2016
GEM2は、女子TOP日本代表に連なる強化事業の「セカンドステップ」というべき段階であり、中学3年生・高校1年生を対象としている。
2016年(平成28年度)のGEM2の強化事業は、8月4日~7日、宮崎県宮崎市に台湾U16代表チームを招いての強化合宿は、『GEM2』(U16/16歳以下、中学3年生~高校1年生対象)を対象とした合宿の実施と、10月20日(木)~25日(火)、中国・四川省ハンシカ市で「第6回アジア女子ジュニア選手権大会」への出場であった。
宮崎での合宿は、「GEMプロジェクト」の中でトップを切って実施された事業で、初の試みであり、台湾U16代表チームとの「強化試合」を中心とした内容で進められた。
さらには、宮崎県下のジュニア世代の強化ともリンクさせ、宮崎県中学女子選抜代表、国体少年女子宮崎代表チームが同じ会場で強化に励み、台湾女子U16代表チームとの強化試合も実現。「目指せ!2020年のオリンピアン。宮崎から五輪選手を!」を合言葉に、ジュニア世代の強化の貴重な機会と位置づけ、主管協会である宮崎県協会・宮崎市協会が全面的にバックアップ。また、今回の合宿の様子を宮崎県・河野俊嗣知事が「サプライズ」で視察に訪れる等、まさに宮崎県・宮崎市を挙げての一大事業として実施された。
中国・四川省ハンシカ市で開催された「第6回アジア女子ジュニア選手権大会」は、本来「U19」(19歳以下)を対象とした大会であったが、日本からは該当するカテゴリー「GEM3」(U19日本代表)ではなく、「一つ下のカテゴリー」となるGEM2(U16日本代表)の代表チームを大会に派遣。「あえて一つ上のカテゴリーにチャレンジすることで、さらなる強化を図る」という選手強化本部会の「強化方針」の下、GEM2(U16日本代表)を大会に派遣し、アジアの強豪に挑んだ。
大会には、ホスト国の中国をはじめ、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、韓国、インドが「U19」の代表チームを編成し、参戦。GEM2(U16日本代表)は、やはり「一つ上」のカテゴリーが相手とあって大苦戦を強いられ、予選リーグ初戦の韓国戦を5-6で落とすと、続く中国戦も0-13の大敗。第3戦のインド戦で16-1の3回コールドと、ようやく初勝利を飾ったが、予選リーグ最終戦のチャイニーズ・タイペイ(台湾)戦は0-7と再び大敗。1勝3敗の4位とギリギリのところで決勝トーナメント進出を果たした。
しかし、この結果に奮起した選手たちは、見違えるようなプレイを見せ、決勝トーナメント初戦で予選3位の韓国に7-0の5回コールド勝ち。ブロンズメダルゲーム(3位決定戦)でも、予選リーグでは大敗した中国を相手に互角の試合を展開。3-3の同点で迎えた7回裏には、一死二塁から2番・丸山美海が二遊間を破る安打を放ち、二塁走者・山本星がホームイン! サヨナラ勝ちで決勝進出……と思われたが、判定はアウト。タイミングは完全にセーフに見えたが、判定はそのまま覆ることはなく、延長タイブレーカーへともつれ込み、3-5の敗戦。惜しくも決勝進出はならず、3位に終わった。
以上のように、GEM2は他のカテゴリーに一歩先んじて強化事業を実施してきたカテゴリーであり、この「GEMプロジェクト」の先陣を切って歩みを進めてきたカテゴリーである。
*ポジション別五十音順
No. | 守備 | 氏名 | 所属 | 学年 |
---|---|---|---|---|
1 | 投手 | 後藤 希友 | 名古屋市立日比野中学校 | 3 |
2 | 〃 | 坂本 実桜 | 広島市立中広中学校 | 3 |
3 | 〃 | 櫻井 彩夏 | 群馬女子SC(安中市立第二中学校) | 3 |
4 | 〃 | 清水 慎子 | 能代市立能代東中学校 | 3 |
5 | 捕手 | 炭谷 遥香 | 明石Pクラブ(明石市立衣川中学校) | 3 |
6 | 〃 | 女鹿田 千紘 | 雲南市立大東中学校 | 3 |
7 | 内野手 | 井田 芽衣 | 度会町立度会中学校 | 3 |
8 | 内野手・外野手 | 川原 千賢 | 下松市立末武中学校 | 3 |
9 | 内野手 | 近藤 佑希 | 新居浜市立川東中学校 | 3 |
10 | 内野手 | 齋藤 明日加 | 倉敷市立倉敷第一中学校 | 3 |
11 | 〃 | 瀬戸口 梨乃 | 長崎市立戸町中学校 | 3 |
12 | 〃 | 高橋 まひろ | 新居浜市立川東中学校 | 3 |
13 | 内野手・外野手 | 辰巳 愛海 | 岸和田市立岸城中学校 | 3 |
14 | 内野手 | 戸越 るちか | 曽於市立大隅中学校 | 3 |
15 | 外野手 | 川北 みいな | 京都市立樫原中学校 | 3 |
16 | 〃 | 久保 英里奈 | 岸和田市立岸城中学校 | 3 |
17 | 〃 | 原 茂那 | 岸和田市立岸城中学校 | 3 |
※所属、学年は合宿参加時のものです。
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | チームリーダー | 渡辺 祐司 | 京都市立樫原中学校 |
2 | ヘッドコーチ | 松田 和広 | 西都市立三納小中学校 |
3 | アシスタントコーチ | 田本 博子 | 京都市立嵯峨中学校 |
4 | トレーナー | 大石 益代 | (公財)日本ソフトボール協会 |
5 | 総務 | 藤井 まり子 | (公財)日本ソフトボール協会 |
6 | 通訳 | 中田 萍 | (公財)日本ソフトボール協会 |
No. | 守備 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | 投手 | 丸山 美海 | 那須塩原市立厚崎中学校 |
2 | 〃 | 鈴木 蒼 | 東海大学菅生高等学校中等部 |
3 | 〃 | 稲葉 怜美 | 京都市立衣笠中学校 |
4 | 〃 | 高 美優 | 福岡市立高宮中学校 |
5 | 〃 | 中邨 花菜 | 園田学園中学校 |
6 | 捕手 | 村田 実夢 | 大田原市立金田南中学校 |
7 | 〃 | 柏坂 恵美 | 明石Pクラブ(明石市立大久保中学校) |
8 | 〃 | 片岡 美結 | 福岡レッドドリームズ(春日市立春日東中学校) |
9 | 内野手 | 石崎 愛世 | 南大阪サンダース(大阪市立八阪中学校) |
10 | 〃 | 郡司 美友 | 大田原市立金田南中学校 |
11 | 〃 | 大谷 美香 | 岸和田市立岸城中学校 |
12 | 〃 | 小林 眞莉亜 | 太田市立藪塚本町中学校 |
13 | 〃 | 森園 まゆ | 名古屋市立はとり中学校 |
14 | 〃 | 山本 星 | 明石Pクラブ(福崎町立福崎西中学校) |
15 | 外野手 | 藤田 杏 | 福岡レッドドリームズ(大野城市立大利中学校) |
16 | 〃 | 藤田 美歩 | 那須塩原市立厚崎中学校 |
17 | 〃 | 石川 花 | 岸和田市立岸城中学校 |
※所属は大会参加時のものです。
No. | 役職 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|---|
1 | チームリーダー | 渡辺 祐司 | 京都市立樫原中学校 |
2 | ヘッドコーチ | 松田 和広 | 西都市立三納小中学校 |
3 | アシスタントコーチ | 山本 かんな | 京都市立洛南中学校 |
4 | トレーナー | 光本 雅美 | くらしの企画 蓬治療所 |
5 | 総務 | 山内 亜美 | (公財)日本ソフトボール協会 |
6 | 帯同審判 | 上田 素市 | (公財)日本ソフトボール協会 |
7 | 通訳 | 中田 萍 | (公財)日本ソフトボール協会 |