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ニュース 女子GEM3(U19)

女子GEM3(U19)日本代表
第1次国内強化合宿を実施!

 去る4月4日(火)~7日(金)の4日間、愛知県豊田市・安城市で「女子GEM3(U19)日本代表第1次国内強化合宿」が実施された。

 この「第1次国内強化合宿」には、昨年11月29日(火)~12月1日(木)の3日間わたり、静岡県伊豆市・天城ドーム、天城ふるさと広場野球場、多目的グラウンドを会場に開催された「平成29年度女子GEM3(U19)日本代表チーム選手選考会」(2017年第12回世界女子ジュニア選手権大会選手選考会)(「平成29年度女子GEM3(U19)日本代表チーム選手選考会」の様子はこちら)の厳しい選考を経て選出された17名の「代表選手」が集結。
今年7月に開催される「第12回世界女子ジュニア選手権大会」(平成29年7月24日(月)~30日(日)/アメリカ・フロリダ州クリアウォーターで開催)へ向け、本格的な強化をスタートさせた。

女子GEM3(U19)日本代表、第1次国内強化合宿を実施!

日本女子リーグ1部、トヨタ自動車 レッドテリアーズ、
デンソー ブライトペガサスの協力を得て、合宿を実施!

代表選手選考後、初の招集。チーム全員が顔を揃えるのは
初めてとあって、当初はやや「緊張」した面持ちも見られた

「チーム」としての「一体感」を醸成すべく、練習が繰り返された

合宿2日目にはチームとして「初」のテストマッチを実施

チャイニーズ・タイペイ(台湾)の代表チームを相手に
堂々たる試合を展開し、「チーム初勝利」をモノにした

「急造チーム」だけにサインミスが出ることもあったが
「実戦」の中で 試行錯誤を繰り返し、「チーム」としての
成熟度を高めていった

合宿後半は、デンソー ブライトペガサスの「本拠地」安城市に
場所を移し、テストマッチで出た「課題」の修正に努めた

 4月4日(火)、トヨタ自動車 レッドテリアーズの「本拠地」である愛知県豊田市・トヨタスポーツセンターに、昨年11月の選手選考会以来、初めて招集され、一堂に会した選手たちを前に、公益財団法人日本ソフトボール協会選手強化本部会・齋藤春香女子強化委員長が挨拶に立ち、「このカテゴリー(女子GEM3/U19)は過去、5回も『世界一』となっているカテゴリーであり、『日本代表』に名を刻んだ選手たちの多くが、この女子GEM3(U19)で国際舞台を経験し、後に世界選手権優勝やオリンピックでメダル獲得を果たしています。皆さんもその『栄光の歴史』に名を刻み、『世界の舞台』に大きく羽ばたいていってほしいと期待しています」と選手たちを激励した。

 続いて、チームの指揮を執る木田京子ヘッドコーチが、「世界女子ジュニア選手権大会は、今回で12回目の開催となり、過去11回の大会で日本とアメリカが優勝5回で並んでおり、中国が1回だけ優勝している。前回(2015年/第11回大会)では、日本は『連覇』を阻まれ、アメリカに優勝をさらわれている。それだけに今回は『世界一』の座を取り戻さなくてはなりません」と、世界一の座「奪還」へ向けた強い意欲を語り、「ソフトボールはチームスポーツ。『一人の力』で勝てるスポーツではありません。それだけに、ここにいる全員が心を一つにし、チームのために持てる力を結集することが何より必要になります。時には『チームのために』自分を犠牲にすることも求められますし、自分自身のことよりも先に『チームのために今、自分ができることは何か』『チームにおける自分の役割は何か』を考えられる選手でなければなりません」と、『フォア・ザ・チーム』の精神を強調。その上で、「日本代表の一員として、『日の丸』を身にまとい、戦う以上、すべてのソフトボール選手にとって『お手本』となり、『憧れ』となるような選手となり、チームとならなければなりません。そのためにも、自らの言動にはしっかりと自覚と責任を持ち、誰が見ても、いつでもどこでも、『日本代表』の名に恥じない立ち居振る舞いをお願いします」と、『日本代表』に選ばれたことの重み、意味が再確認された。

 この後、選手たちはグラウンドへと場所を移し、佃文子トレーナーのもと、ウォーミングアップ。緊張気味の選手たちの気持ちをほぐし、互いのコミュニケーションがとれるようにと工夫されたウォーミングアップのメニューが用意され、瞬く間に選手たちの間に笑顔と会話が生まれ、一気に互いの距離が縮まり、「チーム」としての一体感が高まった。
 また、その後も、ただ単に身体を温める、技術練習に入る準備段階といったことにとどまらず、この年代の選手にとって必要な動きの習得、ソフトボールという競技において重要な動作・筋力の強化といったことがしっかりと盛り込まれたメニューが提示され、選手たちもその一つひとつのメニューの意味や意図を考えながら、懸命にそれに取り組み、自らの身体をどのように鍛え、コントロールしていけばいいか、トレーニングやコンディショニングを自分自身で管理していくための「第一歩」が踏み出された。

 その後の技術練習では、シートノックでポジションの適性や互いの守備範囲が確認され、時にはポジションを入れ替えながら、「チーム」としての「ベスト」な組織的な守備を構築すべく時間が割かれた。
 また、野手はロングティー、フリーバッティングでしっかりと打ち込み、投手陣はブルペンでピッチング練習。翌日のチャイニーズ・タイペイ(台湾)、中京大(愛知)とのテストマッチに備えた。

 合宿2日は、この日はチームとして初の「実戦」を迎え、まずチャイニーズ・タイペイ(台湾)代表チームとのテストマッチを迎えた。
試合は、序盤「急造チーム」らしく、サインミスが続出する場面もあったが、「格上」のはずの代表チーム相手に堂々たる試合を展開。もちろん、チャイニーズ・タイペイ(台湾)代表チームが来日したばかりで試行錯誤の段階であったことは差し引いて考えなくてはならないだろうが、ピンチを粘り強い守備でしのぎ、チャンスと見れば機動力を絡めた攻めでソツなく得点を重ね、どちらが「代表チーム」かわからないような完成度の高いソフトボールを展開し、チームとしての「初戦」を勝利で飾った。

 続く中京大(愛知)との第2戦も、初回、いきなりピンチを迎えたものの、そこを最少失点で切り抜けると、徐々に反撃。しっかりと試合をひっくり返し、時間切れでの試合終了とやや消化不良の部分はあったものの、内容のある試合でテストマッチに連勝した。

 この試合を終えると、今度はデンソー ブライトペガサスの「ホームタウン」である安城市へと移動。残る2日間は天候に悩まされながらも、チームとしての初の「実戦」、2試合のテストマッチの中で出てきた「課題」の克服をめざし、練習に励んだ。

 チームを率いる木田京子ヘッドコーチは、「最初の試合では5つもサインミスが出てしまいました(笑)。でも、これもいい勉強であり、経験。この世代の選手たちは本当にちょっとしたことで変わる可能性がある。何かのキッカケで大きく『化ける』『覚醒』することがあるので、選手たちをいい方向に導くことができれば……と思います」と、若さの「無限の可能性」に期待を寄せていた。
 また、「コーチングスタッフに、実際に自分自身がジュニア世代で『世界の舞台』を経験し、後にオリンピックで『金メダリスト』となっている佐藤理恵、染谷美佳両コーチがいてくれるのは心強い限り。その経験を選手たちに伝えてあげてほしいと思うし、選手たちもそこを目標に頑張ってほしい」と、自らの「両手両足」となる両コーチへの信頼と期待を口にした。

 女子GEM3(U19)日本代表は、この後、2回の国内強化合宿(「第2次国内強化合宿/7月2日(日)~5日(水)・青森県弘前市」「第3次国内強化合宿/7月18日(火)~20日(木)・千葉県印西市」)を経て、7月24日(月)~30日(日)、アメリカ・フロリダ州クリアウォーターで開催される「第12回世界女子ジュニア選手権大会」に出場。「世界一」の座を奪還すべく戦うことになる。

平成29年度 女子GEM3(U19)選手団名簿
2017 第12回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会

選手

No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 浅井 茉琳 東京都 日本体育大
2 伊藤 貴世美 東京都 早稲田大
3 星加 きらら 埼玉県 戸田中央総合病院
4 三原 千空 兵庫県 園田学園女子大
5 三輪 さくら 愛知県 トヨタ自動車
6 捕手 佐竹 紫乃 群馬県 太陽誘電
7 服部 洋代 兵庫県 園田学園女子大
8 野手 甲野 紋加 愛知県 デンソー
9 重石 華子 滋賀県 日本精工
10 下村 歩実 兵庫県 園田学園女子大
11 下山 絵理 兵庫県 園田学園女子大
12 須藤 志歩 愛知県 豊田自動機械
13 諏訪 いろは 山梨県 山梨学院大
14 高橋 亜珠美 埼玉県 戸田中央総合病院
15 藤本 麗 群馬県 ビックカメラ高崎
16 松本 怜奈 神奈川県 日立
17 宮本 実侑 群馬県 ビックカメラ高崎

コーチングスタッフ

No. 役職 氏名 支部 所属
1 チームリーダー 齋藤 春香 青森 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大
3 アシスタントコーチ 佐藤 理恵 東京 東京女子体育大
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 佃 文子 滋賀 びわこ成蹊スポーツ大
6 マネージャー 山口 憲子 愛知 日立

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