「東京2020オリンピック」で13年越し2大会連続の「金メダル」を獲得した女子TOP日本代表
※画像提供:スポーツニッポン新聞社
チーム・選手を代表し、「オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会優秀者顕彰」の表彰式典に出席し、表彰を受ける上野由岐子選手
※画像提供:スポーツ庁
日本代表選手の所属チーム・企業を代表し、「スポーツ功労団体表彰」を受ける(株)ビックカメラ 代表取締役社長 木村一義 氏
※画像提供:スポーツ庁
オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会優秀者が一堂に会し、喜びを分かち合うとともに、今後の活動へ向けた「決意」を新たにした
※画像提供:スポーツ庁
去る9月21日(月)、菅義偉(すが・よしひで)首相は、東京2020オリンピック・パラリンピック日本選手団で活躍した選手たちを首相官邸に招き、「感謝状」の授与式を行った。首相は、「多くの会場で無観客となったが、皆さんの活躍は、日本はもちろん世界中の人々に勇気と希望、感動を与えた」と活躍を称えた。
首相から感謝状を受け取った五輪選手団の福井烈団長は「スポーツの持つ力や価値をさらに発信できるよう、競技力とともに人間力の向上に邁進(まいしん)していく」と謝意を述べるとともに、今後へ向けての決意を新たにしていた。
パラリンピック選手団の河合純一団長は「競技力向上はもちろんのこと、活力ある共生社会の実現に向けての歩みを着実に進めていきたい」と、選手団への支援・声援、大会を支えてくださったすべての方への感謝を込めて挨拶した。
感謝状授与式にはソフトボール女子代表の上野由岐子投手や卓球男子代表の水谷隼(じゅん)選手ら約20人が参加。選手を代表し、オリンピックのレスリング女子50キロ級で金メダルを獲得した須崎優衣選手とパラリンピック自転車の女子個人ロード種目で2つの金メダルを獲得した杉浦佳子選手に感謝状と記念品の銀製写真立てが授与された。
また同日、東京オリンピック・パラリンピックにおける「文部科学大臣顕彰・表彰式典」が都内の旧文部省庁舎で行われ、上野由岐子選手が出席。見事、13年越しとなる2大会連続の金メダルを獲得した女子TOP日本代表は、代表選手15名が①「オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会優秀者顕彰」(オリンピック・パラリンピック金・銀・銅メダリストが対象)に輝き、チームを率いた宇津木麗華ヘッドコーチ、それを支えたルーシー・カサレスコーチ、山路典子コーチが②「スポーツ功労者顕彰」(①に該当する選手の指導に特に貢献があったと認められる者が対象)を受け、代表選手を輩出し、その活動を支援し続けてきたビックカメラ、トヨタ自動車、デンソー、日立、太陽誘電の所属企業・所属チームが③「スポーツ功労団体表彰」(①に該当する選手のスポーツ活動に対し、継続的な支援(高度な練習施設の設置、当該選手の雇用、当該選手又は選手の所属する運動部への資金提供等)を原則として5年程度(ただし、当該団体が学校の場合には3年程度)行い、もって国際競技力の向上に寄与していることが表彰要件となる)に輝いた。
表彰式を終えた直後、チームを代表して表彰式に出席した上野由岐子選手が取材に応え、「光栄で嬉しい」と率直にその心境を語り、すでに日本リーグ後半戦がスタートしていることにも触れ、「金メダル効果」もあり、有観客で行われる試合については「前売り券が完売しているという話を聞いている。応援が凄く増えてきている」と、実感・手応えを語った。
東京オリンピックでは2008年北京オリンピックに続き、13年もの時を経て、2大会連続の「金メダル」を手にした。しかし……ソフトボールは2024年パリオリンピックでは、再びオリンピック競技から「除外」され、実施されないことが決まってしまっている。今後、2028年ロサンゼルスオリンピックでの「五輪実施競技復帰」をめざすことになるが、「これから、自分たちが担っていかないといけない責任の重さ大きさも感じている」と決意も新た。東京2020オリンピックでの金メダル獲得の喜びを改めて噛み締めるとともに、今後の活動へ向け、意欲を見せていた。