「第8回女子U17アジアカップ」へ向けた
「大会直前合宿」が実施された
「大会開幕直前」とあって熱のこもった練習が繰り返された
「支援選手」も献身的にチームをサポート!
「大学ソフトボール界の名門にして強豪」
日本体育大学とのテストマッチで腕試し!
「インカレチャンピオン」日本体育大学の
「猛攻」に晒される場面も……
投手陣の好投を堅い守備で支える……
日本「伝統」の「鉄壁の守備」で対抗!!
最後は「王者」から「大金星」を挙げ、
「最高」の形で直前合宿を締めくくった
日ソ協・矢端信介選手強化副本部長も
チームの激励に駆けつけた
「第8回女子U17アジアカップ」(大会スケジュールはこちら)の開催を直前に控え、女子GEM3(U17)日本代表(大会出場メンバーはこちら)が「大会直前合宿」を東京・日本体育大学世田谷キャンパスで実施した。
これに先立ち、(公財)日本ソフトボール協会選手強化本部会・佐藤理恵女子強化委員長が監督を務める東京女子体育大学で実施された「令和元年度 女子GEM3(U18)日本代表 第1次強化合宿」(10月21日(月)~23日(水)の3日間実施)では、「第8回女子U17アジアカップ」に出場するメンバーが多数含まれていたこともあり、「大学ソフトボール界の名門にして強豪」東京女子体育大学とのテストマッチを中心とした「実戦主体」の強化スケジュールが組まれ、今回は「インカレ2連覇」を継続中の日本体育大学の胸を借り、大会直前合宿を行った。
女子GEM3(U17)日本代表は、10月29日(火)に東京・世田谷の日本体育大学に集合。その日の夕方、「インカレチャンピオン」の日本体育大学とテストマッチを行った。翌30日(水)は午前中、駒沢公園グラウンドに場所を移し、前回の「第1次国内強化合宿」、そして前日のテストマッチでの「課題」を克服すべく練習に励んだ。ここでは直前に迫った「第8回女子U17アジアカップ」へ向け、「一つのチーム」となるため、守備組織・フォーメーションの確立や「チーム」としていかに攻めるか、「打線」として誰がどのような役割を担い、個々が有する「力」や「技術」を「チーム力」としてまとめあげるか等、「日本代表」として戦うための戦術・戦略、「約束事」が確認され、意思統一が図られた。
この日の夕方の日本体育大学とのテストマッチでは、これまでの合宿の成果が如実に表れ、素晴らしい試合を展開。「インカレチャンピオン」を相手に「日本らしい」ソツのない攻撃で2回までに5点を奪う猛攻。それぞれが与えられた役割をしっかりと果たし、「打線」としてのつながりが生まれ、「チーム」としての「得点パターン」がようやく見えてきた。
守っては、先発・荒川めいが力投。走者は出すものの、威力のある速球、低めに落とすドロップ、相手打者のタイミングを外すチェンジアップを巧みに交え、6回を2失点の好投。「インカレチャンピオン」の強力打線の猛攻の前に、一気に試合の流れを持っていかれそうな場面もあったが、守備陣も堅い守りでそれを支え、ピンチを「最少失点」で切り抜け、最後は大学ソフトボール界を代表する好投手、「エース」長谷川鈴夏を引っ張り出す場面も……。その「大学屈指の好投手」長谷川鈴夏からも「日本らしい」攻めでキッチリと1点を奪い、最後は左腕・鹿野愛音が1イニングを三者凡退で締め、6-2で快勝! 「大金星」を挙げる形で2回の合宿を締めくくった。
「インカレチャンピオン」の日本体育大学は、前日まで「関東インカレ」を戦っており、必ずしもベストメンバー、ベストコンディションではなかった。また、「第8回女子U17アジアカップ」に臨む「若き日本代表」を良い形で送りだしてあげたいという日本体育大学・髙橋流星監督の「配慮」「気遣い」も随所に見え隠れしていたが……それでも「インカレ2連覇」中の「チャンピオンチーム」を相手に堂々たる戦いを見せ、最後に勝利をもぎとったこの試合は、選手に、チームに、「やれる!」という自信を与えてくれた。
「直前合宿」を最高の女子GEM3(U17)日本代表は、10月31日(木)、大会開催地である中国・貴州省へと出発。来年(2020年)に開催予定の「第14回女子U18ワールドカップ」の予選を兼ねて実施される「第8回女子U17ワールドカップ」に臨むことになる。
大会には、日本(2)をはじめ、ホスト国の中国(8)、タイ(51)、インド(27)、チャイニーズ・タイペイ(6)、フィリピン(13)、韓国(23)の7チームが参加(※シンガポールが大会直前に出場を辞退。大会運営を円滑にするため、中国が2チーム参加/中国代表、中国Bの2チーム参加。中国Bの試合結果は大会成績・順位には反映されない)。
参加全チームをWBSC(世界野球ソフトボール連盟)の定める「世界ランキング」(国名の後の( )内数字が「世界ランキング」の順位)に基づき、A・Bの2つのグループに振り分けられ、世界ランキング2位の日本は、同8位の中国、同27位のインド、同51位のタイと同組の「グループA」で「予選ラウンド」を戦うことになる。
「予選ラウンド」はシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)のリーグ戦で行われ、グループA・Bの上位2チームが「スーパーラウンド」に進出。「スーパーラウンド」では「予選ラウンド」同グループ内の対戦成績がそのまま持ち越され、別グループの1位・2位と対戦。「予選ラウンド」の試合結果を含む計3試合の結果で「最終順位」を決定。3位以上のチームに来年開催が予定されている「第14回女子U18ワールドカップ」への出場権が与えられることになる。
大会は、開幕前日(11月4日/月・祝)にテクニカルミーティング(代表者会議)が実施され、翌5日(火)に大会が開幕。3日間の「予選ラウンド」の後、11月8日(金)・9日(土)の両日、「スーパーラウンド」が行われ、「最終順位」が決定する。
言葉の壁、普段とはまったく異なる生活環境、国内の大会では経験することのない試合方法式……その中で、「若き日本代表」がどんな戦いを見せ、「新たなスター」が誕生するか!? 注目が集まる。