女子TOP日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチの
就任(続投)を改めて発表! 「決意新たに」 !!
平日午前の会見ながら、多くの報道関係者が駆け付けた
「確かな技術・精神力はもちろん、人間的な成長を!」
とチーム作りへ想いを述べた、宇津木麗華ヘッドコーチ
まだまだ成長・進化を続けて !!
2024年12月23日(月)、東京都新宿区・Japan Sport Olympic Squareにおいて「ソフトボール女子TOP日本代表チーム ヘッドコーチ就任記者会見」が行われ、同年7月、イタリアで開催されたワールドカップ(※大会では日本が宿敵・アメリカを決勝で破り、3大会ぶり4回目の優勝。ワールドカップ『王座奪還』を果たした)を区切りに任期満了となっていた宇津木麗華(うつぎ・れいか)氏の女子TOP日本代表チームヘッドコーチ就任(続投)が報道関係・メディアに改めて発表された。
宇津木麗華氏は現役時代「女子日本代表のスラッガー」としてオリンピックの舞台で2度メダルを獲得(※2000年のシドニーオリンピックで銀メダル、2004年のアテネオリンピックでは銅メダルを獲得)。国内でも日本リーグ優勝5回、全日本総合選手権優勝7回を数える等「輝かしい実績」を残し、2003年から所属チーム(当時・日立&ルネサス高崎)の選手兼任監督として「指導者」のキャリアをスタートさせた。監督専任となった後も、 ″世界トップレベルの戦い″ で培ってきた「確かな技術」をチーム・選手に繊細かつ的確に浸透させ、日本リーグ優勝6回、全日本総合選手権優勝8回と「さらなる黄金期」を築き、その手腕が高く評価され、2011年「女子TOP日本代表チームヘッドコーチ」に就任した。
女子TOP日本代表チームを率いてからは、2012年・2014年の「世界選手権(現・ワールドカップ)連覇」をはじめ、ワールドカップ優勝3回。2008年北京オリンピック以来「13年越し」の「ソフトボール競技復活」となった「東京2020オリンピック」では、コロナ禍による大会1年延期・無観客開催という異例ずくめの状況の中、「最大にして最強のライバル」アメリカを見事決勝で破り(※試合スコアは2-0)、2大会連続の「オリンピックチャンピオン」に輝いた。
会見当日は、(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長、女子TOP日本代表チーム・宇津木麗華ヘッドコーチ、矢端信介ハイパフォーマンスディレクターの3名が登壇。
まず、(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長が「過日発表しました通り、当協会は『宇津木麗華』氏の『女子TOP日本代表チームヘッドコーチ就任』(続投)を決定いたしました。本日はこのように記者会見という形で、宇津木麗華ヘッドコーチに就任に際しての抱負・決意、今後2028年ロサンゼルスオリンピックに向けたロードマップ等、現段階における方針を発表してもらい、皆様へより具体的に報告することができればと考えております。本年7月のワールドカップで10年ぶりに王座へ返り咲いた女子TOP日本代表チームの当面の目標は、再び『ソフトボール競技が復活』する『2028年ロサンゼルスオリンピック』での、未だアメリカしか成し遂げたことがない『オリンピック3連覇』になりますが、私たちの夢・目標はLA28で終わるわけではありません。2032年ブリスベンオリンピックでもソフトボール競技が継続実施されると信じ、働きかけ、さらにその『先々』(輝ける未来)へつなげていかなければならないと強い使命感を抱いておりますし、宇津木麗華ヘッドコーチなら、これからも『世界最強の頂』へチーム・選手を導いていってくれると確信しています。日本ソフトボールの『象徴的存在』、次代を担う若い選手・子どもたちの『憧れ』でもある女子TOP日本代表チームを当協会は全力でサポートしてまいります! 報道関係・メディアの皆様、宇津木麗華ヘッドコーチが指揮を執る女子TOP日本代表チームに今後ともご注目・ご期待ください‼」と挨拶。
続いて、矢端信介ハイパフォーマンスディレクターより「ヘッドコーチ決定までの経緯」が説明され、今回の女子TOP日本代表チームヘッドコーチ選出においては「透明性と客観性を担保」し、「世界で勝てる人材を門戸を広げて求めたい」という考えから、日本ソフトボール協会として初めて「公募方式」を実施。本年10月1日に公募を開始し、若干名の候補者を書類選考。11月上旬に候補者によるプレゼンテーションを行い、個々のプレゼンテーションの内容を精査。「独自性、具体性、総合力」を鑑みて「宇津木麗華」氏を再任したい旨「ヘッドコーチ選考特別委員会」(※委員長:JSA会長、副委員長:JSA副会長1名、JSA専務理事、選手強化本部長、外部委員:常務理事会推薦者、委員:ハイパフォーマンスディレクター、エグゼクティブアドバイザー)よりJSA理事会へ提案。11月24日「令和6年度第8回理事会」での「承認」をもって「最終決定」したことが報告された。
女子TOP日本代表チームヘッドコーチ就任(続投)が決まった宇津木麗華氏は、「3年半後の『2028年ロサンゼルスオリンピック』で『3大会連続の金メダル獲得』を果たすべく、ここからまたじっくりと日本代表選手を選考し、世界の頂点を競う舞台を『勝ち抜けるチーム』を作り上げていきたいと考えています。世界トップレベルの戦いで『確かな技術』と『強靭なメンタル』が必要不可欠になるのは当然のことですが、私としてはもう一つ、そこに選手たちの『人間的な成長』(人間力の向上)をプラスアルファしていきたい。たとえ素晴らしい素質・可能性を有した選手であっても、その才能を自分自身で活かすことができなければ意味がありません。『人間力なくして競技力向上なし』の言葉にもあるように、ただ技術を磨くのではなく……このソフトボールという競技(スポーツ)を通して、もしくは日本代表としてプレーすることによって、物事の様々なとらえ方・考え方を身に付け、学び、もっともっと成長してほしいと思います」とまずコメント。
今後のチーム編成・強化については、「現時点では正直なところ、どの選手を選び、どうチームを編成するか、固まってはおりません。むしろ2028年まで3年半ありますし、その3年半という時間をかけてじっくり選手を選考し、鍛え上げていきたいと考えています。世界一と評される日本伝統の『鉄壁の守備』はもちろん大切にしていきますし、打撃についても長打・小技・機動力とすべての要素を盛り込んだ『日本だからこそ体現できる、多彩な攻撃』(JAPANクオリティを最大限発揮する攻め)を前面に出すベースは変わりません。ただ、ソフトボールは ″相手あっての競技(スポーツ)″ ですから、最大のライバル・アメリカをはじめとする他国の動向にも常に目を配りながら『今、何をすべきか』(現段階でどこを重点的に強化すべきか)見極め、冷静に、着実に、歩みを進めていきたいと思います」と自身の考え・想いを口にした。
女子TOP日本代表チームは、来年(2025年)7月に2026ワールドカップ グループステージのアジア予選にあたる「アジアカップ」(※中国・西安市にて開催予定)、8月には「ワールドゲームズ2025」(※中国・成都市にて開催予定)に出場する予定。主な国内合宿並びに海外合宿のスケジュールについては現在調整中となっている。
LA28での ″オリンピック3連覇″ そして、金メダルの「その先」へ。
宇津木麗華ヘッドコーチのもと、女子TOP日本代表チームは「さらなる高み」をめざし……また「スタート」を切る!