女子GEM3(U19)日本代表が第1次国内強化合宿を実施!
合宿初日(4月6日/土)は東京女子体育大と対戦
1分1秒を惜しむように……練習に励んだ
合宿2日目(4月7日/日)は日本体育大の胸を借りた
昨年のインカレを制した「王者」を追い詰める場面もあったが……
合宿後半はインカレの「王者」であり、全日本総合も制した「日本一」の
日本体育大学男子ソフトボール部の協力を得て、外国人投手対策
どんなに中学・高校で「実績」を残そうと、ジュニア時代の国際経験が
あろうと、チームでは「新人」「1年生」……チーム作りの難しさもある
選手個々の「潜在能力」は高いものがあり、過去「世界一」となった
チームと比較しても遜色のない「素材」は揃っている
3大会ぶりとなる「優勝」「世界一」へ……本格的な強化がはじまった
去る4月6日(土)~9日(火)、「第13回女子U19ワールドカップ」(8月11日/日~17日/土、アメリカ・カリフォルニア州アーバインで開催)に出場する「女子GEM3(U19)日本代表」(女子GEM3(U19)日本代表選手・スタッフはこちら)が第1次国内強化合宿を実施した。
この選考会には、昨年9月5日(水)~7日(金)の3日間、静岡県伊豆市・天城ドームを主会場に実施された選手選考会(選手選考会の詳報はこちら)で選出された17名が参加。2013年以来となる「王座奪還」へ向け、強化に励んだ。
合宿は、初日(4月6日/土)が東京都国立市の東京女子体育大、2日目(4月7日/日)が東京都世田谷区の日本体育大、3日目(4月8日/月)が神奈川横浜市の日立、最終日(4月9日/火)が千葉県浦安市で実施され、合宿前半は大学ソフトボール界の「名門」にして「強豪」の東京女子体育大、日本体育大の胸を借りてテストマッチを実施。 東京女子体育大と1試合、日本体育大と3試合を行い、1-3、0-4、1-2、2-1と最終戦でようやく「初勝利」を挙げたものの、1勝3敗。すでに「女子TOP日本代表」でも登板経験のある後藤希友を筆頭に、「飛び級」で選出された左腕・山下千世ら、早くからその「才能」を見出され、旧NTS・GEM1・GEM2で国際経験を着実に積み上げてきた「エリート」がキラ星のごとく名を連ねる今回のメンバーをもってしても、大学ソフトボール界の「名門」「強豪」相手とあっては、なかなか思うようなプレー、試合運びをさせてもらえなかった。現時点での「実力の差」「経験の差」を感じさせる試合内容・結果ではあったが、選手たちの置かれた立場・状況を考えると、ある者は大学、ある者は日本リーグのチームへと進路を定め、環境がガラッと変わった者がほとんど。中学・高校時代、あるいはジュニアカテゴリーでの「実績」がどれだけあろうと、所属チームでは当然のことながら「新人」であり、「即戦力」としてすぐにレギュラーポジションを獲得するようなことはごくごく稀であるという「現実」に目を向ければ、今は「下積み」の時期、力を蓄える段階であって、選手個々のコンディションがピーク時からは程遠く、十分なパフォーマンスを見せられなかったとしても致し方ない部分があるだろう。
また、「チーム」として考えても、全員が顔を揃えるのは昨年12月の「2018 SOFT JAPAN WINTER CAMP in沖縄」以来とあって、本当に意味で「チーム」となり、それを機能させるのにはもう少し「時間」がかかる……というのが正直なところか。
それでも、さすが「選りすぐり」「世代最強」の選手たちだけあって、随所に「光るもの」は感じられ、選手たちの持つ「潜在能力」が十分に発揮されれば、歴代の「世界一」に輝いたチームと比較しても遜色のないチーム力を有しているという手応えはある。また、それだけの「素材」が揃っていることは間違いない。
合宿後半は昨年、並み居る強豪をなぎ倒し、大学生としては「初」の全日本総合男子選手権大会の「覇者」となった日本体育大男子ソフトボール部の協力を得て、男子ピッチャーを相手に入念な打ち込み。球威があり、変化球の切れも鋭い男子ピッチャーを「仮想・外国人投手」に見立て、その対応策・攻略法を見出すべく練習を積み重ねた。
女子GEM3(U19)日本代表はこの後、日本女子リーグ1部のデンソー ブライトペガサス、トヨタ自動車 レッドテリアーズの協力のもと、「第2次国内強化合宿」(7月3日/水~6日/土、愛知県安城市・豊田市)を実施。「世界最高の競技レベル」を誇る日本リーグの「強豪」を相手に格好の「腕試し」を行い、「大会本番」を想定した「実戦」主体の合宿で「世界との距離」を計ることになる。
3大会ぶりとなる「王座奪還」「世界一」へ……。7月の「第2次国内強化合宿」を経て、大会出発直前には千葉県印西市で「直前合宿」を行い、「決戦の地」となるアメリカ・カリフォルニア州アーバインへ出発。今回の大会はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)のカテゴリー区分の変更(WBSCのカテゴリー区分の変更についてはこちら)に伴い、「U19/19歳以下」のカテゴリーとしては「最後の大会」(次回からはカテゴリーの上限年齢が「U18/18歳以下」に引き下げられる)となり、「世界選手権」から「ワールドカップ」に大会名称が変更されて行われる「最初の大会」となる。
「節目の大会」となる今大会で、「無限の可能性」を秘めた若き「日本代表」が「世界の強豪」を相手にどんな戦いを見せてくれるか……「決戦の刻」は刻一刻と近づいている。