大会情報/競技部門
中学生女子の全国大会は、春に行われる「都道府県対抗全日本中学生女子大会」、夏に開催されている(公財)日本中体連の「全国中学校女子大会」、クラブチームでも参加が可能な「全日本中学生女子大会」の3つの大会がある。
春の「都道府県対抗全日本中学生女子大会」は、2005年に創設された大会で、毎年3月に開催され、学校単位ではなく、都道府県で選抜チームを編成し、48チーム(開催地は2チーム出場)が出場する大会である。
これは、各都道府県全体のレベルアップや指導者の育成も視野に入れた大会で、特定の強豪校がある場合、全国大会に出場できる学校は限られてしまうため、学校単位ではなく、都道府県単位で選抜チームを編成。特定の強豪校以外の選手でも「全国大会」に出場する道が拓け、そのチャンスを広げることによって、選手たちに「目標」を与え、都道府県全体の活性化につなげていこうというものである。
また、選手だけではなく、都道府県全体の取り組みとして、指導者育成を図り、競技力全体の底上げを図る狙いもある。
この大会のMVPにあたる活躍を見せた選手には、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)から「JOCジュニアオリンピックカップ」が授与されている。
夏の全国中体連「全国中学校女子大会」は、この中で最も歴史のある大会で、例年8月に開催され、女子は昭和54年にスタートし、今年で43回目を迎える。高校生のインターハイのような「総合体育大会」(全国中学校体育大会)の中で行われる大会であり、都道府県予選、地区予選(北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9地区)の予選を勝ち抜いた28チームによって覇が競われる。
「全日本中学生女子大会」は、2001年に創設された大会で、創設以来、大阪・舞洲を舞台に大会が開催されている。
この大会は、クラブチームでも参加が可能で、他とはまた違った特色のある大会として定着している。例年、女子の部には約48チームが参加し、熱戦を繰り広げている。
2021