女子TOP日本代表「東京2020オリンピック」壮行会を開催
壮行会冒頭、挨拶に立つ矢端信介チームリーダー
オリンピックへ向け、「決意表明」を行う宇津木麗華HC
「世界ランキング1位」の男子日本代表のメンバーが「ビデオメッセージ」で女子TOP日本代表を激励!
全国各都道府県支部協会評議員を代表し、激励のメッセージを贈る山梨県協会・塩島虎一郎評議員
全国都道府県支部協会から集められた「激励金」が日ソ協・三宅豊会長に手渡された
「ALL JAPAN体制」での強化・支援に謝意を述べ、チームへの激励の言葉を贈る三宅豊会長
13年越しの2大会連続の金メダル獲得へ! 決意も新た!!
去る6月13日(日)、「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)ソフトボール競技」(大会スケジュールはこちら)で金メダル獲得をめざす女子TOP日本代表の壮行会が催された。
この日は東京・品川APとインターネット会議形式(Zoomミーティング)を併用して開催された「令和3年度 第1回定時評議員会」の冒頭、群馬県高崎市で「第2次国内強化合宿」を実施中の女子TOP日本代表の選手・スタッフが「リモート」で参加する形で壮行会が実施された。
壮行会では、まずチームリーダーである矢端信介選手強化本部長が挨拶に立ち、当初、「4月末には」と伝えられながら、コロナ禍で延び延びになっていたJOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)の認可を受け、15名の「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)ソフトボール競技」の代表に内定していた選手たちが、正式に「五輪代表選手」(代表選手名簿はこちら)となったことが報告され、その上で、「評議員会前の貴重なお時間を割いていただき、このような熱い激励の場を設けていただき、心より感謝申し上げたい。現在、チームはオリンピック前『最後』となる第2次国内強化合宿を実施中で、理事・評議員の皆さんはもとより、全国各都道府県のソフトボール協会の会員の皆さん、選手を送り出してくれたチーム・企業の皆さん、そしてソフトボールを愛するすべての皆さんの大きな期待とご支援・ご声援に応えるべく、命がけで練習を積み、強化に励んでおります。チーム一丸、全員の心を一つにして力を合わせ、一番良い色のメダルを手にすることができるよう全力を尽くします!」と挨拶した。
続いて、チームを率いる宇津木麗華ヘッドコーチがオリンピック「本番」に向けた決意表明を行い、「私たちに残された時間は残り少ないですが、一分一秒を無駄にすることなく、全身全霊を傾け、日々を過ごし、考え得る限り、すべての準備をやり尽くして『その日』を迎えることができるよう頑張ります。誰のために頑張るのか……期待してくれる日本の国民の皆さんすべてのために、私たちを支え、競い合い、ともに高め合ってきたソフトボール界の皆さん、そして我々自分自身のためにも頑張りたいと思いますし、日本のソフトボールが『世界一』であることをオリンピックの舞台で証明したいと思います。最後の最後の瞬間までご声援のほど、よろしくお願い致します」と力強く大会へ向けた覚悟と決意を語った。
この後、現在、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)世界ランキング1位に輝く日本男子ソフトボールの2019年「第16回世界男子選手権大会」(現・ワールドカップ)準優勝の男子TOP日本代表、2020年「第13回男子U18ワールドカップ」で3度目の「世界一」に輝いた男子U18日本代表メンバーにより作成された激励の「ビデオメッセージ」が披露された。
評議員会に出席した各都道府県協会・加盟団体の評議員を代表し、山梨県協会・塩島虎一郎評議員がチームを激励。「まずは世界有数の競技レベルを誇る日本のソフトボールの代表争いを勝ち抜き、15名の『五輪代表』の座を射止めた皆さんに心からの敬意を表するとともに、祝福の言葉を贈りたいと思います。いよいよオリンピック『本番』が間近に迫りました。新型コロナウイルスの影響でオリンピックは1年延期を余儀なくされましたが、皆さんはむしろその時間を『力』に変え、より強くなるための時間、準備期間としてくれたと思っております。ここから先の戦いにおいても自らの力を信じ、仲間との絆を信じ、これまで費やしてきた日々の努力と練習を信じ、チーム一丸となって戦い抜き、必ずや『金メダル』を手にしてくれるものと確信しております」と激励の言葉を贈り、全国各都道府県支部から集められた「激励金」を三宅豊会長に手渡した。
これを受け、三宅豊会長が「矢端信介チームリーダー、宇津木麗華ヘッドコーチの力強い決意表明を受け、非常に頼もしいと感じると同時に、全国各都道府県支部協会の皆さまから温かい激励の言葉と多大なる激励金をチームに賜り、心より感謝申し上げる次第です。さらには、男子ソフトボールの皆さんからも激励のビデオメッセージを頂戴し、このチームが『ALL JAPAN体制』で強化を進めてきたこと、全国の皆さまから支えられ、応援されて戦っているということを改めて感じました。私も5月に行われました第1次国内強化合宿、そしてつい先日、この第2次強化合宿と視察させていただきましたが、コロナ禍で様々な制約・制限を受ける中にあっても、日々の練習、ホテルでの生活、大きなストレスを感じるような状況に負けることなく、元気に、前向きに、オリンピックという大きな目標に向かってくれている姿を見て、非常に心強く感じました。また、世界ランキング1位、まさに世界のトップレベルにある日本の男子ピッチャーたちがバッティングピッチャーを務めてくれる等、練習・強化に協力してくれたことにも、この場を借りて感謝申し上げたいと思います。残りわずか1カ月余りとなりましたが、酷暑に耐えうるコンディションをしっかりと整え、課題を確実に克服していけば、必ずや『頂点』への道は拓かれてくると信じております。無事に大会を終えた際には、オリンピックを通じた体験談を全国津々浦々のソフトボール愛好者の皆さんに伝えてほしいと思いますし、金メダル獲得の喜びをみんなで分かち合える日が来ますことを信じ、心待ちにしております。みんなで応援しておりますので頑張ってください!」と感謝と激励のメッセージを贈った。
最後に、女子TOP日本代表の「キャプテン」である山田恵里選手がチームを代表して謝意を述べ、「本日は評議員会前の貴重なお時間を私たちの壮行会のために割いていただき、誠にありがとうございます。また、常日頃から私たちの活動に対し、多大なご理解・ご支援を賜り、心より感謝申し上げます。オリンピックへ向けて『日本代表』としての自覚と責任、誇りを持ち、チーム一丸戦ってまいります。皆さんのご期待に応えられるように、最後の最後まで全力を尽くして戦い抜いてまいりますので応援よろしくお願い致します。本日は本当にありがとうございました」と挨拶し、壮行会を締めくくった。
2008年の北京オリンピック以来、「13年越し」となる2大会連続の「金メダル獲得」が期待される女子TOP日本代表。オリンピック「本番」まで残された時間はあとわずか。7月14日(水)まで群馬県高崎市で「第2次国内強化合宿」を行い、翌15日(木)にオリンピック選手村入り。19日(月)には最初の試合会場となる福島県福島市・福島あづま球場に移動。21日(水)、すべての競技に先駆け、「開幕」を迎え、初戦のオーストラリア戦を迎えることになる。