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ニュース 女子GEM2(U16)

平成30年度
日台交流事業(チャイニーズ・タイペイチーム招待)を実施

「平成30年度 日台交流事業」を実施

南国・宮崎にチャイニーズ・タイペイU16代表チームを招待

女子GEM2(U16)日本代表が再び招集され、強化に励む!

GEMプロジェクトでよる「一貫強化」「継続強化」の成果か
「飛び級」で一つのカテゴリーで代表に選出される選手も出現

チャイニーズ・タイペイU16代表チームと3試合のテストマッチを実施

グラウンド内外で互いの交流・親善を深めた

日台両チームに宮崎の名産が贈呈される等、熱烈な歓迎を受けた

「めざすべき場所」を再確認し、交流事業を打ち上げた

 去る8月7日(火)~12日(日)、宮崎県宮崎市において「平成30年度 日台交流事業」(チャイニーズ・タイペイチーム招待)が実施された。

 この日台交流事業には、4月13日(金)~15日(日)の3日間、静岡県伊豆市の天城ドームで開催された「平成30年度 女子GEM2(U16)日本代表チーム選手選考会」(選手選考会の詳細はこちら)で選び抜かれた精鋭17名が参加。今夏、カナダ・サレーで開催された「カナダカップ・ショーケースゴールドトーナメント」(大会の詳報はこちら)に出場し、見事、「連覇」を達成したメンバーが宮崎の地に再び集結。チャイニーズ・タイペイU16代表チームとのテストマッチを中心に、互いのさらなる競技力の向上、レベルアップを目的に、グラウンド内外で親善・交流を深めながら、強化に励んだ。

 4月の厳しい選考会で選び抜かれた「金の卵」たちは、7月の「カナダカップ・ショーケースゴールドトーナメント」で逞しく成長。予選リーグを「全勝」で勝ち進みながら、決勝トーナメントで一度は敗れ、敗者復活戦に回る「苦闘」を経験。そこから「頂点」をつかみとり、「連覇」を達成した経験は、彼女たちを大きく成長させる「契機」となった。
 言葉も文化も違う「異国の地」に身を置き、1週間にわたる連戦。7日間で10試合を戦い抜く試合スケジュールは、日本国内では経験することのできない貴重な体験であり、今後、さらにGEM3(U19)、TOPでは、10日間~2週間近い世界選手権、世界中の注目が集まるビックイベント「オリンピック」を戦うことを考えれば、その「ファーストステップ」として、このような経験を積む機会を得たことは、選手たちの「今後」に、ソフトボールの「将来」「未来」にとって、大きな意義と収穫を得た大会になったのではないだろうか。
 今回の日台交流では、チャイニーズ・タイペイU16を相手に、3試合のテストマッチを行ったが、3-0、9-0、7-2と3連勝。この世代「最強」であることを証明する結果と内容を見せてくれた。

【テストマッチ第1戦】 1 2 3 4 5 6 7 R
女子GEM2(U16)日本代表 0 0 0 1 0 2 0 3
チャイニーズ・タイペイU16 0 0 0 0 0 0 0 0

バッテリー:○山下千世-松久歩未
長打:〔本塁打〕菱谷香実〔二塁打〕馬場千宙

 両チーム無得点で迎えた4回表、女子GEM2(U16)日本代表は、一死から4番・渡辺己湖が四球で出塁すると、すかさず盗塁。ここで5番・中辻美空がセンター前にタイムリーを放ち、先取点を挙げた。
 女子GEM2(U16)日本代表は、6回表にも、この回先頭の3番・馬場千宙がレフト線に二塁打を放ち、追加点のチャンスを作ると、二死後、7番・菱谷香実にライトオーバーのツーランホームランが飛び出し、2点を追加。3点差にリードを広げた。

 守っては、「飛び級」ですでに女子GEM3(U19)日本代表での大会出場も経験している左腕・山下千世がチャイニーズ・タイペイU16をわずか1安打に抑える好投。3-0で見事な完封、初戦を勝利で飾った。

【テストマッチ第2戦】 1 2 3 4 5 6 7 R
チャイニーズ・タイペイU16 0 0 0 0 0 0 0 0
女子GEM2(U16)日本代表 0 2 1 4 2 0 x 9

バッテリー:湯田結那(3回)、松本琴和(2回)、○川田和(2回)-栗城陽向
長打:〔本塁打〕河野まひる〔二塁打〕菱谷香実

 女子GEM2(U16)日本代表は2回裏、敵失、盗塁、四球等で一死一・二塁とし、8番・吉村菜津子が三塁線を破る安打を放ち、二塁走者が還り、先取点。二死後、1番・伊波蘭にもライト前へのタイムリーが飛び出し、この回2点を先制した。
 女子GEM2(U16)日本代表は続く3回裏には、この回先頭の3番・菱谷香実が右中間に二塁打を放ち、追加点のチャンスを作ると、次打者の内野ゴロの間に三進し、5番・吉金亜希子がキッチリとセンターへ犠牲フライを打ち上げ、1点を追加。4回裏には、5安打を集中し、4点を加え、5回裏には8番・吉村菜津子のツーランホームランで2点を追加。9-0と大きくリードを奪った。

 守っては、先発・湯田結那が3回をノーヒット、1四球の安定したピッチングで試合のリズムを作り出すと、2番手・松本琴和、3番手・川田和がそれぞれ2イニングを無失点に抑え、チャイニーズ・タイペイU16打線を1安打完封。大差で圧勝した。

【テストマッチ第3戦】 1 2 3 4 5 6 7 R
チャイニーズ・タイペイU16 0 0 0 0 0 2 0 2
女子GEM2(U16)日本代表 0 2 0 0 3 3 x 7

バッテリー:川田和(1回)、山下千世(2回)、湯田結那(1回)、松本琴和(3回)-松久歩未
長打:〔本塁打〕山根葉月、吉金亜希子

 女子GEM2(U16)日本代表は2回裏、5番・中辻美空がセンター前ヒットで出塁。パスボールで二塁へ進み、6番・菱谷香実が二遊間を破る安打を放ち、二塁走者が生還。先取点を挙げると、本塁への送球の間に打者走者が二塁まで進塁。パスボールで三進した後、8番・松久歩未のライトへの犠牲フライで三塁走者を迎え入れ、この回2点を先制した。
 5回裏には、2番・山根葉月のツーランホームラン等で3点を加え、2点を返され、迎えた6回裏には、途中出場の6番・菱谷香実のスリーランでダメ押しの3点を追加。粘るチャイニーズ・タイペイU16を突き放した。

 守っては、全投手を小刻みにつなぐ投手リレーで6回表に2点を失ったものの、打線の援護もあり、「余裕」の試合展開。7-2で快勝し、3連勝を飾った。

 今回の日台交流事業、「カナダカップ・ショーケースゴールドトーナメント」の2つの事業でチームリーダーを務めた松田和広氏(公益財団法人日本ソフトボール協会GEM委員)は、「この世代の選手たちは早い段階から国際舞台を経験するチャンスを与えられ、山下千世に代表されるように『飛び級』ですでに一つ上のカテゴリーで招集され、大会参加するような人材が出てきている。その一方で、カナダではライズボールを武器とするWR・レネゲイツ02に抑え込まれ、一度は敗れ、敗者復活戦に回る、といった苦い経験もした。ただ、その同じ相手に決勝では素晴らしい集中力を見せ、打者一巡の猛攻で試合を決め、『連覇』を達成する等、早くから国際経験を積んできている選手だけあって、『ここ一番』「勝負どころ」を見極める嗅覚を持っていると感じた」と継続的な強化の成果に関する確かな手応えを語ると同時に、「ライズボールを苦手としたことが象徴しているように、まだまだ技術的にも体力的も『完成された選手たち』ではなく、将来性や今後の伸びしろ、といったことを考えると、むしろ粗削りであることや、苦手、欠点があることが必ずしもマイナスではなく、それだけ今後の伸びしろがあり、成長の余地があるとも考えられる。この世代の選手たちに期待するのは『今後』であり、今回、GEMという世代代表に選ばれ、国際大会に派遣されたことは、あくまでも『通過点』に過ぎず、めざすべき場所は『TOPチーム』でプレーし、『世界の舞台」で戦い、『世界一」となることである。各世代で結果を出すことができたとしても、最終的にTOPチーム、代表の強化につながっていかないのであれば意味はなく、選手たちには何度もそのめざすべき場所を説き、改めてその『目標設定』を確認した」と、まだまだここは“ゴール”ではなく、あくまでも“スタート”であり、強化の入り口に立っているに過ぎないことを強調した。

 折しも、千葉で「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」が開催されていたが、この「GEM2」のメンバーの中から「世界の舞台」に立ってくれる選手が一人でも多く出てきてくれることを期待するとともに、日本のソフトボールの「未来」のために、この「GEM」(宝石)にしっかりを磨きをかけ、その持てる資質・能力を最大限に開花させることができるよう導き、見守っていかなければならない。

日台交流事業(チャイニーズ・タイペイチーム招待) 参加者名簿

選手

No. 守 備 氏 名 所属名
1 投手 川田 和 高崎健康福祉大学高崎高等学校
2 馬場 千宙 大阪偕星学園高等学校
3 松本 琴和 神奈川県立厚木商業高等学校
4 山下 千世 浜松市立高等学校
5 湯田 結那 帝京安積高等学校
6 捕手 栗城 陽向 日出高等学校
7 松久 歩未 創志学園高等学校
8 内野手 井上 美樹 東海学園高等学校
9 伊波 蘭 日出高等学校
10 杉浦 穂華 千葉経済大学附属高等学校
11 中辻 美空 兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校
12 菱谷 香実 佐賀女子短期大学付属佐賀女子高等学校
13 山根 葉月 創志学園高等学校
14 吉金 亜希子 済美高等学校
15 吉村 菜津子 神奈川県立厚木商業高等学校
16 渡辺 己湖 創志学園高等学校
17 外野手 河野 まひる 福岡市立箱崎清松中学校
(福岡レッドドリームズ)

スタッフ

No. 役 職 氏 名 所属名
1 チームリーダー 松田 和広 延岡市立恒富中学校
2 ヘッドコーチ 宗方 貞徳 神奈川県立厚木商業高等学校
3 アシスタントコーチ 花田 千佳 都城東高等学校
4 トレーナー 光本 雅美 SGホールディングス
5 総務 山内 亜美 (公財)日本ソフトボール協会

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