東日本リーグでは浦本大嗣「新監督」のもと、
ホンダエンジニアリングが王座奪還を狙う!
昨年優勝を飾ったトヨタ自動車も、「連覇」をめざす
「ジュニア世代最強投手(※U19日本代表)」
宮本海斗が豊田自動織機に加入!注目が集まる!!
枦山竜児、鈴木周平といった実力者が抜け、「若手主体」
となった日本エコシステム。今年の戦いは……いかに!?
昨年4位のデンソーも、虎視眈々と王座返り咲きを狙う
(※画像は国士舘大より加入したスラッガー・河村聡明)
西日本リーグでは王者・平林金属が、今年も優位!?
大阪ツヅキグローバル以来の「4連覇」達成に挑む
大阪桃次郎は、「頼れる兄貴分」中村健二が監督に就任
昨年の「日本リーグチャンピオン」として戦いに臨む、
高知パシフィックウェーブ。今年はこの西日本リーグ
も制して……「真の強さ」を証明したいところ
「世界最高の左腕(※オーストラリア代表)」
アンドリュー・カークパトリック(ダイワアクト)も、
当然黙ってはいないだろう
男子ならではの激戦・熱戦を、ぜひ、その目で!
先日、ナゴヤドームでも「男子ソフトボールの魅力」を
アピールした選手たち。主戦場となる日本リーグで
その「醍醐味」を見せつけろ!!
去る3月31日(土)、愛知県名古屋市(ナゴヤドーム)で開幕した第51回日本女子ソフトボールリーグに続いて、来る4月20日(金)には「第47回日本男子ソフトボールリーグ」も熱戦がスタート!
広島県尾道市(尾道市御調ソフトボール球場)において開催される西日本リーグ第1節を皮切りに(※今年の日本男子リーグは東西に8チームずつ分かれ、それぞれ合計3節(2回戦総当たりのリーグ戦)を実施。その後、東西両リーグの上位3チーム(合計6チーム)が決勝トーナメントに駒を進め、「真の日本リーグチャンピオン」の座を争う)、5月11日(金)には富山県富山市(岩瀬スポーツ公園ソフトボール場)で東日本リーグ第1節も開催され、いよいよ戦いの火蓋が切られることとなる。
●2018 東日本リーグの日程・組み合わせは こちら
●2018 西日本リーグの日程・組み合わせは こちら
◎『2017シーズンを振り返って(レポート)』は こちら
【東日本リーグ】
「絶対王者なし!?」激戦を制するチームは……
昨年の東日本リーグは、最終節(第3節)が台風の影響を受け、まさに「前代未聞」の結末となってしまった(※最終節では第1節・第2節ともに単独首位を走っていた日本エコシステムの「初優勝」が期待されたが……台風の影響による「悪天候」に泣かされる形となり、無念の途中打ち切りが決定。「異例」の事態となってしまった(※順位決定の詳報・各チームの最終順位等については、上記『2017シーズンを振り返って(レポート)』をご覧ください)。それだけに、今年は各チーム「例年以上の熱戦」を期待したいところである。
全8チーム(トヨタ自動車、日本エコシステム、ホンダエンジニアリング、デンソー、大阪グローバル、豊田自動織機、埼玉県庁クラブ、YKK)の今シーズンの戦力をみてみると、正直、「絶対的王者はいない!?」と感じてしまうが、強いて「優勝候補の筆頭」を挙げるとするならば……「東日本リーグ最多優勝回数(8回)」を誇るホンダエンジニアリングか。
昨年、東日本リーグ3連覇を逃し、リーグ戦3位に終わったホンダエンジニアリングは、長年「チームの顔」であった浜口辰也(選手兼任監督)が現役を引退(※今年から日本女子リーグ(1部)・Honda Revertaのコーチを務める)。代わって、これまでコーチを務め、チームの「頼れる主砲」としても信頼の厚い浦本大嗣が監督に就任する等、「新体制」で今シーズンの戦いに臨む。「男子TOP日本代表」でも主力に成長しつつある糸瀬勇助、大石司を中心に、「男子U19日本代表」のチームリーダーであり、今年7月の世界男子ジュニア選手権(※カナダ・プリンスアルバートで開催)では「連覇」を狙う坂田大士も、昨年ルーキーイヤーながら盗塁王・ベストナインに輝く等「次代を担う存在」として飛躍中。投手陣についても、昨年最優秀投手賞・ベストナインを受賞したエース・浅野公太をはじめ、前回の世界男子ジュニア選手権で「優勝・世界一」を経験した「大物右腕」長井風雅らエース級が控え、今年も「総合力」で他のチームを一歩リードしているといえるだろう。
このホンダエンジニアリングとともに「優勝争いを繰り広げる」と目されるのは、「期待の新戦力」が加わったトヨタ自動車、豊田自動織機といったあたり。
昨年、「思わぬ形」での東日本リーグ優勝となったトヨタ自動車には、今夏の世界男子ジュニア選手権でも活躍が期待される「男子U19日本代表」3名が新加入。捕手として須崎工業高(高知)より西森亜夕夢、大村工業高(長崎)より佐藤光希、二塁手として飛龍高(静岡)より杉山喜規を補強し、選手層にグッと厚みが増した。昨年「MVP(※首位打者・本塁打王・ベストナインの3タイトルを獲得)」に輝き、一気に「ブレイク」したキャプテン・黒岩誠亥はもちろんのこと、決勝トーナメントで“世界№1サウスポー”アンドリュー・カークパトリックから「試合を決める一発(弾丸ライナーのツーランホームラン)」を叩き込んでみせた「次代の4番」真﨑海斗(※真﨑海斗は前回の世界男子ジュニア選手権・優勝メンバーでもある)のプレーには、当然のことながら「大きな期待」がかかる。投手陣においては、これまでエース格のはたらきをみせてきたサウスポー・木原道哲が抜け、若き右腕・櫻田侑也「ただ一人になった」という「不安要素」があるものの、連覇を狙うには十分な戦力を揃えてきた。
豊田自動織機も昨年はリーグ戦6位と低迷したが、御調高(広島)より「ジュニア世代最強投手」と評される右腕・宮本海斗を獲得。「男子U19日本代表のエース」として世界男子ジュニア選手権「連覇」の「カギを握る逸材」が、まずはこの東日本リーグでどのようなピッチングを披露するか、注目が集まる。投手陣の顔ぶれとしてはもともと「左右の二枚看板」濵田耕児郎・深津悠平がおり、タレントは揃っているだけに……むしろ“ここで結果を残さないで、いつ残す!!”と優勝を期待せずにはいられない。開幕ダッシュで「勢い」に乗り、日本男子リーグ全体を盛り上げる「起爆剤」にもなってほしいものである。
また、昨年好調をキープしながら最後「悪天候」に泣かされ……無念の2位に終わった(トヨタ自動車に逆転優勝を許した)日本エコシステムは、枦山竜児(選手兼任監督)、鈴木周平といった「元男子日本代表の実力者」が昨シーズン限りでチームを退団。「若手主体」の編成で心機一転、新たなスタートを切ることになる。今シーズンも戦い方としては「技巧派の右腕」竹本流星を軸に粘り強く守り、打線がいかに得点を奪うか!? ということにつきるが、まずは昨年の「悔しさ」を力に変え、「チーム一丸」他のチームに思い切ってぶつかってもらいたい。
その他、デンソー、大阪グローバル、埼玉県庁クラブ、YKKを含めた各チームの順位争いは、例年のごとく「混戦」必至。
昨年リーグ戦4位で決勝トーナメントに滑り込んだデンソーは、国士舘大(東京)より「左の大型スラッガー」河村聡明ら、新人選手4名を補強。「男子TOP日本代表」にも選出され、世界の舞台を経験した「エース」山脇佑也を大黒柱に虎視眈々と王座返り咲きを狙う。
「名門復活」を誓う大阪グローバル、埼玉県庁クラブは、シーズンを通してコンスタントに勝ち星を積み重ね、順位争いをかき回す「台風の目」となりたいところ。
万年最下位という厳しい状況からなかなか抜け出せずにいるYKKも、前田貴則新監督のもと「戦う意識」を高め、ぜひ、周囲を驚かすような躍進をみせてほしい。
【西日本リーグ】
王者・平林金属の「4連覇」達成は、なるか!?
今年から東日本リーグと同じ全8チーム(平林金属、大阪桃次郎、高知パシフィックウェーブ、ダイワアクト、愛媛ウエスト、旭化成、Neo長崎、ジェイテクト ※オール福岡が日本リーグでの活動を休止。昨年までの全9チームから1チーム減った構成となった)で繰り広げられる西日本リーグの「最大の焦点」は、やはり王者・平林金属が「4連覇」を達成するか否かだろう。
昨年も終始「頭一つ抜ける強さ」をみせ、貫録の3連覇を飾った平林金属は、「男子TOP日本代表」の主力であり、現在「日本の男子ソフトボール界を牽引する男」とも称される松田光が新キャプテンに就任。このキャプテン・松田光を引き続き「投打の大黒柱」に据え、西日本リーグでは大阪ツヅキグローバル以来(※2006年~2009年)となる「4連覇」の偉業達成を狙う。何といっても「3年連続MVP(※最優秀投手賞・本塁打王・打点王・ベストナインの4タイトルを獲得)」に輝いた松田光の投打に一番の期待がかかるところだが、今年は5名の選手が新加入(※環太平洋大(岡山)より檜田慶介、難波諄、浜本悌、宇根良祐、日本体育大(東京)より和田彩斗がそれぞれ加入)し、チーム内のレギュラー争いも一段とヒートアップしている。“松田光に追いつき、追い越せ!!”といわんばかりに個性あふれる面々が激しく競い合い、切磋琢磨していくという「王者(平林金属)ならではの姿」にも、大いに注目してもらいたい。
その「王者、優位!」が予想される中で、連覇を阻むチームははたして現れるのか!? 2年連続で「西日本リーグ・決勝トーナメント準優勝」の大阪桃次郎、昨年リーグ戦3位ながら決勝トーナメントの一発勝負で「下克上」を果たし、13年ぶりに「真の日本リーグチャンピオン」へ返り咲いた高知パシフィックウェーブといったあたりが……当面のライバルになるとみられる。
大阪桃次郎は、「元男子日本代表(投手陣のリーダー)」として世界男子選手権に3大会連続で出場(※2009年・2013年・2015年と3大会続けて出場)した実績を持つ「頼れる兄貴分」中村健二が、今シーズンより監督に就任。自らの真骨頂でもある「投手・打者心理を読み切った『一撃必殺』『クレバーなプレー』」をチームにどう浸透させ、どのような戦術・戦略を立てていくか……新たな注目ポイントが生まれることになる。「男子TOP日本代表」であり、「日本人初」の「球速130km/h超え」をマークした剛腕・岡﨑建斗をはじめ、澤田優生、筒井拓友といった「男子TOP日本代表」「元男子日本代表」を揃える華やかな内野陣、また、「元ニュージーランド代表(ブラックソックス:※男子ニュージーランド代表チームの愛称)」で「世界的強打者(※世界男子選手権では3連覇を含む4度の優勝経験を持つ)」として知られるドニー・ヘイルも、42歳の大ベテランながらまだまだ健在で、戦力的には相変わらず「日本男子リーグ屈指」だ。
高知パシフィックウェーブは、「男子TOP日本代表のキャプテン」であり「エース」の高橋速水、同じく「男子TOP日本代表」で、その高橋速水の女房役を務める片岡大洋の「日本代表バッテリー」が中心となり、今年もチームを引っ張る。1番・ショートで攻守に成長著しかった古敷谷亮(※高橋速水、片岡大洋とともに「男子TOP日本代表」として昨年の世界男子選手権にも出場した)が昨シーズン限りでチームを退団し、「内野の要」「打線のリードオフマン」を失ったということは確かに痛いが……代わって「元男子U19日本代表・男子日本代表(※男子U19日本代表として2005年の世界男子ジュニア選手権(カナダ・プリンスエドワード島)に出場し、準優勝。男子日本代表(トップチーム)としては2011年の男子ワールドカップ(チェコ・プラハ)で優勝を経験した)」で、大阪桃次郎でもプレーした伊藤晧二が故郷・高知へと帰り、新加入。その他3名の新人選手とともに“ソフトボール王国・高知、復活!”へ向けた「新たな力」となることが期待される。
また、昨年はリーグ戦4位・決勝トーナメント初戦敗退とふるわなかったが、「世界最高の左腕(※オーストラリア代表)」アンドリュー・カークパトリックを擁するダイワアクトもダークホース的存在。アンドリュー・カークパトリック来日後は、2010年・2011年と西日本リーグ・決勝トーナメントの「二冠」を成し遂げ、決勝トーナメントでは過去最多となる「4度の優勝」に輝いた実績を有しているだけあって、要所、勝負どころでは「さすが!」と思わせる「百戦錬磨」の力を発揮してくる。今年も「『難攻不落』『世界トップレベル』のアンドリュー・カークパトリックを、日本人打者がどう打ち崩すか!?」という部分が非常に楽しみ!! チームのぶつかり合いとは少し見方が異なるが、そういったところも、日本男子リーグの「みどころ」「醍醐味」の一つであるといえよう。
この他、愛媛ウエスト、旭化成、Neo長崎、ジェイテクトもリーグ戦を昨年以上に盛り上げるべく、「上位進出」をめざして「全力」で戦う。
昨年、ダイワアクトと同率(10勝6敗)ながら、リーグ規程(※当該チームの直接対決の勝敗)によって最終的に5位に終わった愛媛ウエストは、2年連続で「日本男子リーグ選抜」にも選出された「売り出し中」の池田寛人が新キャプテンを務める。「男子TOP日本代表」として世界男子選手権出場も果たした「サウスポーのエース」客野卓也を中心に、まずは安定して白星を積み重ねられるかがカギとなるが、菅野達也、前田直哉、池田寛人、遠藤大輔らの「くせ者」を擁する打線は爆発力を秘めており……波に乗れば、優勝争いに絡んでくることも十分考えられる。
旭化成、Neo長崎、ジェイテクトは、まず投手陣が奮起し、シーズンを通して失点を最小限にくい止めることが「大きな課題」。旭化成は「球速125km/h超え」の速球が持ち味の寺原瑞希、Neo長崎は「男子TOP日本代表」にも名を連ねる森勇紀が「エースとしての役割」を全うし、チームに良いリズムを与えることができるか!? ジェイテクトは、今年、大村工業高(長崎)より「男子U19日本代表」にも選出された「将来性ある右腕」北川右悟を獲得する等、投手力の底上げをめざす。ここに打(攻撃)がしっかりと噛み合ってくれば、おもしろい存在になれるだろう。
スピーディー&パワフル、そして、エキサイティングなソフトボールが展開される“日本男子リーグ”。あなたも実際に球場へ足を運び、ぜひ、一度「本物」に触れてみてください!
日本トップレベルの「男たち」
そのプレーで観る者を惹きつけ、熱くせよ!!