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ニュース 女子TOP日本代表

◎女子TOP日本代表レポート

来る「日米対抗ソフトボール2024」
「第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ」に向け、
チームを本格強化! 第1次国内強化合宿を実施 !!

女子TOP日本代表が6月15日~7月2日、
群馬県高崎市において「第1次国内強化合宿」
を実施! 本格的な強化に励んだ !!

同じくワールドカップ ファイナルステージに出場する
中国代表チームとのテストマッチも「4試合」実施!

JD.LEAGUE 東地区選抜 との「チャリティマッチ」も開催された

「若返ったチームで宿敵・アメリカとどこまでやれるか!?」
報道関係・メディアへの練習公開で自身の考え・想い
を述べた、宇津木麗華ヘッドコーチ

まずは投手陣が奮起し、失点を最小限に抑えて!

打者も「世界基準」で現時点のレベル・力量が測られる。
世界一線級の投手に対応・アジャストできるか…注目だ

女子TOP日本代表レポート【第1次国内強化合宿】/群馬県高崎市

 来る7月4日(木)、6日(土)、8日(月)、愛知県名古屋市、静岡県富士宮市、神奈川県横浜市において開催される「日米対抗ソフトボール2024」(※大会特設サイトはこちら)、また、7月15日(月・祝)~20日(土)、イタリア・カスティオンス ディ ストラーダを舞台に繰り広げられる「WBSC第17回女子ソフトボールワールドカップ ファイナルステージ」(※大会概要・試合スケジュール・選手団名簿はこちら)に向け、女子TOP日本代表がチームを本格強化。第1次国内強化合宿を実施した。

 第1次国内強化合宿は6月15日(土)~7月2日(火)、群馬県高崎市/宇津木スタジアムにおいて実施され、上記大会に参加・出場する女子TOP日本代表「23名」を招集(※日米対抗ソフトボール2024参加メンバーはこちら ※第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ出場選手はこちら)。

 6月22日・23日、25日・26日は日本と同じく ″ワールドカップ ファイナルステージへ準備・強化を進める″ 中国代表チームとテストマッチを行い(合計4試合のテストマッチを実施。23日の試合は降雨により序盤3回を終了したところで打ち切りとなってしまったが、その他は日本が勝利を収める形になった)、30日には「ソフトジャパン vs ニトリ JD.LEAGUE 東地区選抜 ~能登半島地震復興応援マッチイン高崎~ 」と題したチャリティマッチに参加(試合結果は4-2でソフトジャパン(女子TOP日本代表)が勝利。 ※チャリティマッチのチケット売上の一部を石川県能登地震被災地支援のために寄付)。今回の合宿を通して選手個々のスキル・コンディションをさらに高めていくことはもちろん、実戦にて現時点のチームの課題を洗い出し「再び世界の頂点へ立つために、やるべきこと・やらなければならないこと」を確認。その一つひとつとしっかり向き合いながら、ワールドカップでの王座奪還のみならず、4年後のロサンゼルスオリンピック(オリンピック3連覇)を見据えた本格的な強化が図られた。

 6月29日の練習公開で、駆け付けた報道関係・メディアの取材に応じた女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチは「今回の日米対抗・ワールドカップ ファイナルステージでは当然のことながら、私たちの『最大にして最強のライバル』アメリカと対峙することになります。日米対抗に臨むアメリカチームは実質のところ ″大学選抜″ といった顔ぶれですが、アメリカはもともと大学ソフトボールが非常に盛んで、レベルも高く、決して侮ることはできません。また『LA28』を見据えれば日米対抗に出場する選手の中から何人かは、その『主力選手』に成長してくることが予想されます。選手たちにはまずその日米対抗でアメリカの ″パワー″ を直接肌で感じてもらいたいですし、世界トップレベルを体感するということを、もっともっと自らを磨き、高めていく契機にしてほしい。私たち日本としても日米対抗に23名の選手を参加させるのは『一人でも多くの選手にアメリカの強さを感じてほしい』『その経験を自らの成長につなげてもらいたい』といった明確な目的・意図あってのことですから、そこはチームの方針としてしっかり示し、強調し続けたいと考えています」とまず「日米対抗ソフトボール2024」に臨む上での構想を披露。
 「第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ」へ挑むにあたっては、「東京2020オリンピックでの金メダル獲得から ″チーム全体が若返った″ ことも影響し、本当の意味で『チームの柱となる選手』『ここぞ!の場面で試合を決めてくれるような存在』がまだ出てきていない……という実状がありますので、このファイナルステージ(世界一を競う舞台)では先述のアメリカのような『世界の強豪』と対し、今の代表選手たちが『どこまでやれるか!?』がシンプルに問われると思っています。もちろん、ヘッドコーチである私自身が選手個々の特徴・能力をどう引き出していくかも重要になってきますが、日本代表選手・日本代表チームとしてのレベルがまずもって『世界のトップを競える領域』にないと……王座返り咲きは厳しい。投手は後藤が上野に代わって ″絶対的エース″ となれるかどうか? 打線もかつての山田恵里、山本優(二人はアシスタントコーチとしてチームに帯同)、藤田倭のように世界一線級の投手相手にも臆することなく立ち向かい、むしろ向こうが気後れし、恐れを感じるような ″スケールの大きい打者″ が出てきてくれれば……といったところです。それを果たして現実のものとできるか……ではないでしょうか」と自らの考え・想いを述べた。

2014年以来3大会ぶりとなる
「世界一の座」奪還をめざして!

 「第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ」は、出場8チーム(イタリア、カナダ、中国、アメリカ、オーストラリア、日本、オランダ、プエルトリコ)を4チームずつ2つのグループに振り分け、各グループでシングルラウンドロビン(1回総当たり)のリーグ戦を実施。そのリーグ戦の順位に基づき、グループA・グループBの「上位2チーム」が「スーパーラウンド」に進出。再びシングルラウンドロビン(1回総当たり)のリーグ戦を行うが、すでに同グループで対戦したチームとは対戦せず、各グループ内での試合結果を持ち越し、「スーパーラウンド上位2チーム」が「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)に進出。3位・4位のチームが「ブロンズメダルゲーム」(3位決定戦)を行い、最終順位が決定する。
 女子TOP日本代表(世界ランキング3位)は、オーストラリア(世界ランキング10位)、オランダ(世界ランキング8位)、プエルトリコ(世界ランキング2位)と同組の「グループB」。まずはこの「グループB」のリーグ戦で「上位2チーム」に入ることが「世界一奪還」への「最初の関門」となり、続くスーパーラウンドでの戦いを有利に進め、「世界一」を決める「ワールドチャンピオンシップファイナル」へ進むためにも「全勝での突破!」が「絶対条件」となる。

 ″エース″ として活躍が期待される後藤希友をはじめ、まずは投手陣が「世界の舞台」でどこまで安定感を示せるかがポイント。レジェンド・上野由岐子がクローザー的役割を担い、後ろに控えてくれてはいるものの、実質のところは後藤希友、坂本実桜、三輪さくらの「出来・働き」が今回非常に大きく、チーム浮沈のカギを握っていると言っていいだろう。
 打撃では ″日本らしさ″ (小技や足を絡めた攻撃)を体現できるキャプテン・石川恭子、藤本麗といったあたりが「しぶとく出塁もしくはチャンスを演出」し、決定機での ″一発・長打″ を売りにする工藤環奈、下山絵理、坂本結愛、中川彩音、塚本蛍らが「仕事」を果たせるか否か!? アリー・カーダ(2016世界選手権優勝、東京2020オリンピック銀メダリスト、2022ワールドゲームズ優勝、JD.リーグ「ホンダ リヴェルタ」所属。今シーズン第8節終了時点で12試合登板・投球回数59回、5勝3敗・防御率2.25・奪三振48)、メーガン・ファライモ(2022ワールドゲームズ優勝、JD.リーグ「トヨタ レッドテリアーズ」所属。第8節終了時点成績:13試合登板・投球回数53回、8勝0敗・防御率0.26・奪三振77)、レイチェル・ガルシア(2018世界選手権優勝、東京2020オリンピック銀メダリスト)、カーリー・フーバー(JD.リーグ「デンソー ブライトペガサス」所属。第8節終了時点成績:13試合登板・投球回数61回2/3、3勝3敗・防御率2.16・奪三振86)が名を連ねる「アメリカの強力投手陣」を見てもお分かりのように、ファイナルステージの舞台は好投手揃い。世界一線級の投手の球速・球威・変化球のキレに負けることなく、対応、アジャストしていけるかどうかが注目され、それら「世界基準」によって「日本の打者の現時点でのレベル・力量」が真に測られることになる。

 「日米対抗ソフトボール2024」で確かな手応えをつかみ、続く「第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ」での「世界一奪還」へ!

 新生・女子TOP日本代表の「世界の頂」をめざす戦いが……いよいよはじまる!!

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