にパリ)で国際大会を実施すること、フランス代表チームの選手強化のため、JSAから指導者を派遣すること、2024年のパリオリンピックで野球・ソフトボール競技が実施競技入りするために、情報交換を密に行い、必要に応じて連携・協力を行うこと、が協定内容に盛り込まれた。
また、「日米対抗ソフトボール2018」の第1戦を前に、試合会場となる東京ドームにおいて、WBSC理事であり、JSA副会長でもある宇津木妙子氏(元・女子ソフトボール日本代表ヘッドコーチ)によるフランス代表チームへの技術指導、日本・フランス・アメリカ3チーム、WBSC役員による「2020東京→2024パリ→2028ロサンゼルス オリンピック野球・ソフトボール競技継続キャンペーンイベント」の実施も発表された。
ソフトボールの「未来」をかけた「日米対抗ソフトボール2018」がいよいよ東京ドームで開幕を迎える。第2戦は宮城県仙台市、第3戦は福島県福島市、2020東京オリンピックの「本番」の競技会場となることが決定している「福島県営あづま球場」で実施される。
東京からパリ、ロサンゼルスへ……。「日米対抗」から「世界選手権」、そして「オリンピック」へ。ソフトボールの「未来」を紡ぐために……その「大きな一歩」が東京ドームから今、踏み出されようとしている。