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上野由岐子選手 WBSC ゴールデン・ダイヤモンド賞を受賞

上野由岐子選手が「WBSCゴールデン・ダイヤモンド賞」を受賞!

2008年北京オリンピックで日本に「悲願」の金メダルをもたらした

昨夏の「東京2020オリンピック」では13年越しとなる2大会連続の金メダル獲得

上野由岐子選手の「良きライバル」モニカ・アボット選手も同時受賞(写真右から8人目)
※写真提供:WBSC

上野由岐子選手の今後のさらなる活躍とそれに続く選手たちの出現に期待!
※写真提供:毎日新聞社

 7月4日より台湾・台北で開催されているWBSC(世界野球ソフトボール連盟)の「第4回定時総会」において、ソフトボール女子TOP日本代表選手・上野由岐子選手が、「WBSCゴールデン・ダイヤモンド賞」を受賞した。

 WBSCゴールデン・ダイヤモンド賞は、野球・ソフトボール競技において、具体的な行動と献身を通じ、その競技の視野を広め、革新をもたらし、研究を深化させ、WBSCの発展に寄与した者に授与される賞として、今回の総会で「新設」された賞である。

 上野由岐子選手は1999年の「第6回世界女子ジュニア選手権大会」(現・女子U18ワールドカップ)で国際舞台にデビュー。「オリエンタルエクスプレス」の異名を取る快速球を武器に「世界一」に輝き、2001年の「第10回世界女子選手権大会アジア地区予選」(現・女子アジアカップ)で女子TOP日本代表の一員に名を連ね、本大会出場権を勝ち取ると、2004年のアテネオリンピックの1次予選を兼ねて開催された2002年の「第10回世界女子選手権大会」(現・女子ワールドカップ)では、そのオリンピック出場権獲得のかかった試合で「完全試合」を達成。惜しくも優勝を逃がしたものの、アテネオリンピック出場権獲得の立役者となった。
 オリンピック「初出場」となった2004年のアテネオリンピックではオリンピック史上初となる「完全試合」を達成し、銅メダルを獲得。2006年の「第11回世界女子選手権大会」で準優勝し、2008年北京オリンピックでは、後に「流行語大賞」審査員特別賞を受賞することになる「上野の413球」、今も語り継がれる「伝説」の熱投で日本に「悲願」の金メダルをもたらした。
 ソフトボールはその2008年北京オリンピックを最後に、オリンピック競技から「除外」され、上野由岐子選手も「燃え尽き症候群」に苛まれ、競技続行か、現役引退か……で揺れ動きながらも競技を続け、2012年の「第13回世界女子選手権大会」でアメリカの世界選手権「8連覇」を阻止し、日本に42年ぶりとなる「世界選手権優勝」をもたらし、2014年「第14回世界女子選手権大会」では日本「初」の「連覇」を達成。この年、日本人として初めて、WBSCの年間MVPとなる「2014WBSCベストプレーヤー賞」にも輝いている。
 また、この間、アジア競技大会では2002年の釜山大会で初めて金メダルを手にすると、2006年ドーハ、2010年広州、2014年仁川、2018年ジャカルタと5大会連続の金メダル獲得と「アジアに敵なし」「アジアの盟主」として君臨してきた。
 2008年北京オリンピックの金メダル獲得から「13年」の時を経て、ソフトボールが「オリンピック復帰」を果たした昨夏の「東京2020オリンピック」では、13年越しとなる2大会連続の金メダルを獲得。ソフトボール界の「レジェンド」でありながら、今も「現役」を続け、「進化」を続けている。

 今回新設された本賞は、上野選手の他、「アメリカ代表」として世界選手権(現・ワールドカップ)優勝3回、2008年北京オリンピック、昨夏の「東京2020オリンピック」の決勝で上野由岐子選手と投げ合い、2大会連続で「銀メダル」を獲得。2009年に来日し、「日本女子ソフトボールリーグ」でも常に「優勝」を争う「ライバル」として切磋琢磨、現在も今春「開幕」した「JD.LEAGUE」のトヨタ レッドテリアーズで活躍を続けているモニカ・アボット選手も受賞している。

 上野由岐子選手のこれまでの活躍・実績・功績が改めて高く評価され、本賞の受賞に至ったことを喜ぶと同時に、多くのソフトボール選手にとって、また「新たな大きな目標」ができ、上野由岐子選手に続く選手が出てくること、この賞を手にするような素晴らしい選手が出てくることを期待したい。

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