「2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」
開催記者発表を実施

主催者を代表し、三宅豊副会長兼選手強化本部長が挨拶

大会への意欲を語る宇津木麗華ヘッドコーチ

JAPAN CUPは「原点」と語る山田恵里主将

「投打の大黒柱」として期待される藤田倭選手

大会のキービジュアルは漫画「お前はまだグンマを知らない」の
作者で高崎市在住の井田ヒロト氏が手掛けてくれた

　７月16日（火）、14時から「Japan Sport Olympic Square」で「～日本ソフトボール協会創立70周年記念～2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」（大会公式サイトはこちら、大会公式twitterはこちら）開催記者発表が行われた。

　記者発表には、主催者を代表し、公益財団法人日本ソフトボール協会・三宅豊副会長兼選手強化本部長、毎日新聞社・山科武司事業本部長、チームを代表し、女子ＴＯＰ日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里主将、藤田倭投手が出席。大会へかける意気込み等を語った。

　まず主催者を代表し、公益財団法人日本ソフトボール協会・三宅豊副会長兼選手強化本部長が挨拶に立ち、「日本ソフトボール協会創立70周年の節目の年に、この『2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎』を開催できますことを大変嬉しく思います。今回は来年の東京オリンピックで金メダル争いの最大のライバルとなるアメリカと、オリンピック前、『最後の対戦』となることが予想されますし、世界ランキング６位のチャイニーズ・タイペイ、ヨーロッパから同15位のチェコを招いての大会となります。チェコはヨーロッパの中ではソフトボールの盛んな地であり、つい先ほどまで男子の世界選手権（ＷＢＳＣ第16回世界男子選手権大会／６月13日（木）～23日（日）、チェコ・プラハで開催）の開催地となり、男子ＴＯＰ日本代表が準優勝を飾る等、交流が深く、縁のある国でもあります」と今回の参加チームの顔ぶれに触れ、「新設された高崎市ソフトボール場 UTSUGI STADIUMで開催されるこの大会に、一人でも多くの観客の皆さんに足を運んでいただき、世界トップレベルのソフトボールに触れていただきたいと思います」と挨拶した。

　続いて公務のため、記者発表に出席できなかった富岡賢治高崎市長のコメントが読み上げられ、「ソフトボールは来年の東京オリンピックで競技復帰し、メダル獲得が大いに期待できる種目です。今年は新設の『高崎市ソフトボール場 UTSUGI STADIUM』を会場に、日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、チェコによる４チームの対抗戦となる『2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎』を開催できますことは、非常に嬉しいことであり、市を挙げて大歓迎致します。高崎市を拠点としているビックカメラ高崎、太陽誘電の２チームから多くの選手が代表に選出され、女子ＴＯＰ日本代表の強化合宿が何度も高崎市で実施されています。市民の皆さまとともに、女子ＴＯＰ日本代表の活躍を期待し、各国選手の皆さまにも日頃練習で鍛え上げた『一流』のプレーで大会を盛り上げていただきたいと思っております」とのコメントが発表された。

　続いて大会概要が発表され（※大会概要の詳細はこちら）、試合会場は「高崎市ソフトボール場 UTSUGI STADIUM」（群馬県高崎市井出町926-2／大会期間中はＪＲ高崎駅東口からシャトルバス（無料）を運行）、大会期日は８月30日（金）～９月１日（日）の３日間で、大会初日（８月30日／金）・２日目（８月31日／土）は予選リーグを実施。大会最終日（９月１日／日）に最終順位決定戦を行う試合スケジュールが組まれている。
　大会には世界ランキング１位のアメリカ、同２位の日本、同９位のチャイニーズ・タイペイ、同15位のチェコの４チームが出場。まず全チーム参加でシングルラウンドロビン（１回総当たり）の予選リーグを行い、その順位に基づき、最終順位決定戦を実施。予選リーグ３位と４位が「３位決定戦」を、１位と２位が「優勝」をかけ、「決勝戦」を戦うことになる（※試合スケジュールの詳細はこちら）。

・８月30日（金）／予選リーグ
　アメリカ vs チェコ（12時）
　アメリカ vs チャイニーズ・タイペイ（15時）
　日本 vs チェコ（18時）

・８月31日（土）／予選リーグ
　日本 vs アメリカ（12時）
　チャイニーズ・タイペイ vs チェコ（15時）
　日本 vs チャイニーズ・タイペイ（18時）

・９月１日（日）／最終順位決定戦
　３位決定戦（13時）
　決勝戦（16時）

　観戦チケットは７月17日（水）より販売開始！
　入場料金は下記の通り（※入場料金・チケット販売の詳細はこちら）。

◇入場料金
　１日券／全席自由

　また、大会のキービュジアルを漫画「お前はまだグンマを知らない」でお馴染みの井田ヒロト氏が手掛け、上野由岐子・藤田倭両選手をモチーフとした大会ポスター、チラシ等も発表された。

　最後に宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里選手、藤田倭選手が大会への意気込みを語り、宇津木麗華ヘッドコーチは「アメリカとはオリンピック前、最後の対戦となる可能性が高いと思っています。今大会での対戦の中でアメリカに『勝てる材料』を一つでも多く探し出したいと思っていますし、試してみたいこともたくさんあります。オリンピックへ向けたチームの仕上がり具合はまだ50％といったところで、戦術・戦略的な部分はまだまだこれからですが、打撃においてはホームランに頼るばかりではなく、連打でつなぎ、相手のミスにつけ込むことができるようになってきたと感じています。投手陣については、ケガのためにチームを離れていた上野由岐子投手が投球練習を再開したと聞いていますし、今大会で戦列に復帰してくれるのでは……と期待していますので、その上野を含め、藤田、その他の投手陣を加えた『オリンピック本番』を見据えた投手起用を考えてみたいと思います」と語った。

　山田恵里主将は、「このJAPAN CUPは、私が選手として初めて出場した国際大会であり、『原点』ともいうべき大会です。今大会に出場する４チームが力を合わせてソフトボールを盛り上げていくと同時に、やはり来年のオリンピックで勝つための、金メダルを手にするための、大会としたいと考えています。特に最大のライバルであるアメリカは常に100％の力で立ち向かってくるチームであり、私たちがそれ以上の力を出さなければ勝てない相手だと思っています。打席の中では『一球』で決めなければ何度もチャンスをくれるような相手ではありませんし、ワンプレー、ワンプレー、決してミスの許されない相手でもあります。私の中では常に『最強のチーム』であると同時に、北京オリンピックでは勝っているとはいえ、『挑戦者』として臨みたい思っています」と、自らの「原点」と語る大会での活躍を期し、「宿敵」アメリカへの想いを語った。

　藤田倭選手は、「投手としても、打者としても、監督が求める役割を果たし、結果を出したいと思います。アメリカは投打ともにパワーがあり、一発で試合を決める力があります。それだけに日本は日本らしい緻密さ、繊細さでそれをかわし、封じ込めることができれば……と思っています。日米対抗ではその『一発』『ホームラン』を許すことなく、完封することができたので、少しは成長できたのかな……と思いますし、自信にもなりました」と語った。その上で、「地元・高崎でこのような国際大会が開催されることを嬉しく思います。日米対抗の試合後には、あえて『エースとしての働きができました』と答えましたが、それは場を盛り上げようとしただけで（笑）。『エース』であろうが、『２番手』であろうが、そんなことにはまったくこだわりはありませんので、投手として、打者として、常にチームのために『ベスト』を尽くしたいと思っています」と会見を締めくくった。

　新設された「高崎市ソフトボール場 UTSUGI STADIUM」で開催される「2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」。世界トップレベルのチームが、どんな戦いを見せてくれるか……その戦いを見逃すな！

2019 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎　出場選手・スタッフ名簿

選手

スタッフ