女子TOP日本代表、第3次国内強化合宿を実施
温暖な沖縄県読谷村で強化合宿が実施された
3月8日(水)、練習が報道陣、各種メディアに公開された
「若きエース」後藤希友がバッティング練習、「二刀流」に挑戦!?
「第13回女子アジアカップ」のアシスタントコーチに選出された渥美万奈氏(写真左)
「東京2020オリンピック」金メダリストが「指導者」として、その技術を伝授・継承!
投手陣は過去に例のない「左腕三枚」が揃う編成に
シートノックで日本「伝統」の「世界一の守備」を鍛え上げ、磨き上げる
「実戦形式」の中で選手個々の特徴や持ち味を把握し、「チーム」としてまとめ上げていく
「第17回女子ワールドカップ」の各大陸予選が終了し、残るはアジアのみとなっている
「第13回女子アジアカップ」上位3チームが「グループステージ」に進むことに
去る3月6日(月)~17日(金)、沖縄県読谷村で「女子TOP日本代表 第3次国内強化合宿」が実施され、3月8日(水)、その練習が報道陣、各種メディアに公開された。
この「第3次国内強化合宿」には、1月23日(月)~25日(水)、宮崎県日向市で開催された「令和4年度 女子TOP日本代表候補選手選考会」を経て選出された「日本代表候補選手」(選手選考会で選出された21名+日本代表候補認定選手(東京2020オリンピック代表選手7名)=28名/日本代表候補選手名簿はこちら)の中から22名が参加して実施された。
当初は、この「第3次国内強化合宿」で4月2日(日)~8日(土)、韓国・仁川で開催される「第13回女子アジアカップ」に出場する代表選手16名を選出する予定であったが、「SOFTBALL ASIA」(アジアソフトボール連盟)が大会へのエントリー〆切を急遽2月末に繰り上げたことから、(公財)日本ソフトボール協会は2月26日(日)に開催された「令和4年度 第9回理事会」で選手強化本部会から提出された「第13回女子アジアカップ」代表選手16名とコーチングスタッフを緊急承認。この「第3次国内強化合宿」を迎えることになった。
3月8日(水)に報道陣、各種メディアに公開された練習では、ウォーミングアップ、キャッチボール、ロングティー(その傍らで内野ノック、ピッチング練習も実施)、シートノック、ゲームノック(試合形式のノック)、昼食を挟み、午後は「赤ユニフォーム」「黒ユニフォーム」の2チームに分かれ、「紅白戦」ならぬ「赤黒戦」で対戦。実際の試合を想定した「試合形式」での練習で、この日の「公開練習」を締めくくった。
今回の「第3次国内強化合宿」にも、「第13回女子アジアカップ」でチームの指揮を執る宇津木麗華ヘッドコーチのもと、「アシスタントコーチ」を務めることが決まっている山田恵里、渥美万奈、「女子U15日本代表」のヘッドコーチとしてチームを率いることになった山本優、三人の「オリンピック金メダリスト」が参加し、フォロー・サポート。「世界の頂点」を極めたその技術、経験を「次なる時代」を担う選手たちに惜しみなく伝授・継承していた。
4月2日(日)~8日(土)、韓国・仁川で開催される「第13回女子アジアカップ」は、来年開催が予定されている「第17回女子ワールドカップ」のアジア地区予選を兼ねて開催されることになるが、その「代表選手」(16名)の顔ぶれを見てみると、投手陣は「東京2020オリンピック」で「神リリーフ」を連発し、金メダリストとなり、「若きエース」として期待される大型左腕・後藤希友を中心に、同じく左腕の曽根はん奈、中山日菜子を「初選出」。さらには「高校生」ながらMAX110km/h超の「快速球」を誇る後藤実緒を大抜擢。投手陣4名中3名が「左腕」で「高校生」を選出する、過去例を見ない編成となった。
捕手は、ジュニア時代に「世界一」を経験し、「東京2020オリンピック」金メダリストとなった国際経験豊富な我妻悠香、「期待の大型捕手」切石結女の2名を選出。
内野手は「東京2020オリンピック」金メダリストの内藤実穂、川畑瞳を中心に、すでに「日本代表」経験を有する石川恭子、工藤環奈、坂本結愛らの「実力者」が名を連ね、「右のスラッガー」下山絵理とファイト溢れるプレーが信条のムードメーカー・須藤志歩を初選出。7名の編成となった。
外野手は昨シーズンも「日本代表」に選出された川村莉沙、中川彩音に加え、「ニトリJD.LEAGUE2022」で首位打者を獲得した塚本蛍を選出。以上、16名の編成で「第17回女子ワールドカップ」のアジア予選を兼ねた「第13回女子アジアカップ」に臨むことになった。
WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催する「女子ワールドカップ」は、この「第17回大会」から大きく開催方式が変わり、3年をかけて「各大陸予選」「グループステージ」「ファイナル」を実施する試合方式に変更されている。
アジア地区の場合、新型コロナウイルス感染症の影響で2022年に「アジア地区予選」として開催が予定されていた「第13回女子アジアカップ」が2023年4月2日(日)~8日(土)、韓国・仁川での開催に延期され、2023年に「アジア地区予選」と2次予選にあたる「グループステージ」の両方が開催されることになってしまったが、本来であれば、2022年に「アジアカップ」(アジア地区予選)、2023年に「グループステージ」(2次予選)を経て、2024年に「第17回女子ワールドカップ」の「ファイナル」(イタリアで開催予定)を迎える予定であった。
現在、すでに他の大陸予選は終了しており、「代表」が決まっていないのは「アジア地区」のみ。「グループステージ」の開催地・出場チームは下記の通りとなっている。
「第17回女子ワールドカップ グループステージ」開催地・出場国
※全18チームが参加(各大陸予選出場枠→アフリカ:2、北・中・南米:5、アジア:3、ヨーロッパ:3、オセアニア2、ワイルドカード/開催地:3の計18チーム)
【グループA】アイルランド:フィンガル・ダブリン/7月11日(火)~15日(土)
出場チーム:アイルランド(開催国:世界ランキング17位)、アメリカ(北・中・南米地区予選1位:世界ランキング1位)、イギリス(ヨーロッパ地区予選2位:世界ランキング16位)、オーストラリア(オセアニア地区代表:世界ランキング9位)、ボツワナ(アフリカ地区予選2位:世界ランキング47位)、アジア地区予選3位
【グループB】スペイン:バレンシア/7月18日(火)~22日(土)
出場チーム:プエルトリコ(北・中・南米地区予選4位:世界ランキング5位)、オランダ(ヨーロッパ地区予選1位:世界ランキング10位)、スペイン(開催国:世界ランキング11位)、キューバ(北・中・南米地区予選3位:世界ランキング27位)、南アフリカ(アフリカ地区予選1位:世界ランキング39位)、アジア地区予選2位
【グループ C】イタリア:カスティオン ディ ストラーダ&ブットリオ/7月22日(土)~26日(水)
出場チーム:カナダ(北・中・南米地区予選2位:世界ランキング4位)、イタリア(開催国:世界ランキング8位)、ベネズエラ(北・中・南米地区予選5位:世界ランキング22位)、ニュージーランド(オセアニア地区代表:世界ランキング28位)、アジア地区予選1位 、ワイルドカード
以上の3カ所で「グループステージ」が開催され、各グループの上位2チームが翌年開催される「ファイナル」へ駒を進め、ここに「ワイルドカード」で出場する2チーム(開催国+1チーム)で「世界一」の座が争われることになる。
第13回女子アジアカップ(韓国)選手団名簿
選手(守備別50音順)
No. | 守備 | UN | 氏名 | 所属 |
1 | 投手 | 27 | 後藤 希友 | トヨタ自動車 |
2 | 〃 | 1 | 後藤 実緒 | 星城高校 |
3 | 〃 | 21 | 曽根 はん奈 | 太陽誘電 |
4 | 〃 | 12 | 中山 日菜子 | 大垣ミナモ |
5 | 捕手 | 25 | 我妻 悠香 | ビックカメラ高崎 |
6 | 〃 | 24 | 切石 結女 | トヨタ自動車 |
7 | 内野手 | 6 | 石川 恭子 | トヨタ自動車 |
8 | 〃 | 10 | 川畑 瞳 | デンソー |
9 | 〃 | 3 | 工藤 環奈 | ビックカメラ高崎 |
10 | 〃 | 7 | 坂本 結愛 | 日立 |
11 | 〃 | 13 | 下山 絵理 | トヨタ自動車 |
12 | 〃 | 4 | 須藤 志歩 | 豊田自動織機 |
13 | 〃 | 14 | 内藤 実穂 | ビックカメラ高崎 |
14 | 外野手 | 19 | 川村 莉沙 | デンソー |
15 | 〃 | 26 | 塚本 蛍 | ホンダ |
16 | 〃 | 9 | 中川 彩音 | SGホールディングス |
スタッフ
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
1 | ヘッドコーチ | 宇津木 麗華 | ビックカメラ高崎 |
2 | アシスタントコーチ | 山田 恵里 | 日本ソフトボール協会 |
3 | アシスタントコーチ | 渥美 万奈 | トヨタ自動車 |
4 | トレーナー | 村上 純一 | デンソー |
5 | トレーナー | 安部 容子 | ティムコーポレーション |
6 | マネージャー | 柳川 直子 | ビックカメラ高崎 |
7 | 情報 | 大田 穂 | 順天堂大学 |
8 | 用具 | 田島 百恵 | ミズノ |