「2017 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」が
群馬県高崎市で開催された
世界ランキング1位の日本(女子TOP日本代表)が「連覇」を狙い、出場
この大会、過去7回の優勝を誇る世界ランキング2位のアメリカも参戦
世界ランキングの3位のカナダはこの大会「初」の出場が実現
世界ランキング4位のオーストラリアも来日!
大会は女子TOP日本代表が2年連続3度目の優勝!
「エース」上野由岐子に「頼る」のではなく、「支える」ソフトボールを!
「地元」高崎で投打に躍動! 大会MVPを獲得した藤田倭
「ここぞ!」という場面で「頼りになる存在」に成長した洲鎌夏子
「日米対抗」に続き、「宿敵」アメリカと「死闘」を演じ、劇的な結末を迎えた
「2017 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」決勝
最後は「驚異の二刀流」藤田倭が勝負を決める一打を放ち、歓喜のサヨナラ!
女子TOP日本代表、2年連続3度目の優勝! 「東アジアカップ」
「USAワールドカップ」「カナダカップ」に続き、タイトルを総ナメ!!
去る8月25日(金)~27日(日)、群馬県高崎市・城南野球場で「2017 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎」(大会結果・出場選手はこちら)が開催され、女子TOP日本代表をはじめ、アメリカ、カナダ、オーストラリアの「世界のTOP4」が集結。世界トップレベルの力と技の応酬で詰めかけた観客を魅了した。
大会は、まず全チーム参加によるシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを実施。その予選リーグの順位に基づき、1位と2位、3位と4位が対戦し、最終順位を決定する試合方式で覇が競われた。
大会初日(8月25日/金)は予選リーグが行われ、この日はアメリカがダブルヘッダー。第1試合はカナダに二度にわたってリードを許す大苦戦となり、何とか6-4で勝利を収め、続くオーストラリア戦も延長タイブレーカーにもつれ込む激戦の末、6-5のサヨナラ勝ち。およそ「アメリカらしくない」戦いに終始したが、2勝を挙げ、早くも決勝進出に「王手」をかけた。
女子TOP日本代表は、18時開始の第3試合、ナイトゲームでカナダと対戦。2回裏、二死走者なしから7番・渥美万奈の四球、8番・我妻悠香のショートゴロがエラーを誘い、二・三塁のチャンスをつかむと、9番・川畑瞳がレフト前にタイムリー。三塁走者が還り、1点を先制した。
続く3回裏には、4番・藤田倭のライト線へタイムリースリーベースと相手守備の乱れ等で3点を追加。4回裏にも、四球で出塁した走者が盗塁で相手守備陣に揺さぶりをかけ、ワイルドピッチで1点を追加。わずか2安打で5点を奪い、有利に試合を進めた。
守っては、先発・濱村ゆかり、藤田倭、田内愛絵里、勝股美咲、岡村奈々と小刻みにつなぐ投手リレーでカナダ打線を完封。5-0で勝利を収めた。
大会2日目(8月26日/土)も予選リーグの対戦が実施され、ダブルヘッダーとなる女子TOP日本代表は、まず第1試合で「宿敵」アメリカと対戦。「スーパー高校生」勝股美咲を先発に立てたが、3回表、この回先頭の2番・ミシェル・モールトリーにライトスタンドに運ばれ、1点を失うと、一死後、4番・アマンダ・チデスターにレフト線への二塁打を浴び、5番・バレリエ・アリオトが左中間スタンドへツーランホームラン。5回表にも、安打で出塁した走者を一塁に置き、4番・アマンダ・チデスターがレフトスタンドへ「特大」のツーランホームラン。3本のホームランを浴び、6失点とアメリカ打線につかまってしまった。
打線も6回裏、久々の「実戦復帰」を果たした大工谷真波がツーランホームランを放ち、完封だけは免れたが、投打に見せ場のないまま、2-6で完敗。今大会初黒星を喫した。
第2試合ではカナダとオーストラリアが対戦。2点をリードされたオーストラリアが6回裏、4安打を集中し、4点を奪い、4-2の逆転勝ち。2勝目を挙げ、第3試合の女子TOP日本代表との一戦が「決勝進出」をかけた重要な一戦となった。
第3試合、そのオーストラリアと対戦した女子TOP日本代表は、初回、守備につくと同時にDP・藤田倭がFP・上野由岐子のピッチャーの守備を兼務。「実質的な先発投手」となり、三者凡退に抑え、試合の流れを引き寄せると、その裏、一死から2番・市口侑果が三塁線を鋭く破る二塁打で出塁。3番・洲鎌夏子の二遊間を破るタイムリーで二塁走者を迎え入れ、1点を先制。二死後、パスボールで走者が二塁へ進み、5番・原田のどかの高く弾んだ打球がピッチャー前の内野安打となり、一・三塁。7番・大工谷真波の打席でダブルスチールを仕掛け、これが見事に決まり、この回2点を先制した。
先発・藤田倭の好投で女子TOP日本代表が2-0とリードしたまま、迎えた5回裏、この回先頭の9番・鈴木鮎美がライト線へ三塁打を放つと、1番・山田恵里が「今大会初ヒット」となるセンター前へのタイムリー。ダメ押しの1点を追加した。
3点差にリードを広げた女子TOP日本代表は、6回表から再出場した上野由岐子が登板。打者6人をパーフェクト、3三振を奪う完璧なピッチングで3-0のまま、試合終了。女子TOP日本代表が2位、オーストラリアが3位で予選リーグの順位が確定し、女子TOP日本代表は予選リーグ1位のアメリカと決勝で対戦。オーストラリアは予選リーグ4位のカナダと3位の座をかけ、戦うことになった。
大会最終日(8月27日/日)、最終順位決定戦が行われ、まず予選リーグ3位のオーストラリアと予選リーグ4位のカナダが対戦。カナダ・カリッサ・ホーヴィンガ、オーストラリア・カイア・パーナビー、両先発投手の投げ合いとなり、息詰まる投手戦を展開。オーストラリアが2回裏、6番・サマンサ・プールの二塁打、送りバントで一死三塁とし、9番・ジェマ・フリーガードの内野ゴロの間に三塁走者を迎え入れ、貴重な先取点を挙げると、この1点をカイア・パーナビーが被安打2・奪三振6の力投で最後まで守り切り、1-0の完封勝利。オーストラリアの3位、カナダの4位が確定した。
予選リーグ1位のアメリカと予選リーグ2位の日本が顔を合わせた決勝は、試合開始と同時にDP・藤田倭がFP・上野由岐子のピッチャーの守備を兼務。「実質的な先発投手」となったが、初回、アメリカがその立ち上がりを攻め、死球の走者を一塁に置き、3番・ミシェル・モールトリーが右中間を破るタイムリーツーベースを放ち、1点を先制した。
女子TOP日本代表もその裏、二死走者なしから3番・洲鎌夏子がアメリカの先発・ダニエル・オトゥールの初球を狙い、左中間にライナーで突き刺す同点のソロホームラン。
試合は1-1の同点のまま、迎えた4回表、女子TOP日本代表が「切り札」上野由岐子を投入。4回表はアメリカの攻撃を無得点に抑えたものの、5回表、この回先頭の7番・ディレイニー・スポールディングにライト前ヒットを許し、三振、サードゴロで二死二塁となった後、1番・ヘイリー・マクレニーにレフト前に運ばれ、二塁走者が生還。1点を勝ち越され、続く6回表には、一死から安打、失策、四球で満塁とされ、7番・ディレイニー・スポールディングを三振に斬って取り、二死としたものの、8番・オーブリー・ムンロに三遊間を破られ、まず1点を追加され、さらに9番・ジャネット・タケダに死球を与え、押し出し。この回2点を失い、「勝負あった」かと思われた。
しかし、「ホーム」でこのまま負けるわけにはいかない女子TOP日本代表は、7回裏、前のイニングから登板していた2番手・アリー・カルダから途中出場の6番・河野美里が二遊間を破る安打を放ち、「大逆襲」の口火を切り、7番・渥美万奈を打席に迎えると、「左打者には左投手」「右打者には右投手」を小刻みにぶつけるアメリカ得意の継投策がはじまり、左腕・ディレイニー・ゴーリーをぶつけたものの、ストレートのフォアボール。無死一・二塁となり、8番・我妻悠香を打席に迎えると今度は「右打者には右投手」をぶつけるべく、右投手のジェシカ・ムーアが登板。我妻悠香を三振に斬って取り、一死となった後、途中出場の9番・川畑瞳を打席に迎えたが、ここでは「左打者には左投手」の継投は行わず、ジェシカ・ムーアが続投。川畑瞳にピッチャー強襲安打を浴び、満塁で1番・山田恵里を打席に迎えると、今度は「左打者には左投手」の法則通り、先発の左腕・ダニエル・オトゥールが再出場。しかし、「打の現役進化形レジェンド」山田恵里の「オーラ」に恐れをなしたか、初球いきなりワイルドピッチ。三塁走者が生還し、走者が二・三塁に進塁し、一塁が空いたことで山田恵里との勝負は避け、故意四球。再び満塁とし、2番・市口侑果がレフト前にタイムリー。1点差に詰め寄り、なお一死満塁のチャンスが続いた。ここで3番・洲鎌夏子を打席に迎えると「右打者には右投手」の法則に則り、ケリー・バーンヒルを投入したが、コントロールが定まらず、押し出しの四球で同点。こうなるともう女子TOP日本代表の勢いは止まらず、最後は4番・藤田倭がホームラン性の大飛球をセンターに放ち、この打球をセンター・ヘイリー・マクレニーがフェンスに激突しながら捕球し、「日米対抗」に続くサヨナラ満塁ホームランだけは阻止したものの、三塁走者・山田恵里がゆっくりタッチアップ。悠々とサヨナラのホームを踏み、5-4で逆転サヨナラ勝ち。3点差をひっくり返す「神懸かり」的な大逆転劇に満員の大観衆も酔いしれ、「連覇」の喜びを分かち合った。
こうして女子TOP日本代表の「連覇」で大会の幕は閉じ、「日米対抗」に続き、ドラマチックで神懸かり的な逆転劇を演じたことで、興行的には大成功。ソフトボールの楽しさ、面白さを知ってもらい、堪能してもらうには「最高の試合」となった。
「日米対抗」に続き、「エース」上野由岐子を「切り札」として投入しながら失点し、苦しい試合展開を強いられたことに若干の不安は残るが、それが結果的に二度にわたる「劇的な逆転サヨナラ」の呼び水になったこと、「エース」上野由岐子に「頼る」のではなく、その「エース」が招いた危機的状況すら乗り越え、はね返し、最後には勝利をつかみとるだけの「強さ」「たくましさ」を、他の選手たちが、チームが、身につけてくれたのだととしたら、これはまさに大きな「進歩」であり、今日まで積み重ねてきた強化の「賜物」、その「証」としての勝利といえるだろう。
また、その「エース」上野由岐子に追いつき追い越せと奮闘し、今大会の「主役」となったのが「驚異の二刀流」藤田倭だ。この「JAPAN CUP」では、予選リーグ第1戦のカナダ戦で2番手として登板し、2イニングを投げ、打者7人をノーヒット。与死球1・奪三振3・無失点の好投で勝利投手となり、打っても2打数1安打・打点1。決勝進出のかかった予選リーグ最終戦も「実質的な先発投手」として5イニングを投げ、被安打3・奪三振4・無失点の力投で今大会2勝目。
「宿敵」アメリカとの決勝でも「実質的な先発投手」として3イニングを投げ、被安打1・失点1。上野由岐子が3点を失った後の最終回、再出場して1イニングを投げ、2本の安打を打たれながらも無失点に抑え、その裏の「大逆襲」へとつなげてくれた。そして……最後は自らの「限りなくサヨナラ満塁ホームランに近い犠牲フライ」で激闘にピリオドを打ち、今大会3勝を挙げ、大会MVPに輝いた。
一方、大きな期待を背負って予選リーグのアメリカ戦に登板した「スーパー高校生」勝股美咲はホームラン3発を被弾するホロ苦い結果となった。
前日のカナダ戦では球場のスピードガン表示でMAX107km/hを記録した自慢の速球が走らず、アメリカ戦は軒並み100km/h程度。得意のライズボールにも切れを欠き、際どいコースを見極められ、ライズボールもチェンジアップも見切られてしまい、空振りを奪うことができなかった。
宇津木麗華ヘッドコーチも「3失点以内ならどんな投球内容でも完投させる」という「経験重視」の登板だったが、3本のホームランを浴び、5回途中で無念の降板。
ただ……まだ高校3年生。アメリカ相手に登板するというだけで「凄いこと」であるともいえる。現時点では課題も多いが、それは勝股美咲の持つ「大きな可能性」の裏返しでもある。この経験を「次」に、「将来」に、つなげてほしい。
野手では、まずキャッチャーの我妻悠香の配球・リードが気になった。これは我妻悠香だけに限らず、日本リーグのキャッチャー全体的な傾向でもあるが、基本的に「ボールを散らす」ことを重視し、同じ球種・同じコースを続けることを嫌う傾向が強い。
もちろん、これは「ピッチングの基本」「配球・リードのセオリー」でもあるのだが、例えば、明らかにチェンジアップにタイミングが合っていなくても2球続けることはしない。苦手なコース、球種がある打者であってもそこばかり続けるようなリードはしない。打者に的を絞らせないことは大切なことだが、そうやって「ボールを散らす」ことを意識し、いろんな球種・コースを使おうとすることで、むしろ相手打者に「ヒント」を与えてしまうことにもなりかねない。
特に、今大会のように「チェンジアップを続けることはほとんどない」となれば、打者は次の投球が絞りやすくなってしまう。予選リーグのアメリカ対オーストラリア戦で、アメリカバッテリーがこの試合2安打、前の打席でホームランと当たっているステイシー・ポーターを打席に迎え、3球連続のチェンジアップで打ち取ったシーンがあった。もちろん、このような配球がいつもいつも通用するとは限らないが、「ここが苦手だ」「このボールにはタイミングがあっていない」となれば、徹底してそのボールで攻める、同じボールを続ける、そういう配球・リードがあってもいいのではないか。「悪魔のように細心に、天使のように大胆に」ではないが、悪魔のごとき細心さで相手の弱点を見抜き、そこを突きながらも、時として天使のような大胆さで誰も考えないような結末に導く。キャッチャーにはそんな要素が必要だと感じる。
内野手では、山本優が今大会故障欠場。サードには川畑瞳、鈴木鮎美が起用された。川畑瞳は予選リーグ初戦のカナダ戦で先制のタイムリーを放ち、死球による負傷退場のアクシデントがあったものの、決勝のアメリカ戦では最終回、大逆転を呼び寄せる「執念」のピッチャー強襲安打を放ち、3点差をはね返しての逆転サヨナラをお膳立てする役割を担った。
一方、鈴木鮎美は予選リーグ最終戦のオーストラリア戦で貴重な追加点の口火となるライト線への三塁打を放ったが、決勝のアメリカ戦では前述の「記録に表れないエラー」もあり、「差し引きゼロ」といったところか。
ファーストの洲鎌夏子は予選リーグ3試合でヒットは1本に終わったが、その1本がオーストラリアとの予選リーグ最終戦、決勝進出をかけた試合の先制タイムリーであり、4四球を選ぶ「しぶとさ」も見せた。決勝のアメリカ戦でも故意四球を含む3四球。徹底的にマークされながらも初回に同点のソロホームランを放ち、最終回は3点差をはね返す同点の押し出し四球。「ここぞ!」というときに頼りになる存在となっている。
セカンド・市口侑果も相変わらず堅実な攻守を見せている。決勝のアメリカ戦、6回表のエラーがなければ……といったところだが、最終回、自らのミスを取り返すレフト前へのタイムリーを放ち、「気持ちの強さ」と「確かな成長」を見せてくれた。
ショート・渥美万奈も「計算できるプレーヤー」としてしっかりとチームに定着している。相変わらず「渋いつなぎ役」として地味ながらも打線のアクセントとなり、守備面でも堅実なプレーを見せている。山本優の故障欠場を除けば、内野手は大きな「誤算」はなく、レギュラーメンバーが定着してきた感がある。
「激戦」の外野手は、長﨑望未、大工谷真波が戦列復帰。長﨑望未は予選リーグのカナダ戦、アメリカ戦、決勝のアメリカ戦にスタメンで出場したが8打数1安打と振るわず。大工谷真波も全試合スタメンで起用され、ほぼフル出場と奮闘したが9打数2安打・本塁打1・打点2と大爆発とまではいかなかった。両選手とも「実戦感覚」「試合勘」が戻っておらず、ところどころに「脆さ」を感じさせた。
ベテラン・河野美里は「地元・高崎」の大声援の後押しもあり、出場機会は少なかったが、独特の「存在感」を見せてくれた。特に、決勝のアメリカ戦の最終回、先頭打者として放った「大逆転」の口火を切る安打は「河野美里ならでは」の高い技術があればこそ。高めのライズを基本に忠実にセンター返し、ピッチャーの足下を抜いていった安打には、「やはりチームに必要な存在」と印象づけるに十分な価値があった。
昨年、この大会で4本塁打と大爆発し、MVPを獲得した山田恵里は、今大会は大会を通じてわずか1安打。決勝のアメリカ戦では、第1打席・第3打席でフェンスギリギリまで運ぶ大飛球を放ったがスタンドまでは届かず。最終回、一死満塁からその「オーラ」でワイルドピッチを引き出し、故意四球で歩かされ、大逆転につなげた場面はさすがといえばさすがだったが……。
原田のどかは出場機会も少なく、今大会の結果だけでは評価は難しい。ただ、「東アジアカップ」の大会MVPを皮切りに「日米対抗」「USAワールドカップ」「カナダカップ」と大活躍を見せてくれただけに、一定のポジションは確保したと考えていいだろう。むしろ、ここからさらに「上積み」ができるかどうかが問われることになる。
全体として、第2次~第4次国内強化合宿であれだけ男子ピッチャーを打ち込んだ割には打線が低調。「USAワールドカップ」「カナダカップ」で見せたような一気呵成に攻め立てる「爆発力」が感じられなかった。長期にわたる海外遠征、合宿による心身両面の疲れがあったことは事実だろうが、他を圧倒するような「強さ」を見せることはできなかった。
ただ……どんな状況であれ、「負けない」ことはその裏返しの「強さ」につながる。「強いから勝つのではなく、勝つから強いのだ」という言葉があるように、どんな状況に追い込まれても「負けない」、必ず最後には「勝つ」というメンタリティは勝利の積み重ねによってしか培われることはない。
その意味では、「東アジアカップ」の優勝にはじまり、「USAワールドカップ」の連覇、「カナダカップ」の6連覇、そしてこの「JAPAN CUP」の連覇と勝ち続けた日々には大きな意味があり、来年の世界選手権、3年後のオリンピックへ向け、「確かな一歩」を踏み出したといえるだろう。