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ニュース 女子TOP日本代表

◆WBSC第17回女子ワールドカップ ファイナルステージ 【現地レポート⑤】

女子TOP日本代表、スーパーラウンド第2戦(カナダ戦)に「快勝」!
″王者・アメリカ″ が待ち受ける「チャンピオンシップファイナル」へ !!

スーパーラウンド第2戦の相手はカナダ。
「勝者が決勝進出」の「大一番」に挑む!

いざ、チーム一丸! 心を一つに !!

2回裏、7番・唐牛彩名のタイムリーで先制!

4回裏にも一挙5点を追加し、大量リードを奪う

日本、 ″ここぞ!″ のカナダ戦に7-2で快勝 !!
再び「王者・アメリカ」への「挑戦権」を手に入れた

スーパーラウンド第2戦・カナダ戦ハイライト

 「WBSC第17回女子ソフトボールワールドカップ ファイナルステージ」大会第5日、女子TOP日本代表はスーパーラウンド第2戦でカナダ(オープニングラウンド・グループA2位)と対戦。前日、ここまで「唯一無敗」のアメリカがスーパーラウンド最終戦(オランダ戦)を待たずに早々と「スーパーラウンド1位」「ワールドチャンピオンシップファイナル(優勝決定戦)進出」を確定させたこともあり、決勝進出へ残された枠は「あと一つ」。スーパーラウンド1勝1敗で並ぶ日本とカナダの「直接対決の結果」にすべてが委ねられることとなった。

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大会第5日/7月19日(金)
スーパーラウンド第2戦

1 2 3 4 5 6 7 R
カナダ 0 0 0 0 1 1 0 2
日  本 0 1 0 5 1 0 x 7

日本:○後藤希友(4回2/3)、坂本実桜(2回1/3)ー切石結女
〔二塁打〕塚本蛍

 勝てば「決勝進出」が決まる女子TOP日本代表の先発投手は後藤希友。この大事な一戦、「若きエース」の左腕にすべてが託された。
 日本は2回裏、先頭の4番・下山絵理がセンター前にクリーンヒット! ノーアウトのランナーが出塁すると、5番・坂本結愛はライトフライに倒れたが、6番・須藤志歩がリストを利かせたコンパクトなバッティングで二遊間を抜き、一死一・二塁。ここで7番・唐牛彩名が初球を狙い、二遊間を抜くタイムリー! 二塁走者が一気に還り、1点を先取した。
 日本は1点リードのまま迎えた4回裏にも四球、内野安打で無死一・二塁の追加点のチャンスを作り、一死後、8番・切石結女が左中間深いところへタイムリー! 2-0とリードを広げ、なお一死一・二塁からワイルドピッチ、四球で満塁。2番・石川恭子、3番・塚本蛍の連続タイムリー等で6-0とさらに得点差を広げた。
 守っては、先発・後藤希友が4回2/3を投げ「被安打2・無失点」の好投。「先発投手としての役割」をキッチリ果たし、5回から2番手・坂本実桜へ投手リレー。その坂本実桜は代わった5回表、続く6回表に1点ずつを奪われる形となったが……「打線の援護」にも助けられ、大勢には影響なく、最終的に「7-2」と日本が大量得点差をつけたまま試合終了。スーパーラウンドの成績をトータル2勝1敗とし、アメリカに続く「2位の座」をつかみ、最終日の「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)進出を決めた。

 大会5日目(7月19日)スーパーラウンドは日本戦に続いてアメリカ vs オランダが行われ、ここまで「唯一無敗」の王者・アメリカが今大会 ″好調″ のオランダを7-0(5回コールド)と一蹴。ハンナ・フリッペンのホームランを含む「10安打・7得点」で圧倒した「攻撃力」はさることながら、「強力投手陣」も相変わらず「健在」。このオランダ戦では右のアリー・カーダから左のケリー・マックスウェルへつなぎ、先発:アリー・カーダ(日本のJD.LEAGUE:ホンダ リヴェルタでプレー)が2イニングを「無安打・3奪三振」、2番手:ケリー・マックスウェル(※先日の日米対抗ソフトボール2024にアメリカ投手陣の一角として来日。第1戦に先発登板し、『打者の膝元へ独特の軌道で落ちるドロップ』を武器に6回までノーヒットピッチングを展開。最終7回裏、懸命に食らいつく日本打線の前についに失点し、0-1のサヨナラ負けを喫しはしたが、『3安打・11奪三振』の投球内容は一つ大きなインパクトを残した)も3イニングを「無安打・4奪三振」と寄せ付けず、まさに余裕の完封勝利。盤石のチーム状態で日本との決勝に臨むこととなった。

 いよいよ女子ワールドカップ ファイナルステージも大会最終日、クライマックスを迎える。大方の予想通り「女子ソフトボール世界一決定戦」は「宿命のライバル対決」日本 vs アメリカとなった。
 スーパーラウンド第1戦での日本の敗戦を振り返ってもお分かりのように、決勝の舞台でも日本打線がアメリカの強力投手陣と対し、いかに「対応」「アジャスト」していくか。若きエース・後藤希友をはじめ日本の投手がどこまで「奮起・踏ん張る」ことができるかが……「一番の見どころ」になる。

 王者・アメリカが日本との決勝に ″どの投手をぶつけてくるか″ 正直読めないところがあるが、誰が来たとしても、現時点の「世界トップレベル」であることは間違いない。
 勝つ、負ける、相手と勝負するにあたって必ず結果というモノは出るのだが、この決勝を戦う前にもう一度「日本がやるべきこと・やらなければならないこと」をチーム全体で整理・確認しておく必要がある。

 2014年以来3大会ぶりとなる「世界一の座」奪還。その「ミッション」は今回確かに掲げられているが、その結果・成績だけに終始する(目を向ける)のではなく、女子TOP日本代表というカテゴリーの ″将来的な方向性・本当にめざすべきゴール″ を見据えて ″歩みを進めていく″ ことが何より重要ではないかと……ここにきて改めて考える。

 いずれにしても、次なる決勝(日本 vs アメリカ)の結果を受けて、一つの答えが出されることになる。選手・チームの「課題克服」「さらなる成長」へつなげていくために……今回のクライマックスを「実り多き締めくくり」としなければならない。

●文・写真
女子TOP日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)

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