女子TOP日本代表、新ユニフォームを発表!
リモート記者会見が実施された
山田恵里主将がホーム用の真っ赤なユニフォームで颯爽と登場!!
宇津木麗華ヘッドコーチはリモートでの参加となった
白を基調としたビジター用ユニフォーム
女子TOP日本代表、新ユニフォームの発表に合わせ、
レプリカユニフォームを日本協会会員に特別価格で先行販売
7月22日(水)、本来であれば「東京2020オリンピック」ソフトボール競技が「開幕」を迎えるはずであった同日、(公財)日本ソフトボール協会は、女子TOP日本代表の「新ユニフォーム」の発表を行った。
この「新ユニフォーム」の発表会には、(公財)日本ソフトボール協会・三宅豊副会長兼選手強化本部長、女子TOP日本代表から矢端信介チームリーダー(選手強化副本部長)、宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里主将が出席(三宅豊選手強化本部長、宇津木麗華ヘッドコーチは「リモート」での参加)。「新ユニフォーム」の記者発表を行った。
今回の「新ユニフォーム」の発表は、感染拡大の「第2波」が懸念される新型コロナウイルスの影響もあり、記者発表への各種メディア、報道関係の来場も制限し、「リモート記者会見」を実施。指定されたテレビ局、新聞社、通信社から記者発表の映像素材、スチール写真素材を分岐・共有する形で進められた。
まず主催者を代表し、三宅豊副会長兼選手強化本部長が挨拶に立ち、「本来なら今日、7月22日は東京2020オリンピック・ソフトボール競技が全競技に先駆け、開幕するはずであった。新型コロナウイルスの影響で1年の延期を余儀なくされてしまったが、開幕を迎えるはずであったこの日に新たなユニフォームを発表することで、心機一転、再び新たな一歩を踏み出そう! との趣旨で記者発表を行った」と挨拶。「ソフトボールは女子だけでなく、男子のカテゴリーでは、今年2月の第13回男子U18ワールドカップで全勝優勝を飾るなど、世界ランキング1位に輝いている。もちろん女子も1年延期された東京2020オリンピックで金メダル獲得を狙っており、ソフトボールは男女ともに常に世界のトップを争う競技力を有している」と、国際的な競技力の高さをアピールした。
続いて、矢端信介選手強化副本部長兼チームリーダーが、今後の強化活動の概要を説明。「新型コロナウイルの影響で日本リーグの前半戦全試合が中止を余儀なくされてしまったが、9月に後半戦の開幕を迎える予定であり、日本代表候補選手たちはそれぞれの所属チームで11月の決勝トーナメントまでを戦い、その後、11月中旬過ぎから強化合宿を実施。年内に3回、国内強化合宿を行い、年明け1月、2月にアメリカ、オーストラリアで海外強化合宿を実施する予定で、その後、年度内にもう1回、国内強化合宿を組む予定である」と今後のスケジュールを説明。4月以降の次年度(2021年度)の強化事業については、「現時点ではまだ未定で、今後の強化事業の進捗状況を見守りながら、オリンピック本番を見据え、より効果的な強化事業を実施できるよう検討していく」と語った。
また、日本代表候補選手については、「現在、20名にまで絞られている強化指定選手を2020年度にスライドさせ、強化事業を実施し、最終的なオリンピック候補選手15名を3月の強化事業終了までに絞り込む予定である」と、今後の見通しを語った。
リモートでの参加となった宇津木麗華ヘッドコーチは、「本来ならちょうど開幕戦を終え、この新しいユニフォームで初戦に勝ち、勝利の余韻に浸っていたはずなのですが(笑)。3年の月日をかけ、オリンピックへ向けた準備を進め、『万全』を期していましたし、15名の選手も私の中では決まっていたのですが……」と、新型コロナウイルスの影響による『想定外』の事態に翻弄された『運命のいたずら』に戸惑いつつも、「新ユニフォームは日本の国旗の色である白と赤にこだわりました。シンプルではありますが、『日本』をイメージする仕上がりで、これでまた強くなれると思います」と、新ユニフォームへの『こだわり』を口にし、『1年後』に延期されたオリンピックへ向け、決意を新たにしていた。
山田恵里主将は、「ソフトボール日本代表は、もともと赤と白を基調にしたものが過去に多かったこともあり、違和感なく着こなすことができたように思います。合宿時に試着を重ね、様々な工夫も凝らされ、着やすい、動きやすい、仕上がりになっていると思います」と、新たなユニフォームに袖を通した感想を語った。
今回の新ユニフォームコンセプトは、宇津木麗華ヘッドコーチの言葉にもあった通り、「日の丸を背負う覚悟」や日本を象徴する色である「赤」を基調とし、再び昇る太陽、そして13年越しとなる2大会連続の金メダル獲得、「Gold again」のイメージ。
素材や機能性に関しても「新しいアイディア」を随所に採り入れ、上着にはミズノ(株)の独自素材(Dry(ドライ)Aero(エアロ)Flow(フロウ):特許6404507)を使用。水をはじく「撥水糸」(はっすいし)と水を吸い込む「吸水糸」(きゅうすいし)を組み合わせ、汗をかいても汗の膜ができにくく、通気性を保ってくれる仕上がりとなっている。
また、生地が軽量化され、腕を上げやすいカッテイングを採用。脇にパーツを配置することで肩のツッパリ感を軽減。パンツにも工夫を凝らし、バランスのとれたストレッチ性と柔らかな風合いを高い次元で両立。ウエストベルトにもこだわり、腹まわりの締め付け間を軽減しつつ動きやすさを追求し、パンツの脇にはMOVEパーツ(メッシュパーツ)を配置することで、ソフトボール競技に多い前屈みや屈伸運動といった動きに対してのストレスを緩和。上着同様、通気性にも優れているという。
この「新ユニフォーム」を身にまとい、「SOFT JAPAN」女子TOP日本代表が、金メダルをめざし、どんな戦いを見せてくれるか……その雄姿を思い描くだけで、胸が高鳴る。13年越しの2大会連続の金メダル獲得へ向け、また新たなチャレンジがはじまることになる。
その後、リモートで参加した報道各社から質疑応答が行われ、最後にフォトセッションを行い、新ユニフォーム記者発表会を終了した。
新型コロナウイルスの影響で「1年延期」を余儀なくされた「東京2020オリンピック」。本来ならすべての競技に先駆け、「開幕」を迎えていたはずが、誰も想像すらできなかった「想定外」の事態となり、すべてが「仕切り直し」となってしまった。
宇津木麗華ヘッドコーチは、「3年かけて進めてきた準備がすべて白紙に戻ってしまった。私の中では決まっていた15名のオリンピックメンバーもこの1年の延期でまた変わってくる可能性があり、選手が変わり、戦力が変われば、当然その戦術も変わってくる。3年間かけて準備したからといって、1年後、同じように戦うことはできないし、同じ戦い方が通用するほど、甘い世界ではない。もう一度、すべてやり直しです」との言葉には、オリンピックという大舞台の指揮を任されたヘッドコーチにしかわからない『重圧』『プレッシャー』も感じられた。
ただ……宇津木麗華ヘッドコーチも山田恵里主将も、その目はすでに『前』を向いており、むしろ思いもよらず生まれた『1年』という新たな準備期間を楽しみにしているようでもあった。
今回の『新ユニフォーム』の発表が、新型コロナウイルスによって鬱屈し、澱んでいた空気に『風穴』を開ける、大きな契機となってくれることを期待したい。
また、今回の「新ユニフォーム」発表に合わせ、その「レプリカユニフォーム」の販売も開始! まずは「日本協会会員」に「特別価格」で先行販売され(女子TOP日本代表レプリカユニフォームの販売に関する詳細はこちら)、8月1日から一般向けにも販売される。
13年越しとなる2大会連続の「金メダル獲得」をめざす女子TOP日本代表。文字通り「私たちの代表」として戦う女子TOP日本代表に「エール」を送り、それを後押しするために……ソフトボールを愛するすべての人が、同じ気持ちで同じユニフォームに身を包み、福島あづま球場、横浜スタジアムはもちろん、日本中を「真っ赤」に染め上げ……必ずや金メダルをこの手に!
赤の団結!! そのエールは必ず届く!!