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ニュース 女子TOP日本代表

女子TOP日本代表
令和2年度 第1次国内強化合宿を実施!

女子TOP日本代表、新ユニフォームで再始動!

「選手たちの元気な姿が見れて幸せ!」と
久々の再会を喜ぶ宇津木麗華ヘッドコーチ

午前中はそれぞれのコンディションを確かめながら
「軽めのメニュー」で身体をほぐし、汗を流した

男子ソフトボール「世界最速」「世界No.1」のピッチャーが
バッティングピッチャーを務め、女子の強化に協力

「世界の強豪」「打倒・アメリカ」をイメージし、懸命に打ち込む!

「公開練習」の最後はシートノックで「世界一」の守備を披露

 新型コロナウイルスの影響で「1年延期」を余儀なくされた「東京2020オリンピック」での「金メダル獲得」へ向け、女子TOP日本代表が再始動! 「東京2020オリンピック」ソフトボール競技の試合会場となる横浜スタジアムで「令和2年度第1次国内強化合宿」をスタートさせ、11月17日(火)その練習を公開した。

 女子TOP日本代表は、本年2月の「令和元年度第3次海外強化合宿」(グアム)を最後に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で強化事業が「中断」。ほとんどの大会も「中止」となる「異例のシーズン」となってしまったが、オリンピック延期とともに前半戦が「中止」となっていた「日本リーグ」(第53回日本女子ソフトボールリーグ)が9月に開幕。リーグ開幕となった「後半開幕節」、最終順位を決定する「決勝トーナメント」以外の通常節(第6節~第10節)は「リモートマッチ」(無観客試合)での開催となってしまったが、それでも無事に大会が開催され、シーズン終了を迎えたことを受け、その「日本リーグ」を「主戦場」としてプレーしていた選手たちで構成される女子TOP日本代表の強化事業の方もようやく動き出し、「本年度初」の強化事業の実施に至った。

 11月16日(月)、女子TOP日本代表の選手たちが久しぶりに集合。「令和2年度後期強化指定選手」20名(令和2年度後期強化指定選手の名簿はこちら)のうち、洲鎌夏子、江口未来子両選手がコンディション不良で今回の強化合宿への参加を見合わせることになってしまったが、新型コロナウイルス感染防止に最大限の配慮を行いながら(今回の合宿実施に事前に参加選手、関係者はPCR検査を実施。また、選手にはタブレットを1台ずつ配布し、従前、会議室等に全選手を集めて実施していたミーティング等もリモート形式で行う等の措置を取り、練習中もチーム全体で共用することになるヘルメット等は一人の選手が使用した後は必ず消毒する等)、久々に一堂に会することができた。

 翌17日(火)は、「練習公開日」となり、報道陣に練習を公開。ここでも取材に詰めかけた報道陣のグラウンドレベルでの取材はNG。極力、選手・チームスタッフと報道関係者が接触することのないよう配慮され、写真・映像の撮影は指定された場所でのみ許可。インタビューや囲み取材、選手・チームスタッフと直接対面しての取材は実施せず、練習終了後、宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里主将、上野由岐子投手がチームを代表し、「リモート」での「オンライン会見」を行う形で対応することとなった。また、合宿期間中の指定された日時(第1次国内強化合宿の場合、11月20日(金)~22日(日)の3日間、同じく練習終了後の16時~16時30分)に、宇津木麗華ヘッドコーチ、山田恵里主将、上野由岐子投手以外の選手の取材を「リモート取材」で受け付けることも発表されている。

 練習開始前、選手たちは7月22日(水)、本来であれば「東京2020オリンピック」ソフトボール競技が「開幕」するはずだったこの日に「発表」された真っ赤な新ユニフォーム(女子TOP日本代表新ユニフォーム発表のニュースはこちら)に身を包み、集合写真を撮影。その後、練習に入り、午前中はウォーミングアップ、キャッチボール、トスバッティング、ロングティーといった軽めのメニューで身体をほぐし、思い思いに汗を流した。この合宿直前まで「日本リーグ」で激しい戦いを強いられていたこともあり、それぞれコンディションを確かめながらの練習となった。

 午後は、男子ピッチャーを「外国人投手」に見立ててのバッティング練習。このバッティング練習には、男子ソフトボール界の「名門」にして「強豪」、日本体育大学男子ソフトボール部の協力を得て、2016年「第11回世界男子ジュニア選手権大会」(現・男子U18ワールドカップ)で日本を35年ぶり2度目の「世界一」に導き、昨年(2019年)、「第16回世界男子選手権大会」(現・男子ワールドカップ)で「限りなく金メダルに近い銀メダル」を獲得する「立役者」となった小山玲央も参加。MAX135km/hを誇り、「世界最速」「世界No.1」のピッチャーが女子TOP日本代表の「強化」に全面協力。「オリンピック本番」で対戦することになる「世界の強豪国」、特に金メダル争いの「最大のライバル」となるアメリカとの対戦を想定し、懸命に打ち込み、バットを振り続けた。

 この後、投げ込みを行っていた投手陣が、ここでも「オリンピック本番」を想定し、試合会場となるグラウンドの実際のピッチャープレートからピッチング練習。その感触や距離感、スタンドの風景等、一球一球確かめるように投球を行った。

 最後はシートノック。長く「世界一」と評されている「日本の守備」を報道陣に見せつけるかのように、堅実かつ俊敏にして華麗なプレーを披露し、「公開練習」を締めくくった。

 練習終了後には、「リモート」での「オンライン会見」が行われ、宇津木麗華ヘッドコーチは、「みんなの元気な顔を見ることができて幸せを感じた」と久々の再会を喜び、「すべてはまたここから!」と再始動「Re:START」を強調。12月の合宿からはチームとしての戦術・戦略を意識した練習も取り入れていく方向で、現在の20名の強化指定選手から15人の「オリンピック代表選手」を選ぶ考えに変わりはないものの、「一度(評価を)ゼロに戻す」と述べ、チーム内、選手間の「競争」を促していた。
 山田恵里主将は、「正直、一度(気持ちが)切れてしまっていた部分もあったが……久しぶりにチームのみんなと集まって、またオリンピックに向けて『戦うんだ!』という気持ちが強くなった。オリンピックまでの時間は決して多くはないが、ソフトボールができるありがたみを感じながら、気を引き締めて『再スタート』という気持ちでやっていきたい」と語った。
 上野由岐子投手は、「東京五輪の開催を危ぶむ声もあるが……『やる』『やらない』を決めるのは私たちではないので……。自分たちは今できることをやるしかないし、向かうべき道を真っすぐに歩いて行くしかない」と心境を語り、自国開催でのオリンピックでは「金メダル獲得は私たちの使命」と言い切った。

 「第1次国内強化合宿」は11月18日(水)まで横浜スタジアムで行われ、その後、場所を群馬・高崎市に移して今月25日(水)日まで行われ、12月1(火)日~15日(火)、高知県高知市で「第2次国内強化合宿」を、12月15日(火)~22日(火)、沖縄県読谷村で「第3次国内強化合宿」を実施する予定である。

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