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女子GEM1(U14日本代表)
中央選考会を実施!

平成29年度(2017) 女子GEM1(U14)中央選考会を実施!

選考会初日は各種測定を実施

各種測定は日本体育大の協力を得て、より科学的に選手個々の能力を把握・分析

選手個々の基本的な打撃力・守備力が厳しくチェックされた

「日本代表」がいかに攻め・守るか、ホワイトボードに図示し、徹底的に解説

様々なケースを想定したノックを繰り返し、フォーメーションを確認

試合形式の選考では、まさに「実戦」を想定し、選手たちは真剣そのもの

選手たちは最後まで「全力プレー」で個々の能力・持ち味をアピール!

「世界の舞台」へ……「最初の一歩」を踏み出すのは誰だ!?

 去る11月9日(木)~12日(日)、静岡県伊豆市・天城ドームを主会場に、「平成28年度 女子GEM1(U14)日本代表」中央選考会が実施された。
 この事業は、従来、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)が策定した「JOC GOLD PLAN」(国際競技力向上戦略)」に沿う形で実施されていた「NTS」(全国女子ジュニア育成中央研修会)を「発展的解消」させる形で立ち上げられたもので、公益財団法人日本ソフトボール協会(以下、日ソ協)選手強化本部会が推し進める「GEMプロジェクト」(ジュニア育成プロジェクト)(GEMプロジェクトの詳細については、こちらをご参照ください」)の『女子GEM1』(U14/14歳以下、中学1~2年生対象)の中央選考会は、『ステップ1』(都道府県で書類選考/各都道府県5名以内※北海道はブロック選考会を兼ねるため、10名を選考)、『ステップ2』(ブロック選考会/全国9ブロック(北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロック)で実技選考を行い、各ブロック10名程度を選考)、『ステップ3』(地区選考会/東日本地区(北海道・東北・関東)、中日本地区(北信越・東海・近畿)、西日本地区(中国・四国・九州)の3地区)で各地区10名程度が選考)、『ステップ1』~『ステップ3』の厳しい選考を経て選び抜かれた選手たちが『ステップ4』となる『ブロック別練習会』を経て、『ステップ5』となるこの『中央選考会』に30名が参加。17名の「女子GEM1(U14)日本代表選手」を決定するシステムとなっている。
 また、この17名の代表選手は、12月18日(月)~21日(木)、沖縄県読谷村で実施される「2017 SOFT JAPAN ウィンターキャンプ」(第1次国内強化合宿)に、女子TOP日本代表、女子GEM3(U19)日本代表、女子GEM2(U16)日本代表とともに参加。「SOFT JAPAN」の名のもとに、すべてのカテゴリーの「日本代表」選手が一堂に会し、強化合宿を実施。この「初の試み」に参加し、年明け早々の1月14日(日)~20日(土)には台湾・南投へ派遣され、「海外遠征」も経験。「SOFT JAPAN」(日本代表)の一員として、その「第一歩」を踏み出すことになる。

 選考会初日、その冒頭、日ソ協選手強化本部会・齋藤春香女子強化委員長が挨拶に立ち、「このGEMプロジェクトは『Road to Future』、日本のソフトボールの未来に向けたプロジェクトであり、皆さんは将来、『SOFT JAPAN』(日本代表)としてオリンピックや世界選手権といった『世界の舞台』での活躍が期待される選手たちです。ここでは常に『世界』を意識し、世界の舞台で通用する人材を求めています。それだけに要求される水準は高いものになります」と、この中央選考会の実施趣旨・選考基準、「求められるもの」を説明した。
 続いて、渡辺祐司GEMプロジェクトリーダーが、「日本を代表する選手として、技術・体力はもちろん、代表選手としての高い意識、それにふさわしい言動、生活態度ができているか等を含め、厳しく選考させていただきます」と、技術・体力だけでなく、「日本代表」として高い意識を持ち、それにふさわしい立ち居振る舞い、言動ができる選手であるかどうかも選考の基準となることが説明され、改めてこのプロジェクトが「世界」をめざすプロジェクトの「第1段階」であり、「日本代表」としての「最初の一歩」、「登竜門」であることが強調され、本格的な選考内容へと入っていった。

 まず光本雅美、浜崎亜由美、鮎澤幸トレーナーの指導のもと、参加選手たち全員でウォーミングアップ。ケガを予防し、万全な状態でこの後のプログラムに入っていけるよう、選手たちの体調、コンディションに細心の注意を払いながら入念にウォーミングアップを行った。

 ウォーミングアップの後は、選手全員で体力測定を実施。今回も船渡和男講師(日本体育大学大学院教授)を中心に、高橋流星講師(日本体育大学助教)ら、日本体育大学トレーニング科学系研究生が測定をサポートし、GEM委員・日本中体連スタッフも連携・協力。選手たちが現時点どの程度の能力が有しているか、各種測定にチャレンジ。
 測定項目は、身長・体重、皮下脂肪の測定等の身体組成や、柔軟性(長座体前屈)、筋力(握力、背筋力、上体起こし、腕立て伏せ)などに加え、遠投力、走能力テスト(30m走)、反復横とび、立ち幅跳び、メディシンボール後方投げなど、フィールドテストも実施。さらにはティー台に置いたボールをどこまで飛ばせるかという飛距離の計測等も行われた。

 測定後は、個人のデータを集計し、数値化。それを選手たちにフィードバックすることで、自らの長所、短所を確認すると同時に、歴代の日本代表選手の数値や、従来の「NTS」で蓄積してきたデータと照らし合わせ、女子GEM3(U19)日本代表、女子TOP日本代表へと駆け上っていった選手たちの当時のデータと比較し、「世界の舞台」「国際舞台」で活躍する選手たちが、どのような能力的な特徴を持っているのか、その舞台に立つには、どれだけの数値を有していることが目安となるのか等が示され、選手たちが今後めざすべき、「具体的指標」が明示され、今後強化していくべきポイントがデータから浮き彫りにされた。

 宿舎に戻ると、JISS(国立スポーツ科学センター)の石井美子管理栄養士が、「栄養と運動」と題した講義を行い、成長期にある選手たちが、「アスリート」として、「どんな食事を摂ればよいか」「強くなるための食とは!?」といった講義を受けた後、筆記試験を実施。この段階での理解度や食や栄養に対する「意識」がテストされ、その後、浜崎亜由美、光本雅美両トレーナーによる「トレーニングの目的」と題した講義が行われた後、同様に試験を実施。現段階でどの程度トレーニングやコンディショニングに関して正しい知識を有しているか、自己管理や大会へ向けた調整等の「意識」についても試験が行われ、初日の選考を終了した。

 選考会2日目、午前中は、まずバットのスイングスピードの計測を全員で実施。その後、野手はバッティングフォームの撮影を行い、80km/h台後半から90km/h台前半に設定されたマシンのボールを打ち、投球に対し、どの段階で反応し、スイングを始動させているか、映像を通じて解析された。
 ピッチャーは、各自が有する球種を申告し、実際に投球。スピードガンによる球速の測定と投球時のリリースの映像解析を同時に実施した。

 バッティング、ピッチングの映像撮影後は、各ポジションに分かれてシートノックを行い、第1希望のポジションはもちろん、第2希望・第3希望のポジションでもノックを受け、各ポジションにおける適性や守備範囲の広さ、打球への反応速度、捕球技術・スローイングの正確性、肩の強さ等がチェックされた。

 午後からは、2チームに分かれ、「ケースプレー」の選考を実施。無死一塁、一死一・二塁等の状況を設定し、まず全員で各ポジションの選手がどのようなポジショニングを取り、バントシフトではどう動き、強打の場合にはどのように動くか、それぞれの選手がどの範囲までカバーし、フォローすれば良いか等が確認され、その際、バッテリーは打者のどこを攻め、どこに打たせるべきか等の配球や攻め方を含め、ホワイトボードにフォーメーションを図示して詳細に説明。その上で、実際にポジションにつき、ノックでケースに応じた各々のポジショニングや動きを確認。さらに、ピッチャーが投げてのケースバッティングも行い、守備側は事前に説明したフォーメーションをキチンと理解し、実践できているかが厳しくチェックされ、攻撃側はそれぞれの場面で確実に送る、あるいは送りバントを失敗しても進塁打は打てるか否か等、その状況に応じたプレーが選択できているか、また、その場面に応じた技術の選択、使い分けができているか等がチェックされ、サインプレーに関しても、見落とすことなく、サイン通りのプレーが実行できているか等、その一挙手一投足に厳しい目が注がれた。

 夜はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)・諸越由佳講師による「ドーピング防止について」の講義が行われ、前日同様、講義終了後には筆記テストを実施。「アスリート」として身につけておくべきドーピングに関する知識の習得に励み、続いて「戦略・戦術I」(世界で戦うためのルール解釈)と題し、このカテゴリー(女子GEM1(U14)日本代表)のリーダーである松田和広氏が、国際ルールと日本のルールの差異、また、国際大会におけるジャッジ(判定)に関する特徴等が、「世界の舞台」で戦う選手として、「当然身につけておくべき知識」として伝授された。

 選考会3日目も「実戦形式」を主体とした選考が行われ、前日行った「無死一塁」「一死一・二塁」の復習・確認から入り、新たなケースとなる「「無死一・二塁」「無死二塁」「一死二・三塁」「一死満塁」で、どのように攻め、守ればよいかをホワイトボードに図示して、「チームとしての約束事」を確認した後、それに基づく攻守が実際に行なえているかどうかが、厳しくチェックされた。
 また、遠投の測定も実施され、選手個々の方の強さ、スローイングの能力が測定された。

 午後からは、「試合形式」での選考が実施され、各イニング、「無死一塁」の状況を設定し、打者は「ワンストライク」から打撃を開始。その状況から、攻撃側はどのように得点に結びつけていけるか、守備側は走者を進めさせず、得点を与えずに守り切るにはどうしたらいいかが問われ、その攻防の中で選考を実施。刻々と変わっていく「実戦」の状況の中で、状況に応じた打撃・守備ができているか、状況に即した技術の選択・使い分けができているか、その打席・各ポジションに与えられた役割を果たせているか等に選考委員の「厳しい目」が注がれた。

 この日も宿舎に帰ると、GEMプロジェクトリーダーの渡辺祐司氏による「国際基準の思考」、日ソ協選手強化本部会女子強化委員長・齋藤春香氏による「戦略・戦術Ⅱ」(トップアスリートの思考と責任)と題した講義が行われ、「日本代表」がこれまで各カテゴリーで残してきた輝かしい成績の数々と、それを可能にした「強さの秘密」が紐解かれ、脈々と息づく「伝統の力」を継承すべく濃密な講義が行われた。また、「世界の舞台」で戦うために、選手として、チームとして、何を考え、戦えばよいか、国内でプレーするのとはまた違った「国際基準」の発想や思考が伝授され、「日本代表」としての「あるべき姿」や高い意識と自覚に基づく言動、常にすべてのソフトボールプレーヤーの「目標」「お手本」となり、強いだけでなく、誰からも「愛される存在」となることが求められていることが再確認され、選手個々に「高い意識」と「日本代表」としての「自覚とプライド」を持つことが求められた。。

 選考会最終日は、これまで様々なケースを設定して行っていた「実戦形式」の選考のすべての制約を取り払い、完全な「試合形式」で選考を実施。選手たちは持てる力を出し切り、全力でプレー。4日間にわたる選考会の全日程を終了した。

 選考結果は、11月19日(日)の理事会承認を経て、正式に発表される予定である。

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